日本城郭検定について

日本城郭検定について

みなさん、お城を見に行くのは好きですか。
日本には長い歴史がありますから、お城の数もたくさんあります。
お城の定義の仕方がいろいろあるものの、現在新しいもの・古くからあるもの含めて、見学できる城は全国で200ほどもあるといわれています。
そのうち現存されている天守はわずか12基です。

冒頭では、現在の城の数を述べましたが、見学できるお城がこんなにあるとお城について勉強してみたくなりますよね。
今回はお城について詳しく学べる「日本城郭検定」というのをご紹介していきます。

適用する仕事

日本城郭検定は、お城の魅力を奥深く知ることができる検定です。
よく日本のアピールポイントや観光案内などに、「日本100名城」を挙げているものもあるでしょう。

観光が楽しくなる

この検定は、どちらかというと、趣味や教養を身に付ける部類のものでしょう。
日本城郭検定の勉強をすると、日本のお城に詳しくなれます。
それに加えて、日本の文化や歴史にも詳しくなるでしょう。

また、現在のお城は観光スポットになっていますから「日本城郭検定」を学ぶとお城を巡る観光が楽しくなるでしょう。

遠くに見える城の下に、手を示して観光を楽しんでいる女性

活かせる仕事

この検定は、就職や転職には直接結びつかないものの、観光業やガイド、ライターなどのお仕事に役立ちます。
お城に関する知識や情報を体系的に得ることができますので、ストーリーを追ったり、興味を引くエピソードを交えたりして、伝えることができるでしょう。

また、お城と言えば、武将が思い浮かびますから、こんな職業もあります。

おもてなし武将隊
イベントで侍姿をしているスタッフたちお城を訪れる観光客の方がよりいっそう歴史に親しんでもらうよう結成された、武将の姿をした観光PR隊です。
名古屋に「名古屋おもてなし武将隊」、埼玉県の行田市には「忍城おもてなし甲冑隊」などがいます。
観光PRイベントに出演したり、勇壮な演舞パフォーマンスを披露したりして、お城での観光を守り立てています。

おおよその年収とキャリアパス

前項目でも述べましたが、この検定は就職や転職には直接結びつきません。
ですので、年収が上がったり、キャリアアップに期待できたりする類でもないです。

それでも、前項目では【適用する仕事】として、いくつか職業を挙げましたので、それらの平均年収は記載しておきます。

観光業(ホテルや旅行業):347万円
観光ガイド(フリーランス):約300万~400万円
バスガイド:200万~300万円
トラベルライター:1文字0.5円~1円、あるいは1記事◯円+従量報酬制が多いので、働き方に準ずる

認可団体

日本城郭検定を主催している団体は「公益財団法人 日本城郭協会」です。

公益財団法人 日本城郭協会のロゴマーク

〒141-0031
東京都品川区西五反田8-2-10-302
電話(FAX):03-6417-9703
電話受付は11時~15時(土日祝日は除く)

沿革

日本城郭協会は、昭和30年2月に任意団体として設立されました。
その後、昭和42年6月に文部省(現在の文部科学省)の認可を受けました。
現在は「公益財団法人 日本城郭協会」として、活動を続けています。

活動内容

  • 日本100名城の選定
  • ヨーロッパ100名城の選定
  • 親子名城見学会の開催
  • スタンプラリーの実施
  • 城の自由研究コンテストの実施
  • 城郭検定の開催
  • 出版やイベント

受験条件

検定には、3級・2級・準1級・1級があります。
3級・2級・準1級はどなたでも申し込みできます。
1級は準1級に合格したのみが受験できます。

準1級と1級の併願受験はどなたでもできますが、合格は準1級次第です。
準1級が不合格ですと、1級の採点が無効になるため、同時に1級も不合格となります。

※以前までは、4級もありましたが、第17回をもって終了しました。

また、オンラインで受験する方は、インターネット環境を有する方で、カメラ付きパソコンを所持している方が条件です。

合格率

3級:82.8%
2級:73.6%
準1級:35.8%
1級:4.9%

1年当たりの試験実施回数

実施は6月と11月の年に2回です。
1級のみ1年に1回だけの実施で、会場のみでの受験です。

試験科目

歴史の勉強をアピールしている机上4つの級ごとにお伝えします。

3級

  • 城の総合知識(分類、歴史、地域文化、城造り、文化財としての城、城と災害・信仰、城の鑑賞・文化)
  • 日本城郭協会が認定する日本100名城の個別城郭の知識
  • 続日本100名城の個別城郭の知識(一部のみ)

