マルチメディア検定について

マルチメディア検定について

マルチメディア検定とは、コンピューターやインターネットを活用し、画像や映像、音声などのデジタル情報でコミュニケーションするうえで必要な知識と技能を評価する民間の検定試験です。

必要な知識としてマルチメディア関連のデジタルコンテンツや情報技術で、このマルチメディアにはパソコンやスマートフォンなどのICT機器を連携することことを含みます。

マルチメディア検定にはベーシックとエキスパートがあます。
ベーシックではITの基礎知識の理解度を考察します。
エキスパートではマルチメディアの専門知識の理解と応用能力を考察します。

すでにエンジニアとして活躍している方、社会人になる前の学生の方にもおすすめの資格です。
マルチメディア検定では、インターネットをはじめとする多様なメディアを活用したコンテンツ作成能力が重視されているのです。

マルチメディア検定について、詳しくみていきたいと思います。

適用する仕事

マルチメディア検定 ゲームマルチメディア検定の資格は、マルチメディア関連の技術職やコンテンツ制作会社そしてゲームメーカー、インターネットビジネスなどウェブに関する会社での就職・キャリアアップに役立つと考えられます。

マルチメディアを活用する業界は、これからさらに発展していく業界ですので、よりスキルをアップさせ高い知識や技術を身につけておけば、幅広い職種に生かせると思います。

この業界で活躍を目指すならば、多くの資格取得に向けて学習し、感性を磨きながら経験を積んでおくことが大切だと思われます。

おおよその年収とキャリアパス

マルチメディア検定に合格してから、どんな職種に従事するかによって収入が変わってきます。
ビジネスに有用な知識が学べるため、履歴書に書けば一定のアピールになるでしょう。

履歴書や面接で資格を生かしたい場合、資格を取得した動機やマルチメディア関連の知識を考慮してアピールするのが有効でしょう。

高い情報リテラシーとセキュリティ対策に知識を有し、コンテンツ制作やデータベース構築の知見に長け、実務経験を積み重ねるスピードの速さも期待される人物に見られます。

どのような職種に就いても、幅広い分野での活躍が可能なIT業界では更なるスキルアップを常に図れば収入をアップすることも可能です。

より知識と技術力を高め経験を積めばフリーランスで活躍することも夢ではありませんので、時代の変化には敏感に対応していきたいものです。

認可団体

公益財団法人 画像情報教育振興協会(CG-ARTS協会)は、コンピューターグラフィックスにかかわる人材の育成を目的に、検定試験や文化振興活動などを行う団体です。

CG-ARTSの検定とは、IT分野の知識を問う検定からCGで表現するデザイナー・クリエイターのための検定、CG分野の開発や設計を行うエンジニア・プログラマのための検定、Web制作の知識を評価する検定など、様々な分野の専門領域でのステップアップや総合的なスキル習得を目指す検定です。

公益財団法人 画像情報教育振興協会(CG-ARTS協会)
〒104-0061東京都中央区銀座1-8-16 銀座アスタービル3F
電話 03-3535-3501(平日9:30~17:30)

受験条件

ベーシック、エキスパート共に、年齢・学歴・性別などに関係なく、誰でも受験できます。

合格率

マルチメディア検定には毎年3,000人程が受験しています。
この検定の難易度は、全体的に見て高いほうではないと言えますが、ベーシックとエキスパートでは大きな差があります。

ベーシックの合格率は約75%ですが、エキスパートの合格率は約35%です。

1年当たりの試験実施回数

マルチメディア検定 画像試験日程は、7月上旬頃と11月下旬頃の年2回です。
願書申し込み受付期間は、4月上旬から6月下旬頃まで、9月上旬から10下旬ころまでです。
受験地は20都道府県で実施予定です。

試験科目

ベーシックとエキスパートのそれぞれについてみていきたいと思います。

ベーシック

マルチメディアの扱い方とインターネットを用いたコミュニケーション記述に関する基礎的な理解と、多様な生活の場面で知識を利用する能力を問います。
以下の分野から出題されます。

  1. マルチメディアの特徴
    デジタルの定義やマルチメディアの構成要素など
  2. デジタル端末
    マルチメディアコンテンツの操作・作成・視聴などに用いるデジタルコンテンツの基礎知識
  3. コンテンツ作成のためのメディア処理
    文書・画像・音・映像・Webなどを加工・編集・発信するための基礎知識
  4. インターネットと通信
    インターネットと通信に関する基礎知識
  5. インターネットで提供されるサービス
    インターネットで提供されるサービス及びそれを用いたコミュニケーションに関する基礎知識
  6. インターネットビジネス
    オンラインショッピング・金融サービス・コンテンツ配信・広告などのインターネットビジネスに関する基礎知識
  7. デジタルとネットワーク進化するライフスタイル
    デジタル放送やテレビなどのマルチメディア機器やロボットなどICT技術の普及による生活の変化に関する基礎知識
  8. 社会に広がるマルチメディア
    産業分野・公共サービスなどに普及するマルチメディアとICTを扱う上でのセキュリティや情報保護に関する基礎知識
  9. 知的財産権
    知的財産権に関する基礎知識

