絶対王者フェラーリを倒すため、男たちが意地とプライドを懸けた闘いに挑む「フォードvsフェラーリ」

絶対王者フェラーリを倒すため、男たちが意地とプライドを懸けた闘いに挑む「フォードvsフェラーリ」

今回ご紹介する映画「フォードvsフェラーリ」は、マット・デイモンとクリスチャン・ベールが初共演でダブル主演を務め、1966年のル・マン24時間耐久レースで絶対王者フェラーリに挑んだフォードの男たちを描いたドラマです

ル・マンでの勝利を目指すフォード社から依頼を受けたカーデザイナー、キャロル・シェルビーは、常勝フェラーリに勝つため、フェラーリを超える新しい車の開発と優秀なドライバーを必要としていました。

シェルビーは、破天荒なイギリス人レーサーのケン・マイルズに目をつけ、一部上層部からの反発を受けながらもマイルズをチームに引き入れます。

限られた資金と時間の中、シェルビーとマイルズは力を合わせて数々の困難を乗り越えていくのですが・・・。

シェルビーをデイモン、マイルズをベールがそれぞれ演じています。
監督は「LOGAN ローガン」「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」のジェームズ・マンゴールドです。

第92回アカデミー賞で作品賞を含む4部門でノミネートされ、編集賞音響編集賞の2部門を受賞しています。

今回は「フォードvsフェラーリ」あらすじ、キャスト、見どころなどをご紹介していきます。

あらすじ

1950年代後半。敏腕レーサーとして名前を馳せたキャロル・シェルビーは、心臓の異常が判明して引退を余儀なく迫られました。

しかし、その後はカーデザイナーとして成功を収め、スポーツカー製造会社シェルビー・アメリカンを設立しました。
ある日、シェルビーのもとにアメリカ最大の自動車メーカー、フォード・モーター社からマーケティング戦略を手掛ける切れ者リー・アイアコッカがやってきて、思いがけないオファーを提案されました。

それはル・マン24時間耐久レースで、モータースポーツ界の頂点に君臨するイタリアのフェラーリ社に勝てるレースカーの開発をしてほしいという、途方もない依頼でした。

会長のヘンリー・フォード2世は、フェラーリに対抗心を燃やして買収計画を進めてきましたが、あと一歩のところで創業者のエンツォ・フェラーリと交渉は決裂。

エンツォの傲慢な態度に腹を立てたフォード2世は打倒フェラーリを誓い、シェルビーに白羽の矢を立てたのでした。

フォードの本気を感じ取ったシェルビー。この不可能とさえ思えるオファーを受諾することにしました。

シェルビー

かつて、ル・マンにアストン・マーティンで参戦し、アメリカ人レーサーとして初めて優勝した経験を持つ彼の胸の奥底には、今でもレース界への熱い思いが燻っていました。

しかし、次のル・マンまではわずか90日しか準備期間がありません。そこでシェルビーは真っ先に凄腕のイギリス人ドライバー、ケン・マイルズを訪ねました。

自らが経営する自動車修理工場を差し押さえられ生活に困っていたマイルズは、妻モリーと一人息子のビーターに背中を押され、シェルビーの挑戦に加わることを決意しました。

こうして史上最高のレーシングカーを生み出すために、フォードGT40を大胆に改良。何度もテストを重ねていきました。

しかし、妥協を辞さないマイルズの激しい言動は次第にフォードのレーシング部門の責任者レオ・ビーブの反感を買っていきます。

レースへの純粋な気持ちを共有するシェルビーとマイルズは、いつしか固い友情で結ばれていました。

決戦の日。
マイルズが乗り込んだフォード1号車は、フェラーリとの壮絶なデッドヒートを繰り広げました。トップを走るのはマイルズ。そしてそこに続いて、2位3位もフォード社が独占していました。

ところがそこへ、ビーブからの命令が下されました。

キャスト

キャロル・シェルビー(マット・デイモン)
1950年代後半に活躍したアメリカ人レーサー。心臓病で引退後、カーデザイナーとなり、シェルビー・アメリカンを設立します。

 

演:マット・デイモン
1988年、ジュリア・ロバーツ出演の「ミスティック・ピザ」で映画デビュー。その後、「ジェロニモ」(93)、「戦火の勇気」(96)などに出演します。

親友のベン・アフレックとともに脚本を執筆・出演した「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」(97)でアカデミー脚本賞を受賞し一躍注目を浴びます。

その後「プライベート・ライアン」(98)を経て「リプリー」(99)では主演を務め、「オーシャンズ11」(01)でスターダムにのし上がります。

02年の「ボーン・アイデンティティー」に始まる「ジェイソン・ボーン」シリーズで主演を務め、2作目「ボーン・スプレマシー」(04)以降のメガホンをとったポール・グリーングラス監督とは「グリーン・ゾーン」(10)でもタッグを組んでいます。

