善逸推しが語る!鬼滅の刃の魅力と個性的な登場人物について~前編~

善逸推しが語る!鬼滅の刃の魅力と個性的な登場人物について~前編~

「鬼滅の刃」・・・この言葉を知らない人はいるのだろうか?

桃太郎や泣いた赤おになど日本の昔話や漫画などでも鬼が登場するのは、珍しくありません。
鬼を倒すというありがちな設定ながら、社会現象を巻き起こした理由とは何かを深堀してみましょう。

世界観について

バトル漫画の王道という感じですが作品全体は奥が深く、人を引き付ける魅力があります。

主人公の炭治郎は大家族の長男で、家族のために炭を売っていました。
しかし、家に帰ると家族が血だらけで倒れていました。唯一、生き残ったのは妹の禰豆子だけでしたが、鬼にされていました。

炭治郎は家族の仇をとるため、妹を人間に戻すために鬼殺隊に入って鬼と戦います。

時代背景について

鬼滅の刃は「大正時代」が背景となっていて、日本の歴史上で最も短い時代です。
大正デモクラシーと言われ、文化や社会に大きな変革がありました。しかし貧富の差も大きい時代でした。

主人公の炭治郎も山奥に住んでいて、炭焼き職人として家族を支えていましたが、冒頭の母親との会話を見る限りでは貧しい暮らしをしていたと見受けられます。
実際の大正時代も工業化されていきましたが、農業を生業としていた人が多く、裕福な暮らしとは言えませんでした。

作中でも鬼殺隊の任務で浅草に訪れるシーンがありますが、炭治郎はきらびやかな街並みを見て驚いていました。街の雰囲気や「夜なのに明るい」などのセリフを聞く限り、炭治郎が生活していた山や村とは別世界のように感じていたのではないでしょうか。

このように時代背景を考えると、現実の大正時代と重なっている部分もあるので、分かりやすい作品になっています。

人とのつながり

王道漫画にある設定として主人公がいろんな人に出会い、成長していくというものが多いです。

炭治郎が最初に出会ったのは鬼殺隊の柱である冨岡義勇でした。鬼になってしまった禰豆子を殺そうと向かってきましたが、他の鬼とは何かが違うと感じて、自分の師匠である鱗滝左近次を訪ねるようにと伝えて去りました。
鱗滝のもとへ行き、厳しい修行のすえ鬼殺隊に入隊して、その後もいろんな人に出会い、驚異的なスピードで強くなっていきます。

鬼滅の刃の良い所は出会いだけでなく、家族とのつながりや愛情についての描写が多いことだと思います。
鬼殺隊に入隊した人は家族が鬼に殺された、もしくは鬼になったという人も多いので悲しみやそれまでの思い出などの描写で、感情移入する人もいるかもしれません。

炭治郎も幸せな日常を壊されて打ちのめされましたが、鬼にされた妹を人間に戻すために奮闘します。

「死」とは何か?

あらすじを見ると王道のバトル漫画だと思いますが、始まってすぐに家族が殺されてしまうという展開には驚きました。
すでに家族がいないという設定はよくありますが、鬼滅の刃は他の作品と比べると作中で亡くなる人が多いです。たとえ強いキャラクターやが死んでしまっても、ストーリーはどんどん進んでいきます。

鬼殺隊や鬼に共通しているのは「死」を前にして過去のことや家族のことを想う描写があることです。
鬼はもともと人間でしたが、鬼として過ごす時間が長いほど、人間として過ごしていた時の記憶は消えていきます。しかし、倒されて死にゆくときに思い出すのは、人間として生きていた過去の記憶です。

読者から見て、鬼として人間を殺していたので「敵」という認識ですが、共感したり同情する方もいるのではないでしょうか。
過去にはつらい経験をして鬼になった人もいますが、それは読者以外に知る由もありません。そんな中で炭治郎だけは鬼に対して同情していました。
読者と近いし考え方をしている主人公だからこそ、人気を集める一因になったのかもしれません。

この作品は「死」もひとつのテーマではないかと考えます。
敵、味方は関係なく死は突然やってきます。そして人間は鬼に比べると脆いです。

それでも鬼殺隊は鬼に立ち向かいますが、奮闘むなしく瀕死になって死に際に、いろんな想いや過去の思い出が走馬灯のようにこみ上げてきます。
この描写は死に対しての理不尽さや恐怖、そして誰にでも訪れるものだということを考えさせられます。
誰もが死ぬと思って戦っているわけではありません。まだ生きたいと思っていても、それは近くにあるものだと伝えようとしているように感じます。

主要キャラクター

鬼滅の刃はキャラクターが多いので主要キャラクターの4人を紹介します。

竈門炭治郎

炭治郎1 この作品の主人公であり、6人兄弟の長男です。初登場時は13歳(7月14日生まれ)→鬼殺隊入隊時は15歳。

性格は優しく、真面目で長男ということもあり責任感が強いです。弟妹が多いので面倒見がよくて、おせっかいな一面もあります。嗅覚が優れていて人間と鬼のにおいを嗅ぎ分けたり、匂いによって感情や性格、強さなどがわかります。外見的な特徴は髪や眼が赤みがかっていて、左側のおでこには傷があります。

