和食検定について

和食検定について

和食検定とは、日本の歴史ある食文化を測る検定です。
近年、外国人旅行者や日本に留学する外国人学生が増加していて、和食検定に関しての知名度や人気が高まっています。
そんな和食検定について説明していきます。

適用する仕事

適用する仕事には、和食関連の飲食業や、着物・和室の知識等の振る舞いを教えるサービス業があります。
和食検定の実務レベルの認定者は、接客に対する人事評価などの経営面の業務も適しています。

おおよその年収とキャリアパス

取得している資格のレベルや業績評価によって変わるため、明確な年収は決まっていません。

おおよその年収

平均年収は約200~330万円と推定されております。
20代の給与:約13~19万円
30代の給与:約20~25万円
40代の給与:約25~30万円

キャリアパスに役立つ資格

企業によって求めているものは違いますが、和食検定と合わせて取得しておくと就職の際に役立つ資格がありますので3つ紹介します。

・和食ソムリエ
基本的な和食知識や技術力を持っていることが認定されます。
和食に関する深い知識を得られます。

・日本料理ソムリエ
日本料理に関する知識を有していること、その知識を教える講師に認定されます。
勉強の過程で料理の幅を広げられることも魅力的な資格です。

・和食マイスター
日本伝統の食文化を学び、和食の味や楽しさを理解して伝えることのできるスペシャリストとして認定されます。
野菜や魚等の調理方法や盛り付け方の方法などを学べます。

認可団体

一般財団法人 日本ホテル教育センターのロゴマーク一般財団法人日本ホテル教育センター

受験条件

和食検定の初級レベルと基本レベルには、受験資格はありません。
どなたでも受験できます。
実務レベルの受験は、基本レベル1級基本レベル2級を合格している認定者に限られています。

合格率

和食検定の公式サイトや他サイトの合格者の集計率を、参考にしています。

初級レベル

合格率(第1~14回までの合格率の集計結果)
初級レベル1級:約10%
初級レベル2級:約22%
初級レベル3級:約25%

基本レベル

合格率(第1~12回までの合格率の集計結果)
基本レベル1級:約7%
基本レベル2級:約31%

実務レベル

合格率(第1~22回までの合格率の集計結果)
実務レベル1級:約32%
実務レベル2級:約41%

1年当たりの試験実施回数

初級レベルと基本レベルは、10月と2月に実施しています。
実務レベルは10月に1回のみ実施です。

試験科目

和食の朝食を味わっている女性の手元それぞれのレベルの試験科目の一例を、下記に記載しました。

初級レベル(4択マークシート:100問/60分)

①和食の知恵『一汁三菜』
②和食文化と食事様式
日本の地理、気候、海流等
④特性と歴史背景
地域食材と郷土料理
冠婚葬祭、年中行事、暦について
⑦和食を生み出す食材と料理
⑧和食を生み出す水や調味料、日本酒日本茶、和菓子等
⑨和食の技とおもてなしや調理法、和室での振舞い、食事作法等
⑩和食文化の継承と食育

基本レベル(4択マークシート:200問/90分)

①日本料理の歴史や概要
②日本料理の特徴や料理名の語源
③食材知識
④料理名や調理方法
⑤行事やしきたり
⑥和食店での食卓作法
⑦器や箸、日本酒、日本茶の知識
⑧異文化の食事マナー
料理や接遇に関する基本的な英語

実務レベル(4択マークシート:200問/90分)

①着物の知識と振る舞い
②和室の知識と振る舞い
和食店での接遇マナー
④接遇のチェックポイント
⑤飲食店のマネジメント
⑥クレンリネスと危機管理
⑦部下の育成
和食店での基本的な挨拶(和食応用英語)
⑨食材や料理の説明等(和食応用英語)

採点方式と合格基準

・初級レベル
正解率90%以上:1級
正解率89%~76%未満:2級
正解率75%~60%未満:3級

・基本レベル、実務レベル
正解率85%以上:1級
正解率85%以上~65%:2級

取得に必要な勉強などの費用

和食検定のホームページの「検定テキスト項目」から、レベルに合ったテキストが購入できます。
下記に商品名と価格も記載しておきますので、和食検定のホームページをご確認ください。

和食検定入門編(改訂版)
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・和食検定入門編(改訂版)
価格:3,960円(税込み)

・和食検定基本編(改訂版)
価格:5,500円(税込み)

和食検定実務編(改訂版)
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・和食検定実務編(改訂版)
価格:5,500円(税込み)

・和食検定初級レベル練習過去問題集500選
価格:1,100円(税込み)

・和食検定基本レベル・実務レベル練習過去問題集500選
価格:1,320円(税込み)

受験料

和食検定の受験料は、レベルによってそれぞれ違いがあります。
料金はすべて税込です。

初級レベル:4,100円
基本レベル:5,100円
実務レベル:8,200円

受験申込方法

受験申し込み方法は、2つあります。
個人受験団体受験です。
郵送やFAXでの申し込みは現在は対応していませんので、和食検定のホームページから申し込みください。

受験申し込みは、申し込み期間内に和食検定のホームページの検定管理 E システム(E システム)を利用して行います。
受験申込みの前に 、E システム及び検定本部からのEメールを確実に受信できるように設定してください。