その後もクリント・イーストウッド監督の「インビクタス 負けざる者たち」(09)でアカデミー助演男優賞にノミネート。

リドリー・スコット監督の「オデッセイ」(15)でゴールデングローブ賞コメディ/ミュージカル部門の主演男優賞に輝き、アカデミー主演男優賞に初ノミネートされています。

ケン・マイルズ(クリスチャン・ベール)

破天荒なイギリス人レーサー。1966年のル・マンでフォード・GT Mk IIをドライブし2位になります。

マイルズ

演:クリスチャン・ベール
1987年にスティーブン・スピルバーグ監督の「太陽の帝国」でスクリーンデビュー。その後、96年のジェーン・カンピオン監督作「ある貴婦人の肖像」で再び注目を集めます。

その後、クリストファー・ノーラン監督の「ダークナイト」3部作(05~12)のブルース・ウェイン/バットマン、「ターミネーター4」(09)のジョン・コナーと人気シリーズの顔を務めます。

薬物に依存する天才ボクサーを演じるため13キロ減量し、歯並びまで変えて臨んだ「ザ・ファイター」(10)でアカデミー助演男優賞を初ノミネートで受賞した他ほか、ゴールデングローブ賞なども総なめにします。

同作のデビッド・O・ラッセル監督と再び組んだ「アメリカン・ハッスル」(13)でアカデミー賞やゴールデングローブ賞コメディ/ミュージカル部門の主演男優賞にノミネート。

「マネー・ショート 華麗なる大逆転」(15)でもアカデミー賞をはじめゴールデングローブ賞などで助演男優賞の候補となっています。

リー・アイアコッカ(ジョン・バーンサル)

フォード・モーターの副社長(フォード部門の総支配人)

演:ジョン・バーンサル
ロシアで舞台俳優としてキャリアを積んだ後、米国に戻る。「CSI:マイアミ」(05)などの人気TVシリーズにゲスト出演しました。

その後、「ワールド・トレード・センター」(06)、「ナイト ミュージアム2」(09)などのハリウッド映画にも出演。

大ヒットゾンビドラマ「ウォーキング・デッド」(10~12)でメインキャラクターのシェーン役を演じて注目を集め、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」(13)、「フューリー」(14)、「ベイビー・ドライバー」(17)といった映画の話題作にも出演しています。

Netflixのマーベルドラマ「デアデビル」のシーズン2(16)でパニッシャー役に抜てきされ、同シリーズの「パニッシャー」(17~19)では主演を務めています。

モリー・マイルズ(カトリーナ・バルフ)

マイルズの妻です。

演:カトリーナ・バルフ
19歳の頃からファッションモデルとしてランウェイと広告の双方で活動。その後、もともと志望していた女優に転向し、2011年にJ・J・エイブラムス監督作「SUPER 8 スーパーエイト」で映画デビュー。

以降、ハリウッド映画「グランド・イリュージョン」や「大脱出」(ともに13)などに出演しています。

ダイアナ・ガバルドンのベストセラー小説シリーズをドラマシリーズ化した「アウトランダー」シリーズ(14~)で主人公クレア・ビーチャム・ランダル/クレア・フレイザー役を演じ脚光を浴びます。

その他の映画出演作に、ジョディ・フォスター監督作「マネーモンスター」(16)など。ケネス・ブラナー監督の自伝的作品「ベルファスト」(21)では、主人公一家の母親役を務めました。

ヘンリー・フォード2世(トレイシー・レッツ)

フォード・モーターのCEO。自動車産業のパイオニアでフォード・モーター創設者ヘンリー・フォードの孫です。

演:トレイシー・レッツ
父は俳優のデニス・レッツ、母は作家のビリー・レッツ。高校卒業後に舞台俳優として活動しはじめます。

1998年、戯曲「Killer Joe」がオフブロードウェイで上演されて世界的な評判を獲得。同舞台を映画化した「キラー・スナイパー」の脚本も自身で手がけました。

その他、自身の戯曲を基に脚本を手がけた映画に「BUG バグ」(07)、「8月の家族たち」(13)があります。

俳優として、映画「追跡者」(98)、TVドラマ「プリズンブレイク」(06)や「HOMELAND」(13~14)、「Divorce ディボース」(16)などに出演。

「マネー・ショート 華麗なる大逆転」(15)、「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」「レディ・バード」(ともに17)、など、話題の映画でバイプレーヤーとして活躍しています。

レオ・ビーブ(ジョシュ・ルーカス)

フォード・モーターの上級副社長。

演:ジョシュ・ルーカス
1990年代初頭からTVドラマに出演し、「生きてこそ」(93)でスクリーンデビュー。同年、スティーブン・スピルバーグ製作のTV映画「南北戦争前夜」にも出演します。