エキスパート

マルチメディア検定 表紙マルチメディアを用いたネットワーク技術・コミニュケーション技術・プレゼンテーション技術についての専門的な理解と、アプリケーションシステム、製品開発のビジネス知識を応用する能力を問います。
以下の分野から出題されます。

  1. 人間の知覚とヒューマンコンピュータインタラクション
    マルチメディア情報を扱うのに必要な人間の感覚機能とデジタルコミュニケーションに関する基礎知識
  2. マルチメディアの処理技術
    文書・音声と音響・色・画像・動画などのメディアの処理技術に関する基礎知識
  3. コンピュータの仕組みと技術
    コンピュータのハードウェアやソフトウェア・仮想化技術やクラウドなどのサーバ及びネットワークの周辺技術とそれらを構築するプログラミングやデータベースの基礎知識
  4. ネットワークと通信
    コンピュータネットワーク・インターネット・伝送のための無線通信とこれらのセキュリティに関する基礎知識
  5. マルチメディアアプリケーションの実現
    マルチメディア情報の処理及びアプリケーションサービスの構築・運用についての技術に関する基礎知識
  6. インターネットの応用
    インターネットの応用技術と様々なサービス・ビジネスやその利用に関する基礎知識
  7. 社会に広がるマルチメディア
    ICT技術が生活に与える影響・ICTの応用例・セキュリティと情報リテラシに関する基礎知識
  8. 知的財産権
    知的財産権についての基本的な知識

採点方式と合格基準

  1. ベーシック
    マークシート方式10問:60分
  2. エキスパート
    マークシート方式10問:80分

ベーシック、エキスパート共に
70点以上で100点満点ですので、単純計算で、10問中7問以上正解する必要があります。
ただし、合格点数は難易度により多少の変動があります。

取得に必要な勉強などの費用

マルチメディア検定 相談マルチメディア検定は独学でも合格が可能な試験です。
まずは、テキストを何回か読み返して基本的な知識の定着を図ります。

内容が頭に入ったら問題集や過去問を利用して問題を実際に解いていき、問題も何度も反復して解きましょう。
間違えた問題や苦手な部分は、その都度テキストで復習することが重要です。

入門マルチメディア

入門マルチメディア改訂新版
created by Rinker
  • 出版社名: 公益財団法人画像情報教育振興協会(CG-ARTS協会)
  • 書籍名:入門マルチメディア
  • 価格:¥2,970(税込)

ベーシックの試験範囲を網羅しています。
初心者にもわかりやすく解説した入門書です。

実践マルチメディア

実践マルチメディア改訂新版
created by Rinker
  • 出版社名:公益財団法人画像情報教育振興協会(CG-ARTS協会)
  • 書籍名:実践マルチメディア
  • 価格:¥3,960(税込)

エキスパートの試験内容を幅広く解説しており、マルチメディア関連のプロフェッショナルには欠かせない一冊です。

マルチメディア検定エキスパート・ベーシック公式問題集

マルチメディア検定エキスパート・ベーシック公式問題集改訂第三版
created by Rinker
  • 出版社名:公益財団法人画像情報教育振興協会(CG-ARTS協会)
  • 書籍名:マルチメディア検定エキスパート・ベーシック公式問題集
  • 価格:¥3,080(税込)

過去に出題された問題などを練習問題として再編しました。
ベーシック3回分、エキスパート3回分を掲載した問題集です。

過去問PDF

CG-ARTSの公式サイトには、ベーシック・エキスパートそれぞれの過去問PDFを閲覧できます。
本試験で同じ問題が出題されることはありませんが、類似問題を解答することができるようになります。

専門学校への入学

最も確実に資格を取得するのであれば、専門学校へ入学も考えてもよいと思います。

受験料

  • ベーシック 5,600円
  • エキスパート 6,700円

CG-ARTS協会はマルチメディア検定以外の検定も主催しています。
他の主催している検定と最大4検定まで併願することができます。

※なお、その他の検定にはCGクリエイター検定・CGエンジニア検定・Webデザイナー検定などを実施しています。

受験申込方法

マルチメディア検定 入力受験申込方法はインターネット経由と郵便局経由の2通りがあります。
インターネット経由の場合は、CG-ARTSの公式サイトから申請できます。
郵便経由の場合は、郵便局にある振込取扱票で受験料を支払って申請します。

受験サポートセンター
電話 03-5209-0553(平日10:00~17:00)

※なお、身体に障害のある方に対しては受験対応の特別処置も行っていますので、事前に問い合わせてみて下さい

まとめ

受験希望地は先着順に割り振られるため、出願が遅れると遠方の試験会場になる恐れがありますので、出願は早めに行いましょう。
年2回しか受験機会がありませんので、余裕を持った試験対策をして確実に合格して下さい。

いかがだったでしょうか。
情報の多様化社会の中でマルチメディアはとても重要な要素を持っています。
PCや周辺機器に関わるマルチメディア検定は合格し資格を取得することで、幅広い分野での活躍が期待できます。

この記事でマルチメディア検定にご興味を持っていただけたら幸いです。

 

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