皆様こんにちは。今日はウォシュレットのお話です。
最近はトイレも近代的になって、便器にウォシュレットが付くようになりました。
アレは用を足した時のお尻をきれいにするのに快適な機能ですね。
ただ「ストップボタン」を押さないまま、トイレが水浸しにしてしまうことは避けたいですね。
ウォシュレットはノズルから水を出してくれる仕組みですが、ノズルも便器の近くにあるため汚れやすいです。
ですので、そのノズルの掃除の仕方を紹介していきます。
Contents
ウォシュレットノズルを汚れたままにしておくデメリットって?水垢、便で汚れてくる?
今やウォシュレット付きのトイレで過ごす人は多くなってきていますよね。
温水洗浄便座の一般世帯での普及率は、2020年の統計で約80%にもなっています。
現在ではかなりの割合で、洋式トイレになっていますから座った時便座が温かいのはありがたいですよね。
しかし、そのウォシュレットもいくつかのデメリットがあります。
こちらではデメリットだけを挙げます。
ウォシュレット付きトイレを使うデメリット
電気代がかかる
ウォシュレットを使うということは、当然電気代が掛かります。
ウォッシュレットには貯湯式(ヒーターで温めてお湯にして貯めておく)と瞬間式(使用するたびに瞬間煮沸器で水を温めて温水を作り出す)の2タイプがあります。
たとえば貯湯式の場合、年間電気消費量が238kWhだとすると、年間の電気代は6,426円になります。
一方、瞬間式では年間電気消費量が114kWh(平均的な値)だとすると、年間の電気代は3,078円です。
微々たるものかもしれませんが、電気代が掛かるという点においては贅沢なものにも見えます。
自分の便を見る機会を失う
これは健康面での問題ですね。
トイレットペーパーでお尻を拭く場合は、自分の便がどういう状態か「痔」にはなっていないか、いろいろ観察することができます。
排泄した便を見て血便になっていないかなど、大病へのサインを発見することもできましょう。
しかし、ウォシュレットに頼ると場合によっては、自分の便を一切見ないまま水を流してしまうことも考えられます。
トイレットペーパーで自分の肛門の状態を確認するのは大事なことなのです。
水漏れしやすい
ウォシュレットは一般的な洋式トイレ(オプションではあるが)の形になるので、水漏れのリスクは高いです。
金具が緩んだり、パッキンが劣化したりして修理や交換が必要になります。
ウォシュレットというのは一種の装置なので、長年使っていると劣化していきます。
貯湯式だと常に水が貯まっている状態なので、こまめな点検が必要になります。
水はねがする
ウォシュレットを使う際はノズルから水が出てビシャビシャお尻を洗うわけですから、水はねします。
水の勢いで汚れを洗い流すのですから、完全には止められません。
気になる人は便座に深く座ってみたり、水圧を調節したりして工夫をしましょう。
ウォシュレットノズルが汚れたままだとどうなる?
お伝えした通り、ウォシュレット付きトイレにもこれだけのデメリットがあります。
なかでも衛生面においては、ノズル部分にはお尻を洗浄したときに跳ね返った汚水が付着したり、男性でしたら立ち小便したときに跳ね返って付着したりします。
ノズル部分にはいろいろな汚れが付きやすい部位で、尿や便も付いている可能性があります。
ノズルから温水が噴射しますから水垢も付くでしょう
そうした汚れを付けたまま、放置するとしつこい汚れがこびりついたままになります。
あるいは、そのままカビになることもあります。
特に梅雨時や夏場といった湿度の高い季節にはカビが発生しやすいので、ノズル全体が黒ずむほど強力に発生するものも出てきます。
ノズルを引き出してみましょう。
少しでも黒ずんだ汚れがある場合はカビが原因です。
そのカビがついたノズルのまま、水を排出するのがデメリットです。
ウォシュレットノズル掃除の頻度はどれくらい?雑菌が繁殖して健康被害になる?
先ほどデメリットの項目でお伝えしましたが、ウォシュレットは自動で洗浄してくれるものの、ノズル部分には尿や水垢などの汚れやカビが付きます。
あるデータをとったところ、外出先ではウォシュレットを使う人は少ないようです。
その理由のトップは「前の人がどういう使い方をしたかわからなくて、ノズルが汚さそうだ」と衛生面への懸念を挙げました。
たしかに、ノズルに汚れが付いたまま次の人が使うのは恐いですよね。
この汚れですが、その中にはカビも含まれます。
無理もありません。ウォッシュレットのノズルは狭い隙間にしまわれるため、そこは密閉空間です。
日の当たらない場所に高い湿度、そして人肌程度の温度がそろえば菌が繁殖しないわけがありません。
噴射する温水を介して、細菌感染が成立するリスクが高くなることはたしかです。
汚れが付いたまま、ノズルを使用しているとこんな疾患になることがあります。
特に女性は注意が必要です。
細菌性膣炎
これは細菌を含んだ温水が直接膣内に入り込み、膣内の状態を変化させることで症状が出る疾患です。
自覚症状として「おりものの異常」が挙げられます。
この細菌性膣炎になると、おりものが灰色のザラザラしたものになります。(白色、クリーム色なら正常)
そして、菌が膣内で繁殖しているため、生臭いような独特なにおいも湧きます。
この疾患は性感染症を合併するリスクが高く、多臓器への感染拡大も懸念されています。
膀胱炎
ウォシュレットがきっかけで膀胱炎になる場合もあります。
膀胱炎になりやすいのは女性です。
これは男性に比べ尿道口から膀胱まで3~4cmしかなく、尿道口の菌が上がってきやすいため感染しやすいのです。
本来ならば尿道には菌が一切いないはずですが、ビデの水流を強くして尿道口にまで水を当ててしまうと尿道内まで肛門周辺の常在菌を入れることになってしまい、膀胱炎となるのです。
大腸炎あるいは直腸炎
このウォシュレット機能というのは、肛門周辺に付着した汚れを洗い流すために作られたものです。
排便をした時の洗浄ですね。
ですが、そのウォシュレットで肛門そのものを洗ってしまうと、直接肛門に水が入って菌の感染防止に役立つ粘膜まで洗われてしまいます。
肛門が菌に対抗することができなくなるわけですから、大腸炎や直腸菌といった病に罹ってしまうのです。
ほかに掃除した方がいい部位は?ノズル着脱できる?脱臭フィルターって?
