CATV技術者試験について

CATV技術者試験について

ケーブルテレビの機器開発やTV局の開設など、テレビに関係するものには密接に関わっています。
ケーブルテレビの受信などの仕事に大きくかかわっているのがCATV工事です。
その工事に有利な資格として存在するのがCATV工事技術者です。
どうすれば取れるかを詳しく挙げていきます。

適用する仕事

CATVは共同受信の略で、ケーブルテレビの事業などに関わりがあります。
この資格が適応されるのは、CATVの敷設・管理などに携わる仕事です。

ケーブルテレビ工事

TVの受信アンテナの電波が繋がらないような場所でのテレビが映るような技術を行うために、受信ケーブルを整備したり、工事したりします。
安全な知識を持っているので、下請けの作業としても信頼されます。

ケーブルテレビの運営、機械の営業の仕事などにCATV技術者が必要になってきます。
機器の開発にも必要になる場面も少なくはないので、取れるならば取っておきたい資格です。
CATV技術者の資格は、受信ケーブルへの送信などの基本的な工事で繋がるようにします。
自身が主にやりたい仕事を考えて選択すると良いでしょう。

1級から資格を取る事も出来ますが難しいと思った場合は、2級から始めて徐々にステップアップすることも悪くはありません。
元請会社によっては、この資格の有無が必要とされる場合があります。

前はエキスパート技術者というものがありましたが、幅広い分野の技術をつけるために2026年に廃止されます。
また、5年毎の更新が必要で、更新ができないと資格が失効するので必ず行いましょう。

おおよその年収

ケーブルテレビの仕事は基本的に年収約300万となります。
技術の仕事などの場合は年収約500~600万くらいもらえます。
CATV技術者1級の高い資格によって、年収はステップアップしていくので級が高ければ高給の期待ができます。

認可団体

一般社団法人 日本CATV技術協会

一般社団法人日本CATV技術協会によって、認可されています。

昭和50年の郵政省の時に社団法人として設立されて、平成25年に総務省の管轄で一般社団法人になり今に至ります。
主に電波で発信される情報によって、ゆとりのある生活を支えている団体です。
テレビの技術についての講習、講演や広報などをしています。

まだアナログ放送が主流だった時に、地デジの普及にも力を入れていました。
CATVの管理に携わる企業の会員が集まっての組織ともなります。

公式サイトに詳しく掲載されているので、知りたい点があればご参照ください。
CATVに携わる企業はCATV技術協会の会員になっているので、設置などに必要な時に参照すると良いでしょう。
テキストの他にも調査資料なども販売しているので、実際の活動を見ることもできます。

受験条件

老若男女

特に実務経験などの決まりがなく誰でも受験できます。
受講しながら知識を身につけていって、最終的な試験に備えます。
受験前にeラーニング講習(パソコンや端末を使った講習)を受けてから、試験を受けます。

合格後、申し込み期間内にCBT試験を申し込んで、受験日を設定してその日に受けるシステムです。
(CBT試験とは勤務や学業などで受けられない人のために、受験日を設定しないで都合のいい日を選んで受験することです。)

講習が終わらないと受験が出来ないシステムになっているので、早く終わらせていれば早い期間に受けられます。
マイページがあるので、そこから一通りの手続きを行うことが出来ます。
テキストは購入することになっていますが、落ちた時に今回のテキストを次回に持ち越しできることがあるので再受験の場合は捨てないで、また再度購入しないように気をつけてください。

合格率

基本的に、合格率は非公開となっています。

一年当たりの試験実施回数

1級は11月に試験の申し込みをして、12月から受講して1~2月に試験をします。
2級は5月に試験の申し込みをして、5月から受講して7~8月に試験をします。
年に一回しかありませんが、受ける級によって時期が分けられているので、受けたい級を間違えないように気をつけてください。
試験を受けられる時期は2ヵ月案外長いので、焦らず理解が深まったと思う時期に受けた方が確実になります。

数字の1

試験科目

基本的に受ける級によって、システムと調査施工が基礎が試験科目となります。
2級がCATVの基礎、1級が調査・施工とシステムです。
試験をする前に講習を受けるので、分からない部分を何回も復習して理解を深めれば案外難しくはありません。

採点方式と合格基準

各科目の点で60%以上全ての科目で80%の点数が取れれば、合格できます。
中間試験は満点、修了試験は本試と同じ80%となりますのでこの試験をこなせるようになれば、合格は可能かもしれません。

講習をしっかりと受けて理解を深めることが、合格する近道かもしれません。
所要時間は個人差によりますが、1科目は基本的に半日くらいかかります。

取得に必要な勉強などの費用

4万円

受講料が受験料に含まれているので、受講関係で支払う必要はありません。
E‐ラーニング費用は6,600円、テキスト代としては3,960円が必要になってきます。

受験するのにE‐ラーニングを修了する必要があり、全ての科目を修了すると試験の申し込みなので合格できないと期限を過ぎてしまうこともありますので気をつけてください。

1級は「システム」、「調査・施工」と2級「CATVの基礎」の受講を受ける必要がありますが、受ける受講の順番は好きな方で構いません。

他の費用としては、技術者証の発行にも3,300円かかってきます。

受験料

第1級技術者の受験料は39,380円、2級技術者の受験料は19,360円です。
別途受講料とテキスト代が含まれますので、これ以上の出費はありません。

支払方法はコンビニ決済、郵便局支払、クレジットカード決済となっています。
支払を確認できないと、申し込みがキャンセルになるので気をつけてください。
郵便局の支払い伝票は、自分で作成して申し込む必要があります。
時間と効率を考えると、クレジット払いで申し込むのが理想かもしれません。

受験申込方法

インターネット申込

前は郵送で申し込みが出来ましたが、今はインターネットの申し込みのみとなっています。
公式サイトに入ると申し込みたい級のページを開けば詳細が表示されるので、それに則って手続きをすれば大丈夫です。
住所などに間違いがないように入力してください。
受験要綱がトップ画面に出ているので、探すのは難しくないと思います。

まとめ

CATV工事技術者はCATVの基本的な事が出来るようになり、また、資格の難易度はあまり高くはないのかもしれません。
ケーブルテレビ関係に就職する以上は最低限必要になってくるものなので出来るだけ取っておくべきでしょう。
級によっても就ける職種に変わってくるので、高い級に目指してみましょう。

テレビの設置に関しては受信が不安定で地上波が写りにくい地域があり、受診ケーブルが通っていないと見られない地域が存在しますので、資格の需要は底堅くあります。

試験に関するものはネット申し込みに一括してきているので、サイトから直接申し込みをする必要がありますが煩雑な事はありません。
受講も家で好きな時に出来るので、自分のペースに合ったスケジュールで勉強をすることが出来ます。
時間に余裕があったり、職種に興味があれば挑戦してみるといいでしょう。

認可団体も国が創設したものなので、資格もCATV業界で働く人たちにとって強い味方になります。
事前に講習を受けられるので、知識が足りない部分を何回も補完出来ます。

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