不動産実務検定について

不動産実務検定について

この資格は、これから不動産投資を始めようと思っている人や、既に大家として収入を得ている人、または不動産の売買や管理をする人、不動産業従事者などに意味がある資格です。
直接試験を受けるか、公式が主催している講座を受けて、そこで修了試験を受けて資格を取得するかによっても合格率や、かかる費用は変わってきます。
この資格の級には、マスター認定、1級、2級があります。

適用する仕事

資格を取得すると能力的に何ができるようになるかを、級ごとにまとめると次のようになります。

マスター認定

不動産運用設計や、建設プランニング、相続対策などの総合的な不動産コンサルティングに関する知識や技能が必要です。

1級

賃貸経営の長期的な経営分析ができるようになります。
それによって、将来直面する問題に素早く正確に対処することができるようになります。
各種法令や税務をおさえることで、土地活用に関する専門家と対等なコミュニケーションができ、目的をスムーズに達成する力が付きます。

2級

日常的な賃貸経営で直面する課題に、的確に対処ができるようになります。
空室対策や契約手続き、家賃滞納問題、敷金精算問題などです。

職業の例としては、J-REC公認不動産コンサルタントとして、地域のインストラクターや不動産投資家があてはまります。

おおよその年収とキャリアパス

パソコンのデータを示しながら説明している営業マン不動産関係のコンサルティング業務では、勤務している会社の規模によっても変わってきますが、平均年収は600万円を超えるくらいです。
賃貸業務を営む場合では、所有不動産の条件や入居率によって大きく変わります。
不動産業界でも、職種によって推定平均年収は違います。

売買営業:約366万円

売買営業の場合は、実績によって年収に大きな幅があります。
成果を上げている営業の方は、年収1,000万円以上の人も珍しくはありません。
売買営業では多くのところで、成果に対して報酬を与えるインセンティブ制度を採用しているため、平均年収が366万円ということです。

賃貸営業:約298万円

賃貸営業は、売買と違って1件ごとの成約単価が低いです。
営業成果を上げないと年収を上げるのは難しいです。
しかし、過酷な営業をすることはあまりないです。
契約を取ると年収が増す場合があります。

用地仕入:約582万円

中古住宅や建売・マンション用地などの仕入れをする仕事です。
不動産業界の中で、比較的収入が良い仕事です。
ただし、用地仕入れには高度な知識が必要で、動く金額も大きいので責任も重大です。
年収は実績で大きく変わるので、成果が挙げられる人は良い収入が期待できます。

認可団体

一般財団法人 日本不動産コミュニティーのロゴマーク不動産実務検定の認定団体は、一般財団法人日本不動産コミュニティー(J-REC)です。

受験条件

検定試験は、受験するのに制限はありません。
2級も1級も、どなたでも受験できます。

認定講座修了者が対象の修了試験は、認定講座の終了後に配布される受験チケットを持っている方のみ申込できます。

合格率

2級の合格率は、約6割です。
1級の合格率は、約4割です。

1年当たりの試験実施回数

2級も1級も検定は随時開催しております。ただし、受験予約が必要です。
受験可能日時は、提携テストセンターによって異なります。

試験科目

青空の中目立っているタワーマンション試験時間は、2級も1級も60分です。それぞれ出題は50問です。

1級

1級:不動産投資に関する実務知識

  • ライフプランニングに応じた投資スタイル
  • 不動産投資実務全般
  • 不動産の調査
  • 不動産関連法規
  • 借地取引の基礎
  • 競売の実務
  • 事業収支計画
  • 税務
  • ファイナンス
  • 建築構造に関する知識

など

総合的かつ専門的な不動産投資実務が対象です。

2級

2級:賃貸管理運営(満室経営)実務に関する知識

  • アパート・マンション経営に必要な法律知識
  • 税務
  • ファイナンス
  • 満室経営維持に必要な管理実務知識
  • 賃貸借契約の種類と締結方法
  • 賃貸経営に関わるリスクへの対処法
  • コンバージョン・リノベーション・リフォーム手法の知識

