社会が発展していくと、環境問題が浮かび上がってくるのはごく当たり前のことです。
昔は環境を考えずに工業を発展させてきた影響で公害などの問題も発生していました。
今の時代では環境に配慮しつつ工業を発展させていく必要があります。
今回はそれらのバランスについてのプロフェッショナルである環境管理士に触れていきたいと思います。
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適用する仕事
色々な環境問題が起こっている現代で、環境と向き合って企業などで環境の改善・環境の保全に貢献する専門職が環境管理士です。
理系だけでなく文系の方も多くいらっしゃいます。
環境管理士は、地域の住民の命と財産を守る生活環境管理と、事業の環境保全と安全性を保つ経営環境管理をメインとしていて、環境の法律・環境基準などをしっかりと理解して個人・団体・組織として環境管理体制を確立して強化し、協力や支援活動を行う環境管理のプロフェッショナルです。
つまり、日常生活の中で環境管理や企業の環境汚染などのアドバイスをする仕事です。
また、仕事の域だけでなく個人の活動にも活用できます。
地域ボランティア活動でも環境管理士の資格が役に立ちます。
地域にある小中学校のボランティア活動のリーダーに任命されたり環境づくりを支持する立場にもなれます。
それだけではなく、日常生活においてごみを減らしたり、リサイクル活動に積極的になれたりいろいろな経験に活かせます。
環境管理士は環境を守りたい、または環境教育などへ就職したい、環境を保全するボランティア活動をしたいと考えている方におススメできる資格です。
さきほども述べたとおり、理系の方が取得するようなイメージになりがちですが、文系で事務職などの方もいらっしゃいます。
おおよその年収とキャリアパス
環境管理士の給与は初任給が約26万円で、平均年収が約589万円となっています。
環境管理士の資格を得るとどのようなキャリアパスになるかをご紹介します。
就職
1つ目は環境管理のため企業に就職することです。
どのような業種でも環境管理は大事な課題です。
環境管理士の資格さえあれば、それぞれの企業の環境管理の部署に配属されて経営をしていく上での環境保全の相談役として就職することがあります。
また、環境関連事業の就職では直接関係する資格ですので、自治体の法令に沿った環境管理をする仕事ができます。
コンサルティング
2つめはコンサルティングの仕事で独立することができます。
企業・自治体・ボランティア活動などへの環境管理などへの活動組織に対して、コンサルティングをする環境管理事務所を立ち上げることもできます。
環境保全だけではなくきれいな街づくりに貢献できます。
このような環境のアドバイスを行うことはどのような団体でも需要があります。
認可団体
認可団体は、特手非営利活動法人日本環境管理協会です。
受験条件
国籍や学歴問わず、だれでも受験することができます。
合格率
合格率は
5級で約60パーセント
4級で約60パーセント
3級で約50パーセント
2級で約45パーセント
1級で約30パーセント
となっています。
1年当たりの試験実施回数
年2回で、毎年6月の日曜日と11月の日曜日に実施されています。
試験科目
各級で難易の違いをご紹介します。
小中学校程度から大学、専門家レベルまでの6段階となっております。
6級
6級は小学校高学年から中学校程度の環境知識です。
主な環境問題・エネルギー問題・環境関連法規・環境関連化学物質身近な廃棄物等に関する初歩的な知識について試されます。
5級
5級は6級と同じ科目をグレードアップさせたような問題です。
4級
4級は高等学校程度の環境知識です。
主な環境問題の歴史や原因物質・地球環境問題とその原因・環境関連法規・生活における環境への負荷や影響・廃棄物問題・エネルギーの種類とその有効活用・環境保全の指導方法や安全実施に関する一般的な知識について試されます。
3級
3級は短期大学や専門学校程度の環境知識で、環境の歴史や現状・環境に配慮した生活の意識や様式・主な環境保全制度の法律施策・各エネルギーの特性や有効性利用性・環境保全の指導方法や安全実施などに関する知識について試されます。
2級
2級は大学課程程度の環境知識です。
公害防止や環境保全施策・地球環境問題とその対策・専門的な環境関連法規や制度・廃棄物問題とその対策・環境保全の指導方法や安全実施・資源やエネルギー問題とその対策・環境保全の指導方法や安全実施・環境マネジメント・環境アセスメント等についての説明について試されます。
1級
1級は環境管理の専門家としての知識で、環境産業や環境技術に関する説明・各種環境問題とその対策に関する説明・環境関連法規に関する実務的説明・環境保全に関する施策や活動の推進および実践的指導・環境管理の実務的推進・環境保全に関する指導方法の説明および安全実施の指導等について高度な専門知識や実務能力を有しているかについて試されます。
採点方式と合格基準
採点方式は6級・5級・4級はマークシート25問です。
3級はマークシート15問と記述が15問です。
2級は記述が26問です。
1級は記述が25問と論述が2題です。
合格基準は6級から2級は100点中60点以上、1級は100点中70点となっています。
取得に必要な勉強などの費用
日本環境管理協会の通信講座があります。
ただし通信講座で修了できる級は4級~2級となっています。
講座は、生活環境・環境法令・経営環境の3つになっていて、オリジナルの教材を使って環境管理に関しての基本的な知識や技能を学んで、環境産業の分野で幅広く活躍することができる環境管理士を育成するための通信講座です。
環境管理士資格は1級から6級の6段階がありますが、講座の仕組みとして、全3分野の受講をすると2級、2分野の受講をすると3級、1分野の受講をすると4級が取得できるようになっています。
通信講座は2級に挑戦する場合でも8ヶ月で習得できるようカリキュラムが組まれているので無理のないように勉強ができます。
通信講座では会場受験をする必要が無くて、1科目ごとに演習問題を解いていく必要があります。
事務局に答案を送ると添削指導がされたものが返却されて、最終演習問題を合格すれば修了証書が与えられて資格が取得できます。
受講料金は申し込み手数料が初回のみ4,000円、講座料が1分野につき12,000円となっています。
また、同じ料金でWEB通信講座というものがあります。
受講する人の様々な生活様式にあわせた学習を行えるように電子書籍で学べるようになっています。
- WEB決済ですぐに受講ができる
- 隙間時間に効率よく学習できる
- 専用のマイページを活用して学習の進捗や試験の受験結果などが簡単に見られる
- 質問に対しての回答が短時間になる
- 環境にやさしいペーパーレス
- 各種手続きもWEBで簡単にできる
受験料
受験料は
4級以下で学生が2,000円、一般で4,000円
3級は学生が3,000円で一般が6,000円
2級は学生が4,500円で一般が9,000円
1級は学生・一般共に15,000円
受験申込方法
検定試験の申し込みは日本環境管理協会のホームページですることができます。
まとめ
経済活動と環境問題は切っても切り離せない関係です。
環境管理士の資格を取得して、環境についてのしっかりとした知識を有していれば別の側面から今の仕事をみることができるかもしれませんね。また、環境に関する企業に入る窓口としても機能するのでその点から考えても取得するメリットは大きいと考えられます。
あなたも環境管理士の資格を取って環境のプロフェッショナルになってはみませんか。
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