皆さま今日はファイナンシャルプランナーについてです。
ファイナンシャルプランナーとはどういうものか知っていますか?
なかなか聞きなれない言葉ですね。
CM、ラジオ等などでは時々見たり聞いたりするかもしれません。
ファイナンシャルプランナーとは簡単に言えば、顧客の資産の管理を代わりに専門の知識でアドバイスをして補佐してくれる職業です。
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適応する仕事
企業に属し専属で行う企業内fp、自ら事務所を立ち上げる独立fpといった2通りの所属になります。
この企業内fpと独立fpは少し仕事の内容が変わってきます。
企業でfpとして過ごす人が大体9割だそうです。
銀行や証券会社などはむしろ入ってから、併せて他の資格と一緒に取ったりします。
そのように他と兼ね合いで取ったり、一社員がfpの肩書を持ちながら働くことが大部分だそうです。
他は住宅関係や保険会社などです。
独立系では中立の立場のようです。
相談や執筆やセミナーのような講習がメインになっていきます。
相談では個人事業主や会社員、あるいは個人の相談にのりアドバイスをしていきます。
執筆は何かweb上にアフィリエイトやブログをやり、そこからの収入や他にも経験豊富な方だったら書籍を出したりして仕事や収入を得ています。
一般的に新規のfpより経験豊富な方に企業側が依頼してきたり、個人でそのような宣伝をやり出したりするケースがあります。
講習も同じです。
講習は大勢の人に話す仕事ですね。
ただやはり、相談が一番多いようです。個人が相談してくるため発生件数が多いからです。
おおよその年収とキャリアパス
一般的な平均年収よりも100万ほど少ない300万円台です。
しかし、銀行員ならばもっと高いし稼いでいる人はもっと高いですね。
成功した独立fpや銀行などの企業に所属しているfpの方は高くなります。
後者は本業以外の仕事もやりますね。
キャリアパスについては、国家資格2級のfpが実務で一番利用できる機会が多い様です。
上位には更に難関の1級、他には民間資格のAPF、CPFがあります。
APFやCPFは2級取得後に取得します。
fp自体は必ず資格を持っていなければ名乗ってはいけない職業でもなく、実際なくてもそのような肩書きで仕事している方もいます。
学校に通わなくても構いませんが、求人では大卒の方の資格保持者が好まれます。
先にも述べましたが、金融関係や銀行などに入ってから資格を取らされるというパターンが多いです。
fp自体には独占できる仕事というのがありません。
様々な広く浅い知識を用いているため、弁護士や税理士などのようなより深い部分には立ち入ることができません。
ですので、その分広く浅い知識を生かして調整役やまとめ役など上手く生かせないと、あまり意味のある資格ではなかったと思う人も多いです。
何を任されるかという運もありますが、成功した方はうまく自身の資格を生かしているようです。
独立fpでは企業で長く知識や経験を積み、上位のfp資格を取得して開業する事が望ましいですね。
ただ、企業系との違いとして、やはり中立の立場で動き企業に属している訳でもありませんから、ある程度の自由があるでしょう。
更に長い経験を積めば講演や書籍などで大きな収入を得る事も可能です。
深く長いfp実績があれば、また違う職種に就く方もいるかもしれません。
キャリアとは別に資格を持っていて、例えば専業主婦の方は主婦としての仕事に生かして家計管理をしたりなども活かせます。
認可団体
認可団体は2つあるようです。
AFP、CFPは前者の日本ファイナンシャル・プランナーズ協会のみです。
- 団体名:特定非営利活動法人(NPO法人)
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会 - 創立日:1987年11月19日
- 本部事務所
〒105-0001 東京都港区虎ノ門4-1-28 虎ノ門タワーズオフィス5F
TEL:03-5403-9700(代表) FAX:03-5403-9701 - 大阪事務所
〒530-0004 大阪府大阪市北区堂島浜1-4-19 マニュライフプレイス堂島5F
