ラジオ体操指導士(ラジオ体操指導員)について

ラジオ体操指導士(ラジオ体操指導員)について

皆さんは何かスポーツをされていますか。
運動することは気分が良くなったり、頭がスッキリしたり、睡眠の質を上げることにもつながります。
もちろん朝に運動することも良いです。
朝の運動にラジオ体操はいかがでしょうか。
職場の始業前に取り入れたり、高齢者施設で行なっているところもあるでしょう。
なんとなく職場や町内会のリーダーが指導していそうですが、ラジオ体操にもちゃんとした指導者の資格があるんです。
そんなラジオ体操指導士について今回見ていきます。

適用する仕事

ラジオ体操指導士または指導員の資格は民間資格で、ラジオ体操の優れた技能と指導力をもってラジオ体操の普及推進活動にあたる者に与えらえます。

ラジオ体操指導士(ラジオ体操指導員)

ラジオ体操は体の仕組みを基本に考案され動作の1つ1つに目的と狙いが定められている体操です。
日本全国に普及している体操ですから多くの人が知っています。
年齢や性別などの関係なく健康増進に効果がある体操と考えられています。

このラジオ体操指導士やラジオ体操指導員の需要は、体操教室やスポーツジム、幼稚園や保育園、高齢者施設などです。

ラジオ体操は国民の体力向上を目的に制定されたスポーツであるため、子供からお年寄りまで行えるよう効率的な運動になっています。
とりわけ高齢化社会が進んでいて高齢者施設が増えていますから、自分たちの健康を守るうえでラジオ体操は取り入れられています。

ラジオ体操により、血行促進や背骨・腰椎のゆがみの改善、それに肩こり対策や呼吸機能の促進などといったたくさんの効果が得られます。
バリバリのインストラクターじゃなくても、高齢者施設の介護士や幼稚園・保育所の先生にもその資格は活かされるでしょう。

その働いている環境にもよりますが、子供なら子供、高齢者なら高齢者に対応した指導方法を考える必要があります。
動作のフォームをチェックしたり、ためになる練習方法を考えてみたり、健康を育む意味でラジオ体操の大切さを教えるのがこの資格の意義です。

おおよその年収とキャリアパス

ラジオ体操指導士や指導員は広い定義でいえば「体操指導者」です。
ですので、ここでは体操指導者の情報としてお伝えします。

年収は?

体操指導者はスポーツインストラクターの1つの職業と考えられています。
スポーツインストラクターの年収は下限平均で313万円、上限平均で421万円でした。
これは正職員の年収ですから、パート・アルバイトの時給では下限平均が993円、上限平均が1,170円です。

なお、残業手当や賞与などは含まれていませんので、実際働くと支給される金額がこれよりも高くなる可能性があります。

キャリアパスは?


キャリアアップ

スポーツインストラクターはジムや働いている職業に属しているなら、その中での昇進が考えられます。
例えば、その店を任される店長や統括マネージャーというポジションが考えられます。

あるいは今いる企業から独立する道も考えられます。
例えば、ジムで1日3~4コマを担当するよりも、フリーランスになって1時間あたりのレッスン単価が高いパーソナルレッスンにうつるといった方法です。

しかし、年単位で収入を安定させるのは難しいようです。
フリーランスで活動を安定させていくためには自分で施設を持ったり、団体を設立したり、あるいは書籍を出して知名度を上げるなどの戦略をしなければいけないということです。

認可団体

NPO法人 全国ラジオ体操連盟
ラジオ体操指導士やラジオ体操指導員を輩出し、資格を主催している団体は「NPO法人 全国ラジオ体操連盟」です。

事務局
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1丁目11-2 虎ノ門平和ビル3階
TEL:03-3502-4791
FAX:03-3502-4704
活動内容
  1. 保健、医療または福祉の推進を図る
  2. まちづくりの推進を図る
  3. 学術、文化、芸術またはスポーツの振興を図る
  4. 子どもの健全育成を図る
  5. 前各号に掲げる活動を行う団体の運営または活動に関する連絡、助言または援助

受験条件

ラジオ体操指導士(ラジオ体操指導員)
この資格は認定試験を受けて合格します。
前年度末までに満年齢18歳以上かつ、次の要件を満たさなければなりません。
また、その年に1級ラジオ体操指導士や2級ラジオ体操指導士を受験する方は同一年度に複数の会場では受験できません。

ラジオ体操指導員

  1. ラジオ体操などの普及推進に高い関心と意欲を持っている者で、なおかつ公認指導者講習会の受講を希望する者
    公認指導者講習会というのは、全国ラジオ体操連盟が主催するラジオ体操など春季・秋季指導者講習会のほか、全国ラジオ体操連盟の指導委員を講師とする2時間半から3時間程度のラジオ体操など指導者講習会のこと
  2. ラジオ体操ジュニア・リーダーで、満年齢18歳に達した年度の翌年度以降に認定を希望する者
    ジュニア・リーダーというのは、全国ラジオ体操連盟が主催する春季・秋季指導者講習会を修了した児童・生徒(小学5年生以上の児童、中学生および高校生をいう)

