こちらは東京を旅行で訪れる人に対して、東京の魅力を伝えるのに必要な知識量や、東京についての理解度を測る検定です。
以前は初級と上級がありましたが、第4回試験から東京シティガイド検定に統一されています。
Contents
適用する仕事
東京シティガイド検定の「令和4年の試験」の合格者に多い職業は、タクシーやバスのドライバー、旅行や観光関連業でした。
2012年度から、東京乗用旅客自動車協会の観光タクシードライバーの認定には、東京シティガイド検定の合格が必要になりましたので、ドライバーの受験者が多いのでしょう。
また、仕事中に海外からのお客様を東京案内することが多い方にもお勧めの検定です。
ちなみに、東京観光タクシードライバー認定資格を認められるためには、次の検定、研修を修了していなければいけません。
その中に、東京シティガイド検定も含まれています。
- 東京シティガイド検定
- ユニバーサルドライバー研修
- 東京観光タクシードライバー認定研修
また、合格者の中でも、希望者は合格者が中心となって組織しているNPO法人の東京シティガイド倶楽部に入会している人もいます。
そこで、任意の「専門グループ」に所属して、特定の場所やテーマについてセミナーへ参加したり、探索ツアーなどの活動をしたりして専門性をさらに深めます。
そして、「観光ボランティアガイド」として、国内外から東京を旅行する者に観光案内サービスを提供しています。
おおよその年収とキャリアパス
受験者の中で多い職業は、タクシー運転手です。
なかには、受験者の3割以上を占めている職業がタクシー運転手であった年もありました。
タクシーの運転手の場合、平均的な年収は350万円前後です。
ちなみに、バス運転手の場合の平均的な年収は400万円程です。
認可団体
公益財団法人の東京観光財団が主催しています。
受験条件
受験条件は特にありません。
年齢や学歴に制限はなく、どなたでも受験することが出来ます。
合格率
2022年:受験者数511人:合格者数273人:合格率53.4%
2020年:受験者数610人:合格者数382人:合格率62.6%
2019年:受験者数983人:合格者数797人:合格率81.1%
1年当たりの試験実施回数
試験は1年に1回実施されています。
試験科目
試験時間は90分です。
出題範囲は下記の情報源から出されます。
- 公式テキスト「江戸東京まち歩きブック」
- 東京トラベルガイド(2022年発行)
- 観光データ集
- 「GO TOKYO おすすめモデルコース」
「GO TOKYO New & Trending」 - 時事ニュース
公式テキストの出題範囲は次の通りです。
第1章:観光都市「東京」の今-東京の魅力を訪ねる-
アミューズメント都市東京
東京の自然と文化
建築物でたどる歴史
国際観光都市「TOKYO」
第2章:東京の地理-東京の地形を体感する-
東京の位置
東京の地勢図
東京の人口
東京の気象
第3章:東京の歴史-出来事を訪ねる-
東京の古代・中世
近世・100万都市江戸
近代「東京の誕生」
関東大震災後 変貌する東京
戦後復興からTOKYOへ
江戸・東京の事件
第4章:東京のインフラ-都市のありかたを訪ねる-
城下町から首都へ
水の都東京 土地と水の整備
近代~現代の交通の発展
都市生活と環境問題
第5章:東京の生活文化-日本文化の中心地を訪ねる-
東京の四季と文化
伝統文化とサブカルチャー
音楽や映像のなかの東京
文学の舞台を訪ねる
学びと芸術、スポーツ
東京の住まい
東京の食・グルメ文化
第6章:東京の産業-都市の経済活動を訪ねる-
東京のものづくり
東京の伝統工芸
一次産業・グリーンツーリズム
観光資源としての情報発信
採点方式と合格基準
CBT試験というコンピューターで受ける試験方式になっています。
3択~4択の選択問題で出題され、マークシート方式での試験です。
正しくマークしたところが得点になります。
満点が100点の試験で、70点以上を得点することが合格基準です。
取得に必要な勉強などの費用
東京シティガイド検定の試験勉強用のテキストには、次のようなものがあります。
江戸東京まち歩きブック
発行元:公益財団法人東京観光財団
商品名:江戸東京まち歩きブック
価格:2,530円(税込)
東京シティガイド検定の公式テキストです。
東京シティガイド検定 過去問題
発行元:公益財団法人東京観光財団
商品名:東京シティガイド検定 過去問題
価格:1,430円 (税込)
過去の試験問題が掲載されています。第16回~第19回までの4回分あります。
東京トラベルガイド
東京の公式観光ガイドブックです。
名所や、ショッピングエリア、交通情報や観光マップなどがこの1冊で紹介されています。
こちらは、次の場所に設置されています。
- 東京観光情報センター
- 東京観光案内窓口
- 都内宿泊施設・観光案内所
- 成田国際空港・羽田空港、ほか一部国内空港
受験対策セミナー
東京シティガイド検定は受験対策セミナーも開かれています。
令和4年度の受験対策セミナーは、オンラインで開催されていました。
令和4年度のセミナーは5講座ありました。
基本的には、1講座:5,500円(税込)です。
ただし、3,300円(税込)の講座も1つあります。
5講座セットとして、16,300円(税込)で受講することが出来ます。
このセミナーは、試験勉強用のテキストの「江戸東京まち歩きブック」を一読してから受講するよう、セミナー開催団体から勧められています。
受験料
受験料は5,500円(税込)です。
合格者には東京シティガイド検定合格認定証が授与されます。B5判の紙製です。
カード式の合格証は有料での発行で、2,400円(税込)です。
受験申込方法
受験の申込方法は次の通りです。
1.試験会場を選んで申込
東京シティガイド検定は、株式会社オデッセイコミュニケーションズが認定した試験会場で実施されています。
試験会場を選び、申し込みをします。
試験日程、申込方法、受験料の支払い方法が試験会場によって異なります。
2.オデッセイ(Odyssey)IDの登録
本試験の申込みをするには、オデッセイのIDの登録が必要です。
※オデッセイ(Odyssey)IDとは、Odyssey CBT試験の受験をするときに必要なIDです。
初めてOdyssey CBT試験を受験するときは、OdysseyIDを登録する必要があります。
手順は公式サイトを参照しましょう。
登録したら、受験料を支払って、試験に臨みましょう。
なお、試験当日は、写真付きの身分証明書をご持参ください。
まとめ
東京シティガイド検定は、観光で東京を訪れる旅行者に東京の魅力を伝えられるようになるための検定で、年に1回実施されています。
こちらは東京観光タクシードライバー認定資格に必要な資格です。
東京都の自然や歴史、政治・経済、産業、生活文化、芸術、観光関連が試験内容となります。
受験条件も特にないので、どなたでも受験できる検定です。
合格すると合格認定グッズが提供されます。
第19回以降の検定試験で、90点以上で合格された方にはゴールドバッジが贈られます。
第1回から第20回検定で合格された方の中から、希望された方には1,200円(税込)でシルバーバッジが販売されています。
東京シティガイド検定合格認定シールは、第1回から第20回検定で合格された方の中でも希望者に提供されています。
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