その後、オフブロードウェイで成功を収め、オスカー受賞作「ビューティフル・マインド」(01)やリース・ウィザースプーン主演作「メラニーは行く!」(02)、アン・リー監督作「ハルク」(03)などで注目を集めます。

「ステルス」(05)、「ポセイドン」(06)などのハリウッド大作で主演を務めています。
以降の出演作に「ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声」(14)、「ザ・シークレットマン」(17)などがあります。

基本情報

基本情報

監督     ジェームズ・マンゴールド
脚本     ジェズ・バターワース ジョン=ヘンリー・バターワース 他
製作     ピーター・チャーニン ジェンノ・トッピング
製作総指揮  ダニ・バーンフェルド ケヴィン・ハロラン マイケル・マン 他

出演者    マット・デイモン クリスチャン・ベール
音楽     マルコ・ベルトラミ バック・サンダース
撮影     フェドン・パパマイケル

編集     アンドリュー・バックランド マイケル・マカスカー
製作会社   20世紀フォックス チャーニン・エンターテインメント(英語版)
配給       〔アメリカ〕 20世紀フォックス 〔日本〕ウォルト・ディズニー・ジャパン
公開       〔アメリカ〕2019年11月15日 〔日本〕 2020年1月10日
上映時間    153分
製作国       アメリカ合衆国
言語         英語
製作費        $97,600,000
興行収入      〔世界〕 $206,992,402 〔アメリカ・カナダ〕 $110,879,605  〔日本〕 9億6000万円

アメリカ最高のレーシングカーを誕生させた確執

映画『フォードvsフェラーリ』の元になった実話、1966年のル・マン24時間レースは、ビジネスの契約がまとまらなかったことがすべての発端でした。

1963年、ヘンリー・フォード2世は、フォード・モーターでレースに参戦したいと考えました。しかし、フォード社の製品には、スポーツカーがありませんでした。

「スポーツカーを手に入れる最も手っ取り早い方法は、フェラーリを買収することだ」と、彼は考えました。当時のフェラーリは、サーキットで好成績を挙げる資金をつくるためだけに市販車を売っているようなレーシングカーの会社でした。

フォード2世はエンツォ・フェラーリと交渉を行うため、イタリアのモデナに代理人を派遣します。

フォード側は1000万ドルを提示しました。が、交渉がまとまりかけたときにフェラーリ側が、契約書の中のある条項に難色を示したのです。

それは、「レースチームの予算に関するコントロール(すなわち決定権)はフォード側にある」というものでした。

「コメンダトーレ(騎士団長)の別名でも知られているフェラーリにしてみれば、自主性の放棄はとても耐えられるものではない」ということです。

彼はこの契約を御破算にして、ヘンリー・フォード2世にあるメッセージを送ります。それは、フォードが滅多に耳にしないような言葉でした。

「世の中には、金で買えないものだってあるのです」 -エンツォ・フェラーリ-

フォードは買収の代わりに、会社の金と技術を注ぎ込んでささやかな復讐をすることを決意します。フォード社で自前のレースチームを立ち上げることを命じました。

目標はただひとつ。世界最高峰のカーレースであるル・マン24時間レースで、フェラーリを打ち負かすことです。

『フォードvsフェラーリ』見どころ

実話に基づくヒューマンドラマ

「フォードvsフェラーリ」最大の見どころは、実話を忠実に再現した天才ドライバーでもありカーデザイナーでもあるシェルビーとメカニックで天才ドライバーでもあるマイルズの友情物語です。

天才はどこか違った次元で繋がっている事を「フォードvsフェラーリ」を観て感じます。

60年代後半、業績不審に悩む世界最大の自動車メーカーフォードは大きな賭けに出ていました。それは、自動車の評価が如実に出る世界で最も過酷なレースル・マンへの出場。

フォード

ただの出場ではなく、当時の絶対王者フェラーリに勝つという無謀な挑戦。
そんな無謀に本気で挑む伝説のカーデザイナーと天才ドライバーの不屈のチャレンジはモータースポーツを知らない世代でも感動します。

リアルすぎるカーアクション

「フォードvsフェラーリ」が一番描きたいのはシェルビーとマイルズの友情です。

だからこそ、カーアクションに重きを置いてないと思いきや、CGでもなく当時を限りなくリアルに再現し、実写スタントにこだわったカーアクションが見どころの1つです。

映画館の大ビジョンで感じる、まるで自分自身がドライバーになったような視点。さらには音速を表現する右に左に音量の大きさが違うエンジン音。

この時代だからこそ、マンゴールド監督がこだわったと言われているアナログな撮影。

ジョージア州の田舎町にル・マンで走る当時の車を修復しただけでなく、巨大な観客席までをまるごと建設し、リアルにこだわった撮影にはカーファンではなくても興奮間違いなしです。

