皆さんのお子さんには子供部屋を持たせていますか。
お子さんはきれい好きでしょうか。
子供部屋は子供にとって大事な居場所となっていますので、親だからといって勝手に入っては子供だって気分良くありません。
では、子供部屋を子供自身できれいにさせるにはどうしたら良いでしょうか?
Contents
親に見られたくない物を置く?子供にとって大事な物の可能性がある?
まず、子供部屋というのは何歳ぐらいの頃から持ち始めるものなのでしょうか。
統計によると、小学校1~3年の男子が21.1%、小学校1~3年の女子が30.2%となっています。
それが小学校4~6年になってくると男子41.6%、女子54.8%と半数に近づきだんだん自分の部屋を持つようになります。
小学生のうちは、自分の部屋よりリビングで過ごす方が多いとの結果も出ています。
だからって「子供部屋は無い方が良い」と言いたいわけではありません。
子供側も子供部屋ができることへのデメリットはあまり挙げていませんし、親から見ても子供部屋を作ることはメリットの方が多いです。
親から見て子供部屋があって良かった点
- 子供の荷物が1箇所にまとまる
- リビングが散らからない
- 子供が自分のものを管理できるようになった
- 子供がひとりになれる場所ができた
など
このように荷物の仕分けや自立の意味で子供部屋を設けることはメリットがあります。
となると、子供の荷物の所有権は子供側にあります。
子供部屋を設けたデメリットな部分
- 子供が何をしているのかわからない
- 子供が掃除や片付けをしないので不衛生
- 子供が荷物を管理できず、紛失したりする
など
整理整頓の面が心配な意見が多いようです。
汚いからといって親が片付けてしまおうという気持ちは分かりますが、上記で触れたように子供の荷物は子供の物なのです。
そこには親では分からない・親には見られたくない大事な物が置かれているかもしれません。
親に見られたくない物
- 日記
- ラブレター
- 預金通帳
- スマホやパソコンの検索履歴
- 趣味のグッズ
など
趣味のグッズはその内容にもよりますが、大人であっても見られてはいけない物がありますよね。
でしたら、子供部屋の子供の持ち物には手を付けない方が良いかもしれません。
物を勝手に捨ててはいけない?「やってあげてる」と思わないようにする?
部屋が汚いからといって親が片付けたくなる気持ちは分かりますが、ここはグッと我慢です。
なぜなら親が片付けるとそれが「当たり前」になってしまうからです。
その当たり前が定着していくと、その子供は片づけるという考えができない大人へとなってしまいます。
- いつも親が片付けてくれたから
- どうして片付けないといけないの?
- 私は散らかってても何とも思わない
そうして片付けや掃除の仕方を知らずに成長してしまいます。
それは後々衛生面からしても問題が出てきます。
下手したら「汚部屋」を作ってしまうかもしれません。
それに親が介入していくと、親の判断で荷物を捨ててしまいたくなります。
ですが、相手が子供であっても他者の物を勝手に捨ててはいけません。
これは「自分の物」と「自我」は深く関係していて、自分の物は自我の延長でもあります。
ですので、自分の物を人に勝手に捨てられると自尊心が傷つけられたと感じてしまって、大変嫌な気持ちになります。
子供は敏感なので「気持ちや意思が無視された→自分の存在が無視された」と感じ取ってしまいます。
そうしたら、子供との信頼関係に亀裂が入るきっかけになるやもしれません。
- もし自分がそうされたらどうか?
- 大人同士だったらどうするか?
つまり、大人である自分がされて嫌なことは子供にもしてはいけないのです。
そうした意味で親が勝手に子供部屋をきれいにするのは良くないことなのです。
片付けだけ、掃除機だけ、水拭きだけ、始めはちょっとずつから?子供に危機感を持たせるには?