新規受験の方に向けての個人受験と団体受験の申し込み方法について、説明していきます。

個人受験申し込み方法

白い背景の上に置かれた黒いマウスを操作する手①『個人受験用Eシステム』ボタンをクリックして、受験級の選択をします。

②受験レベル、金額を確認の上、『申込』ボタンをクリックするとログイン画面が表示されます。

③ログイン画面が表示されたらログインボタンの下にある新規登録をクリックして、新規ユーザー登録画面が表示されます。

④新規ユーザー登録画面でメールアドレス、パスワードを入力して新規登録ボタンをクリックすると確認メール送信されていると思います。

⑤Eメールに確認メールが届いたら、確認メール本文中の『アカウントを有効にする』をクリックしてください。再びログイン画面が表示されます。

⑥ログイン画面で再びEメールとパスワードを入力して、ログインボタンをクリックして受験者情報の登録画面が表示されます。

⑦受験者情報の登録画面で受験級を確認して、必要情報を入力して送信してください。

⑧送信後、Eシステムより試験の申請が完了したメールが届き、受験者情報の登録画面から支払方法の選択画面(和食検定支払方法選択)に変わります。

⑨お支払方法の選択画面でクレジットカード又はコンビニエンスストアでのお支払い方法を選ぶ項目がありますので、お支払い方法を選んでクリックして、進むボタンをクリックしてください。

ここから、クレジットカードでのお支払い方法と、コンビニエンスストアでのお支払方法について説明していきます。

クレジットカードのお支払方法
クレジットカード表か裏に記載してある3桁か4桁の数字をセキュリティコードの項目に入力して、決済するボタンをクリックしてください。
お支払いが完了後、決済の完了通知メールが届きますのでご確認ください。
コンビニエンスストアでのお支払い方法
お支払いに必要なお客様番号が表示されます。
お支払いするコンビニエンスストアを選び、お客様番号をメモするか、ページを印刷して選んだコンビニエンスストアにてお支払いください。
お支払いが完了後、決済の完了通知メールが届きますのでご確認ください。

⑩決済の完了通知メールを確認して、受験者情報登録と支払い手続きを終えたら、Eシステムに改めてログインしてください。そして、申込済試験の表示画面で緑色で『申込済』になっているか確認してください(Eシステムのマイページで確認できない場合は検定本部にお問い合わせください)

⑪試験の10日前にEシステムのマイページより、受験票のダウンロードと印刷が可能になります。Eシステムにログインして『申込済試験』から『詳細』ボタンをクリックしてください。

⑫受験票のページが表示されますので、受験票を印刷してください。

⑬当日、下記の物を持参して受験票に記載してある試験会場にて受験できます(詳しくは受験票をご確認ください)

  • 印刷した受験票
  • 本人確認書類

団体受験の申し込み方法

団体受験は受験者が3名以上集まればできます。職場や学校でも受験が可能です。
また、企業、学校などの所属団体でも実施責任者がいれば、所属団体の施設で受験可能です。
受験のお申込みや受験料の払い込み、試験問題などの管理、試験当日の運営、成績通知書等の配布などを実施責任者の方に一括して行なっていただきます。

空を仰ぎながら椅子の上に座っている「責任者」ここからは団体受験の申し込み方法について、手順(番号)を付けて説明していきます。

①『団体受験用Eシステム』ボタンをクリックして、ログイン画面に移動します。

②ログイン画面下に表示されているEシステムで、『団体登録申請』をクリックしてください。
(団体登録申請され、Eシステム上に各団体マイページ[アカウント]を作成されます)

③申請が承認されると『団体コード』が記載されたメールが届いているか確認します。

④ログイン画面に団体コードを入力してください。

⑤Eシステム団体マイページの申込者一覧をご確認の上、下記の宛先に受験料を振込みします。

銀行支店:ゆうちょ銀行 0一九(ゼロイチキュウ)支店
口座番号:当座 0743966
加入者名:一般財団法人日本ホテル教育センター

⑥新規登録・受験申し込み・受験料決済が完了すると、通知メールが届いているか確認します。

⑦試験実施1週間前に、実施責任者の方宛に必要な『試験資材』が届きます。責任者はすぐに開封して中身に不足や不備がないか確認します。
そして、実施責任者の方は試験資材に同封されている受領確認書を、翌日午前中までに検定本部までFAXで送信します。

⑧試験当日では、実施責任者の方は、実施の手引きに沿って会場の運営をします。試験後は解答用紙を当日中に発送します。

まとめ

ちらし寿司やはまぐりのお吸い物が並んでいる、ひな祭りメニュー

「和食検定」は、年行事の節句やお花見、お墓参りなど古くからの行事が何のために行われているのか、本やパソコンで調べて意味を知ることが合格に向けての一歩だと思います。

基本・実技レベルの試験で英会話の問題も出てきますので、英語の勉強と合わせて過去問題集を購入して何回も復習して取り組むとより良いかもしれません。

 

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