リフレクソロジーという言葉を知っていますか。
リフレクソロジーとは、反射という意味のreflexと学問を表すlogyを組み合わせた言葉です。
体の不調を改善したり、疲労を回復させたりといった目的のほか、美容にも使われる療法を指します。
主に足裏にある反射区(エリアやゾーンと呼ぶ)を刺激することで、その反射区に対応した臓器や器官に働きかけ、自然治癒力を引き出して体の機能の改善へとつなげます。
今回紹介する「リフレクソロジー・プロライセンス実技士」はそうした施術をする人のための資格です。
健康、美容などに関心がある人はぜひ読んでみてください。
Contents
適用する仕事
まず、リフレクソロジーというのはアメリカ発祥の民間の反射療法のことです。
それを施術するのが「リフレクソロジー・プロライセンス実技士」を含んだ、リフレクソロジストと呼ばれる人たちなのです。
リフレクソロジーが活きる場
リフレクソロジーサロン
一般的な就職先です。スクールや通信講座を受講すれば、直営店や提携店への就職を斡旋してもらえます。
最近では他業種企業がリフレクソロジー業界に進出してくるケースも目立ち、今後もこの流れは続くと予想されます。
鍼灸院・アロマセラピーサロン
アロマセラピーサロンや東洋医学の分野である鍼灸院などでも、リフレクソロジーを取り入れているところが増えています。
他にも整体院、カイロプラスティック治療院などでも取り入れているところがあるようです。
美容関連サロン
これはエステサロンやネイルサロンといった場所です。
また、最近では美容室・理容室でも、こうしたリフレクソロジーのサービスやメニューを提供しているところがあります。
スポーツクラブ
リフレクソロジーは体の不調を改善させたり、疲労を回復させたりする効果がありますので、スポーツの場面でも取り入れられています。
スポーツクラブ・フィットネスクラブでは、よりスムーズに身体を調整するためにスポーツの前後にリフレクソロジーを取り入れているところがあります。
医療・福祉関連施設
リフレクソロジーは患者や利用者へのケアの手段のひとつとして、医療・福祉の現場でも取り入れられています。
特に高齢者福祉施設や介護施設などでは、加齢とともに不調が多発する人が多いため、こうした施術は喜ばれます。
ホテルや温泉施設
宿泊客へのサービスの一環として、ホテルや旅館がリフレクソロジーを提供するケースです。
長旅や仕事などで疲れた人から需要が高いため、温泉旅館やシティホテルなどでリフレクソロジストの求人を出すことが多いようです。
スクール・講習会のインストラクター
培った技術・経験・知識を活かしてアシスタントとして働いたり、正規のインストラクターとして活動したりするケースです。
さまざまなスクールや関連団体から講習会の講師として、招かれることもあります。
具体的な仕事の流れ
- カウンセリング
施術に入る前に最近の体調やどういった不調の改善を望むかを聞き取り、どの反射区への施術が必要なのか判断します。 - 施術
力加減は人によってさまざまです。相手の様子を観察しながら施術します。 - アフターケア
リフレクソロジーを受けた後の注意点、日常生活で実践できる健康法などを指導したりするのも仕事の範囲です。
おおよその年収とキャリアパス
リフレクソロジーの平均年収は353万円です。
アルバイト・パート雇用の場合は時給1,029円、派遣社員の時給は1,427円です。
リフレクソロジストは、サロンに出勤するものの、実情は業務委託(個人事業主)というケースが多々あります。
この場合、基本的には施術した人数に応じて賃金が支払われるようです。経験豊富で多くの顧客を獲得できる人にはこの方法が向いているかもしれません。
経験が少ないうちは雇用されたほうが安定した収入を得ることができるでしょう。
ある程度経験を積み、お客様からの信頼を得た後は自らリフレクソロジーサロンを開業するという選択肢もあります。
リフレクソロジーは専用の機械や薬剤が必要ないため、開業にあたって初期費用が少なく済みます。
自宅サロンはもちろん、カフェや美容院の一角を借りてのサロンオープンという方法もあります。
成功すればより高い収入を得ることができるでしょう。
認可団体
「リフレクソロジー・プロライセンス実技士」資格を主催している団体は「日本ヒーリングリラクセーション協会(略称:JHRS)」です。
文字通りヒーリングとリラクゼーションを普及することによって、心と身体を癒すことを目的にした協会です。
資格取得実施機関として認定されているのは「日本リフレクソロジスト養成学院・REFLE」です。
<REFLE・東京校>
〒101-0044
東京都千代田区鍛治町2-3-12 SIMIZUビル8階
<REFLE・大阪校>
〒564-0053
大阪府吹田市江の木町1-38 西谷東急ビル3階
受験条件
資格を取得するためには認定校で学ぶ必要があります。
入学にあたって資格・制限はありません。
JHRSの資格試験代行機関として認定された公認校である「日本リフレクソロジスト養成学院(REFLE)」で所定の講座を修了し、試験に合格した者が「リフレクソロジー・プロライセンス実技士」の資格を得られます。
合格率
80%ほどです。
1年当たりの試験実施回数
1月、4月、7月、10月の年4回認定試験が実施されます。
試験科目
以下のような内容が出題されます。
- リフレクソロジーの歴史・理論・法規
- リフレクソロジー実技
- ホリスティック医学の実際~食生活~
- アロマテラピー
- カウンセリング・接客マナー
- 音楽とヒーリング
- 解剖生理学
採点方式と合格基準
ともに不明
取得に必要な勉強などの費用
先述したとおり、認定校で指定のコースを修了し、試験に合格することで資格を得ることができます。
したがって、認定校の学費がかかります。
260,700円(教材費・税込)
受講期間 1年+無料延長1年
添削課題 5回
開講月 随時スタート可能
受験料
スクール代に組み込まれていると思われます。
受験申込方法
認定校である「日本リフレクソロジスト養成学院・REFLE」公式サイトから資料請求および受講申し込みを受け付けています。
まとめ
今回は「リフレクソロジー・プロライセンス実技士」という資格についてお伝えしました。
こちらの資格を取得すると、“プロライセンス実技士”という名前からもおわかりのとおり、より高い知識と専門技術を有していることを証明することができます。
リフレクソロジーは健康増進のほか、美容関連のサロンなどでも幅広く取り入れられています。また、医療・福祉の現場でも活用されるようになりました。
今後も健康・美容への関心は高まっていくことが予想されます。リフレクソロジーの需要も同様に高まっていくでしょう。
美容、リラクゼーションサービス、福祉などの道へ進みたいと思っている方は、ぜひリフレクソロジー・プロライセンス実技士にチャレンジしてみてください。
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しかし、足つぼマッサージというのは足裏のつぼ(反射点)を指で押して力を加えます。
それに対してリフレクソロジーでは、冒頭で述べたエリア(反射区)をとらえて押します。
足つぼは「点」、リフレクソロジーは「面」。2つは全く異なる施術なのです。