サービス・ケア・アテンダントについて

サービス・ケア・アテンダントについて

高齢者、身体の不自由な方をはじめ、全てのお客様、ご利用者に配慮や気付き、適切なコミュニケーションを行うことに重点を置いてサービス品質向上を図ることを目的としているのがサービス・ケア・アテンダントです。

適用する仕事

適用する仕事とは以下のとおりになります。

サービス・ケア・アテンダントの仕事とは

  • 専門店、百貨店、銀行、カウンターサービス、スーパー
  • バス、タクシー、駅、鉄道、トラベル業
  • ホテル、旅館、レストラン、レジャーサービス業
  • 行政窓口、病院、コミュニティ施設など公的サービス機関

上記のようにサービス・ケア・アテンダントの仕事の役割は幅が広く色々なところで活躍できそうです。
なので、自分に合った職探しができそうですね。

サービス・ケア・アテンダントの資格を持つ女性

仕事内容とは

  • お客様やご利用者に充分配慮をしたお迎え、案内、話導、お見送り
  • 窓口やカウンターでのお客様の状況を理解したサポート
  • わかりやすい説明、身体状態に合わせた接客、接遇
  • 店舗や施設のバリア・チェックなど

社会におけるユニバーサルサービスの考えを基に、サービスを提供する色々な場面において、お年寄りや身体の不自由な方々に留まらず、困っている全ての方々へのサービスに主観をおいています。

おおよその年収とキャリアパス

サービス・ケア・アテンダントの年収は400万円~500万円程度です。
介護技術だけでなく、コミュニケーションの手法から人的対応能力に重点を置き、お客様、ご利用者への気づきと配慮(マインド)とスキルを融合して従来の顧客満足から、さらにサービス品質のレベルアップを図ります。

認可団体

「サービス・ケア・アテンダント」の認可団体とは、JCI 一般社団 公開経営指導協会で民間資格となります。
商業近代化のための「公開経営(オープンマネジメント)」推進することを目的に、全国の先進的な商業者の方々の参画によって発足した公益法人です。

設立以来の「誠実経営に代表される理念」と「計数管理に基づく科学的経営」に基づくバランスの取れた健全経営の為に人づくり(人材育成事業)を通して流通小売業界を支えています。

オープンマネジメント推進
  • お客様や取引先、地域社会など全ての人々への「オープン、フェア、誠実」開かれた経営こそが企業の条件と考えています。
  • 企業は公的公器で、地域社会に生かされていることを認識、その社会性を追求するべきと考えます。
  • 流通やサービス業においては購買代理人であると認識し生活者、利用者(お客様)側の倫理、発送、視点にて実践することにより、社会的使命を果たしていくものと考えています。

受験条件

だれでもOK

受験条件は特にありません。
基本どなたでも受けることができます。

合格率

合格率は90%前後と言われています。
合格者が多い時では96.7%とほぼほぼの方が合格していることになります。
難易度が比較的優しいので、真面目に勉強をすれば合格できるような資格になっています。

一年当たりの試験実施回数

一年あたりの実施回数は年に一回です。
開催時期は今のところ3月上旬になっています。
※「JCI 一般社団 公開経営指導協会サイト」参考

試験科目

試験は実践演習と筆記試験とで2日間にわたり行います。
総合試験時間は12時間です。
かなり体力を持っていかれそうな試験になっていそうなので、休息はしっかりと取っておいた方が良さそうです。

試験形式

筆記試験は公共福祉概論アテンド技術論ユニバーサルサービス総論が行われます。
実技試験は実践講習の受講が行われ、その他に小論文テスト(ユニバーサルサービスに関するテーマ1題800文字程度)が実地されます。

