今回は「一般社団法人経絡リンパマッサージ協会」が主催している経絡リンパマッサージの資格をご紹介します。
こちらの協会で設けている資格は、経絡リンパマッサージの「セルフケアアドバイザー」「セルフケアインストラクター」「セルフケアマネージャー」の3つに分けられ、講座を主催しています。
今回は3番目に明記してある「セルフケアマネージャー」講座についてお伝えします。
経絡リンパマッサージ・セルフケアアドバイザー講座を開いて、教鞭をとることができる人を対象としている講座です。
Contents
適用する仕事
今回ご紹介するセルフケアマネージャーは、経絡リンパマッサージについて他の人に教えていくレベルの講座であります。
そして、もっと進んで経絡リンパマッサージ・セルフケアアドバイザー講座をみずから開いて、そこで講師として活動することができる資格です。
認定スクール
セルフケアマネージャーの資格を取ることで、経絡リンパマッサージのことを多くの人に知ってもらい、健康的な暮らしを目指すのをサポートすることができます。
認定スクールとは「経絡リンパマッサージ・セルフケアマネージャー」資格保有者が経絡リンパマッサージ・セルフケアアドバイザー講座を自らのスクール等で開講し、教授することができる制度です。
開講規則にもとづいた講座の運営を行うことにより、経絡リンパマッサージの知識と手業を用いたセルフケアの普及啓発を行なっていきます。
ただし、認定スクールを運営する法人または個人の経営状況を認定するものではありません。
経絡リンパマッサージとは
そもそも「経絡リンパマッサージ」の「経絡」とは、全身をめぐっている通路のことで、体の上下に流れる経脈と網目のように枝分かれしている絡脈を総称したものです。
主に東洋医学のベースになっています。
経穴は経絡を通じて体の表面と内部を連絡しており、体や心に変調があるとそれを知らせる働きをしてくれます。
臓腑の具合が悪くなると、経絡上にあるツボに反応が出る場合があります。
一方、リンパマッサージの「リンパ」は、西洋医学の分野です。
人の体には静脈に沿って「リンパ管」と呼ばれるくだが、網目状に全身に張り巡らされています。
その中を流れているのが「リンパ液」で、リンパ管の途中にあってフィルターの役目を果たすのが「リンパ節」です。
つまり、“リンパ”と呼ばれるのはこれらの仕組みの総称を指します。
このように経絡リンパマッサージとは、東洋医学の分野である「経絡」と、西洋医学の分野である「リンパ」を使ったマッサージのことです。
東洋医学と西洋医学の両方を根底とした中医学のマッサージに位置します。
おおよその年収とキャリアパス
上記で挙げたように経絡リンパマッサージ(セルフケアマネージャー)は、経絡リンパマッサージの講座を開いて教鞭をとるのが【適用する仕事】です。
ですが、講師を務めた際の収入はわかりません。
ちなみに、リンパマッサージ師やリンパマッサージセラピストの年収は200万~300万円くらいです。
経絡リンパマッサージ(セルフケアマネージャー)の資格を取得したら、【適用する仕事】での職務へと進めます。
しかし、それ以上の活用は難しいかもしれません。
この資格だけで就職や独立でやっていけるかどうかは、不明です。
じつは、経絡リンパマッサージ(セルフケアマネージャー)の位に進んでいくのは、簡単なことではありません。
「一般社団法人経絡リンパマッサージ協会」では、3つの経絡リンパマッサージの資格を用意しています。
まず、自分のケアをしたい方向けの「経絡リンパマッサージ(セルフケアアドバイザー)」があります。
次にケアを伝えたい方向けのセルフケアインストラクター、そして今回のセルフケアマネージャーです。
協会では、この3つをステップアップするように受講するのが望ましいとされています。
その最上位がセルフケアマネージャーなのです。
認可団体
認可団体は「一般社団法人 経絡リンパマッサージ協会(Keiraku Lymph Massage Association)」です。
1997年11月に経絡リンパマッサージ協会を設立し、2009年12月に一般社団法人になりました。
所在地
〒104-0061
東京都中央区銀座3-7-16 銀座NSビル9階
活動内容
1.経絡リンパマッサージの知識と手技を用いたセルフケアの普及や研究・教育活動の実施
2.上記コンテンツを用いて社会貢献できる人材の育成
3.教育プログラムの企画・開発
4.各種ライセンスの発行と認定試験の実施
5.認定スクール制度の実施
6.講師やインストラクターの紹介
7.ライセンス保有者や認定スクール、各種マスメディアへの情報提供
8.セミナーや講演会、シンポジウムなどの開催
9.国内外の関連行政や企業、団体との連携
など
受験条件
- 経絡リンパマッサージ・セルフケアインストラクター資格保有者(経絡リンパマッサージ協会個人会員)のみ
- スクール等に勤務することができる年齢以上の方
合格率
不明
1年当たりの試験実施回数
講座のカリキュラムの最後に試験がありますので、講座の開催数だけ試験実施もあります。
試験科目
- 経絡リンパマッサージ・セルフケアアドバイザー講座1段階~5段階の知識と手技の確認
- ディスカッション
- ロールプレイング
- 教授法
- スクールマーケティング
- マナー
など
採点方式と合格基準
試験は筆記試験90分、実技試験10分、面接30分で行われます。
合格基準は不明です。
合格したら、協会の会員にならなければなりません。
それが資格を継続する条件です。
年会費は個人会員が12,600円、法人会員63,000円、賛助会員30,000円です。
退会と同時に資格も失効します。
取得に必要な勉強などの費用
勉強の費用は講座の料金だけで十分です。
具体的な費用は、次の項目で明記してあります。
受験料
受験料を含めた費用は320,000円です。
これには登録料も含みます。
受験申込方法
公式サイトから申し込めます。
経絡リンパマッサージ(一般社団法人 経絡リンパマッサージ協会)のお申し込みフォームから必要事項を記載し、送信します。
その後、予約確認のメールが届きます。
予約確認メールもしくは予約確認の連絡に記載されている指定の口座に、1週間以内(予約確認メールもしくは予約確認の連絡を受信した日から)に費用を振り込んで下さい。
振り込んだら、その後、お申し込み完了のメールかFAXが届きます。
まとめ
今回、経絡リンパマッサージのセルフケアマネージャーというレベルの資格について、みてきました。
これは経絡リンパマッサージのセルフケアアドバイザー→セルフケアインストラクターに続いて、最上位の資格です。
資格を取得できたら、協会が主催する認定スクールで講師を務めることができます。
リンパマッサージを勉強して、知識を人々に伝えたい方は究めてみてはいかがでしょうか。
注意点として、資格を維持していくには協会の会員になることが条件です。
これには年会費がかかります。
退会するときに同時に資格も失効する仕組みです。
再入会したいときは、改めて資格を取得しなければなりません。
講座を受けるのも、資格を維持していくのも費用がかかりますので、興味のある人はお財布とも相談して講座を受けましょう!
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