天文宇宙検定について

天文宇宙検定について

現代では、プラネタリウムが各所にあり、宇宙を描いた映画も多くあります。
これらは宇宙に興味のある人がいることの顕れでもあると思います。
天文宇宙検定とは、その名の通り天文についての資格です。

適用する仕事

天文宇宙検定の資格が活きる就職先には、次のようなものがあります。

  • 民間委託されたプラネタリウム
  • 天文台
  • 科学館
  • 星空教室
  • 星空観察会

民間委託されたプラネタリウム

青い地球の下で幻想的に立っている望遠鏡プラネタリウムの職員は、プラネタリアンと呼ばれます。
プラネタリウムの演出や解説だけでなく、機器の保守点検なども仕事のうちなので、機器を扱える人でなくてはいけません。
また、プラネタリウムは博物館と併設されている場合が多く、学芸員の資格が必要になることがあります。

天文台

天文台では、研究教育系の仕事があります。
研究教育系では、天文学に関する研究活動に広く従事します。

国立天文台の研究系職員は、プロジェクトのマネージメント、大型の天体望遠鏡や天文観測機器の運用や開発、専門知識を使った広報活動だけでなく、自身の研究テーマの推進も仕事の1つに入ります。
さらに、国立天文台は「総合研究大学院大学物理科学研究科天文科学専攻」の基盤機関となっています。
その学校の学生、または他大学に在籍していて天文学を学んでいる学生に対して、研究指導や教育も行います。

科学館

昼間の名古屋市の科学館科学館とは、科学の原理と使い方を理解してもらい、その面白さを知ってもらうことが目的のところです。
科学館にも天文情報を扱っているところがあります。
そういった科学館では、星空や太陽についてのコーナーがあります。

星空教室や星空観察会

月や惑星、季節ごとの星を観察する講座です。
屋上などで行って、その日に見られる星の解説をした後で天体望遠鏡を使って観察します。

おおよその年収とキャリアパス

天文宇宙検定の資格が活きる仕事の年収は、おおよそ300万円から750万円ほどです。
天文宇宙検定の資格を持つ人には、天体関係のイベントやプラネタリウム、科学館で働いている人がいます。

天文学のある大学で学位を取得し、学芸員を取得するという道もあります。
学芸員として活躍するのには、基本的には博物館などで任用されなくてはなりません。
自治体のプラネタリウムでは、嘱託職員や臨時職員として扱われることが多いです。

認可団体

赤い表紙の本の上にぼやけて乗っている地球一般社団法人天文宇宙教育振興協会が主催しています。
天文文書などの出版社「恒星社厚生閣」や「天文宇宙検定委員会」の協力の下で検定が行われています。

受験条件

1級の受験は2級合格者が対象です。
その他の2級、3級、4級は特に受験条件はありません。
いずれの級も、年齢の制限はありません。

合格率

2020年から2022年(前期)の合格率は次の通りでした。

2022年前期(5月29日)

1級:3.9%
2級:48.7%
3級:71.6%
4級:81.0%

2021年

1級:4.3%
2級:31.8%
3級:82.0%
4級:88.5%

2020年

1級:1.0%
2級:36.2%
3級:79.0%
4級:85.6%

1年当たりの試験実施回数

試験は年に2回行われています。

ちなみに、2022年の試験会場は11会場ありました。
札幌、仙台、小松、高崎、東京、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、名護の11会場です。

試験科目

暗い部屋で懐中電灯の明かりを頼りに、照らされているペンとノート試験は4択のマークシート形式です。
試験を行う前に10分間の説明があります。
試験時間は50分です。

問題数と出題内容は以下の通りです。

1級 40問:理工系大学で学ぶくらいの天文学知識が必要です。天文関連時事問題や天文関連の教養力を試したい人を対象としています。
2級 60問:高校で学ぶくらいの天文学知識を基本としています。天文学の歴史や時事問題などを学びたい人を対象としています。
3級 60問:中学校で学ぶくらいの天文学知識を基本としています。星座や暦などの教養を身に付けたい方を対象としています。
4級 40問:小学生が学ぶくらいの天文学知識を基本としています。天体観測や宇宙についての基礎的知識を身に付けたい方を対象としています。

