入浴検定はその名のとおり入浴で得られる効果やその歴史を学ぶことができる、日本唯一のお風呂検定です。
日本人は湯船に浸かって入浴する人が多いですよね。
自己流でお風呂を楽しむのも良いですが、入浴は美容や健康にも効果があります。
それにともなって、いろいろな企業が入浴ビジネスに参入してきているのも事実です。
このような背景の中、入浴について正しい知識を学ぶことによって、美容や健康、ダイエットの向上にもつながると思います。
入浴は日本人の健康法の1つでもありますから、正しい入浴法を知って日々の生活に活かしてみましょう。
Contents
適用する仕事
まず、入浴検定にはこんな人がおすすめです。
- とにかくお風呂が大好きな人
- 入浴で健康になりたい人
- お風呂の歴史を知りたい人
- お風呂をスキンケアやダイエットに活用したい人
それに温泉や銭湯などの入浴施設に携わる人にも、ピッタリな検定です。
となると、この検定が活かされる職業は下記の人が該当するでしょう。
- 温泉やサウナ施設
- 美容やダイエット業界
- ヘルスケア業界
- フィットネスやスポーツジム業界
個々の自分の本業に入浴の知識があれば、お仕事にも役に立ちます。
もちろん、仕事だけでなく、自分自身に対するダイエット・美容・健康維持に関しても知識を習得できます。
こちらの検定は、受験条件がありませんので、学びたい方なら誰でも試験に臨めます。
まだ歴史の浅い検定なので、すぐに仕事に直結するというよりも「自分のために持っておくとタメになる資格」と位置付けた方が良いかもしれません。
ただ、合格すれば話のネタにはなりますし、もし受験者がライターの方でしたら、メディアでお風呂や温泉にまつわる取材記事の執筆ができるなど可能性はあるかもしれません。
そして、もし「入浴検定」を学習すれば、シャワーのみの入浴をされていた方は入浴法を改めるなどといった変化はあると思います。
おおよその年収とキャリアパス
入浴検定は就職や転職を有利にする資格ではありません。
ですので、直接年収やキャリアパスには影響しません。
入浴検定のメリット
就職や転職に有利にならない資格でも、入浴検定では健康や美容効果のある入浴方法を知ることができます。
例えば「適切な入浴時間は10~15分」「1番風呂は良くない」「半身浴では痩せない」など、日常生活ではいろいろなお風呂にまつわる言い伝えがあります。
それらの疑問を「入浴検定」では、科学的に説明しています。
れっきとした説明を学ぶと、これまでの常識が間違っていたことや知っていそうで知らなかった知識も理解できるようになります。
こうした勉強は自身の健康にはもちろん役に立ちますし、家族や周りの人にも正しく教えることができます。
入浴方法が間違っている場合は、健康を損ねることもありますから知識を身に付けることはメリットがあります。
入浴検定の上位資格
入浴検定を取得すると、上位資格である「入浴アドバイザー」と「入浴指導士」の資格の受験が可能になります。
入浴アドバイザーは、入浴検定よりさらに深い知識を習得できます。
取得すれば、入浴を生活面からアドバイスすることができるし、活動もできます。(職業レベルでの活用や職業カウンセリング)
入浴指導士は入浴のエキスパートといえる資格です。
取得すると、入浴の基本から、薬湯、歴史や文化、入浴によるダイエットやスキンケアの方法を学べます。
入浴関連の講師やメディア記事の執筆などの活動もできるようになります。
認可団体
入浴検定は「日本入浴協会」というところで、運営・管理されています。
2017年1月1日に設立されました。
所在地
〒104-0061
東京都中央区銀座4丁目11-7 第2上原ビル6階
電話:03-6435-3869
FAX:03-6435-3861
Mail: info@nyuyoku-kyoukai.com
活動内容
- 入浴に関する検定や資格事業
- 入浴検定のインストラクター養成
- 入浴に関するイベントの開催
- 入浴に関する団体支援
- 入浴意識を向上させる啓蒙活動
- 入浴に関するニュービジネスの創出
