江戸時代に流行したお伊勢参りは現代でも人波が衰えることがありません。
お伊勢参りは伊勢神宮由来の神器、刀や家屋などの重要文化財、神事などの行事が有名です。
伊勢の歴史に触れることで、伊勢の重みを受けることが出来ます。
伊勢の町並みや名物など知ると面白いことがたくさんあります。
「お伊勢さん」とはどんな検定なのか挙げてみたいと思います。
Contents
適用する仕事
公式サイトでは、「伊勢の人々に一層のもてなしの心を高めてもらい、伊勢のまちの魅力を広く発信していただき、また、伊勢を訪ねた方々にはより深く伊勢を知っていただきたいとの思いから~」と書いてあります。
何か仕事を得る目的で当検定があるわけではないですが、お伊勢参りをするのに知識があると観光が面白くなったり深まったりします。
歴史的建造物や神宮などの貴重な遺跡巡りや名所巡り、あるいは石碑などの重要文化財や伊勢の行事の知識を知ることで歴史の意味が理解出来ます。
ガイドやタクシードライバーなどの仕事の面でも、伊勢の建築物や歴史について解説することが出来るので勉強するのには良い検定となるでしょう。
また、地元の旅館やホテルで観光案内する場合でも、詳しく案内することが出来るでしょう。
他には、伊勢市内にある博物館の学芸員は人に尋ねられる際に知識を持っていれば、伊勢の歴史について答えることが出来ます。
仕事ではなくて旅行に行く場合でも伊勢弁を理解していることで、例えば相手の気持ちを理解出来るので現地の方と交流するのにも役立ちますよ。
おおよその年収とキャリアパス
前記の通り、年収やキャリアパスに大きな変わりはありませんが、伊勢観光のガイドとして解説するのに有用な資格です。
伊勢を理解しなければ分かりにくい部分も勉強することで、伊勢の理解が深まります。
前項目と重複しますが、主にホテルなどの観光地に携わる人には名所を案内することで、観光客に対するステイタスになります。
学芸員など伊勢由来の神話を分かりやすく語るのにも大きな意味があります。
認可団体
伊勢商工会議所で実施している資格です。
〒516-0037 三重県伊勢市岩渕1-7-17
電話番号:0596-25-5153
伊勢の活気を高めるために地場産業の奨励などをしていて、観光の誘致や活性化させるために様々な施策を提案しています。
検定があることで観光客が増加したり、興味を持ってもらったりすることで伊勢ににぎわいを持たせる目的があります。
後援に三重県や伊勢市も参加しているので信用力の高い資格となっています。
伊勢圏内だけでなく、三重県内全体の観光波及効果も期待しています。
受験条件
学歴、年齢、外国人などの受験制限は特にありませんので、伊勢に興味があるならば誰でも受験することが出来ます。
試験は初級と上級の2つのレベルあります。
合格率
受験者数および合格率は公表されていないので不明です。
1年当たりの試験実施回数
オンライン受験なので初級と上級、どちらの級でもいつでも受験出来ますが、申し込み後90日以内に受けるようにしておかないと受験の期限の理由で受けられなくなります。
特に大きな受験期間は設けられていません。
(前は上級には実施回数が設けられていましたが、令和4年5月9日からは自由に受けられるようになりました。)
オンライン受験なのでパソコン、タブレット、スマホの動作がしっかりしていないと受けることが出来ません。
あらかじめ動作環境を公式サイトの体験版で必ず確認するようにしましょう。
試験科目
伊勢の暮らし、伊勢の言葉、伊勢の歴史文化、伊勢の食文化、遷宮、伊勢志摩の自然など、主に伊勢全般が幅広く出題されます。
初級は1科目で、伊勢に関する基本的な知識レベルです。
公式テキスト内から90%以上出題されます。
上級は2科目で、やや高度な知識レベルです。
公式テキスト内から70%以上出題されます。
上級で神宮・遷宮編とものづくり編で分かれているため、両方合格しなければなりません。
ちなみに、編と級は併願でも受験出来ます。
伊勢弁などの複雑な表現も理解する必要があります。
テキストだけ読んでもわからない事もあるので、対策講座で分からない点を補完してもいいでしょう。 伊勢の深いところを知らないと答えられない場合があるので、現地についても詳しく知る必要があるでしょう。
採点方式と合格基準
初級・上級とも4肢択一で答える必要があります。
初級・上級ともに70点以上の点数を取らないと合格出来ません。
上級は初級よりも難しいので、基準より多く点数を取っておいた方が安全だと思います。
合格証は発行されませんが、合格証の代わりに特典として合格バッジを買うことで証明することが出来ます。
価格は送料込みで初級(シルバー)で2,100円、上級(ゴールド)で2,600円、初級・上級セットで4,100円となります。
取得に必要な勉強などの費用
商工会議所が発行している公式テキストがありますので、それを使って勉強すると学びやすいと思います。
出題範囲もテキストから出るのでよく読み込んでおきましょう。
発行元:伊勢商工会議所 伊勢文化舎
書籍名:改訂新版 検定「お伊勢さん」公式テキストブック
価格:¥1,650(税込)
伊勢の文化や歴史、地理や言葉などが詳細に書かれた公式テキストです。
ここからの出題が多いのでよく読み込んでおくと、試験で高得点を取りやすくなり合格に近づくことが出来ます。
もちろん検定以外で伊勢に興味がある方でも、読むことでさらに伊勢を楽しめる書籍になっていると思います。
テキスト以外では対策講座がありますが、現在は開催されていません。
けれども、過去の令和2~3年の試験対策動画の何種類かが公式ページ上に公開されているので、そこで勉強すると頭に入るでしょう。
一部の問題になりますが、独学ではないと難しい問題も多数含まれますので、過去の対策講座の動画を見たりして試験に備えると良いでしょう。
受験料
初級(1科目)2,300円(税込)
上級(2科目)各編3,200円(税込)
上級は合計すると、6400円となります。
クレジット決済もしくはコンビニ決済のみになります。
それ以外の方法の支払いは出来ないので、気を付けてください。
受験申込方法
申し込みはインターネット申し込みのみです。
それ以外の方法の受付はしていません。
受験料は受験申し込み後にクレジットカードまたはコンビニ支払いになります。
複数の級および科目を受験することが出来ます。
検定を申し込む際は注意してください。
まとめ
三重県の伊勢には伊勢神宮などにまつわる神話が主体となっており、神宮や外宮、内宮にある神宮のスポットについて知ると回る楽しみが増えます。
伊勢には自然が多く残っているので、伊勢独特の空気を味わいたい時は寄っても良いでしょう。
これまでお伝えしたように、伊勢には魅力がたくさんありますが、名所だけではありません。
伊勢うどんといったグルメ食品が多数存在します。
また、有名な赤福も伊勢産です。
伊勢うどんは旅疲れで元気のない方のためにも食べやすいように作られたのが始まりです。
餅菓子なども発展していて、なかには天皇に献上されているお菓子もありますので、食にも興味があるならば調べてみてもいいでしょう。
「お伊勢さん」は合格バッジをコレクションで集めている人にもピッタリの検定だと思います。
伊勢の神秘な感じや風土は日本古来の厳かさを感じますが、それだけでなく名物名所など伊勢を代表するものは多くあります。
以上のように伊勢にはまだまだ知られざる魅力が詰まっています。
興味があれば検定を受けてみると良いでしょう。
関連する記事はこちら
伊賀学検定について