皆様こんにちは。今日は「ジュニアプログラミング検定」についてお伝えします。
多くの子ども向けプログラミング教室で、Scratch(子ども向けプログラミング言語)を利用した授業を開いています。
2022年には、小・中・高校で、プログラミングの授業が必修となります。
中学受験でプログラミング入試が始まる動きもあるそうです。
また、多くのプログラミング教室で、マインクラフトというゲームをカリキュラムとして採用する動きもみられます。
今回は必修科目となるプログラミングを作る楽しさも交えながら、「ジュニアプログラミング検定」を解説します。
Contents
適用する仕事
プログラミング言語Scratchを使用したプログラミングスキルを測り、そしてその能力を証明・認定するもので、大人にとってどのような時に役に立つかといえば、たとえば子ども向けプログラミング教室の講師・運営の場面で役に立つことがあるでしょう。
また、2022年度には小・中・高校でプログラミングが必修科目となるため、教育機関・プログラミングに関するカリキュラムの提案といった教育関係職にも適用します。
ジュニアプログラミング検定では、Scratch2.0・Scratch3.0というプログラミング言語を用いています。
Scratch2.0・Scratch3.0をあらかじめ予習しておくと、より深くジュニアプログラミング検定とそれに適用するインストラクト職・教育職の理解が深まるでしょう。
おおよその年収とキャリアパス
まずは年収とキャリアパスを見てみましょう
年収
おおよその年収としていくつか求人例を紹介します。
- 月給21万 小中高生を対象としたプログラミング教室の運営の正社員
- 時給1,100円 オンラインでの子ども向けプログラミング教室の講師、完全リモートワーク、アルバイト・パート
キャリアパス
次に、子ども向けプログラミングスクール講師・運営の職をキャリアパスの例として挙げさせていただきます。
プログラミングスクール講師・運営はアルバイト・パートから目指せます。
一般的には、30代で主任講師になることが多いです。
人気講師になると、キャリアアップに有利になります。
教室長を目指せたり、複数の店舗をまとめるマネージャーも昇格できるチャンスがあります。
生徒・保護者と話すことが多いので、話の内容を的確に伝えるだけでなく、相手を安心させる口調や態度も示さなければならす、非常に高いコミュニケーション能力が求められるでしょう。
転職という形で挑戦するなら、店舗のスタッフやマネジメントといった、高いコミュニケーション能力が求められるアパレル関係の実務経験が役立ちそうです。
小・中・高生向けスクールの営業時間はおもに夕方・夜です。昼出勤の職場が多いです。
夏休み・冬休みのシーズンは、朝からのシフトもあります。
スクール勤務は、一般的な勤務時間と異なる場合が多く、運営・マネジメントする立場となると業務が夜遅くまでかかってしまうこともあります。
認可団体
認可団体は、「サーティファイ 情報処理能力認定委員会」です。
サーティファイでは、子ども向けプログラミング教育にも力を入れています。
<受験者の声>
- プログラミングの授業がもうすぐ始まることと、近所にプログラミングの教室があるのを学校のお知らせで知り、通ってみたいと思いました
- 自分の考えを自由に表せるのがすごいと思いました
- コードが動いてくれたのが嬉しかったです
- 思うようにゲームが動いて自信が持てました
- 工夫することは大事だと思いました
- テキストプログラミングにも挑戦してみたいです
- ほかにもいろんな種類のゲームも作れるようになりたいです
- プログラミングを使って、世の中の役に立つアプリを作りたいです
- いっぱい売れて、たくさんの人が楽しんでくれるゲームを作れるようになりたいです
受験条件
ありません。どなたでも受験できます。
お子さまのほかに、プログラミング教室の講師や学校教師が受けています。
合格率
公表されていません。
一年当たりの試験実施回数
全国のパソコンスクールで、随時試験実施されています。
試験科目
Scratch言語を用いて自分の考えたオリジナルゲームを一つ完成させ、ゲームの内容を解説するのが試験科目となります。
試験中、完成例を見ながら取り組めます。
実技試験・記述式・論述式に該当すると解釈されるでしょう。
難易度はEntry・Bronze・Silver・Goldの4つがあるのですが、SilverとGoldでは、すでに出来上がったプログラムを手直しする、修正指示の問題が出題されます。
ゲームの出来栄えだけでなく、発想力・文章力も評価の対象となるため、記述式・論述式に通ずるものがあります。
意欲的に取り組んでいるお子さまに自信と達成感を与え、自己肯定感を高められる、非常に有意義な体験となるでしょう。
採点方式と合格基準
60点以上で合格です。
取得に必要な勉強などの費用
この資格を取得するには公式テキストが販売されていますし、どこかのプログラミング教室に通っていても勉強になります。
公式テキスト
出版社名:FOM出版
商品名:Scratch3.0で楽しむ レッツ!プログラミング ジュニア・プログラミング検定 公式テキスト
