英会話検定について

英会話検定について

皆さんは英会話はどのくらいできますか。
英会話教室に通っている・かつて通っていたという人も多いかもしれません。
習い事の1つでもある英会話の能力を測る試験があることをご存知でしょうか。
その名も「英会話検定」です。そのままですね。
英会話検定は日常英会話から旅行やビジネスでも使える実用的な英会話力までを診断します。
この検定の特徴は筆記試験は無く、全てインタビュアーとの会話のみで採点されます。
筆記が無い英語関連の試験って珍しくありませんか。
その内容を見ていきましょう。

適用する仕事

じつをいうと、英会話検定は直接的に就職や転職に有利に働くというわけではありません。
しかし、履歴書には英会話検定の有資格者であることが記載できるので、実用的な英会話力の証明になります。
英語力が必要とされる業界や業種はさまざまあります。
ただ、やはり就職で活用したいとなると、この検定の1級以上は取っておいた方が良いでしょう。

空港のグランドスタッフ

空港のグランドスタッフ

グランドスタッフとは空港で利用客の案内をする仕事です。
航空会社のカウンターでチェックインや荷物預かりの手続きをしたり、搭乗ゲートで案内をします。
業務にはコミュニケーション能力が不可欠です。

募集条件には「英検2級程度」という目安が掲載されているところが多いです。
そうした業務には英会話検定が活かされると思います。

海外旅行の添乗員

“海外の”と付けたのは海外旅行に慣れてない人たちに入国審査の際の受け答えの方法を伝えたり、現地でバスの運転手や案内人とやり取りしたり、ホテルのチェックインや宿泊施設の準備、ルート案内をサポートしたりするからです。

他にも、もしパスポートを紛失してしまった人がいたり、飛行機の遅れなどでトラブルが起こってしまった時には関係各所と連絡をとらなければいけなくなるので迅速に対応できる英語力が求められます。
こういった場面で英会話力が必要になりますので、英会話検定は役立つでしょう。

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レストランのホールスタッフ

もし、その店に外国人が訪れた時に英語で接客することになるかもしれないので、そうしたときに役立つでしょう。
TOEICなどの応募基準がない求人も多いですから、アピール材料になるでしょう。
英語力に自信のある人はカジュアルレストランだけでなく、高級レストランやホテルのレストランでも応対できるでしょう。

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テレフォンオペレーター

テレフォンオペレーターテレフォンオペレーターの仕事は、お客様から寄せられた会社への問い合わせに対応することです。
受信作業がメインです。
具体的な仕事内容として、外国人旅行客向け宿泊施設での電話受付対応や銀行での海外送金サービスなどの案内などが挙げられます。

英語レベルにもよりますが、外資系企業やホテル、IT・通信企業、貿易会社などで英語でのテレフォンオペレーターの需要が見込めます。
ホテルの場合でも、英語を使う頻度や必要な英語力はホテル自体のレベルや客層、立地などによって大きく異なるでしょう。

おおよその年収とキャリアパス

英会話検定は会話のみで英語力を採点される試験ですので、そこをアピールできれば仕事にもプラスになります。
英会話ができる=英語ができると見なされるので収入にも影響してきます。

英語の習熟度と年収の関係を調査したデータがあります。

年収と英語力ができるかどうか
年収500万円未満 できる22.4% できない77.6%
年収500~700万円未満 できる34.0% できない66.0%
年収700万円以上 できる48.7% できない51.3%

英語ができない人も存在するものの、英語ができた方が収入アップや昇進に役立つそうです。

テレフォンオペレーターの場合

テレフォンオペレーターは非正規社員で働いている人が多く、その給料も時給制がほとんどです。
しかし、英語ができるオペレーターとそれ以外の一般的なオペレーターでは得られる収入に差が出ます。

一般的なコールセンター 英語(外国語)を活かせるコールセンター
平均時給 1,066円 1,422円
最大時給 1,800円
(ただし、Excel/Access能力必須)
1,700円
収入モデル(週5フルタイム) 170,560円 227,520円
年収 204万6,720円 273万240円

ご覧のようにこんなに年収に差が出るのです。

最初は一オペレーターとして従事し、経験を積むとリーダースーパーバイザー(SV)などにステップアップするチャンスがあります。
リーダーのお仕事はオペレーターを指導し、困っていればフォローに入って束ねることです。

スーパーバイザーはリーダーの上にあたる立場で、リーダーやオペレータ―を束ねるだけでなく、コールセンターを運営する企業との橋渡しをする役目も担います。
シフトの作成や面談を行うなどオペレーターの労務面から管理し、1日の対応件数の目標、実行、そして集計してコールセンター運営企業に報告するといった業務も行います。