この傷は弟が火鉢を倒した時に庇ってできたものと語っていましたが、後に運命を左右するものになります。
他には花札の模様のような耳飾りを付けていて、それは竈門家の長男がヒノカミ神楽の舞いと共に受け継いでいくものです。
父親はすでに他界していますが、もともと病弱だったようです。父亡き後は炭治郎が家族を支えていましたが、鬼により家族を殺されてしまいます。唯一、生き残った妹は瀕死の状態で医者ものとへ連れて行こうとしましたが、その時に鬼になってしまい、駆けつけた冨岡義勇に殺されそうになります。
しかし、禰豆子が他の鬼と違うことや炭治郎の機転を利かせた攻撃に可能性を見出して、師匠である鱗滝左近次を紹介します。
※妹が鬼になったことから、竈門家に侵入した鬼は鬼舞辻無惨だったと考えられます。

その後、鱗滝(育手)のもとで修行をしていたのですが、なかなか認められずにモヤモヤした日々を過ごしていました。最終選別に参加したければ大岩を斬れという無理難題な試練を与えられて挫けそうになりましたが、そんな時に錆兎と真菰が現れました。二人に鍛えてもらって大岩を斬ることができたので、鱗滝に認められて最終選別に向かいます。

最終選別に参加した炭治郎は錆兎と真菰がすでに亡くなっていることを知り、憤慨しますが仇の鬼を倒すことができました。錆兎と真菰や他の弟子は仇をとって貰うというよりは、炭治郎を死なせないために稽古をつけていたのかもしれません。その後は無事に生き残り、鬼殺隊に入隊できましたが、鬼である禰豆子のことは隠していました。

鬼を斬ることができるのは日輪刀という刀だけで、それを受け取って初任務に臨みましたが苦戦していました。なんとか鬼を倒すことができましたが、休む間もなく次の任務へと駆り出されます。

炭治郎の使っている水の呼吸は壱~拾ノ型(1~10)まであり一点集中攻撃や広範囲攻撃まで幅広くあります。また優れた嗅覚を使い、敵の弱点を探すこともできます。
後に竈門家に伝承されているヒノカミ神楽が攻撃に応用できると知り、さらに強くなっていきます。

竈門禰豆子

ねずこ2 竈門家の長女であり、炭治郎の妹。初登場時は12歳(12月28日)→14歳。性格は優しく朗らかで、弟や妹の面倒を見ながら母親を支えていました。炭治郎によると町でも評判の美人だったらしいです。

ある日、鬼に襲われて家族を失い、自分も鬼になって理性をなくしてしまいます。飢餓状態で炭治郎を襲ってしまいますが、強靭な精神力と特殊な体質のおかげで基本的に人を襲うことはないです。

鬼化したことで精神年齢は後退してしまい、簡単な言葉での会話になりましたが、人間を喰わないように竹筒を口にしているため、表情や仕草などで意思疎通ができています。

身体能力は人間の時より向上し、首をおとされたり、太陽の光を浴びなければ再生可能です。鬼は人間を喰らうことで力を発揮しますが、禰豆子は眠ることで力を回復するのではないかと鱗滝は言っていました。戦闘中は強靭な脚力を利用して蹴り技を使うことが多かったですが、血鬼術という鬼の特殊な力(技)が使えるようになり、攻撃の幅が広がって身体能力と合わせて使うと敵にとっては厄介です。他にも体の大きさを変えられるので、日中は炭治郎の背負う木箱に入っていて眠っています。

鬼についての研究をしている珠世によると禰豆子の体は徐々に強化されて、能力や筋力などが進化していきます。普通は鬼にされたら鬼舞辻の呪いにかかっていますが、禰豆子は自力で呪いを解除していたことから、他の鬼とは違うことも分かります。
※呪いとは鬼舞辻や鬼についての情報をしゃべると鬼自身が消滅するようです。

順調に進化していき、刀鍛冶の里での戦いの後に太陽を克服することができ、それ以降は少しずつ理性を取り戻して会話ができるほどになりました。

我妻善逸

善逸1 鬼殺隊においては炭治郎の同期にあたります。16歳(9月3日)。性格は極度のビビりで常にネガティブな考え方をしています。
人前で泣いたり、鬼を前にして全力で逃げるなど行動面にも表れるほどです。
ネガティブな性格なのは、幼いころに両親に捨てられ、自分はいらない人間だと思ったからだと考えます。無類の女好きで騙されて借金をした過去があり、育手の桑島慈悟郎に肩代りをしてもらったことへの恩返しがしたいと思っていました。

最終選別前からボロボロの状態でしたが、善逸が駄々をこねたため師匠から喝を入れられたようです。
聴覚がスバ抜けており、鬼と人間の音を聞き分けることがでます。また、音でその人の人柄が分かるようですが、騙されていると分かっていても人を信じる方を選びます。眠っている間に周りの話し声が聞こえたりもして気味悪がられることもあったようです。

雷の呼吸は壱~陸ノ型(1~6)までありますが、善逸が使えるのは「壱ノ型 霹靂一閃」だけで、それ以外は習得することができませんでした。もともと連続して使うのは肉体的・体力的に無理でしたが、遊郭編では「霹靂一閃 八連」と「霹靂一閃 神速」が使えるようになっていました。一つのことしかできないと嘆くのではなく、それを極めて進化させていくのは並みの努力では不可能です。

