皆さんは、英語は得意ですか?
英語が得意だと、一度は英語を教える職業に就きたいと思った方もいるかもしれません。
英語講師もいろいろな種類があります。
中学校や高校の英語教師、小学校の児童英語教師、民間の英会話講師もあてはまります。
その中で今回の記事である「公認英会話講師」という資格は、どちらかというと民間の英会話講師に適した資格に入ります。
こちらは民間資格です。
どのように資格を取得するのか、みていきましょう。
Contents
適用する仕事
今回の公認英会話講師に適する仕事は、資格名にもなっている「英会話講師」です。
英会話講師とは、文字通り英会話を教える仕事です。
主に英会話スクールや塾、自宅などで教えます。
授業の形態は対面やオンラインなどがあります。
教室での対面授業の場合は、少人数のグループやマンツーマンで行うレッスンがあります。
一般的に英会話講師は、生徒に英会話を教えるため独自のやり方やコツを用いて、わかりやすく会話の仕方や発音、フレーズ、会話に必要な文法などを教えます。
しかし、ただ単に授業で英会話を教えるだけではなく、実際には以下のようなことも行います。
- 授業の準備
- 教材の作成
- 英会話の授業の実施
- 生徒のフォローアップ
- 学習の進捗や成績の管理
- 顧客管理、予約管理、売上管理(フリーランスの場合)
- 報告書の作成を含む事務作業(所属しているスクールによる)
このようにさまざまな業務をこなさなければなりません。
英会話講師には生徒に適切な英会話を教えるための英語力や、ネイティブスピーカーに引けを取らない発音力はもちろんのこと、生徒に合わせた適切なレッスンプランを考える企画力や幅広い年齢層と接することができるコミュニケーション力も必要なスキルとなります。
特に子供の英会話講師となると、どちらかというと小学校の教師という仕事の性格に近いです。
子供たちの中にはまだ集中力がなく、授業に参加できない子もいます。
叱るときは叱る強さや親御さんにちゃんと説明する力といった、教育面でのコミュニケーションが必要になります。
しかし、やりがいもあります。
それは生徒の成長をレッスンの中で感じられることです。
生徒の英会話が習熟し、英語による喜びや新しいチャンスをつかむことができたときには講師としてもやりがいを感じるでしょう。
また、講師自身も英会話を通して、さまざまな職業や分野の人たちと知り合えて人間関係が広がっていくことも仕事のおもしろさだといえます。
おおよその年収とキャリアパス
英会話講師には、いろいろな働き方がありますね。
おおよその年収
英会話講師のおおよその年収は324万~376万円でしょう。
これは正社員での平均年収です。
アルバイトやパート雇用だと平均時給は1,200円~3,000円と出ています。
ただし、働くエリアやスクールによって異なってきます。
もし、企業や大学で英会話講師として働く場合は、時給3,500円~4,100円程度という金額もあり得ます。
新卒の場合だと、正社員として本格的に英会話講師をする前に、先輩の英会話講師のサポートしながら仕事を覚えることになるでしょう。
最近はオンラインでプライベートレッスンとして行う、英会話講師もいます。
この場合は個人事業主としての働き方です。
こちらの働き方は業務委託している英会話スクールの給料相場に応じて、1レッスンの手当や時給が決定されます。
例えば、1レッスン3,000円のところもあれば、1時間500円の時給制になっているところもあるでしょう。
そして、これも働いている場所によりますが、基本給以外にも賞与や昇給、交通費支給、社会保険が完備される場合があります。
英会話講師のキャリアパス
英会話講師のなり方
英会話講師になるには、英会話教室や英会話スクールに勤めるのが一般的です。
そうしたところの求人に応募して採用されれば、英会話講師として働けます。
英会話スクールに勤める場合は、シフト制で曜日や時間が定められているケースが多いです。
また、他の進み方としては、オンライン英会話サービスに登録する方法もあります。
先ほどプライベートレッスンの話もしましたが、オンライン英会話サービスで業務委託の英会話講師を募集しているところがあります。
このサービスのメリットは、自分の都合の良い日時でレッスン枠を設定できる点です。
時間を柔軟に使いたい方におすすめです。
副業としてやりたい人にも良いでしょう。
キャリアパスは?
