チャイルドマインダー試験について

チャイルドマインダー試験について

チャイルドマインダーとは、少人数保育・個別保育のプロフェッショナルです。

託児所を開業している場合はそこで保育サービスを提供できます。

保育士でもない、ベビーシッターでもないこの資格について、今回は見ていきます。

適用する仕事

冒頭でもお伝えしたように、「チャイルドマインダー」もご家庭から預けられたお子さんを保育する職業です。

保育士やベビーシッターと異なるのは受け持つ子どもの人数です。

各職1人あたりが受け持つ子どもの人数
  • チャイルドマインダー 4人まで
  • ベビーシッター 2人まで
  • 保育士 30人程度

日本の保育所の集団保育とは一線を画していることがわかります。少人数で区切るため、一人ひとりの個性に合わせた保育をすることができます。

なお、ベビーシッターは資格がなくても仕事ができますが、チャイルドマインダーを名乗って働くには資格が必要です。

チャイルドマインダーが活躍できる場所はたくさんあります。

活躍の場
  • 自宅を保育所として開業し、3人程度の子供たちを預かる
  • チャイルドマインダー複数人で保育所を作り勤務する
  • 訪問型として利用者の自宅を訪問して保育する
  • 企業の保育室で勤務する
  • イベント会場のキッズルームで勤務する
  • 保育園で勤務する
  • 幼児教室で勤務する
  • スポーツクラブなどで勤務する

おおよその年収とキャリアパス

給料袋

チャイルドマインダーの年収は200~300万円程度と予想されます。

これは厚生労働省の統計一覧において、利用者宅で面倒を見る訪問型・チャイルドマインダーの自宅で面倒を見る在宅型を含めた平均給与と年間給与から算出した金額です。

チャイルドマインダーという仕事は、保育士や幼稚園教諭のように毎日決まった時間に出勤する必要はありません。

施設によっては依頼が入る日と入らない日の波がありますので、正規職員として働くのはわずかです。

チャイルドマインダーは少人数制の保育サービスなので、個人経営に近い働き方をする人が多いようです。

それ以外の場所でも責任者のみ正規雇用で採り、他のスタッフは派遣社員やパート社員で人手を賄う傾向にあります。

保育士や幼稚園教諭ではなく、チャイルドマインダーとして安定した給与を得るのはやや困難かもしれません。

しかし、独立・開業する道もあるのがこの資格の利点です。自宅で開業すれば子育てや家事と両立しやすい環境を作ることができます。

また、依頼者の自宅で子供を預かる訪問型のサービス専門にした場合は、さまざまな地域に足を運びながら働くことができます。

それに、チャイルドマインダーの報酬は自由に設定することができますので、独立・開業した場合は実力や人脈によっては高い収入を得ることができます。

もちろん人の命を預かる仕事ですから、高い収入を得るには質の高い保育を提供するべきでしょう。

そうした保育サービスを展開するにはチャイルドマインダーだけでなく、保育士や幼稚園教諭、あるいは看護師といった別の資格も持っていると有利です。

認可団体

「チャイルドマインダー」の試験を主催している団体は「NCMA,Japan」というところです。
正式名称:National childMindling Association Japan

会社名:NPO法人日本チャイルドマインダー協会
〒103-0022
東京都中央区日本橋室町2-1-1 日本橋三井タワー6階

1996年10月1日設立

事業内容
  • チャイルドマインダーおよびインストラクターの人材養成
  • チャイルドマインダーの育成カリキュラムおよび教材開発
  • チャイルドマインダー会員支援事業 など

受験条件

受験条件
  • 20歳以上で心身ともに健康な方
  • 養成講座を修了していること

とはいえ、受講する養成講座によって条件は異なります。20歳未満の方はよく確認するようお願いします。

また、独学で学んでも検定試験を受けられません。

合格率

合格

NCMA,Japan        :約70%
チャイルドマインダージャパン:約95%
ヒューマンアカデミー    :約80%

1年当たりの試験実施回数

チャイルドマインダーは講座を受ければ試験も受けられますので、講座の数だけ試験があります。

1ヶ月に数回程度と考えられます。

試験科目

  • 0歳~12歳までの子どもの保育知識に関すること
  • チャイルドマインダーの位置づけ
  • 子供の発達や安全、衛生面について
  • 保護者とのコミュニケーション方法
  • ビジネスマナー、スキル

採点方式と合格基準

不明

取得に必要な勉強などの費用

チャイルドマインダーの資格を取得するためには、以下の2つの方法が考えられます。

通学して取得する

1つはスクールに通って資格を取得する方法です。認定された講師のもとで集合講座を受けて試験に向けての学習を積みます。

通学講座費用
  • NCMA,JAPAN:22万円(税込)
    ただしWEB講座、スクーリング費用を含む
  • チャイルドマインダージャパン:14万7,000円(税込)

ここでは認可団体の項目でも挙げたNCMA,JAPANの講座の仕組みをお伝えします。

NCMA,JAPAN英国チャイルドマインダー養成講座

保育や子育てが未経験の方向けの講座で、プロとしての心構えや専門知識・技術を学ぶことができます。

無事に講座を修了すれば、幼児小救急救護法国際修了カードを取得できるので、プロとしての自信にもつながります。

オプションとして保育実習研修も受講することもできますから、実務を通してさらに知識・技術を学びたいと考える方におすすめです。

通信講座で取得する

もう一つは通信講座を受けて資格を取得する方法です。この場合は自宅に郵送されるテキストやDVDをもとに学習して、チャイルドマインダーに関する知識を得ていきます。

通信講座費用
  • NCMA,JAPAN
    21万4,500円(税込)
    ただしスクーリング費用を含む

  • チャイルドマインダージャパン
    11万2,200円
    別途認定試験料1万1,000円

  • ヒューマンアカデミー
    月々7,600円~
    ただし標準学習期間は6ヶ月~

受験料

受験料は受講する養成講座の受講料に組み込まれています。受講する際にご確認ください。

受験申込方法

申込書

NCMA,JAPAN

  1. ホーム画面→左側の項目ボタン
  2. 受講申し込みを希望される方
  3. Webの受講申込&説明会を希望される方

チャイルドマインダージャパン

申し込みは電話・Eメール・ホームページからできます。申し込みの際に記入した住所に受講確認書が郵送されます。

TEL:03-6265-6781
E-mail classroom@childminder.jp

ヒューマンアカデミー

チャイルドマインダーの該当ホームページを検索して、右上の「オンライン・電話説明会に参加する」をクリックしてください。

まとめ

このチャイルドマインダーというのはベビーシッターと違って“資格”が必要になります。

たしかな資格があることがわかれば、お子さんを預ける親御さんの安心にもつながりますよね。

この資格を取得するには、チャイルドマインダーの養成講座を受講しなければなりません。養成講座は複数あり、特徴もさまざまです。

特に認定団体にもなっている「NCMA,JAPAN」は保育実習研修を設けていますので、保育未経験者でも不安なく学ぶことができます。

これからの時代、個々の子供に合ったプランを考え、保護者に提案する保育は増加していくでしょう。したがって、チャイルドマインダーのニーズも高まることが予想されます。

まだまだ聞き慣れない資格かもしれませんが、ベビーシッターでもない保育士でもない、少人数制保育のプロフェッショナルを目指してチャイルドマインダーの資格を取得してみませんか。


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