そして、最終決戦では「漆ノ型・火雷神」を使っていました。本来ならば陸ノ型までしかありませんが、独自に新必殺技を編みだしたようです。

嘴平伊之助

伊之助1 炭治郎や善逸の同期です。15歳(4月22日)。人の名前を覚えるのが苦手で荒々しい性格をしています。常に前のめりで突っ込んでいく恐れ知らずといった感じでした。
赤ん坊の時に山に捨てられ、その後はイノシシに育てられたそうです。
そのため一般常識も知らず、このような性格をしていますが、古い言葉を知っていたり会話ができるのは、山のふもとに住んでいた老人や青年と関わっていたからです。

普段から獣の被り物をしていますが、素顔は美形で女の子と思えるほどです。
闘争心や身体能力が高く、本来は育手による修行で呼吸法を習得しますが、伊之助の場合は独自に編みだした獣の呼吸を使います。
また触覚が優れていて、殺意などの感情も肌で感じるので敵の居場所や攻撃を感知することができます。体の柔軟性や関節を外して攻撃するなど常人にはできない戦い方をします。

伊之助の使う獣の呼吸は壱~拾ノ牙(1~10)まであり、全て自分で編みだした技なので才能は桁違いだと思います。また二刀流でありながら体の柔軟性を生かした戦い方をするので、変幻自在の攻撃ができるのでしょう。
余談ですが、最終決戦で「思いつきの投げ裂き」という技を使っていますが、言葉の通りその場で思いついた刀を投げる技ですが、そういった自由な発想ができるのも伊之助ならではだと思います。

「山に捨てられた」と前述しましたが、正確には違います。伊之助の母親は夫や姑から酷い仕打ちを受けて、逃げた先が鬼がやっている宗教団体の寺院でした。ある日、鬼がいると気づいた母親は寺院から逃げ出しましたが追手が来てしまい、仕方なく伊之助を崖から川へと落としました。運よく生きていて、その後は山の中でイノシシに育てられました。
そのことを知ったのは最終決戦で上弦の弐と戦ったときです。伊之助は赤ん坊だったので記憶はあまりないですが、母親に愛されていたことは思い出したのではないでしょうか。

鬼殺隊について

鬼殺隊は1000年以上前から存在していますが、政府から認められていない非公認の組織で、現在は数百人を超える人々が所属しています。主な構成員を紹介します。

当主

お館様 鬼殺隊の当主は産屋敷家の長男が継ぐことになっており、隊士たちは「お館様」と呼んでいます。
現当主は97代目で産屋敷耀哉(うぶやしき かがや)が務めています。冷静な判断力やより能力のように先を見通せる力で、隊士に的確な指示をして危険を回避します。
病弱で前線にでれないので、情報などを集めて全力で無惨を倒そうとしています。

殉職した隊士たちのお墓参りや怪我した人たちのお見舞いをしているようなので、お館様の優しさが分かります。

産屋敷家に生まれた男の子は短命であり、現在でも30歳までは生きられないと言われています。
実際の大正時代の平均寿命が40代前半と言われているので、その半分くらいしか生きられない理由は呪いなのではないかと言われています。

産屋敷家の先祖を辿ると、鬼舞辻無惨との血縁関係があることが分かっています。作中でも「一族の汚点」と言われていたので、産屋敷家から鬼を出してしまったことにより呪われたと考えていたようです。

鬼殺隊の中でも戦闘能力が優れている人に与えられる階級です。人数は9人と決まっていて、それぞれの戦い方(呼吸の流派)によって柱の名称は変わります。

柱になる条件は十二鬼月を倒すか、鬼を50体倒すかのどちらかです。
例外として、柱が殉職や引退などをした場合は柱の下の階級で、実力が認められれば任命されます。
※入隊から柱になるには2~5年ほどかかると言われています。

しかし柱が9人揃っていることは珍しく、強い鬼との戦いで殉職する人も後を絶たたないので、柱になる可能性のある人を育てても強くなる前に死んでしまうことが多いです。
よって後任が育たない中、引退を余儀なくされる柱もいました。

このことから、隊士たちがいかに不遇の時代を生き抜いているかが分かると思います。

そうのような状況だから、最強といわれる柱は優遇されることが多いです。
●悪鬼滅殺という文字が刻まれている刀を持てるのは柱だけであり、階級章のようなものでもある。
●当主に会えるのは柱のみで、半年に一度開催される柱合会議の参加が認められている。
●現場で他の隊士に指示を出せる。
●給料は自分で決めることができ、希望者は住む場所も与えられる。

隊士

育手に弟子入りして数年間の修行を行ない、認められたら入隊試験(最終選別)を受けられます。
そして、山の中で行われる最終戦別で生き残った人は隊士になれます。生き残るのは三割ほどと言われている難関試験です。
※育手の修行をせずに隊士になった人もいます。

