ネイル関係の資格試験は複数ありますが、今回は「ネイリスト技能検定」という資格試験です。
どういったネイル系資格なのか、気になる方は是非ご覧ください。
Contents
適用する仕事
適用する仕事はネイリストです。
おおよその年収とキャリアパス
ネイリストになるとその平均の年収は300万です。
ですが、年代別に見ると、20代が200万~250万、30代が300万~350万、40代が220万~250万のようです。
年齢が上がれば収入が上がるわけではなく、30代がピークでそれからは収入が低くなるようです。
何故かというと40代前に独立や開業をして経営側になり、大手サロンに務めているネイリストは管理職になったり、キャリアアップの時期が関係しています。
初任給は18万円という店が多いですが、有名店やチェーンの場合で規模が小さい店の場合は初任給が16万円以下の場合もあります。
認可団体
公益財団法人 日本ネイリスト検定試験センターがネイリスト技能検定を主催しています。
目的はネイルの正しい知識と技術の向上で、実践に役立ちます。
1997年に始まってから、2021年10月現在で受験者はおよそ86万人います。
ネイル業界で一番知名度があって歴史もある検定です。
受験条件
1級:2級を持っていることが受験条件
2級:3級を持っている受験条件
3級:義務教育を修了していれば、誰でも受験することが可能
※各級とも試験当日は実技試験のモデルが必要です。
※申込後の取消や受験級及び会場等の変更は、一切受けられません。
※筆記試験免除受験者に対し、割引や返金はありません。
合格率
2021年秋期(10月実施)検定試験の結果 | |
1級 | 53.2% |
2級 | 56.9% |
3級 | 89.0% |
総合計 | 73.1% |
1年当たりの試験実施回数
年4回です。
ただし、1級は春と秋の2回です。
試験科目
各級それぞれあります。
3級
- 事前審査:テーブルセッティングと消毒管理、モデルの爪の状態
- 実技試験:両手10本のネイルケアとカラーリング、ネイルアート
- 筆記試験:衛生と消毒、爪の構造(皮膚科学)、爪の病気とトラブル(爪の生理解剖学)、ネイルケアの手順など
2級
- 事前審査:テーブルセッティングと消毒管理、モデルの爪の状態
- 実技試験: 両手10本のネイルケアとチップ&ラップ、ネイルアート
- 筆記試験:ネイルの歴史、衛生と消毒、爪の構造(皮膚科学)、爪の病気とトラブル(爪の生理解剖学)、ネイルケアの手順、リペアの種類およびチップ&ラップの手順、その他実践的施術全般など
1級
- 事前審査:テーブルセッティングと消毒管理、モデルの爪の状態、ミックスメディアアート用チップの状態
- 実技試験:ネイルイクステンション(スカルプチュアネイル、チップ&オーバーレイ)、ネイルアート(ミックスメディアアート)
- 筆記試験:ネイルの歴史、衛生と消毒、化粧品学(材料、内容成分、効果など)、爪の構造(皮膚科学)、爪の病気とトラブル(爪の生理解剖学)、ネイルケアの手順、イクステンションの手順、その他実践的施術全般、プロフェッショナリズムなど
詳細な情報は日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)のサイトで確認してください。
採点方式と合格基準
採点は5点満点法で採点します。
合格基準はどの級とも
- 50点満点中38点以上(減点を反映した合計得点)
- 失格対象に該当しない(試験でのルールに違反した場合は失格扱い)
取得に必要な勉強などの費用
ネイリストの資格取得にかかる費用
受けるネイリスト検定の種類や勉強のやり方によって、勉強にかかる費用もバラつきがあります。
ネイリスト資格の取得には、数万円から100万円程かかります。
ネイル資格を目指すのならば、トータル100万円から150万円近くかかると思いましょう。
公式問題集
以下のようなテキストを参考にしてください。
発行元:公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター JNEC委員会
商品名:ネイリスト技能検定試験 公式問題集
価格:¥4,400(税込)
問題集は1級~3級まで各級5パターンの問題が掲載されております。
2016年春期からの筆記試験問題は、こちらの問題集の中から出題します。
オンライン講座、スクール通学、専門学校
勉強方法の違いで費用も違います。
コストは高いのですが、ネイルに限らず全般の美容の知識を身につけられます。
ネイルスクール認定校でジェル検定上級やネイリスト技能検定1級を目指すときは費用は100万円、小さなスクールだと20~50万円ほどかかってしまいます。
認定校は、指導者の質や施設の設備、カリキュラムといったNPO法人日本ネイリスト協会が定めている一定基準を満たしたネイルスクールのことを言います。
認定校は高額な費用がかかってしまいますが、JNA主催のジェルネイル検定やネイルサロン衛生管理士取得セミナーを学校で受験したり受講することが出来て、割引価格でセミナーに参加出来たりするなど、メリットがたくさん存在します。
完全に在宅で受講するならば5万円、通学補習がついている講座の場合は30万円とカリキュラムによって色々と違います。
「そこまでお金は使いたくないけれども、独学は不安だ」「資格を取得するために必要な費用を抑えたい」そういう人はオンライン講座を受けると良いでしょう。
受験料
- 3級:6,800円(税込)
- 2級:9,800円(税込)
- 1級:12,500円(税込)
受験申込方法
試験を申し込むためには、Webでのお申し込みと郵便局でのお申し込みの2通りあります。
Webでの申し込みはもちろん、郵便局を使ったお申し込みでもインターネットを使います。
試験要項請求フォームにログインしなければなりません。
そこに必要情報を入力して、事務局から要項と受験料振込用紙が届きます。
Webからの申し込みでは、クレジットによるものとコンビニからと2つの支払いから選べます。
お問い合わせは下記の申込受付センターに連絡してください。
info_kentei@nippan.co.jp
問い合わせなしで申し込みが出来なかったという場合は、締め切り日以降での申し込みは不可能です。
まとめ
ネイリスト技能検定に関する記事でした。
最後にネイリストの資格を取得するためには、受験料やテキスト代だけでなく道具も掛かります。
たとえ独学でも、ネイル道具(ライト、ジェル、ニッパーなど)を用意すると全部で大体15万円ぐらいかかってきます。
しかし、これは使うネイル道具により仕上がりも違うということです。
値段が高くついても良いものを買う方が良いですね。
「勉強などの費用」にも挙げたように、ネイルの資格ですからお金が掛かることはたしかです。
それでも立派なネイリストになりたい人にとっては頑張りたい資格です。
ネイリストを目指している方、この記事を参考に是非ネイリスト技能検定を勉強してみてください。
この記事が読んでくださった方の役に立てたなら嬉しいです。
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JNAジェルネイル技能検定について
「筆記だけ合格」という試験結果だと、次の試験で同級を受験したとき筆記試験を免除されます。
筆記試験免除に該当するかどうか、受験申込みをする際、申込書の筆記試験免除記入欄に必ず筆記のみ合格した際の受験番号を記入しなければなりません。
記入しないと、免除されません。