シーフードスマート検定について

シーフードスマート検定について

【現在休止中】
シーフードスマート検定
とは、2014年7月で名称を変更した「魚食スペシャリスト」のことです。
こちらは名前の通り、魚に関しての知識が勉強できる検定です。
日本は豊かな漁場を持つ水産国です。
しかし、今では漁獲高は減り、魚も輸入が増えてウナギやマグロが危機的状況に陥っています。
この検定は水産や魚食に詳しくなり、日本の魚食文化を後世につないでいくことを目的にしています。

適用する仕事

こちらの資格は基本的に仕事で活用するような資格ではありません。
どちらかというと、趣味の領域の資格といえるでしょう。

こんな人におすすめ

鮮魚店
しかし、あえて言うとこんな人におすすめです。

おすすめな人
  •  食材を扱う業者(仲卸業者、業務用卸、産地直送、水産加工品メーカー)
  • 魚の販売業
  • フードビジネスを展開している方

プロとして魚に察している方から、もちろん一般の方々もおすすめです。
漁業従事者や食文化に関心を持っている方なら、ためになる検定でしょう。

就活生で活かす方法

就活生では水産関係に就職しようとしている人なら、この検定を勉強して力になると思います。

それ以外の就活生にもメリットがあります。
水産関係と限定しなくても、もっというと就活に直接関係しなくても資格を取得するメリットをご紹介します。

「シーフードスマート検定」は雑学に近い検定です。
おもしろ資格という部類に入るところもあります。

結論として、就活に向けて何か資格を取得しようとする場合、無資格や人気資格より「おもしろ資格」を取得しても良いんではないかという意見もあります。

「シーフードスマート検定」はあまり聞かない検定名であるため、認知が薄いことから何となく“すごそう”と感じられるかもしれません。
実際の難易度とは関係なくてもです。
シーフードスマート検定は「魚についての知見がある」と見なされ、大学生では希少に写りますからすごそうという印象を得られるでしょう。

企業面接

それに聞いたことのない資格なら、面接の場面で試験管に尋ねられる可能性もあります。
おもしろ資格については、基本的に雑談程度の質問になるため深堀されることなく、うまくいけばその場が盛り上がるかもしれません。

それに加えて、一般に就活で“有利にならない”とされる資格を取得していた場合、それをわざわざ取得したのはその分野に対する興味・関心の表れなのではないかと捉える人もいます。
それはつまり、学生の素の部分や“あなたらしさ”を見せることでもあり、プラスの印象に働く可能性もあります。

このようにあまりなじみのない「おもしろ資格」でも、就活においては無駄なものではありません。

おおよその年収とキャリアパス

「シーフードスマート検定」は趣味の領域の検定ではあるものの、魚や食べ物に関しての職業に近い検定なのでそういった関係の職業に対しての年収やキャリアパスを挙げていきます。

食品卸業者の場合

食品卸業者の平均年収はだいたい500万円くらいでしょう。

新卒入社では、他の食品業界と比較しても大きな違いがなく、概ね月給20万円前後からのスタートになりますので年収は250万~300万円といったところです。

だんだん勤務年数が続いたり、管理職になれば年収も上がるでしょう。
それに加えて、商品を運送する場合は別途運転手当などが支給されます。

食品を運送するトラック

キャリアパスはそうした卸を扱う会社に入社し、順々に役職に就けるパターンが多いです。

例えば、どこかの課に配属され、そこから主任や係長、課長へと昇進していきます。
一方、年功序列制ではなく、成果主義でキャリアアップする会社もあります。

フードビジネス関係

フードビジネス関係では、キッチンカーでお店を出すこともフードビジネスだし、飲食店の経営を支える専門アドバイザーもその関係だといえます。

キッチンカー

キッチンカー

キッチンカーはお店の一種です。
高い収入層だと年収1,000万円、中間層だと400万~500万円ほどの年収と言われています。
しかし、売り上げにとても左右されます。

キッチンカーは実店舗を構えるより初期費用が少なく済みます。
固定の店舗を構えるには1,000万円はかかりますが、キッチンカーでは250万~300万円程度です。

ですが、3年後に生き残っているのは3割という見解が出ています。
料理がおいしいのはもちろんのこと、現場の広告力だったり、回転力が良い、常に出店場所を探している姿勢をとっていると成功するらしいです。

専門アドバイザー

専門アドバイザーはフードコーディネーターともいわれます。
フードコーディネーターの年収は平均で約313万円のようです。

フードコーディネーターは最初は師匠であるフードコーディネーターのアシスタントとしてスタートします。
そうして2~3年のアシスタント経験を積んだ後に一人前になって独立するケースが多いです。

認可団体

シーフードスマート検定は「一般社団法人シーフードスマート」で運営しています。
この試験の前は「魚食スペシャリスト」で運営団体も「NPO法人魚食文化の会」でした。
それが2014年7月8日をもって、今の社団法人へ移りました。

所在地
 東京都中央区築地2丁目14番6-804号

受験条件

特になし。どなたでも受験できます。

合格率

受験者数、合格率すべてが非公開

1年当たりの試験実施回数

ネット試験で行います。
いつでも受験が可能です。

試験科目

  • 日本の漁業
  • 日本の魚食文化
  • 持続可能な漁業とは
  • 消費者運動としてのシーフードスマートとは

採点方式と合格基準

出題方式は4者択一式です。
100問中60問以上の正解で合格
→その後出題数が40問に減らされたという情報もあります。

取得に必要な勉強などの費用

現在は認可団体が無期限休業中なので情報が限られますが、以前は一般社団法人シーフードスマートのホームページから検定参考資料を取り寄せることができました。
現在サイトは閉じられています。

そして、参考になりますが、前試験名の「魚食スペシャリスト」では公式テキストが販売されていました。

魚食スペシャリスト検定3級に面白いほど受かる本
created by Rinker

  • 出版社名:中経出版(現・株式会社KADOKAWA)
  • 商  品  名:魚食スペシャリスト検定3級に面白いほど受かる本
  • 価        格:¥1,650(税込)

魚食の歴史から漁法、郷土料理、魚の調理法など、魚食を中心に日本が誇るべき食文化について広く学べます。

受験料

1,000円

受験申込方法

現在「シーフードスマート検定」の公式サイトが閉じられている状態なので、受験の申込方法が不明です。
申し訳ございません。

まとめ

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
今回は前身の魚食スペシャリストである、「現・シーフードスマート検定」について調べてみました。

この検定は魚がピンチと言われている現状の中で、魚に関する幅広い知識と経験を持ち、魚の料理・文化・歴史・健康・魚法・環境・流通・販売・資源・管理にいたるまであらゆる側面から魚のことを学べる検定です。

こちらはおもしろ資格の1つに挙げられ、趣味の領域の検定には違いありませんが、飲食店スタッフや水産関係への就職を希望している学生さんには仕事柄役立つ検定だろうと思います。

何度もお伝えしますが、こちらの検定はただ今休止中です。
しかし、休止中は廃止になったわけではありませんから、いつか再開されたときにこの記事が役立つことを願っています。

皆さんも魚のことを深く勉強してみませんか。

 

関連する記事はこちら
沖縄食材スペシャリスト検定について

京都フードマイスター検定について

きのこマイスターについて