隊士になる前の修行が過酷すぎて脱落するものや、入隊後すぐに任務を言い渡され慣れない実践に身を投じるなどで殉職者が多いです。
鬼殺隊の年齢層が10代、20代が多いのもそういった状況だからと考えられます。

入隊した者には隊服と日輪刀、伝令役のしゃべるカラスが支給されます。

そして、柱以下は一般隊士として10段階の階級に分かれています。
癸・壬・辛・庚・己・戊・丁・丙・乙・甲の順番で階級が上がります。入隊後の隊士は「癸」という階級から始まり、実力や戦績などで昇級していきます。

鬼殺隊に入る人は鬼を倒すという強い意志があるので、もともとの結束力や団結力は高いと思われます。

継子

最強の剣士である柱や引退した元柱に能力を認められて直接、指導してもらう人のことを継子といいます。
継子はいわば、柱の後継者の候補になるので才能が必要です。
そして、柱1人につき継子の制限はないので複数の隊員を指導することもできます。
柱が継子を選ぶ基準は決まっておらず、それぞれが決定権を持っているので才能を見込まれたり、戦い方によって選んでいるのかもしれません。
※柱と使う呼吸が違っていたとしても継子になれます。

柱は基本的に多忙ですが、新しく柱稽古が導入されたので継子になれなかった一般隊士も指導を受けることができるようになりました。
※想像を絶するほど過酷です。

育手

鬼殺隊入隊を目指す人や才能がある人を隊士にするために指導をする師匠のような存在です。
隊士になるには最終選別で生き残る必要がありますが、その前に育手による厳しい修行を行なって認めてもらわなければ試験に参加できません。

育手は全国各地に存在していて、10代くらいの若者を指導しています。多くの育手は高齢などにより引退した元隊士です。中には元・柱だった人もいます
また、入隊した人(一般隊士)の指導をしているのも育手たちです。

隠(かくし)

鬼殺隊の事後処理部隊と言われていて、全身を黒い服で覆っている黒子のような見た目をしています。
主な仕事は戦闘後の後始末の対応やケガした隊士の応急処置や搬送、戦闘時に一般人を誘導するなどです。中には破れた隊服を直す人もいて雑用などをすることもあります。

隠の構成員も最終選別を生き残った人たちですが、剣士としての才能がなかったり、実践で戦えない人たちが裏方として奮闘しています。鬼に家族を殺された人もいるので隊士と同様で志は高いです。

最終選別では鬼を倒すことがクリア条件ではなく、「7日間生き残ること」が条件です。なので鬼とほとんど遭遇しないで生き残る人もいて、入隊できても戦闘に不向きな可能性がありますが、そういう人たちが縁の下の力持ちとして隊士をサポートします。
※隠の人たちも最終選別を生き残っているので普通の人よりも体力や筋力があります。

刀匠

刀匠 刀匠とは隊士が使用する刀を作る人たちのことです。普通の武器とは違い、鬼に有効な日輪刀という刀を作る特殊な刀鍛冶といったところです。

鬼殺隊にとっては重要な存在であり、中には特殊な形状の刀を使う人もいるので、技術力は高いです。
全員がひょっとこのお面を付けているのが特徴的で、基本的には素顔は見れないです。

また、職人気質な所もあり刀を作ることへの情熱がすごいので、刀が壊れてしまうと激怒する人がいたり、性格に難があったりで扱いずらい人もいます。
プライドが高く、変り者もいますが刀に対しては真摯に向き合っているので、鬼を倒せる刀を作ることができるのではないでしょうか。

普段は刀鍛冶の里にいますが、鬼にとっては邪魔な存在でありながら今まで見つからなかったのは徹底した対策によるものでした。

炭治郎が里に行くときに耳栓や目隠しなどをされて隠の人がリレー形式で送り届けるシステムです。
隠の人は一定の距離を進むと、次の隠が待機していてバトンタッチします。

なので、刀鍛冶の里までの道順を全て知っている人はおらず、この対策のおかげで今までは鬼は見つけることができませんでした。

その他

その他 鬼殺隊には他にも看護や修行のサポートをするメンバーがいます。

例えば、柱の一人である胡蝶しのぶの屋敷(蝶屋敷)ではケガをした隊士の治療所として使われていて、そこには看護をする人がいます。

他にもリハビリや修行のサポートを行っています。

鬼殺隊は基本的には最終選別で生き残った人が入隊できますが、蝶屋敷の看護師たちは最終選別を受けていません。その代わり、隊士たちのために一生懸命に看護をして支えています。

他にも炭治郎の妹であり、鬼にされてしまった禰豆子も階級はないですが現当主によって鬼殺隊として認められています。

柱について

前述した通り、柱は9人で「十二鬼月を倒す」か「鬼を五十体倒す」のどちらかの条件を満たす必要があります。
ここでは、9人の柱を紹介します。

冨岡義勇(水柱)

誕生日:2月8日/21歳義勇1 常に冷静で、若くして水の呼吸を習得したことから才能がうかがえます。一見、優等生のように思えますが口数は少なく、コミュニケーションが苦手です。
言葉たらずで誤解を受けてしまうこともあり、周囲に嫌われることもありますが本人は気づいていなかったようです。幼少の頃に両親が病死して姉と暮らしていましたが、鬼に襲われ義勇だけ助かりました。その後に親戚のところに行く途中で逃げ出し、後に鱗滝左近次のもとで修業します。

