今回は秋田に関するご当地検定をご紹介いたします。
「秋田ふるさと検定」は秋田商工会議所が主催している検定試験で、秋田県の歴史や観光、行事、自然風土などについての知識が出題されています。
こちらは秋田へ観光したいと思う方からの受験も歓迎ですが、そもそもの目的は秋田県民に向けた検定試験なのです。
秋田県民ですら、まだ知らない秋田のことがこの検定で学べるかもしれません。
どのような検定なのか、詳細を調べましたのでご覧ください。
Contents
適用する仕事
冒頭でもお伝えしましたように、こちらはご当地検定です。
ご当地検定とは、特定の地域における歴史や自然、文化や産業、慣習などの知識を問う検定です。
その土地に住んでいる方ですら知られていない魅力を広めるのが、こうしたご当地検定の目的です。
この検定で直接仕事の成果に反映されるわけではなく、一種の教養として知識を身に付けるまでで留まることでしょう。
それでもご当地検定は活かし方によっては、訪日外国人向けのサービスに携わるインバウンド担当者にとって役立つ検定の1つにはなるでしょう。
旅行会社や観光施設、広告代理店や制作会社、地方自治体の担当者なども自身の職業に活かせる可能性があります。
旅行会社
旅行会社が行う仕事はたくさんあります。
市場のマーケティングを行い、レジャー施設と協力して地域の特産物を作るメーカーや地方自治体と連携しながら商品企画を立てます。
営業として旅行者や企業向けにツアーの紹介をしたり、顧客のニーズをくみとって旅行企画を提案したり、ときには添乗員として旅行に同行することもします。
もし、ご当地検定の知識を持っていると、旅行の案内に説得力を持たせることができます。
その土地の風景や食べ物を具体的に説明することができ、集客力にもつながるでしょう。
観光施設
旅を企画すると、今度は観光施設でもご当地検定の知識が活かせそうです。
観光客だけでは、その土地のことについてわからないことが多いです。
もしその土地で働いている観光施設の方がご当地検定の知識を持っていると、観光客にその土地の魅力を教えられ、自身や他の施設への売り上げ(施設に訪れたり、お土産を買ったり)にも貢献できます。
魅力を教えられるということは、そこでコミュニケーションが生まれて新たな交流が生まれるかもしれません。
広告代理店や制作会社
広告や宣伝の分野でもご当地検定の知識は活かせるだろうと思います。
例えば、観光客を増やすために、秋田の宣伝広告を作るとします。
どうすれば魅力ある広告ができるのかは、カメラマンやプロの技術の力だけではありません。
その土地をよく知っている方から出る意見も貴重です。
その地域の知識1つで、制作する作品がガラッと変わるかもしれませんよ。
地方自治体
秋田県では「観光文化スポーツ部」が担う分野です。
こちらではさまざまな部署が観光に関わる仕事をしています。
観光戦略課 | 秋田県の観光施設の整備・管理、観光戦略の企画推進、観光統計など |
観光振興課 | 秋田県の魅力や観光情報の収集や発信、国内外からの誘客促進や受入態勢の整備、観光事業者の育成、旅行業に関すること、通訳案内士に関すること、大型観光キャンペーンの促進など |
食のあきた推進課 | 食品工業の振興、秋田県産食品の首都圏などへの売り込み、秋田県産食品の輸出促進、アンテナショップの運営管理、魅力ある食の特産品づくりへの支援、秋田の食文化などの情報発信 |
ご覧いただくとおり、自治体でも観光について多くの仕事を行なっています。
自身の県をPRするときに、ご当地検定で学んだ知識も活かせるだろうと思います。
おおよその年収とキャリアパス
「秋田ふるさと検定」に合格したからといって、直接給与やキャリアパスに反映するわけではありません。
あくまで知識や教養として培われるのみでしょう。
ですが、前項目で具体的な職業を挙げましたので、それらの年収は載せておきます。
平均年収 | |
旅行会社 | 主要企業の平均470万円(1位の企業は614万円) |