2級ラジオ体操指導士

受験申込時にすでにラジオ体操指導員の資格を取得し、ラジオ体操などの普及推進活動を行なっている者

1級ラジオ体操指導士

受験年度の前々年度以前に2級ラジオ体操指導士の資格を取得し、ラジオ体操などの指導や普及推進活動を行なっている者

合格率

まず、ラジオ体操指導員は、講習会に参加すればほぼ全員資格が取得できます。

そして2級と1級のラジオ体操指導士は、約70%の合格率と公表されています。
しかし、2級と1級の認定基準を見ると、指導力や意欲の点もみられるため簡単な試験ではないでしょう。

1年当たりの試験実施回数

年2回(春季・秋季)

※しかし、新型コロナウイルス時は中止となっているところが多いので、オンラインで切り替えられているときもあります。

試験科目

ラジオ
まず、ラジオ体操指導員は試験は無く、指定の講習会を受けることで資格が取得できます。

2級指導士は

筆記試験と実技試験があります。その内容を見てみましょう。

筆記試験

  1. ラジオ体操(第1・第2)およびみんなの体操の目的、沿革、現状
  2. ラジオ体操(第1・第2)およびみんなの体操の各運動・各基本動作の目的、運動効果、指導上の留意点など
  3. ラジオ体操会などでの指導・普及活動の状況に関するレポート

実技試験

ラジオ体操(第1・第2)およびみんなの体操の実技・指導

  1. 各運動のポイントを把握して実技ができるか
  2. 各運動の指導上のポイントを把握して指導ができるか
  3. 対面動作における各動作の指示、指導ができるか

1級指導士は

筆記試験と実技試験があります。その内容を見てみましょう。

筆記試験

  1. ラジオ体操(第1・第2)およびみんなの体操の目的、沿革、現状
  2. ラジオ体操(第1・第2)およびみんなの体操の各運動・各基本動作の目的、運動効果、指導上の留意点など
  3. ラジオ体操会などでの指導・普及活動の状況に関するレポート

実技試験

ラジオ体操(第1・第2)およびみんなの体操の実技・指導

  1. 各運動のポイントを把握して実技ができるか
  2. 各運動の指導上のポイントを把握して指導ができるか
  3. 対面動作における各動作の指示、指導ができるか
  4. その他、1級ラジオ体操指導士として必要な要素を満たしているか

採点方式と合格基準

採点方式と合格基準
採点方式は不明です。
合格基準は前項目に挙げるような事柄がポイントになるかと思います。

取得に必要な勉強などの費用

勉強の費用としては公式のテキストとDVDが販売されています。

テキスト代と送料

  • テキスト 単価2,200円(消費税込)
  • 送料         1冊390円(消費税・発送手数料込)
1冊の合計請求額 2,590円(消費税込)

DVDやCD

DVDの販売価格 3,080円(税込)
CDの販売価格    1,100円(税込)

受験料

受験や受講は無料です。
けれども、合格してから費用がかかります。

認定料

1級ラジオ体操指導士 10,000円
2級ラジオ体操指導士 5,000円
ラジオ体操指導員       2,000円

また、指導士の資格は3年ごとに更新が必要です。

更新料

1級ラジオ体操指導士 5,000円
2級ラジオ体操指導士 2,500円

受験料

受験申込方法

受験希望の方は、資格種別ごとの資格認定試験申込書に所定事項を記入し、写真を添付したうえで「全国ラジオ体操連盟事務局」に送付してください。

資格認定試験申込書の入手の仕方
  1. 別添試験申込書をコピーする
  2. 全国ラジオ体操連盟事務局のホームページから印刷する
  3. 全国ラジオ体操連盟事務局に郵便で請求する(注意事項として、封筒の表に「試験申込書請求」と朱書し、受験を希望される資格種別ごとの試験申込書の必要枚数と送付先の郵便番号、住所、氏名を記載し、切手を貼り付けた返信用封筒を同封)

オンライン認定試験の場合は公式サイトの「オンライン認定試験」の項目に飛んでいただき、申し込みエリアを選択して申し込んでください。

まとめ

今回ご紹介した「ラジオ体操指導士またはラジオ体操指導員」という資格は、ただラジオ体操を指導する役割だけでなくラジオ体操を広く普及を求めている資格です。
高くその活動を志す人が受験条件となります。

それでも近年、少子高齢化が進む中でラジオ体操を取り入れることで中高年齢者の健康づくりだったり、子供の運動能力低下にも役立ちます。

ご興味のある方はぜひ、こちらの「ラジオ体操指導士」や「ラジオ体操指導員」の資格を受けてみてくださいね。

ラジオ体操指導士(ラジオ体操指導員)

関連する記事はこちら
THP指導者について

ダイエット検定について