同時期に一緒に修行していた錆兎という少年と最終選別に参加しましたが、当時の最終選別で死んだのは錆兎です。錆兎がほとんどの鬼を倒しましたが力尽きてしまいました。
後に義勇は「一体の鬼も倒さず助けられただけの人間」と言っており、そのことで他の柱や隊士にも引け目を感じて、自分は水柱にふさわしくないと思っていました。

初登場時は19歳とかなり若かったのですが、その時点ではすでに柱になっていました。
炭治郎の妹の禰豆子が鬼にされてしまったため、倒すため駆けつけましたが自分と同じように家族を鬼に殺された炭治郎に同情をしました。
しかし、「生殺与奪の権を他人に握らせるな」という厳しい言葉をかけました。

竈門兄妹の行動を見て他の鬼とは違うことや炭治郎の咄嗟の行動に何かを感じて、鱗滝を紹介しました。

炭治郎が入隊した後の柱合会議では、鬼である禰豆子が人に害を為した場合は鱗滝と共に責任をとる(切腹する)と明かしました。
これは優しさだけでなく、鬼を倒すために必要なことは全てやるという覚悟ではないかと思いました。

他にも水の呼吸の型は壱~拾(1~10)までなのですが、オリジナルの技で「拾壱ノ型 凪」というものを独自に習得しました。努力と才能が桁違いなのが分かります。

胡蝶しのぶ(蟲柱)

誕生日:2月24日/18歳
胡蝶1
薬学の知識があり、頭が良いです。その知識を使い、鬼を殺せる毒を開発しました。
普段から笑顔で優しいのですが、鬼と戦う時も微笑みながら挑発している姿があったので、サイコパスな一面もあるのでは…と思いました。
冨岡義勇とは任務などで一緒になることもあり、会話をすると言い合いをしているようにも見えますが、言葉たらずな義勇をフォローする様子もうかがえます。

幼少期のしのぶはしかめっ面をしていて笑うことが少なく、感情にまかせ大胆な行動をすることもありました。
両親は鬼に殺されており、その時に姉(カナエ)としのぶは悲鳴嶼行冥に助けられています。その後に悲鳴嶼に弟子入りを志願していますが非力な二人には無理だと言われて、さらには難しい試練を与えられました。
しかし、二人は試練をクリアして育手を紹介してもらうことができました。

姉は「鬼と人は仲良くすべき」という考えを持っていて、とても両親を殺されたとは思えない思想です。しかし、その姉もしのぶの目の前で鬼に殺されてしまい、姉の葬儀後にしのぶは常に笑顔でいるようになりましたが表情とは裏腹に心の中ではいつも怒っています。
姉は最後に普通の女の子になることを望みましたが、しのぶは鬼殺隊に残って戦い続けることを選びました。
しのぶは優しく、穏やかな印象ですが家族を殺されているので、鬼に対しての憎しみは想像できない程です。

両親が薬剤師をしていたため、自身も医学や薬学の知識があり、蝶屋敷(私邸)でケガをした隊士の治療を行なったりしています。
鬼殺隊は、胡蝶しのぶの支えで成り立っていると言っても良いのではないでしょうか。

しのぶの戦い方は他の隊士とは違います。本人曰く「鬼の頸を切り落す力がない」と言っており、単純に体格から考えると筋力や斬撃時に必要な重さが足りないのだと思います。
その代わり柱の誰よりも素早く動けるので、スピードを生かした突き技と毒を使って鬼を倒します。

煉獄杏寿郎(炎柱)

誕生日:5月10日/20歳煉獄1 明るく元気なイメージがあり、真面目な人物という印象を受けました。鬼滅の刃は変り者が多いですが、煉獄は他の人と比べて常識的でまっすぐな性格をしています。
信念を持っていて実力もあり、面倒見が良いので周りからは一目置かれる存在です。
特に鬼滅の刃 無限列車編(映画)では重要な人物であり、活躍もしました。絶望的な現実にも立ち向かう勇気や生き様を見て、ファンになる人が続出です。

柱であることから実力は証明されていますが、単純に剣士としての強さだけでなく判断力やその場の状況を把握する能力に長けています。なので、指揮官としての能力も高いのではないかと思います。

実力もあり面倒見が良いならば継子(弟子)も多いのではと思いましたが、登場時にはいませんでした。理由としては真面目で熱心な男なので修業が厳しすぎたのかもしれません。ちなみに元継子の一人は甘露寺蜜璃(恋柱)です。

煉獄家は炎の呼吸を伝承してきた一族で、杏寿郎はその一族の長男として生まれました。
父親は元柱で幼少の頃よから剣術の指導をしていましたが、母親が病死したときにお酒を飲むようになり自堕落な生活を送っていました。

なので、杏寿郎はその後に家にあった書物をもとに修練しました。
父の代わりに一族の責務を果たしながら柱になれたのは、努力を怠らなかった証です。

炎の呼吸は壱~玖(1~9)の型があり、玖ノ型は最終奥義の「煉獄」です。この呼吸は最強に位置づけられていますが杏寿郎の父は、そう思っていないようです。

実は杏寿郎は食事をするときに「うまい」と大声で連呼することがあります。
そして、すごく大食いなので炭治郎たちが驚いている描写もありました。素直な性格なので本人は思ったことを言っているのかもしれませんが、少々笑ってしまいました。