どんなに汚れていても子供自身が「気にしない」とか反発してくるなら、部屋をきれいにするのは難しいかもしれません。
しかし、こんなことが起きてきたら子供に危機感をもたせるチャンスです。
アレルギーなどの健康への被害
物が散らかったり掃除がされていない汚部屋だと埃やカビが発生しやすくなり、ダニやゴキブリなどの害虫が寄ってきます。
それらが見ただけでも危機意識が湧きますが、埃と共にダニの死骸や害虫の糞などを含んだ「ハウスダスト」を吸い込めばアレルギー症状が発生しやすくなります。
アレルギー症状は皮膚や目のかゆみ、くしゃみ、鼻づまりなどがあり、深刻化すると呼吸困難を起こすなど命に関わることもあります。
我が子をそんな目に遭わすのか!と思うかもしれませんが、アレルギー症状の健康面に影響が出ている段階で子供自身も汚部屋の危険性を認識してほしいです。
メンタル面での影響
また、不用品やゴミに囲まれた汚部屋で過ごしていると、メンタル面でも影響を及ぼします。
というのも、汚部屋にいるとストレスホルモンの1つであるコルチゾールという物質が増加していきます。
そうすると不眠症などの睡眠障害、糖尿病や肥満症などの疾病を発症してしまう恐れもある他、ストレスが起因となるうつ病にもなってしまう可能性もあります。
部屋にいること自体がストレスなら、もうそこは安らげる場所ではなくなってしまいます。
意外にも人間の脳は秩序を好む性質があり、無秩序な状態が目に入り続けると集中力が低下します。
そうなると勉強面でも影響してきますね。
それに汚部屋では欲しい物を見つけることが困難になります。
「必要なものが出てこない」とストレスになり、目的が達せられないですから常にイライラしていきます。
そうした精神面に変化が表れてくると、汚部屋の危険性が見えてくると思います。
子供の友達に敬遠される場合も
自分では気づかないまま部屋を散らかしておいても、他者からの印象はまた違います。
大人同士だと忖度とか建前で「部屋が汚い」と直球に言わないケースもありますが、子供の場合だと汚い部屋を見ると露骨に嫌な顔をしがちになります。
そうすると友達には見せられず、その部屋には呼ぶことができずにハッと気づかされるかもしれません。
子供が片付けに取り掛かかれる工夫とは
掃除は汚れが小さいうちがラクです。
大きくなると落とすのが大変になるからです。
掃除を習慣づけるには掃除の時間や曜日を決めてしまうのが良いでしょう。
もしそれでも掃除が負担な場合は1箇所だけとか、短時間だけの掃除を設定しましょう。
また、子供が「片付けの方法」を知らない場合もあります。
そうした場合は片付けの始めは親が手伝っても構いません。
子供と一緒に片付けをするのです。
その際親御さんは楽しんで片付けるのを心がけてください。
成長の過程で子供は大人がしていることを真似したがります。
なので、親の楽しそうな片付けの様子は何よりの効果になります。
そして、手軽に片づけを始められるようにするには、子供の時期はゲーム感覚にしてしまうと親しみを持ちます。
よーいドン作戦
子供は「よーいドン!」で始まるゲーム感覚の競争が大好きです。
それの掛け声に合わせて箱におもちゃを入れたりと片づけを促すのです。
スピード感が出て良い工夫だと思います。
音楽でタイマー作戦
制限時間を設けるのも良い方法です。
このときタイマー代わりに音楽を用いるのも効果的です。
だいたい5分程度のものを選べば短時間で済むし、集中力も増します。
もし散らかしたおもちゃの量によっては、時間内に終わらない場合もありますがそこはもう1回チャンスを作れば良いのです。
また、収納できるように家具やグッズに工夫を凝らしておくのも一つの手です。
片付けはやはり面倒ですから、片付ける動作が少ない方がラクです。
例えばおもちゃを収納するための箱もフタが付いていない方がポイポイしまいやすいです。
このように面倒な動作をあらかじめ排除できるような家具選びが大事です。
そして、物の定位置を決めておく(ラベルに目印を貼るなど)のも忘れずに行いましょう。
他にも、子供のカバンや服もラクにしまえるように、例えばツリー状のポールハンガーを使えば手軽にかけられるようになり脱ぎっぱなし・置きっぱなしにならずに済みます。
子供部屋掃除おすすめグッズ、書籍
前項目で子供が掃除をするのに家具やグッズ選びは大切とお伝えしましたが、どんなグッズが販売されているでしょうか。
そうしたグッズを紹介します。
また、子供が掃除に取り掛かれるのに良さそうな書籍も挙げておきます。
アンパンマンカーペットクリーナーL
メーカー名:レック
商品名:アンパンマンカーペットクリーナーL
価格:¥1,100(税込)
粘着テープにも可愛いアンパンマンの絵柄がデザインされています。
丸みをおびたしっかりした持ち手なので、お子様でも安全に持つことができます。
アンパンマンの顔が見える専用ケース付きです。
別売りでスペアテープ3本入りが販売されています。
10歳までに身につけたい 子どもが一生困らない 片づけ・そうじのコツ
出版社名:青春出版社
商品名:10歳までに身につけたい 子どもが一生困らない 片づけ・そうじのコツ
価格:¥1,496(税込)
こちらは自分で自分の身の回りをきれいにできる、整理整頓ができるという生活の基本的な力を育てる本です。
掃除をすることは子供にとって一生ものの力です。
ぜひ親子で遊びながら、一緒に掃除や片付けのコツを学んでいきましょう。
学校では教えてくれない大切なこと(1)整理整頓
出版社名:旺文社
商品名:学校では教えてくれない大切なこと(1)整理整頓
価格:¥935(税込)
保護者の不安をスッキリ解消してくれるマンガでわかる「子ども向け実用書」です。
楽しく学べる内容がマンガで描かれていますので、あっという間に読めてしまいます。
ぜひお子様にも読ませてあげてください。
まとめ
子供に「部屋をきれいにしなさい」というのは簡単です。
しかし、人生経験の浅い子供には掃除のノウハウが分かっていないケースもあります。
始めは親がお手本になって示してあげましょう。
そして、収納や掃除には頼もしいグッズが販売されていますから、そうした物を活用して楽しく掃除していきましょう。
片付けや掃除ができるようになったお子さんはとても頼もしく見えますよ!
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きれい好きな子に育ってほしい!掃除の習慣を身につけるのに大人が子供に出来ることとは?
小学校1~3年 93.5%
小学校4~6年 94.1%
中学生 75.5%
高校生 53.6%
(女子)
小学校1~3年 96.2%
小学校4~6年 87.5%
中学生 77.3%
高校生 69.0%