今回はパソコンインストライター資格に関する記事をお届けします。
パソコン関係の資格ってたくさんありますよね。
今回の資格はどんな特徴があるのでしょうか。
気になる人は是非ご覧ください。
Contents
適用する仕事
適用する仕事はパソコンインストラクターです。
教室のある地域や環境で受講者層は違うので、それらによって教える内容も変えることになります。
インストラクターの勤務先や機会には以下のものがあります。
企業向けの研修講師
商工会や自治体が主催する企業の研修で、中小零細企業や個人事業主向けの企業経営に役立つPCの使用方法を教える職業です。
Wordを使った文書作成、Excelといった表計算ソフトを使った売り上げや在庫管理、PowerPointを使った営業資料の作り方、その他にも会計ソフトの使い方も説明します。
最近だと、ネット通販を行いたいという事業者向のために、ネット上で商品を販売するサービスの紹介やECサイトの開設方法・出品方法について解説するニーズもあります。
街のパソコン教室や自治体が行う講座の講師
普段あまりパソコンを使わず業務で必要になった中高年のビジネスパーソンや、趣味で使いたい高齢者にパソコンの使い方を行います。
場合により、パソコンを使用して何ができるかという紹介やパソコンの電源の入れ方、マウスの使い方から説明する必要もあります。
様々な立場や幅広い年齢の人が教わりに来るので、普段あまりパソコンを使わない人もわかるよう、専門用語を簡単に言い換えたりする気遣いが大事です。
講義に及ばず、何が分からないのか分からないなどの受講者のため個別カウンセリングを行う必要もあります。
ハローワークや自治体が行うパソコン講座で講師をする場合は表計算ソフトの基本的な関数、社会人のメールマナー、文書作成ソフトによる履歴書の作り方を教えます。
教育関係の職員
大学や専門学校などIT関連部署に所属していて、学内でPCの利用法を生徒に教えるというケースもあります。
学生生活に大事なソフトの使用法やレポートの作成方法、研究発表のためのプレゼンテーション資料の作り方などを教えます。
学校により、学内のネットを使う前提でネットリテラシーの講習が義務付けることもあり、そういった場合は講師を担当する必要もあります。
最近だと、SNSの炎上事件の多発で、SNSに関わるリテラシーの講義に力を入れる学校も増えています。
また、小学校や中学校に非常勤講師で招かれ、ネット利用の注意点など基本的なリテラシーを教える場合もあります。
おおよその年収とキャリアパス
パソコンインストラクターは、正社員の他、アルバイトやパート、フリーランスとたくさん働き方があり、勤務先もさまざまあるため、年収に幅があります。
大体200万円~400万円と500万円~600万円の2種類に大きく分けられます。
インストラクターの経験を積むと自分の教室を開き、フリーランスの講師として独立できます。
そういった際も、教室運営やマネジメント経験が必要です。
なかには、行き当たりばったりでパソコン教室の経営に挑んで失敗し、借金を背負う場合があります。
自分で教室を立ち上げるなら、パソコンインストラクターの経験を積むのと同時に、経営者としてスキル・経験を積む必要があります。
昨今ではスマホとのデータ連携やクラウドサービスの活用といった、パソコンの使用方法に変化があります。
こういった変化を素早く捉えて、受講者のニーズをくみ取れるかどうかが、パソコンインストラクターとして将来を左右します。
認可団体
財団法人 全日本情報学習振興協会
受験条件
申込したときの時点で20歳以上で、1級、2級どちらも協会のパソコン技能検定Ⅱ種試験を2級以上、またはパソコン技能検定ビジネス実務試験実践以上の合格者、またはMCAS・MOSスペシャリスト(一般)以上(Office2000以降のWord・Excel両取得)の合格者。
なお、特例として各級とも以下の項目に該当する方も受験できる。
[2級]パソコン指導実務経験1年以上で、かつ指導実務時間が年間100時間以上の者
合格率
47.3%
1年当たりの試験実施回数
願書受付期間は4月・8月・1月
試験日程は偶数月
試験科目
1級・2級それぞれあります。
1級
筆記試験:マークシート方式
- インターネット、アプリケーションソフト、基本ソフトの高度な知識
- ハードウェアの高度な知識
- パソコンの高度な知識
- 情報セキュリティーの一般知識
- 個人情報保護の一般知識
2級