宇随天元(音柱)

誕生日:10月31日/23歳宇随1 宇随を一言で表すと「派手」という言葉に尽きます。「派手を司る神」と自称していて破天荒な感じです。また、雑魚や弱いなど言い方が悪く、はっきりと言うので怖いという印象がありました。
幼少の頃は忍者として育てられ、厳しい修行を強いられていました。忍者は影の存在であり、人に知られてはいけないので忍者だった頃はあまり派手ではありませんでした。
時代とともに衰退していく一族を抜けて鬼殺隊に入隊します。

また、宇随には3人の妻がいますが、忍者では一夫多妻制が普通だったようです。口調などから怖い人という印象がありますが、3人の妻をこよなく愛していて優しさが感じられます。
※3人の妻は元くノ一ですが宇随に付いてきたことから深い信頼関係であること分かります。

口の悪さも目立ちますが、自分よりも一般人や愛する人を優先して守ると明言していて、後に炭治郎たちを「優秀な俺の継子」と言っています。

音柱としての実力はありますが、他の柱と比べると才能は劣っているかもしれません。
元々は忍者として修業をしていたので身体能力は高いですし、育手の修行を受けずに独自に音の呼吸を考案しているので才能があるように見えますが、本人も「俺程度で~」や「人を育てられるほど優秀ではない」と少々ネガティブ発言をしていたので他の柱とは違うのかなと思いました。

柱になれたのは高い身体能力や努力もありますが、他には指揮官として有能であったからではないかと思います。自身が他の柱のように戦えないと知っているからこそ、協力することが大切だということを知っているのかもしれません。

また、忍者だった時に父や弟の人を大切にしない発言や行動を間近で見ていたからこそ、大切な人への思いやりがあるのではないでしょうか。

他にも宇随は二刀流であり、周りの音を聞いて状況を判断することもできるようです。
聴覚が優れていたり、元忍者だけあって諜報活動でも活躍しています。

時透無一郎(霞柱)

誕生日:8月8日/14歳無一郎1 現在の柱の中では最年少であり、才能のある剣士です。
修行をはじめて2カ月ほどで柱になった天才ぶりは群を抜いていますが、才能を無駄にしないための修業は欠かさず行っていて効率の良い戦い方を好む傾向があります。性格は冷静で物事を合理的に考えていますが、気づかいや遠慮などがないので自己中心的にも見えます。他人への興味関心が薄く配慮ができないようです。

不思議な言動も多いので変り者と思われていますが、物事をすぐに忘れてしまうことが関係しています。他にも鬼殺隊に入隊する前にショッキングな出来事があったので、過去の記憶がありません。
物事を忘れてしまうことから思考内容や口調などが安定せずに、性格がコロコロ変わっているようなので他人に配慮している余裕がないのかもしれません。

幼少の頃に両親を亡くし、唯一の家族が双子の兄の有一郎だけになりました。
時透兄弟は一卵性の双子ですが、性格は正反対で有一郎は言い方がストレートなので冷たいように感じ、無一郎は人を思いやれる優しい性格でした。

両親の死後、あまね(産屋敷耀哉の妻)が勧誘に来ましたが有一郎が追い返していました。
そんなある日、兄弟が寝静まった後に鬼が有一郎を襲ってきて瀕死の状態になります。無一郎は必死に鬼に抵抗して、最終的には朝日を浴びて鬼は消滅しました。
兄は自分を嫌っていると思っていた無一郎ですが、そうではないと知って兄に優しくできなかったことを悔やみました。

兄を失ったショックから無一郎は記憶喪失になり、その影響で冷酷な言い方をするようになったのではないかと思います。

時透家と竈門家に直接的な血縁関係はありませんが、竈門家にヒノカミ神楽を教えた剣士(日の呼吸の使い手)と上弦の鬼(時透家の先祖)が兄弟であることから、何らかのつながりがあると考えられます。

時透が攻撃するときに霞がかかったようになるのが特徴的です。
霞の呼吸は壱~漆ノ型(1~7)まであり、「漆ノ型 朧」は自分で考えた技でスピードの強弱を使って相手を惑わすような動きができます。

甘露寺蜜璃(恋柱)

誕生日:6月1日/19歳甘露寺1 ピンク色の髪をしていて見た目は派手ですが、鬼にされてしまった禰豆子も可愛がるなどの優しさがあります。
惚れっぽい性格のようで、周りのちょっとした優しさや行動にときめくことが多いです。炭治郎が鬼殺隊に入った理由を聞いた時も「結婚相手を見つけるため」と言っているほどで、恋する乙女という感じですね。
鬼殺隊は基本的に鬼を倒すという強い想いで入隊する者が多いので動機が不純とも思えますが、誰かを守ることの大切さを理解しているのかもしれません。

ちなみに筋肉は普通の人の8倍ほどあると言われていて、かなりの怪力です。素直で純粋な性格をしていますが、周りに比べ食事量が多いのを気にしているところは女の子らしいです。