TEL:06-6344-8063 FAX:06-6344-8065
他地域ごとにブロック支部があります。
- 団体名:一般社団法人 金融財政事情研究会
- 創立日:1950年6月1日
- 〒160-8519 東京都新宿区南元町19
TEL (03)3358-1161
受験条件
それぞれ受験条件について、見ていきたいと思います。
ファイナンシャルプランナー3級
誰でも受験可能です。
ファイナンシャルプランナー2級
- AFP認定研修の受講修了者の方
- 3級ファイナンシャルプランニング技能検定合格者
- 2年以上のFP実務に関係する実務経験者
- 厚生労働省認定金融渉外技能審査3級合格者
ファイナンシャルプランナー1級
2級を取得しており、尚且つFP業務1年以上の実務をされた方、あるいは実務経験5年の方
AFP(Affiliated Financial Planner)
FP技能士の2級以上に合格して、AFP認定研修を受けて修了した方
CFP(Certified Financial Planner)
- AFP認定者
- 大学院で所定の課程(プログラムに対応する科目群)の単位を取得した方
合格率
| 日本ファイナンシャルプランナー | |||
| 3級 | 学科:7割~8割 | 実技:8割~9割 | |
| 2級 | 学科:4割~5割 | 実技:5割~6割 | |
| 1級 | 学科はありません | 実技:7割~9割 | |
| AFP | 2級の技能検定と同じものです。 | ||
| CFP | 3割前後 全科目合格者は1割未満 | ||
| 一般社団法人 金融財政事情研究会 | ||
| 3級学科:4割~7割 | 実技(個人):6割~8割 | 実技(生保):4割~6割 |
| 2級学科:2割~3割 | 実技(個人):2割~4割 | 実技(中小):4割~6割 |
| 2級実技(生保):4割~6割 | 実技(保険):4割~6割 | ― |
| 1級学科:1割前後 | 実技:8割~9割 | |
おおよそですがこんな感じです。金融財政事情研究会は振れ幅が大きいです。
1年当たりの試験実施回数
年3回です。
試験科目
試験科目については公式ホームページに記載してあり、PDF形式で過去問などをダウンロードできます。
採点方式と合格基準
〇×方式や4択問題方式です。
FP3級の合格基準ですが、金融財政事情研究会と日本ファイナンシャルプランナーの学科試験については60点満点中36点で合格できます。
金融財政事情研究会で受ける場合は、実技試験のどちらの選択科目を選んでも50点満点中30点で合格できます。
日本ファイナンシャルプランナーで受けた場合は、実技試験を100点満点中60点で合格できます。
取得に必要な勉強などの費用
方法により異なります。おおよそですが
- 通学では3級は2万円ほど、2級とAFPでは10万円ほど、1級とCFPでは20万円ほどの費用が掛かります。
- 独学では3級・2級で数千円、1級は1万数千円、CFPだと数万円掛かると見込まれます。
受験料
| 3級 | 学科の受験料3,000円 | 実技の受験料3,000円 |
| 2級 | 学科の受験料4,200円 | 実技の受験料4,500円 |
| 1級 | 【金融財政事情研究会】
【日本ファイナンシャル・プランナーズ協会】 |
|
全て非課税で料金が違いますので注意して下さい。
1級は金融財政事情研究会でしか学科試験をやっておらず、実技の私見料金も違うためご注意下さい。
CFPでは税込です(民間資格のため)。
CFPに出願される科目により料金は変わります。
2科目から4,400円の追加の料金が加算されます。
- 1科目5,500円
- 2科目9,900円
- 3科目14,300円
- 4科目18,700円
- 5科目23,100円
- 6科目27,500円
受験申込方法
願書での出願、インターネットでの受付をしております。
まとめ
ご自身のキャリアアップやお金の管理について広い視野を得たい方にはFP資格はいかがですか?
企業系の方でも会社の方針で取得する事になるという方も多いかもしれません。
この資格はあって損はなく、得た知識を上手く使えばご自身のお金の管理やそして別の人生も開けてくる可能性もあります。
機会がある方は是非勉学に励んでくださいね。