筆記試験:マークシート方式
- インターネット、アプリケーションソフト、基本ソフトの応用知識
- ハードウェアの応用知識
- パソコンの一般知識
採点方式と合格基準
試験は筆記でマークシート方式です。
合格基準 | |
一般受験生 | 40問中30問以上正解(100点満点中75点以上) |
講座修了生 及び JPITA会員 | 35問中26問以上正解(90点満点65点以上) |
パソコンインストラクター養成講座の修了生とJPITA会員は、受験料の割引と5問の問題免除と受験料の割引を受けられます。
取得に必要な勉強などの費用
こちらの資格は1級と2級があります。
難易度は、そんなに高いというわけではないです。
これについては、当協会のホームページ内で過去問のCD-ROMが発売されているので、そちらを中心に勉強しましょう。
価格は各2,381円(税抜)です。
どちらかと言えば、受験条件を突破するために大事な全情協の特定の講座やMOSといった他の資格を取得しなければならないことが難関でしょう。
受験資格を持っている人は、全情協のホームページに掲載された参考問題で、試験のレベルがどれぐらいの程度かなどをきちんと確認しておく必要があります。
MOS資格を受講するための費用は、専門学校や通信講座などで1科目につき8万円前後が相場ですが、自治体のハローワークなどでやっている職業訓練などですともっと安い料金でMOS資格を勉強することが可能でしょう。
よくわかるマスター MOS Word 365&2019 対策テキスト&問題集
出版社名:富士通エフ・オー・エム株式会社
商品名:よくわかるマスター MOS Word 365&2019 対策テキスト&問題集
価格:¥2,310(税込)
パソコンインストラクター資格認定試験の受験条件として、MOSの参考書籍を挙げさせていただきました。
MOS Wordの試験の内容をこれ1冊ですべてカバーできるような内容になっています。
添付のCD-ROMには本番さながらの模擬試験を収録しています。
よくわかるマスター MOS Excel 365&2019 対策テキスト&問題集
出版社名:富士通エフ・オー・エム株式会社
商品名:よくわかるマスター MOS Excel 365&2019 対策テキスト&問題集
価格:¥2,310(税込)
こちらはMOS試験のExcel版です。
こちらもこれ1冊でMOS Excelの内容をすべてカバーできます。
もしスキルに不安がある方は、購入者特典の「MOS Excel 365&2019の事前学習」を使って知っておきたい基本操作を効率的に学習できますよ!
パソコン・インストラクター完全マニュアル―コンピュータを教えるすべての人に
出版社名:海文堂出版
商品名:パソコン・インストラクター完全マニュアル―コンピュータを教えるすべての人に
価格:¥3,080(税込)
パソコンのソフトウェアの使い方を教えているすべての人に、効果的なトレーニングを行うためのノウハウを提供する実践ガイドブックです。
トレーニングの基礎的なことからインターネットによる遠隔学習までを丁寧に解説しています。
受験料
1級21,600円、2級15,120円となっています。
受験申込方法
受験する方は「全情協のパソコンインストラクター資格認定試験」の公式サイトを検索していただき「試験情報」の欄の「申込方法」をお読みになって、申し込んでください。
まとめ
以上、パソコンインストライター資格についての記事でした。
パソコンインストライター資格は取得すれば絶対役に立ちますよね。
しかし、この資格の受験条件は難易度高めに設定してあります。
もしMOSなどの資格を持っていて、受験条件に当てはまっていればラッキーですね。
そうした方は、この記事を参考にパソコンインストライター資格取得を目指してみてください。
この記事がパソコンのインストラクターを目指す方へ役に立てたなら嬉しいです。
関連する記事はこちら
P検インストラクター試験について
ですので、人当たりの良さや丁寧な指導態度や弱者目線が必要となります。
生徒の年齢層は、若い人から高齢者まで様々です。
そうした様々な世代の生徒と打ち解け指導ができるコミュニケーション能力が必要です。
また、教えた内容を生徒が一度で理解したり、機能を使いこなせるわけではありません。
繰り返し同じことを教え、笑顔でいる忍耐力が大事です。
何より何かを教え、生徒が成長していくことにやりがいを感じる人がパソコンインストラクターに向いているといえます。