入隊動機が「結婚相手を見つけるため」と語ってるのには理由があります。
鬼とは無縁で普通の暮らしをしていましたが、17歳の時にお見合いをして出会った男性とは破談になってしまいました。
男性は髪色や大食いであること、そしてこの時代で甘露寺は身長が大柄だったので別れようと言いました。

その後は怪力であることを隠したり、髪色を染めたり、食事を控えるなどの努力をしましたが、ありのままの自分でいられないことに疑問を持ち、自分を受け入れてくれる相手を見つけるために入隊しました。そして、自分より強い相手を求めていたので努力をしました。

たとえ動機が不純だったとしても、甘露寺のおかげで人々が救われているので行動力は称賛されるべきだと思います。なにより鬼にされてしまった禰豆子に優しくできる人柄は素晴らしいですね。

実力は前述した通り怪力で、上弦の鬼の攻撃に耐えることができます。体の柔軟性もあるので戦闘においては幅広く対応できるのではないかと思います。

刀も特殊なもので「変異刀」と呼ばれ、リボンや鞭のように使って戦います。
もとは煉獄の継子で、その時は普通の刀を使っていましたが、現在は怪力と柔軟な体と変幻自在な刀、自分で編み出した「恋の呼吸」を使いこなしています。
欠点があるとすれば筋肉量が多いのでエネルギーの消費が激しいことです。

余談ですが、甘露寺は伊黒小芭内と文通しています。

伊黒小芭内(蛇柱)

誕生日:9月15日/21歳伊黒1 特徴的なオッドアイをしており、口元に包帯を巻いている不思議な青年です。前述した甘露寺と文通していて、友達以上の感情を抱いています。

甘露寺によると言い方がネチネチしているらしく、嫌みや皮肉っぽい言い方をしているようで難しい性格です。
群れるのが嫌いなように見えますが、実際は仲間想いで優しい一面もあります。

鬼は絶対に倒すべきという考えを持っていて、炭治郎や禰豆子のことは良く思っていませんでしたが、最終決戦では共闘していたので二人のことも認めていたのではないかと思います。

幼少期は過酷で、家族や鬼に生活を虐げられていました。
伊黒の一族は男の子がなかなか生まれない家系で、370年ぶりに生まれた男の子が小芭内でした。牢に閉じ込められていましたが家族には怖いほどに優しくされて育ち、12歳になった頃に牢から出されて豪華な部屋に連れていかれて、対面したのは蛇のような女の鬼でした。

一族は女の鬼が殺した人間の金品を盗んで生活をしていて、代わりに生まれた子を鬼の生贄にするという人間ならざる行為をしていたのです。
鬼は数百年ぶりに生まれた男の子(小芭内)を気に入り、喰うために成長するのを待っていました。

それを知った伊黒は、生きるためにかんざしを使って牢屋の格子を削り続けました。その時に出会ったのが迷い込んできた蛇(鏑丸)で、友達であり信頼できる家族のような存在です。

脱出に成功した小芭内は当時の炎柱に保護されて、いとこと再会できました。
しかし、その子は憤慨して「あんたが逃げたせいでみんな殺された」という厳しい言葉をかけて、怒りをぶつけてきました。幼い小芭内にとっては心理的に深い傷を負うことになります。
そのような過去があって女性に対して恐怖心がありましたが、甘露寺に恋心を抱いていたので、少しずつ前に進めているのかなと思います。

柱の中では力がない方ですが握力は強いです。筋力がない分は高い技術(技)で補い、冷静で判断力や分析力が長けているので柱としての責務は果たせています。

刀の形状も変わっていて蛇のように、うねっています。
蛇の呼吸は壱~伍ノ型(1~5)まであり、どの技も蛇のように動きが読みずらいので敵からしたら戦いにくいのではないでしょうか。
小柄なのでフィジカル面では恵まれていませんが、技を見るかぎり身体能力は高い可能性があります。

ちなみに甘露寺を好きになった理由は、柱なのに普通の女の子らしくはしゃぐ姿を見ていて惚れたらしいです。そして、甘露寺に靴下をプレゼントしていました。

不死川実弥(風柱)

誕生日:11月29日/21歳不死川1 顔や体中にキズがあり、見た目と同様に荒々しい性格ですが、真面目な一面もあります。

口調も怖いのでヤンキーのような人だと思っていましたが、お館様や悲鳴嶼などの年上に対しては礼儀正しく、敬語で話していました。
周りからは暴れ馬や理性がなさそうなどと言われていますが鬼殺隊の規律を重んじていて、常識的な面もあります。

誰よりも鬼を倒すという気持ちが強くて、禰豆子が鬼だと知った時には自分の血を見せて、反応して襲い掛かってきたら殺す気でした。
しかし禰豆子は血に反応せず、お館様が鬼殺隊として認めると言ったので、それ以上はなにもしませんでしたが、鬼を鬼殺隊にすることは断固として認めない様子です。

実弥は7人兄弟の長男であり、家族思いでよく働く少年でしたが、父親から虐待されていました。
ある日、父親が誰かの恨みを買って殺されてしまいますが、実弥は自業自得だと思っていて、これからは母や弟妹たちを守っていくと誓いました。