入居者の多様化に伴う賃貸経営実務知識が対象です。

※ただしこの試験は、2012年9月1日時点の法令に基づいています。

採点方式と合格基準

採点方式ですが、コンピュータ試験なので自動採点されます。

合格基準はこちらです。
検定試験:1級、2級:50問中35問正解
認定講座修了者が対象の修了試験:1級、2級:45問中30問正解

取得に必要な勉強などの費用

独学で勉強する方法と、団体が開催している講座を受けて資格を取る方法があります。
日本不動産コミュニティーが開催している講座を受けます。

2級の場合は40,480円かかります。
ただし、受講料、テキスト代、送料、税込で受験チケット付きです。
2級の講座を受けることが出来る支部があるのは、東京、千葉、愛知、大阪、宮崎、岡山、広島、北海道です。

1級の場合は96,580円です。こちらも、受講料、テキスト代、送料、税込で受験チケット付きです。
1級の講座を受けることが出来る支部があるのは、東京、千葉、愛知、大阪、岡山、北海道です。

マスター講座は、220,880円です。こちらも、受講料、テキスト代、送料、税込で受験チケット付きです。
マスター講座を受けることが出来る支部があるのは、東京のオンライン講座だけです。

そして、オンライン講座(zoom使用)のものもあります。
オンライン講座の場合も、2級は40,480円、1級は96,580円、マスター講座は220,880円です。

受験料

2つの家の模型と金額たち2級:7,000円(税別)
1級:8,000円(税別)

合格後に必要となる費用をお伝えします。
試験に合格した後は、資格認定団体の一般財団法人日本不動産コミュニティー(J-REC)の資格会員になります。
さらに、会員特典(専門家の相談サービスや、認定勉強会の割引受講など)を受けるには、J-RECへの入会金に5,500円、資格の認定料が5,500円、そして、年会費5,500円が必要です。

試験合格後1ヶ月以内にJ-RECへ入会すると、初年度の年会費が無料になります。
専門家へ相談ができ、さらに認定勉強会の割引受講などがあるので年会費5,000円は元が取れますので、入会すると得になることがあります。

受験申込方法

不動産実務検定の受験方法は2通りあります。
方法1:認定講座を受講して修了試験を受ける場合は、5問免除されます。
方法2:検定試験を直接受けることもできます。
どちらも最新設備によるコンピューター試験です。受験したその日に合否がわかります。

方法1

認定講座を受講して修了試験を受ける場合です。

  1. 認定講座を受けます。全国の認定講座に申し込みます。1級も2級も12時間の履修をします。
  2. 認定試験を受けます。出席、宿題提出率は7割以上が必要です。修了試験の5問免除されます。
  3. 修了試験を受けます。全国各地の試験会場で受験します。ほぼ毎日受験可能です。7割の正答で合格です。即日合否判定されます。
  4. 認定申請します。JRECに入会し、認定書が発行されます。

方法2

一発試験を受ける場合です。時間のない方や自信のある方にお勧めの方法です。
まず受験対策をします。受験対策講座を受けたり、試験対応本で独自学習をします。
検定試験を受けます。全国各地の試験会場があり、ほぼ毎日受験できます。
7割正答で合格し、即日合否判定されます。

まとめ

夫婦に商談をしてうまくいった成果の女性不動産に関する資格である、不動産実務検定についてでした。
1級と2級があり、1級は賃貸経営の長期的な経営分析ができるようになり、2級は日常的な賃貸経営で直面する課題に対処できるようになります。

資格取得には、認定講座を受講して修了試験を受ける方法と、直に不動産実務検定を受験する方法があります。
2級も1級も、どなたでも受験できます。直に受ける場合は、2級の合格率は6割、1級の合格率は4割ほどです。
どちらも60分の試験時間で50問の出題があるので、問題をゆっくり考えている時間はないかもしれません。

資格の取得後の仕事としては、J-REC公認不動産コンサルタントとして地域のインストラクターなどがあります。

 

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