これから試験を受ける人のノート

実施項目

講義や実技講習をみてみましょう。

ノーマライゼーション社会におけるユニバーサルサービスの必要性

  • ノーマライゼーション社会を理解
  • ユニバーサルサービス 概念、実践方法、接客で活用するにあたっての大前提

ユニバーサル接客

  • 基本的な接客対応、応用事例
  • お客様とのコミュニケーション手法

車いすを利用しているお客様の理解、対応方法

  • 車いすの基本操作訓練と操作ポイント
  • 店舗や施設をイメージしたコースで車いす操作実践演習
  • 階段や段差における車いすのお客様への対応方法

耳の不自由なお客様の理解、対応方法

  • 聴覚障害について
  • 耳の不自由なお客様とのコミュニケーションの取り方

目の不自由なお客様の理解、対応方法

目が不自由な人

  • 視覚障害について
  • ガイドヘルプサービス実践演習
  • 補助犬の知識と理解、身体障碍者補助犬法

高齢のお客様への理解、対応方法

  • 少子高齢社会の知識、身体面・精神面理解
  • 高齢者との接し方や介助の心構え
  • 高齢者疑似体験

これからのノーマライゼーション社会

  • サービス・ケア・アテンダント役割、グループディスカッション・ロールプレイ
  • 人的対応能力に基づくユニバーサルサービス

採点方式と合格基準

それぞれあります。

採点方法

筆記試験

  • 正誤、選択、穴埋式、各科目50問
  • 実技試験:介助サービス実践
  • 小論文:800文字程度

合格基準は

合格に取り組む人

  • ペーパーテスト:全科目平均60点以上で50点未満の科目がないこと。
  • 小論文:A~E 5段階評価になっており、E評価不合格となります。(通信教育修了者には筆記試験の一部科目免除があります。)

取得に必要な勉強などの費用

勉強のスタイルとしては事前学習になります。
通信教育が設けられています。

  • 一般受講料→21,473円
  • 特別受講料→18,175円
  • 受講期間は3ヶ月
  • 修了者は筆記試験1科目免除されます。

※通信講座を学習していない方は指定テキストを用いた事前学習が必要です。

  • テキスト+DVD(アテンド技術実践編)→セットで6,600円

受験料

税込29,700円、筆記試験受験料・認定料も含まれます。
※通信教育、ユニバーサルサービス講座を受講した場合の価格です。

筆記試験は「JCI 一般社団 公開経営指導協会」が販売している検定試験対応ユニバーサルサービス講座テキスト(DVD付き 6,480円)に基づいた内容が出題されます。

  • 合格し修了認定者となった場合は公開経営指導協会認定「サービス・ケア・アテンダント」の資格給与されます。
  • 資格認定者には有効期間3年間のステッカー、認定証書、認定証カードが発行されます。
  • 資格の更新には指定通信教育又は、更新講習会を受講しなければなりません。又、更新料として5,500円がかかります。

受験料

受験申込方法

受験するには

受験申込書(所定)公開経営指導協会へ請求→必要事項記入→郵送

受験申込書はPDFにて印刷可能な様です。
問い合わせ先は公開経営指導協会公式サイトにてご確認ください。

まとめ

今の世の中はハンディキャップを抱えた人たちに対し少し冷たい気がしていました。
この資格を通してハンディキャップを抱えている人も普通になんなく暮らせる環境づくりもされていることが分かりました。

世の中のハンディキャップを抱えている人もそうでない人も平等に生活できる社会を作るこの資格は今の社会に必要不可欠だと感じました。
多くの人たちが幸せに暮らすことのできる社会にしたい、貢献したいという人、福祉や介護に興味を持つ人にサービス・ケア・アシスタントはおススメの資格だと感じます。

今では身体の不自由な方々、目には見えない病気を患っている方々、妊婦さんなどが一目でわかるようなマークも存在しています。
例として、世界共通の障害者も利用できる施設や建物を表すマークで全ての障害者を対象としたもので決して車いすの人だけではない「障害者のための国際シンボルマーク」、最近よく見かけるのではないでしょうか?

外見からわからなくても配慮や援助が必要な方々が身に付けている「ヘルプマーク」など様々なマークがあります。
一度調べてみるのもオススメでしょう。

車いすの女性

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