英会話教室や英会話スクールに勤めている英会話講師の場合は、その教室やスクール内で昇格するのが考えられます。
あるスクールの昇格システムを挙げますと、一講師としてスタートすると、教務チーフやティーチングスタッフという主任級のポジションに昇格します。
そして、教務リーダー(係長級)→教務マネージャー(課長級)となります。
他には、独立開業したり、フリーの英会話講師になる道も考えられます。
独立開業ですと、自宅やレンタルスペースに生徒を呼んでレッスンしたり、MOSHなどのサービスに登録してオンラインレッスンを提供したりという方法があります。
独立開業は自分の都合の良い時間帯でレッスンするだけでなく、好きな授業内容にできることがメリットです。
しかし、その反面失敗するリスクもあります。
その失敗というと、借金を背負うことになるということです。
自宅を教室にする人もいますが、開業するときに融資を受ける人もいるでしょう。
しかし、開業してからの経営がうまくできていないと、融資を返済することができないため、結果として融資が膨大な借金になって残ってしまいます。
そうなると、会社も立ち行かなくなって倒産に追い込まれてしまいます。
実際、起業した会社の3社に2社は3年以内に潰れます。
潰れる原因は集客がうまくいかないためです。
独立して成功する(=長続きする)には、ある程度の地位を築いて確たるスキルを身につけてからでないと厳しいです。
生徒さんを集めて、月謝や入会金などの収入を元に運営していくので、諸経費を賄うためにも集客は大事です。
(人件費は自分ひとりだけで経営していくのであれば、かなり抑えられるとは思います)
認可団体
「公認英会話講師」という民間資格を運営している団体は「日本英会話協会(通称:JECA)」というところです。
2009年7月2日に設立しました。
【運営本部】〒177-0051 東京都練馬区関町北4-18-6
電話:03-3929-6220(平日10時~17時)
受験条件
- 満18歳以上
- 英会話レベル中級以上
合格率
公認英会話講師になるには、英会話講師養成講座というものを受けます。
その合格率は90%程度です。
1年当たりの試験実施回数
講座の日程は相談のうえ、決定します。
講座回数は2回、講座時間は2時間/2回で完全個別指導です。
試験科目
こちらでは講座内容を指します。
- 英語についての基本的知識の学習
- 指導方法・カリキュラム作成
- 実戦形式でのレッスントレーニング
- 修了試験(2日目最後に実施)
※内容は変更する場合があります。
採点方式と合格基準
公認英会話講師という資格を取得するためには、英会話講師養成講座を受講修了することと、修了試験に合格することです。
これらの2つを満たした後、【認可団体】に申請すると取得できます。
取得に必要な勉強などの費用
【受験条件】の項目に英会話検定2級、英検2級、TOEIC500点の実力が必要になりますので、その検定の勉強を頑張りましょう。
英検2級なら1,500円~2,000円程度、TOEICも2,000円程度で参考書が購入できます。
受験料
講座の受講料は69,800円
資格の公認手数料は9,800円
なお、資格の公認期間は5年です。
受験申込方法
公式サイトには「英会話講師養成講座・修了資格試験申込フォーム」が書いてありますが、作動していないようです。
受講については【認可団体】へ尋ねてみてください。
まとめ
今回は英会話講師に特化した「公認英会話講師」という資格について、ご紹介しました。
どんな生徒さんを教えたいかによって、受け持つ英会話の授業も異なってきます。
この資格を取得するには、養成講座を受けなければなりません。
それには英会話検定2級、英検2級、TOEIC500点の実力が必要になります。
そうした検定を取得して英語力に自信をつけたら、チャレンジしましょう。
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