しかし、平穏な日々は続かないもので母の帰りが遅かったので探しに行ったら鬼にされていました。母(鬼)は家の中に入り、弟妹たちを襲いました。
実弥は鬼とともに外へ出て、戦いましたが夜明けが来てしまい母親だった鬼は消滅しました。
必死に戦って生き残ったのは実弥と弟の玄弥だけでしたが、状況が分からなかった玄弥からは「人殺し」と言われてしまいます。
鬼になってしまったとはいえ、自分の母親を殺してしまったという事実は消えないので、心に深い傷を負いました。

その後はいろんな所を転々として、鬼を見つけたら自分を囮にして鬼を捕まえて、朝日を浴びせるという事を繰り返していましたが、下手したら死んでいた可能性もあります。
そんな時に粂野匡近という鬼殺隊に出会い、育手を紹介されて鬼殺隊に入りました。先輩であり親友のような存在になり、お互いが同じ呼吸を使っていたのでライバルでもありました。

しかし、志半ばで粂野匡近も鬼に殺されてしまい、またも大切な人を守れなかったことを悔やんでしまいます。それでも戦い続けなければいけないので、どれだけ理不尽で残酷な世界かが見受けられます。

前述した弟の玄弥も後に鬼殺隊に入隊しますが、その時に冷たい態度をとっています。「弟ではない」「鬼殺隊をやめろ」などの暴言を吐いていましたが、後に兄としての優しさだということが分かります。
弟だけは家族をつくって普通の人生を歩んでほしいと願っていて、あえて突き放すようなことを言っていたようです。

他には柱の中ではかなり力が強いです。単純な力だけなら悲鳴嶼に次いで強く、もともとの身体能力が高いので柔軟に戦うこともできます。
風の呼吸は壱~捌(1~8)まであり、元々のパワーと合わせて使うので攻撃に適した型です。

ちなみに実弥の好物はおはぎです。甘いもの好きなところはギャップですね。

悲鳴嶼行冥(岩柱)

誕生日:8月23日/27歳悲鳴嶼1 柱の中で最強と言われていて、鬼殺隊を支えている存在です。性格は真面目で、面倒見が良くて人のために行動できる人です。

最強と言われていますが盲目であり、本来なら普通に生活するのも大変かもしれませんが、悲鳴嶼は鋭い感覚をもっているので戦うことができます。
※一部の人からは見えているのではないかと言われることもあったので、それほど凄いと言うことでしょう。

幼少期に両親を亡くして、身寄りがなかったため寺で生活していましたが、後に孤児を引き取って、共に穏やかに暮らしていました。
夜になっても戻ってこない子供がいて心配していましたが他の子が「寝てる」と言ったので、その言葉を信じました。しかし、寝ていると思っていた子が鬼を招き入れてしまい、他の子供たちは悲鳴嶼の制止も聞かずに逃げ回り鬼に殺されてしました。
唯一、残った一番年下の子を必死に守るため鬼を素手で倒しました。
夜が明けて鬼は消滅して、他の大人たちが寺に来ましたが、守った子供が「あの人は化け物・・・」などと言ったので悲鳴嶼が疑われてしまいました。
鬼の死体も消えてしまったので無実を証明できず、投獄されて死を待つばかりでしたが、お館様のおかげで釈放されて鬼殺隊に勧誘されました。

※守った子供は当時4歳くらいだったので、ショックが大きすぎて上手く話せなかったようです。「あの人は化け物・・・」と言ったのも鬼のことを指していました。

※鬼を招き入れた子供は、善逸の兄弟子でした。夜遅くに出歩いていたのはお金を盗んで他の子に寺から追い出されたからです。
寺での事件のあとに弟子入りして、鬼殺隊に入隊しています。

このような過去がありましたが、面倒見が良くて優しい性格は変わっていません。しかし鬼だけでなく子供に対しても警戒心や疑いを持つようになりました。
なので、当初は禰豆子を鬼殺隊に入れることは反対でしたし、殺した方が良いと思っていました。
炭治郎の努力や禰豆子の戦いぶりを知って、二人をことを認めました。他にも不死川実弥の弟の玄弥を弟子にして面倒を見ています。
※玄弥いわく、教えるのはあまり上手ではないとのことで、不器用なところもあります。

時代背景は大正なので当時の日本人からしたら悲鳴嶼は巨人のように見えるかもしれません。身長が高いだけでなく筋肉量も多いので、単純な力比べでは勝てる人がいません。
そして、体が大きいにも関わらずスピードもあるので隙がないように思えます。

武器も刀ではなく、斧と鉄球を鎖でつなげた形状のものを使って戦っていますが、力のある悲鳴嶼だからこそ扱えているのでしょう。
それに加え、岩の呼吸は壱~伍(1~5)ノ型まであり、斧や鉄球を投げたりして攻撃しています。一見、隙の多そうな戦い方ですが身体能力や鋭い感覚を持っているので上弦の鬼との戦闘も可能です。

ちなみに趣味は尺八(縦笛)で幼少の頃にお坊さんから教えてもらいました。
そして、猫が大好きなので自宅で飼っているそうです。