環境サイトアセッサー資格について

環境サイトアセッサー資格について

環境サイトアセッサーとは土壌汚染や地下水汚染に関するアセスメント、関係機関・住民とのリスクコミュニケーションの支援を行う際に役立つ資格のことです。
分野としては環境経営やコンサルティングに含まれます。
土壌汚染問題を解決するためには、土壌汚染対策法に基づいて土壌や地下水の汚染リスクを評価し、リスク管理ができる能力の人が必要になります。
そのような能力を持った人に与えられるのが「環境サイトアセッサー」という資格なのです。
聞き慣れない単語かもしれませんが、どのようにこの資格を取得していくかを見てみましょう。

適用する仕事

まず、環境サイトアセッサーという資格は講習を受講することによって取得します。

この講習の主旨としては、まず近年の土壌汚染問題が現れるにあたって、企業経営にも深刻な影響を及ぼす新たな環境問題としてクローズアップされています。

そして、2010年4月から土壌汚染対策法が改正・施行され、工場跡地などの活用、自主管理などについて具体的な指針が示されているため、企業にとっても土壌や地下水の汚染リスクの管理がますます重要になってきます。
そこで2004年4月から土壌や地下水環境を管理できる人材を育成する目的として、この「環境サイトアセッサー」という資格の登録制度を始めました。

土壌

環境サイトアセッサーを認定された方はその後

  • 環境サイトアセスメント
  • 土壌環境リスク管理
  • 環境・品質ISO審査
  • 土地鑑定業務
  • 土壌汚染調査
  • 公害防止管理
  • 環境保全
  • 行政担当業務(対応指導)

などに携わって活躍しています。

環境サイトアセスメント

環境サイトアセスメントとは、書類調査やヒアリングや現地視察の結果により、定性的に土壌・地下水汚染に関するリンクについて診断を行う調査のことです。
基本的に現地の土壌の調査は行いません。

環境・品質ISO審査

ISOとはスイスのジュネーブに本部を置く非政府機関 International Organization for Stanardization(国際標準化機構)の略称で、ISOが制定した規格をISO規格といいます。

これは製品に使われますが、製品以外にも組織の品質活動や環境活動を管理するための仕組みにもISO規格が制定されています。
品質マネジメントシステム(ISO 9001)や環境マネジメントシステム(ISO 14001)などの規格が該当します。

つまり、環境・品質ISO審査というのは「ISO 9001」や「ISO 14001」などの規格に適しているか審査することです。

環境保全に関わる仕事の例

水や土壌の保全関係なら環境サイトアセッサーの他にも、土壌環境リスク管理者や河川環境保護指導員、環境全般関係でいうと、環境アセスメント士やインタープリターなどが挙げられます。

河川を眺める人

おおよその年収とキャリアパス

環境サイトアセスメントは大規模な建設工事や道路工事などが行われる際に実施されます。
行うのは建設系環境コンサルタントと呼ばれる人でしょう。

年収は?

建設コンサルタントと呼ばれる人の平均年収は630万円、環境コンサルタントと呼ばれる人の平均年収は350万~1,000万円くらいまでです。
幅があるのはコンサルタント会社によるからです。
外資系のコンサルタント会社になると、20代で1,000万円以上も稼いでいる人もいます。

キャリアパスは?

コンサルタントになるには、大学卒業後に「コンサルティングファーム」と呼ばれる、コンサルティングを専門に行う民間企業に就職するのが一般的なルートです。
コンサルタントにはさまざまな分野(ITや医療など)がありますから、どのような業界・領域を対象にしたいかを考えて就職先を選んだ方が良いでしょう。

建設コンサルタントは自身の専門分野を極め、一人前と認められるようになるまで10年程度は掛かります。
経験を積み、一人前の建設コンサルタントとして認められるようになると次の3つが考えられます。

3つのキャリアパス
  • そのまま技術者として腕を磨く
  • 役職を目指し、マネジメントにかかわる
  • 独立して起業する

ステップアップ

一方、環境コンサルタントは大学で環境学や生物学などを学んで、環境問題を扱う調査会社やコンサルティング会社、研究機関などに就職するのが一般的なルートです。

このような会社に入ったら、例えば調査会社ではまずは現場作業から任され、将来的には資料作成や環境調査の計画立案に携われるようになるでしょう。
あるいは研究機関では研究職に力を入れたり、営業担当者や採用担当などの異職種に転換する人もいるでしょう。