価格:¥2,750(税込)
こちらの書籍はジュニアプログラミング検定の公式テキストとして、検定の4つの級のサンプル問題を解説しています。
プログラミングの基本的な考え方の習得やプログラミングスキルを養うことを目的とした書籍です。
各章の章末には練習問題も掲載されています。
プログラミング教室
一方、子ども向けプログラミング教室では、ジュニアプログラミング検定試験実施だけでなく、プログラミングに関する子ども向けのコースを開いている場合もあります。
D-SCHOOL北海道
北海道札幌市東区 札幌市中央区
札幌市の子ども向けプログラミング教室です。
英語も一緒に学べるD-SCHOOLコース、英語・国語・算数も一緒に学べるGIGAコース、Zoomを使ったオンラインScratchコースがあります。
そろタッチコースでは暗算もうまくなります。
- そろタッチコース・オンラインScratchコース 月額11,000円(税込)
- プログラミングコース 月額12,980円(税込)
- D-SCHOOLコース 月額14,850円(税込)
- GIGAコース 18,150円(税込)
入会金が11,000円(税込)かかります。
教室維持費として、オンラインScratchコース以外は13,200円(税込)かかります。
オンラインScratchコースのみ、6,000円(税込)かかります。
ひよこパソコン教室
U12(小学4~6年生)コース | 一括198,000円(税込) 分割(12回)16,500円(税込) |
U15(中学1~3年生)コース | 一括217,800円(税込) 分割(12回)18,150円(税込) |
U18(高校1~3年生)コース | 一括237,600円(税込) 分割(12回)19,800円(税込) |
いずれも一年に34回の授業があります。
また、Scratchを基にしたプログラミングソフトmBlockを使ってロボットを動かす「mBot講座」もあります。
一般受講生 | 一括132,000円(税込) 分割(12回)11,000円(税込) |
FIA受講生 | 一括92,400円(税込) 分割(12回)7,700円(税込) |
いずれも一年に24回の授業があります。
ロボット代が別途で必要となります。
2021年11月2日現在、全国で76校あります。
ヤマダパソコンスクール
Scratchプログラミングコース
入会金 8,800円(税込)
月会費 1,100円(税込)
月4回 9,900円(税込)
月8回 14,300円(税込)
月12回 19,800円(税込)
月16回 25,300円(税込)
月20回 28,600円(税込)
追加1回 2,200円(税込)
2021年11月2日現在、Scratchプログラミングコースのあるスクールは全国で51校です。
受験料
Entry(4級)2,400円(税込)
Bronze(3級)2,600円(税込)
Silver(2級)2,800円(税込)
Gold(1級)3,000円(税込)
受験申込方法
「ジュニアプログラミング検定」の公式サイトから、随時試験会場となっている子ども向けパソコンスクールを地域ごとに探せます。
検定実施予定が不明の場合、スクールに直接問い合わせてください。
詳しくは公式サイトを一読ください。
まとめ
ファミコン世代は40代半ばから50代半ばであるとされ、それから徐々にゲームが浸透し、現在では子ども向けプログラミング教室にゲームを導入することが時代にすっかり受け入れられています。
冒頭にも明記した、プログラミング教室に採用されているマインクラフトはブロックを積み上げるゲームです。
ドイツの教育学者フリードリッヒ・フレーベルの生み出した積み木やデンマーク出身の大工オーレ・キアク・クリスチャンセンの生み出したレゴブロックなど、組み立てることで成長を促す歴史は確かに存在し、それは社会がデジタル化しても変わらないといえます。
マインクラフトとジュニアプログラミング検定のScratch言語は、作る楽しさを子どもたちに教えてくれます。
また、子どもたちの間でユーチューバー・ゲーム実況(ゲームストリーマー)が流行しています。
ゲームストリーマーがマインクラフトをプレイしながら一喜一憂する様がYouTubeに配信され、子どもたちはそれを観て楽しみます。
子ども向けプログラミング教室で勉強する子どもたちにとっても、マインクラフトは親しみやすいのです。
子どもたちの興味・趣味に寄り添う形でプログラミング教室で学び、「ジュニアプログラミング検定」とScratch言語に、特に積極的になれば、それだけ思考する力・判断する力・想像する力・表現する力が培われます。
ゲームを作る仕事がしたい、ユーチューバーになりたいといった夢を子どもたちは見ます。
理想と現実の落差がどうであれ、夢を見ながら頭を働かせたときの体験は将来、大人としてつらく大変な毎日を乗り越えたり、新しい道を見出したりするためのルーツとなります。
皆様も、お子さまに「ジュニアプログラミング検定」を勧めてみたり、教育者としての立場から自分で体験してみたりしてみてはいかがでしょうか。
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