皆さんは沖縄の食材好きですか?
ゴーヤーチャンプルーやタコライスは沖縄から来ていますね。
それに沖縄そばや海藻の一種である海ぶどうも有名ですね。
まだまだ沖縄では私たちの知らない食材や食文化があります。
そんな独特の文化を持つ沖縄の食材について理解を深めてみませんか。
沖縄の食材に特化した検定があるので、今回見ていくことにしましょう。
Contents
適用する仕事
「沖縄食材スペシャリスト検定」とは、沖縄の長寿を支えてきた伝統食文化、そして伝統食材に関する正しい知識を身に付け、その良さを認知して理解するという目的を持った検定制度です。
ご当地検定の部類に入りますが、食に関する知識や健康についても学ぶことができるので飲食業で仕事をしている人も役立つ資格です。
もちろん観光や旅行などのレジャー産業やサービス業の職業の方にも向いています。
調理師
調理師とは飲食店などで調理業務を行う人です。
料理人やコックとも呼ばれますが、「調理師」と名乗れるのは調理師国家試験に合格した人のみです。
調理師の仕事は食材に関する知識から調理方法、栄養管理まで食と料理についての専門知識を持って調理をし、お客様へおいしい料理を提供することです。
料理を作ることだけではなく、新しいメニューの考案や衛生管理など調理に関する仕事は多岐にわたります。
調理師が活躍する場もレストランやカフェなどの飲食店、ホテルや旅館といった宿泊施設、企業の社員食堂、病院や福祉施設などさまざまあります。
栄養士
栄養士とは食事の管理と栄養指導を行う栄養に関するスペシャリストです。
栄養を満たしていることはもちろん、おいしく食べられるようにすることを意識し、食の魅力や楽しみを伝えます。
沖縄の食材を取り入れたメニューも考案できるかもしれません。
栄養士は所属しているところによって仕事内容も変わってきます。
医療機関
医療機関にいる栄養士は、医師の指示を基に作られた栄養計画から献立の作成や食材発注などを行います。
しかし、傷病者への栄養指導は実施できません。
その場合は管理栄養士とともに実施します。
管理栄養士は高度な栄養指導および栄養管理を行う仕事で栄養士の上級資格とも言われています。
健康診断などにおける栄養指導や高齢者・傷病者に対する食事のサポート、子供に対する食育など幅広く活躍できます。
給食施設
給食施設では、幼稚園や小中学校の献立を作成し、調理をする仕事です。
子供ひとりひとりの食物アレルギーや摂食障害なども考慮したうえで実施する必要があります。
介護福祉施設
介護福祉施設でも献立の作成や調理などの業務が主な仕事です。
それに加えて、ミキサー食やソフト食、減塩食など利用者さんひとりひとりに合わせた食事を提供していくのが課題です。
嚥下のことも考えて食事を提供しなければなりませんね。
行政
行政での栄養士の仕事内容は栄養指導や栄養相談を行うことです。
地方自治体や保健所、地域の保健センターで勤務して地域の住民に対してそれらを行います。
健康教室などが行われるときに呼ばれることもあります。
その他、食品メーカーやスポーツ分野、研究機関においても栄養士の需要はあります。
おおよその年収とキャリアパス
前項目で挙げた職業で年収とキャリアパスを紹介していきます。
調理師
調理師の平均年収は328万円、300~400万円が一番多い層の年収です。
ただし勤務先によっても違います。
高級ホテルから有名レストラン、個人経営の小さな店までさまざまです。
また、経験や年齢によっても差が出ます。
実は調理師免許がなくても調理の仕事をすることや自分の店を持つことが可能です。
しかし、免許を持っていれば就職・転職の際や給与面などで優遇されます。
調理の確かな技術があれば職に就くことができるので、就職口はあります。
また、調理師免許には食品衛生管理責任者の資格が含まれていますので、独立して店を開くには自分で申請するだけで済みます。
栄養士
栄養士の年収は300~400万円台です。
管理栄養士もそのくらいですが、勤務している職場によっては500万円も稼げるところもあります。
栄養士は病院や公的施設で働くことが多いため福利厚生がしっかりしているところが多く、資格手当を設けているところもあります。
栄養士は1:9の割合で今もなお女性が多い職業で、結婚や出産を経験しても復帰できる職業です。
栄養士は正社員だけの雇用だけでなく、アルバイトやパート、派遣社員でも働けます。
また、フリーランスでも働けます。
企業で勤務した経験を活かして個人の栄養指導をしたり、料理教室を開催したり、原稿を依頼される方もいます。
あるいは、上級資格である管理栄養士を目指す人もいるでしょう。
認可団体
沖縄食材スペシャリスト検定という試験は「一般社団法人 食の風」というところが主催しています。
※令和2年7月15日にNPO法人から一般社団法人に変更しました。
受験条件
受験資格は特にありません。
どなたでも受験することができます。
合格率
近年は不明
2016年時点の合格率は38%
1年当たりの試験実施回数
夏と冬の年2回開催
試験科目
問題は全て「沖縄食材スペシャリスト検定」公式テキスト『平成29年度版沖縄食材図鑑』より出題されます。
具体的には以下のような範囲で出題されます。
- 沖縄の特徴(農林水産業全体)
- 沖縄の長寿の諸要因
- 沖縄の野菜
- 沖縄の果物
- 沖縄の穀物や香辛料
- 沖縄の食肉畜産
- 沖縄の魚介類
- 沖縄の海藻
- 沖縄食材の栄養成分や調理例など
図鑑についてはこの後ご紹介します。
採点方式と合格基準
試験は4者択一のマークシート方式で全50問出題されます。
100点満点中70点以上で合格です。
取得に必要な勉強などの費用
勉強するにはまず、公式テキストを購入しましょう。
公式テキスト
出版社名:有限会社楽園計画
商品名:平成29年度版 沖縄食材図鑑
価格:¥3,300(税込)
沖縄県内の各書店やジュンク堂本店、紀伊國屋書店新宿店、農文教書店などで販売しています。
検定セミナー
検定試験を受ける際に検定対策セミナーや直前対策セミナーというものがあります。
どちらも各16,500円の受講料です。
なお、これにはテキスト代は含まれていませんので、テキスト代は別途掛かります。
受験料
11,000円
受験申込方法
申し込みはフェイスブックやインスタグラム、ツイッターなどのSNSの申し込み用紙の画像を印刷し、必要事項を記入した後事務局までメール・FAX・郵送にて行いましょう。
メール:jimu@shokunokaze.com
郵送は【認可団体】参照
受験料や受講料は申込日から数日以内に指定口座に振り込みます。
支店名:キン シテン 金武支店
口座番号:普通 284815
口座名:食の風代表 田﨑 聡
まとめ
今回の資格である「沖縄食材スペシャリスト検定」は一人でも多くの人が沖縄の食材を理解し、生産者、消費者、加工業者、流通業者、観光業者が一体となって沖縄食材の食育「地産地消」に貢献していただくようにと考えられました。
この検定では沖縄の食文化や食材はもちろん、長寿食の原点も学べます。
こちらではいくつか適する仕事を挙げましたが、役立つ職業はまだまだたくさんあると思います。
観光系やサービス業でも適しています。
今(2022年)は移動や旅行に気を遣いますが、沖縄の魅力について勉強してみてはいかがですか。
沖縄に住んでいる方には自身の県の発見につながりますよ!
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