認可団体

環境サイトアセッサーという資格を認定しているところは「一般社団法人 産業環境管理協会」という協会です。

アクセス
〒101-0044
東京都千代田区鍛冶町2-2-1 三井住友銀行神田駅前ビルTEL:03-5209-7711
FAX:03-5209-7717
E-Mail:esa@jemai.or.jp
沿革
昭和37年9月 任意団体大気汚染防止工業協会設立
昭和38年8月 社団法人大気汚染防止工業協会設立
昭和40年9月 社団法人大気汚染防止協会に名称変更
昭和41年11月 社団法人産業公害防止協会に名称変更(大気汚染、水質汚濁、騒音、振動等、広く産業公害全般に関する業務を始める)
平成5年10月 社団法人産業環境管理協会に名称変更
平成25年4月 一般社団法人へ移行

受験条件

  • 高等学校卒業以上
  • 関連業務経験3年以上

関連業務とは次の1~3のうち、少なくとも2つの項目に係わる環境業務経験を3年以上有していることを指す。
ただし申請日をさかのぼること10年以内の経験であること。

1.環境マネジメントの方法および手法

環境マネジメントシステムの構築、運用、監査等の業務経験

2.環境科学および環境技術

環境アセスメント、生態系への研究や保護、大気・水・土壌の研究や分析、化石燃料や水といった天然資源の管理、環境対策技術の調査・研究・開発など

3.土壌環境の管理・保全技術

  1. 水質第一種または第二種公害防止管理者の有資格者で、次のあてはまる業務に1年以上の経験を有すること。①土壌汚染対策法に規定する特定有害物質の製造および/または取扱い施設や設備の運転、保守管理及び管理業務②水質汚濁防止法に規定する有害物質使用特定施設の運転、保守および管理業務
  2. 特定有害物質に係わる土壌および/または地下水汚染調査・対策業務
  3. 環境サイトアセスメントもしくは、フェーズⅠ環境サイトアセスメントの実績がある

それと正式な環境サイトアセッサーになるには業務上の関係が1年以上ある所属組織の責任者などによる推薦、または登録後3年以上経過の環境サイトアセッサーによる推薦が必要です。

合格率

不明

1年当たりの試験実施回数

予定では年2~3回開催

試験科目

試験区分が2つあります。

分野Ⅰ

15問出題

  • 土壌・地下水汚染概論
  • 環境地質概論
  • 土壌汚染対策法概論
  • 土壌汚染対策法と関連条例に基づく調査・対策の運用
  • 土壌・地下水の調査技術総論
  • 土壌・地下水汚染対策技術総論

分野Ⅱ

10問出題

  • 環境マネジメントシステム基礎概念
  • 環境サイトアセスメント総論と実務
  • 土壌・地下水汚染リスクマネジメント・リスクコミュニケーション

採点方式と合格基準

資格を取得するには上記科目の修了試験を含んだ講習に参加しなくてはなりません。
90%以上出席している方に、最終日の講習終了後修了試験を実施します。

試験の合格基準は全体の正答率が68%以上であること。
さらい、分野Ⅰおよび分野Ⅱの正答率がいずれも60%以上であること。

取得に必要な勉強などの費用

ご紹介しております講習というのは3日間開催していて、受講料も高額です。
ですので、それを受講すればその他の勉強費用はいらないと思います。

受験料

53,335円(テキスト代、消費税含む)

受験申込方法

開催する時期になったら公式ホームページに「募集中の技能認定講習の案内」としてリンクやお知らせが表示されます。
そこから申込書を入手していただき、必須事項を記入後申込先にFAXしてください。

申込先
FAX番号:03-5209-7732

ただし、これは2019年の情報ですので最新の情報は公式サイトを確認してください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
ここまで「環境サイトアセッサー」という資格について見てきました。
こちらは土壌や地下水の汚染に対して診断できる人材を育成する資格です。
適する仕事は環境コンサルタントや研究機関が多いです。

こちらは講習を受けて合格する仕組みですが、受講するにも関連業務の条件が厳しいです。
しかし、【受験条件】に挙げた職務を長年続けておられる方には該当するチャンスです。

今は講習の予定は出ていませんが、新規のお知らせが出たら受講してみませんか。
コンサルタントや研究者としてもっと知識が付きますよ!

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