観光施設 | ホテル業界は328万円、アミューズメント関連職の年収は353万円 |
広告代理店 | 518万円 |
制作会社 | 300万~600万円 |
地方自治体 | 582万7千円 |
認可団体
秋田ふるさと検定を主催している団体は「秋田商工会議所」というところです。
所在地
〒010-0923
秋田市旭北錦町1-47
電話:018-866-6674
FAX:018-862-2101
主な活動
- 意見活動
- 地域活性化
- 中小企業の振興
- 国際化、国際交流、貿易の推進
受験条件
2・3級:学歴、年齢、性別、国籍等の制限は無い
※2級からの受験や3・2級の併願受験も可能
1級:秋田ふるさと検定2級試験に合格していること
合格率
2021年度の合格率は以下のとおりです。
3級:77.1%
2級:69.3%
1級:35.7%
1年当たりの試験実施回数
年1回、9月上旬に開催されます。
試験科目
どの級も秋田県に関する歴史、観光、祭り・行事、自然、生活文化、産業の6分野から出題されます。
ほとんど公式テキストから出題されます。
ただし、1級は2分野の選択受験になります。
採点方式と合格基準
各級ごとにお伝えします。
3級
四答択一式
合格基準は正解率70%以上
2級
四答択一式、記述式、語群選択式
合格基準は正解率70%以上
1級
記述式(語句)、小論文式(与えられたキーワードや条件を利用して150~200字程度)
合格基準は正解率80%以上
取得に必要な勉強などの費用
検定より公式テキストが販売されています。
また、受験対策の講習会も実施されています。
公式テキスト
出版社名:秋田魁新報社
商品名:秋田ふるさと検定公式テキスト2020年版
価格:¥1,980(税込)
公式テキストは写真をふんだんに使いながら、秋田の情報を分かりやすく紹介しています。
検定試験の各分野の出題者が執筆しています。
検定試験の勉強だけでなく、秋田を巡るガイドブックとしても使用することができます。
講習会
「秋田ふるさと検定受験対策講習会~1日集中コース~」というものが実施されています。
対象は3級と2級です。
【受講料】
3級 2,200円
2級 2,500円
受験料
1級 4,000円
2級 3,600円
3級 2,300円
ただし、高校生以下は各級とも一律1,000円
※一度納入した受験料は返金できませんが、試験施行が中止の場合のみ受験料は返金されます。
受験申込方法
受験申込の方法は募集要項綴じ込みの払込取扱票による申込と、インターネットによる申込とがあります。
また、団体申込も設けています。
募集要項綴じ込みの払込取扱票による申込
募集要項が必要な場合は、電話:018-866-6679に連絡します。
払込取扱票に必要事項を記入して申し込みます。
指定の金融機関からの受付のみで、払込手数料は無料になります。
インターネットによる申込
「秋田ふるさと検定」の公式サイトをご覧いただくと【申込フォームはこちら】というボタンがあるので、そちらから申し込みます。
振込先は入力後に表示されます。
振込手数料は自己負担です。
団体申込
企業による団体申込を希望する場合は、FAXで申し込みます。
公式サイトでは、専用の用紙がありますのでそちらを印刷して申し込みましょう。
まとめ
以上、秋田のご当地検定「秋田ふるさと検定」の内容をお伝えしてきました。
秋田というと、「あきたこまち」が真っ先に思い浮かびます。
秋田はお米はもちろん、海の幸・山の幸が豊富です。
それに、田沢湖をはじめ豊かな自然が広がっています。
秋田にはまだまだ知らないことがあると思うので、このご当地検定で学んでみてはいかがでしょうか。
秋田に関する専門知識を身に付けたい方や、身近な観光案内人として秋田の魅力を積極的に伝えたい方は頑張ってみて下さいね。
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