添乗員の場合

添乗員
添乗員は旅行会社で勤めるケースと添乗員派遣会社に勤めるケースの2種類があります。
旅行会社の正社員の場合は300万~400万円程度の平均年収があると見込まれます。

一方、派遣形態の添乗員の場合は、全体で平均230万円前後の年収でしょう。
派遣添乗員の場合は日給や時給換算で給料が支払われます。
しかし、海外の添乗員ができる人は給料に差が出ます。

日給制の場合は、国内旅行が1日7,000円~13,000円程度なのに対し、海外旅行なら8,000円~25,000円程度が多いです。
時給制にいたっても、国内旅行なら900円~1,300円くらいなのに対し、海外旅行なら1,000円~1,600円程度が多いです。

添乗員メインで働きたいなら、添乗員派遣会社に入社するのが良いでしょう。
旅行会社のグループ会社の添乗員派遣会社なら変化があまり起きず、一度仕事を覚えると楽です。
一方、独立系の添乗員派遣会社では、複数の旅行会社のツアーを担当しますので,、その都度業務内容も異なってきます。

派遣でも経験や資格、語学力によっては、添乗ランクが上がってくるでしょう。

認可団体

日本英会話協会

英会話検定を主催している団体は「一般財団法人日本英会話協会」というところです。
2009年7月2日に設立しました。

【本店】
〒169-0073 東京都新宿区百人町2-9-6

【運営本部】
〒177-0051 東京都練馬区関町北4-18-6
電話:03-3929-6220(平日10時~17時)

受験条件

一般検定(1級~5級) 年齢、学歴などに制限はなく誰でも受験できます。
ネイティブB 1級保持者のみ
ネイティブA ネイティブB保持者のみ

合格率

データがあまりありませんが、一部では70%程度といわれています。

1年当たりの試験実施回数

試験はオンラインで行われるため、随時実施できます。

試験科目

5級 簡単な英語の質問を理解し、シンプルな会話で応答できる程度
4級 自己紹介、簡単な英語の質問の理解
3級 自分の趣味趣向に関しての簡単な説明、物事の説明や気持ちの表現
2級 時事的な話の初歩段階でのディスカッション
1級 インタビュアーが出すトピックに関して詳しい、理にかなった説明や議論
ネイティブB 時事問題などに関するディスカッションができ、倫理的や道徳、思想に関する意見も述べることができる
ネイティブA 時事的、文化的、思想的、哲学的な意見を豊かな表現力で述べることができる

採点方式と合格基準

合格

試験形式はインタビュアーとの1対1の面接形式です。
レベルに応じて級を認定します。

試験時間は1~5級は5~10分、ネイティブ検定は20分です。

【採点項目】

1級~5級 1.発音、2.語彙力、3.流暢さ、4.文法、5.リスニング/読解力、6.熟語、7.コミュニケーションスキル、8.ニュアンスの正確性、9.感情や意見を述べる力、10.説明能力
ネイティブA・B 1.発音、2.語彙力、3.流暢さ、4.文法、5.リスニング/読解力

取得に必要な勉強などの費用

受験した人の感想だと、質問内容はその場で試験官が聞きたいことを質問している感じなので対策という対策は通じないかもしれません。
地道に英会話を勉強して目標とする級を取得するのが良いでしょう。

独学で英会話の勉強をする場合、目安ですが下記のような費用が掛かります。

文法:参考書1冊2,000円くらい
単語:単語帳1冊1,500円くらい
英会話:オンライン英会話の場合6,000~12,000円/月

その他にはスタディサプリのようなアプリも良い教材になります。
ぜひそのような物で英会話勉強をしてみて下さい。

受験料

コスト、費用

1級~5級:一般4,800円/団体3,800円
ネイティブ:一般9,800円

受験申込方法

英会話検定の公式サイトを検索していただき、右上の[申込フォーム]から申し込みましょう。
検定受験料は日時確定後3日以内に振り込みます。

まとめ

英語系の資格というと実用英語検定やTOEIC、TOEFLなどが思い浮かぶでしょう。
今回ご紹介した検定は筆記試験は無くインタビューだけでレベルが認定される「英会話検定」という試験でした。

会話だけなので5~10分くらいの試験時間です。
普段から英会話をコツコツ勉強していれば、本番でも力を発揮できるでしょう。

外国の方と会話する機会や必要のある方は、こちらの検定を受けてみてはいかがでしょうか。
英語を聞く・話すに特化した勉強法で自信をつけましょう!

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