『フォードvsフェラーリ』トリビア

マット・デイモンがポルシェに乗っていた理由

本作は『フォードvsフェラーリ』というタイトルにもかかわらず、マットが映画の序盤で乗っていた赤い車はポルシェ。

ポルシェはドイツの車メーカーで、映画で登場したものはポルシェ356という、クラシックなスポーツカーですが、シェルビーがこの車を愛用していたという理由で採用されたわけではないようです。

映画でこの車が採用された本当の理由は、ポルシェ・356が「とても頑丈だから」

本当は他のヴィンテージカー(アストンマーティンDB4)を使用するつもりだったものの、古い車のため故障がつづき、何度もつづくテイクに耐えられなかったといいます。

そこで、倉庫からポルシェ・356をもってきて、銀色の車両を真っ赤に塗装して使用することになりました。

車のクラッシュはCGではなく実写

作中の車のクラッシュシーンは映画『ワイルド・スピード』シリーズで見られるようなCGだと思われがちですが、正真正銘のクラッシュ事故が実際の車で再現されています。

ル・マンのシーンでクラッシュするフェラーリは、大砲から発射された空気によって実際に空中に浮かび上がったものです。

何度も何度も繰り返し車を打ち上げたせいで、フェラーリは無残にもサーキット上に散らばり、撮影時、他の車は「本当のレース」のように残骸をよけて通らなければならず、とても危険だったそうです。

手配するのが大変だった車は“ケン・マイルズの木目の車”

ジョンソンは、“手配するのが大変だった”車に、ケンが日常生活で乗っていた1960年代に生産されていた、木目の板がついたフォード・カントリー・スクワイアを挙げでいます。

理由は映画の中で使うために同じ車を2台作らなければならなかったからです。

しかも、最初のシーンで車のトランスミッションが故障。撮影が1日遅れればスタッフの給与などを含めて約1億円が飛んでしまうため、ヒヤヒヤする案件だったといいます。

ケン・マイルズとは?

フォードをル・マン初優勝に導いた立役者の一人が ドライバーのケン・マイルズ。47年で生涯を終えた彼の名は意外に知られていません。

コブラの生みの親でありGT40の育ての親でもあるキャロル・シェルビーは、晩年こう語っています。

「シェルビー・アメリカン設立には3人のキープレイヤーがいた。その3人とはピート・ブロック、フィル・レミントン、そして、テストドライバーのケン・マイルズだ」

1918年11月1日、ケン・マイルズはイギリス・バーミンガム近郊で生まれました。

レーサーを夢見ていた彼は、16歳からメカニックとして働きはじめますが、第二次世界大戦の勃発や資金不足で、その夢を叶えられずにいました。

51年に妻子とともにカリフォルニアへ移住。メカニックをしなが らMG TDを改造したオリジナル・マシンR1でSCCAに挑戦した彼は、数多くの勝利を記録します。

その腕を買われてフェラーリ375MM、ポルシェ550スパイダーなど当代一流のマシンを充てがわれ、活躍するようになります。

その時、レーサー仲間として出会ったのが、キャロル・シェルビーです。レーサー引退後に自身のコンストラクターを設立すると、テスト兼ワークスドライバーとしてマイルズに声をかけたのです。

65年からシェルビーがフォードのワークス活動を請け負うようになると、46歳のマイルズもチームの一員としてGT40をドライブするようになります。

ゴール

そんなマイルズのキャリアがピークを迎えたのは66年です。開幕のデイトナ24時間で圧勝、続くセブリング12時間でも逆転優勝を飾った彼は、前人未到の3大耐久レース完全制覇の期待を背負ってル・マンに臨むこととなります。

まとめ

『フォードvsフェラーリ』のご紹介でした。いかがでしたか?

題名通り、フォードとフェラーリの対立や対決もありますが、ストーリーの焦点は別のところに当てられています。

まず、ドライバーのマイルズとカーデザイナーのシェビーの絆と共闘であり、もう一つは、自由な精神と創造性と勇気の持ち主である2人vs大企業の論理を振りかざすフォード幹部の「内部抗争」です。

それだけではなく家族や友人の絆を丁寧に描く非常に良い作品でした。

マット・デイモンとクリスチャン・ベールのお互いのこだわりがぶつかり合う人間ドラマは見応えありです。

特に、ケン・マイルズ役のクリスチャン・ベールが、扱いにくいが職人気質で車と一体となったドライブセンスを持つ中年役にぴったりです。

結果、フォード請負コンビ対フォード対フェラーリという三つ巴の駆け引きがハイライトのル・マンで展開されます。いざレースが始まったら、その緊迫感に目が釘付けです。

運転席視点の映像はスピード感満点で車好きにはたまらない映画だと思います。