2級

  • 城の総合知識(分類、歴史、地域文化、城造り、文化財としての城、城と災害・信仰、城の鑑賞・文化)
  • 日本城郭協会が認定する日本100名城の個別城郭の知識
  • 続日本100名城の個別城郭の知識

準1級

3級と2級の範囲を合わせて、なおかつ“今回のテーマ”も設定されるので、それらについて重点的に出題されます。
2023年の試験では「縄張りと普請」が出されました。

また、100名城以外のお城からも一部出題されます。

1級

準1級~3級範囲すべてが出題されます。
それらに加えて、城のうんちくや時事情報を含め、城に関するあらゆることが問われます。

採点方式と合格基準

出題方式は4者択一方式で、すべてマークシート形式で解答します。
どの級も全100問出題され、70問以上正解で合格できます。

取得に必要な勉強などの費用

学習するのに、対象の公式テキストが指定されています。
それらを購入して勉強しましょう。
3級や2級はこれから紹介するテキストで対策できます。

日本100名城公式ガイドブック スタンプ帳つき

日本100名城公式ガイドブック スタンプ帳つき
created by Rinker

出版社名:ワン・パブリッシング
商品名:日本100名城公式ガイドブック スタンプ帳つき
価格:¥1,650(税込)

各城の主な見どころや歴史を豊富な写真とともに、オールカラーで紹介しているガイドブックです。

続日本100名城公式ガイドブック スタンプ帳つき

続日本100名城公式ガイドブック スタンプ帳つき
created by Rinker

出版社名:ワン・パブリッシング
商品名:続日本100名城公式ガイドブック スタンプ帳つき
価格:¥1,760(税込)

こちらも各城の主な見どころや歴史、縄張りを豊富な写真とともに、オールカラーで紹介しているガイドブックです。
上記の「日本100名城」と合わせてどうぞ。

公式 日本城郭検定過去問題集-2級・3級・4級編-

公式 日本城郭検定過去問題集-2級・3級・4級編-
created by Rinker

出版社名:ワン・パブリッシング
商品名:公式 日本城郭検定過去問題集-2級・3級・4級編-
価格:¥1,760(税込)

過去問題10回分が掲載されています。
現在、4級はありませんが、2級と3級の対策では役に立ちます。

受験料

一般(税込) 中学生以下(税込)
3級(初級) 4,700円 3,700円
2級(中級) 6,000円 3,700円
準1級(武者返級) 6,800円 3,700円
1級(上級) 9,400円 6,900円
3級・2級併願割引 9,500円 6,900円
2級・準1級併願割引 11,500円 6,900円
準1級・1級併願割引 14,600円 10,100円

受験料の支払い方法は、クレジットカード決済コンビニ決済のどちらかを選んでください。

また、団体受験もできます。
お城関連団体(管理団体・ボランティアガイド団体など)の同一団体なら、5名以上のお申し込みを対象に団体割引が適用されます。
級の組み合わせは自由です。

団体受験料
  • 3級:4,200円(税込)
  • 2級:5,500円(税込)
  • 準1級:6,300円(税込)
  • 1級:8,900円(税込)
  • 3級と2級の併願:9,000円(税込)
  • 2級と準1級の併願:11,000円(税込)
  • 準1級と1級の併願:14,100円(税込)

受験申込方法

黒板に貼られているAとBのパズル「日本城郭検定」の公式サイトを開いていただき、ページ内に会場検定・オンライン検定の「実施概要・お申し込み」のボタンが設定されています。
そこから申し込みましょう。

  • 会場検定の場合は、普通郵便にて受験票が送られてきます。
  • オンライン検定の場合は、検定を申し込んだ後、接続テストを行う必要があります。
    受験票メールが送られてきますので、指定された日までに本番と同じ形式での接続テスト(所要時間2分)を実施しましょう。

まとめ

今回は日本のお城についてを学べる「日本城郭検定」をお伝えしました。
この検定を勉強するメリットは、お城への観光が楽しくなることです。
日本には、今でも数多くのお城が残っていますので、旅行の際は学んだことが役立つかもしれません。
公式サイトに、公式テキストが掲載されていますから、それらを購入して試験に臨みましょう。

 

関連する記事はこちら
神社検定(神道文化検定)について

茶道文化検定について

新選組検定について