では、ウォシュレットの掃除方法です。
ノズルを引き出す
はじめに、ノズルを引き出します。
たいていのウォシュレットノズルは、次のように引き出しましょう。
ノズルの突起部分を引いて、ノズルを出しましょう。
なお、ノズルだけでしたら外す必要はありません。(温水洗浄便座自体の外し方はあるらしいです)
掃除する際はノズルの先端を無理に引っ張ったり、回したりしないようにしましょう。
ノズルの掃除にはコレを使う
- 中性洗剤(トイレマジックリンなど)
- お掃除用シート(トイレクイックルなど)
- 歯ブラシ
ノズルを引き出したら、お掃除シートでキュキュッと拭いていきます。
軽い汚れならば、お掃除シートだけで簡単に落ちます。
それでも落ちにくい汚れだったら、中性洗剤を少量付けてこすってみましょう。
水が出る細かい穴の汚れなどは、歯ブラシで掻き出しましょう。
この際、あまり力を入れすぎないようにしましょう。
ノズルが故障してしまいます。
もしノズルを「直接触りたくない」と思ったら、ウォシュレット用の掃除グッズがあります。
スプレータイプなら、スプレーして泡が落ちるまで放置しておくだけなので手を汚さずに済みます。
ウォシュレット周りの掃除
他に掃除しておいた方が良い箇所があります。
脱臭フィルター
脱臭フィルターは現在のウォシュレットには付いていて、トイレで発生する不快なにおいを消す役割を持っています。
脱臭フィルターは便座の裏にありますから、取り外しましょう。
取り外したら、付着したほこりなどの汚れを歯ブラシで優しくこすり落としてください。
汚れがひどい場合は、水洗いをしてから水気をしっかり拭き取りましょう。
フィルターに水気が残っていると、かえってほこりがくっ付いたり、カビが生えやすくなりますので水気は注意しましょう。
操作部分
ウォシュレットを操作するボタン部分ですね。
そこの掃除は汚れが細かい部分なので、綿棒か割り箸に布を巻いたものに薄めた台所用中性洗剤を付けて拭きましょう。
拭いたら水拭きで仕上げます。
トイレ本体と便座のつなぎ目
ウォシュレット周りのトイレ本体と便座の接合部分の掃除です。
この部分は着脱できるタイプなら、外して掃除をしましょう。
このとき付ける洗剤は中性洗剤やトイレクリーナーを使うと良いです。
外せない場合は細い布で汚れを掻き出してください。
イメージは歯に歯間ブラシを通すように、左右にずらしながら掃除しましょう。
注意点として、着脱できないトイレの場合は溝に「尿侵入防止用のゴムパッキン」が入っていることがあるので、それが取れないように作業しましょう。
ウォシュレットノズル掃除おすすめグッズ
では、掃除方法が分かったところで、どんな道具があれば良いのか具体的な商品をご紹介していきましょう。
トイレノズルのお掃除スプレー
- メーカー名:木村石鹼
- 商 品 名:トイレノズルのお掃除スプレー
- 価 格:¥1,100(税込)
- 内 容 量:75ml
石鹸成分の界面活性剤不使用のトイレノズル用のクリーナーです。
トイレノズルの部分にスプレーして、あとは放置するだけの工程です。
ノズルだけでなく、便器内の汚れ落としにも効果的です。
敏感肌の方にも対応した「人にも環境にも優しいクリーナー」となっています。
洗浄力 モコ泡わノズル専用クリーナー
- メーカー名:エステー
- 商 品 名:洗浄力 モコ泡わノズル専用クリーナー
- 価 格:¥547(参考価格)
- 内 容 量:40ml
密着した泡がノズルやノズル回りの水垢・便汚れを落とします。
そして、泡のかかった範囲を除菌します。(ただしすべての菌を除菌するわけではない)
このクリーナーは肌と同じ弱酸性です。
トイレマジックリン消臭洗浄スプレーミント
- メーカー名:花王
- 商 品 名:トイレマジックリン消臭洗浄スプレーミント
- 価 格:¥305(参考価格)
- 内 容 量:380ml
これ1本でノズルだけでなく、便座や床の拭き掃除にも使えます。
中性の洗剤です。
トイレ直後の消臭にも効果があります。
すっきりとしたミントの香りで、掃除後も良い匂いで出られます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ウォシュレットを使っている人は、そこが汚れていると水を受けた時に菌が入ってしまうことが分かりましたね。
トイレ掃除をするけれども、ノズルは見ていなかったって人もいるでしょう。
トイレもタイプによりますが、分解できるらしいので本格的なトイレ掃除を始めてみましょう。
トイレにはいろいろな汚れが付きますが、洗剤の種類を見極めながら始めてみてくださいね。
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ウォシュレットは大体、1週間~2週間に1回の頻度でノズルの掃除と便器の内部までの掃除をしましょう。
長くても1ヶ月に1回まで頻度で行いましょう。
汚れが溜まらずに清潔なトイレを保てますよ。