- 入浴に関する研究や開発
- 和ハーブの銭湯ブランドなどの商品開発および販売
受験条件
不問。どなたでも受験できます。
合格率
公表されていません。
ですが、難易度は高くないといえるでしょう。
検定合格後、希望者の方にはA4サイズの合格証書を発行しています。
1年当たりの試験実施回数
年に2回、2月中旬頃と9月中旬頃に実施されます。
試験はオンラインで開催されます。
パソコン、スマートフォン、タブレットから受験できます。
試験科目
問題は入浴検定の公式テキストにより、出題されます。
検定の8~9割は、この公式テキストの太字部分から出題されます。
- 第0章 お風呂と「日本人」
- 第1章 お風呂と「健康・美容」の基本
- 第2章 お風呂と「予防医学」
- 第3章 お風呂と「スキンケア」の基本
- 第4章 お風呂と「ダイエット&ボディメイク」の基本
- 第5章 お風呂の泉質
- 第6章 お風呂の「歴史」
採点方式と合格基準
試験時間は60分、問題数は40問です。
選択式や記述式の筆記試験です。
四者択一問題が13~14問、穴埋め問題が7~8問、筆記問題も6~7問あります。
80%以上の正解率で合格できます。
取得に必要な勉強などの費用
【試験科目】の欄でも触れたように、試験内容は公式テキストから出題されますから、そのテキスト代が必要になります。
公式テキスト
発行元:日本入浴協会
商品名:入浴検定公式テキスト~お風呂の「正しい入り方」~
価格:¥2,200(税込)
日本入浴協会が開催する日本で唯一のお風呂の全てが分かる「入浴検定」の公式テキストです。
入浴、予防医学の専門家による「入浴」について、健康・美容・予防医学・スキンケア・ダイエット・泉質や文化歴史の面からも、身近な習慣である「お風呂の正しい知識」解説している書籍です。
検定対策だけでなく「お風呂好き」の方にも、おすすめできる1冊です。
入浴検定 対策講座
公式テキストでの独学だけでは不安だと思う人のために、対策講座も用意しています。
対策講座での参加はオンライン(Zoom)でできます。
受講料は3,800円(税込)です。
参加の際には、入浴検定公式テキストの他に準備するものがあります。
- パソコンまたはタブレット、スマートフォン
- 対策講座用 模擬試験問題(メール添付にて送信される)
- 筆記用具
講座では、模擬試験問題をやるだけでなく、解説や質疑応答の時間も設けています。
ぜひ、ご活用ください。
受験料
6,600円(税込)
受験申込方法
「入浴検定」の公式サイトを検索していただき、検定開催概要の欄の「お申し込みはこちら」のボタンをクリックします。
そうしたら、お申し込みフォームへと移ります。
迷惑メール対策やドメイン指定受信等を設定している方は、確認メールが受信されますよう、【info@nyuyoku-kyoukai.com】の登録をするようにしてください。
iCloud/mac.com/au.com宛のアドレスに対しては、自動返信メールが届きにくくなっています。
ですので、上記ドメイン以外のメールアドレスを利用しましょう。
ドメイン登録の設定をされていない場合は、確認メールが届かないことがありますので気を付けてください。
まとめ
今回は日本で唯一のお風呂検定である「入浴検定」を取り上げました。
この検定はまだ歴史の浅い検定なので知らない人が多いかと思いますが、入浴について正しい知識を学ぶのは大事です。
その理由は、200国近くある世界中の国々の中で、温かいお湯が入った浴槽に浸かる習慣があるのは日本だけであるにも関わらず、お風呂に対して、正しい情報が共有されていないからです。
入浴にはプラスの効果がある一方で、高齢者や幼い子供では入浴時での事故も起きているのが事実です。
入浴には危険な面もありますから、安全に入浴して健康を守るためにも入浴での知識を付けてみてはいかがでしょうか。
公式テキストも検定対策だけでなく、1冊の読み物として楽しめますよ。
健康に美容に、入浴法を学習してみてはいかがでしょうか。
入浴に関連する記事はこちら
作業療法士試験について