採点方式と合格基準

採点方式ですが、4択のマークシート形式なのでそのまま採点されます。

次は合格基準についてです。
どの級も満点は100点です。

1級:70点以上で合格です。(ただし、1級の試験で60点から69点だと準1級に合格となります。)
2級:70点以上で合格です。
3級:60点以上で合格です。
4級:60点以上で合格です。

取得に必要な勉強などの費用

天文宇宙検定には、公式テキストが4級から1級まであります。

天文宇宙検定公式テキスト《4級 星博士ジュニア》

天文宇宙検定公式テキスト《4級 星博士ジュニア》
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発行元:恒星社厚生閣
商品名:天文宇宙検定公式テキスト《4級 星博士ジュニア》
価格:2,090円(税込)

天文宇宙検定公式テキスト《3級 星空博士》

天文宇宙検定公式テキスト《3級 星空博士》
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発行元:恒星社厚生閣
商品名:天文宇宙検定公式テキスト《3級 星空博士》
価格:2,090円(税込)

天文宇宙検定公式テキスト《2級 銀河博士》

天文宇宙検定公式テキスト《2級 銀河博士》
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発行元:恒星社厚生閣
商品名:天文宇宙検定公式テキスト《2級 銀河博士》
価格:2,090円(税込)

天文宇宙検定公式問題集《1級 天文宇宙博士》

天文宇宙検定公式問題集《1級 天文宇宙博士》
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発行元:恒星社厚生閣
商品名:天文宇宙検定公式問題集《1級 天文宇宙博士》
価格:1,980円(税込)

受験料

1級:6,700円(税込)
2級:6,200円(税込)
3級:5,000円(税込)
4級:4,400円(税込)
2・3級併願割引:10,000円(税込)
3・4級併願割引:8,460円(税込)
2・3・4級併願割引:14,000円(税込)

以前はペア割引というものがありましたが、ペア割引は団体割引に統一となりました。
2名以上の受験で団体割引が使えます。

団体割引を適用しての受験料は、以下の通りになります。

1級:6,700円(税込)
2級:5,760円(税込)
3級:4,650円(税込)
4級:4,000円(税込)

1級のみ、併願割引も団体割引もありませんので、注意しましょう。

受験申込方法

方法としては、インターネットからの申込みと、郵便局からの申し込みがあります。

インターネットからの申込み

まず、お申込みです。
お申し込みのボタンから検定申込画面へ進みます。そこで申込フォームに必要事項を入力します。

次にお支払いに進みます。

クレジットカード決済の場合

青いクレジットカードを差し出す右手申込みフォーム入力後に決済画面へ進みます。そこでクレジットカードで決済を選択します。
クレジットカード情報を入力して、確認画面へ進みます。
確認画面で、情報に間違いがないか確認した後「申し込む」のボタンをクリックします。
そうすると、お支払・お申込みが完了となります。

コンビニ決済の場合

コンビニエンスストアの屋根を表している写真1.コンビニ選択
申し込みフォーム入力した後、決済画面に進んで、コンビニ店頭で支払いを選択します。
希望するコンビニを選択して、確定画面へ進みます。
確認画面で情報を確認した後、「申し込む」ボタンをクリックすると申込登録完了となって、申込登録完了メールが送信されます。

2.お支払い
申込登録完了後に表示される「コンビニ払込票番号」を控えましょう。
その番号が、店頭決済のときに使う番号です。
申込登録日を含めて、5日以内に指定されたコンビニの店頭で支払う必要があります。
お支払いのない場合は、申込みが無効となってしまいます。

そして、いずれのお支払いを完了させた後に、お申込完了のメールが送信されます。

郵便局からの申込み

れっきとした日本の郵便局の看板1.お申込み
専用の願書兼「郵便払込取扱票」に氏名や住所、受験地などの必要事項を記入します。

2.お支払い
必要事項を記入した「払込取扱票」を使用して、郵便局で受験料を支払います。

3.申込完了
払い込みと同時に申込み完了となります。
「払込金受領書」が控えとなります。大切に保管してください。

まとめ

天文宇宙検定は、天体が好きな人やプラネタリウム、天文台などで働く人が取得しておきたい資格です。

1級を受験するには2級に合格していなければなりませんが、他の級は受験条件がありません。
1級ですから合格率も低いです。2021年~2022年の中でも1%~4.3%しかありません。
一方、4級の合格率は2021年や2022年で80%以上です。

 

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