コロナ予防掃除のコツ!これを知って家庭内感染を防ごう!

コロナ予防掃除のコツ!これを知って家庭内感染を防ごう!

少し前の話ですが、コロナについてのある研究結果がウイルス学雑誌に投稿された論文に載っていました。
その内容は「新型コロナウイルスは、室温20℃の暗い部屋の中でガラスやプラスチックなどの表面に”約1ヵ月近く(28日間程度)”生き残る事ができる。」というものです。
この研究結果について、”特殊な環境下にない限りあり得ない例”、‟人を介して感染する以上、ここまで生き残る菌は稀”という反論が出ています。

しかし、コロナウイルスが変異している今、しぶとく生存し続けるタイプが現れても不思議ではありません。
更に言えば、付着した素材や周りの環境によっても長生きするようで、油断していると残ったウイルスから感染してしまうこともあるでしょう。
そこで、今回はウイルスが残りやすく、広がりやすい「自宅」で行える対策としてコロナ予防のための掃除のコツを紹介します。

頻繁に手に触れる物、場所、見落としがちな物、場所

家庭内感染を防ぐ!コロナ予防掃除のコツ ドアノブでは、なぜコロナ予防に掃除のコツが必要かというと、新型コロナウイルスの主な感染経路の1つである「接触感染」が関係しています。

例えば、私たちがよく触れている物や場所を挙げてみましょう。

頻繁に手に触れる物・場所
  • 自宅の壁
  • 椅子
  • 扉や窓の取っ手
  • 手すり
  • 固定電話
  • リモコン
  • 照明スイッチ
  • 蛇口
  • トイレ
  • 洗面台

などなど

これらは「家族間で共有されるもの」、「普段からよく使う物」として、触れたものを介して感染を広げていく「接触感染」の媒体になりやすいモノと言われています。

例え一人で使用していても、触れる機会が多いものから感染する可能性があり、このリスクが家族の人数分あると考えると病気に掛かる確率が高まるのは仕方がありません。

しかし、よく触れる物だけでなく、「見落としがちな物・場所」にも注意が必要となるでしょう。

例1:「使い終わったマスク」、「鼻をかんだティッシュ」

この2つは、新型コロナウイルスが唾液や体液などを通じて感染を広げていくことから、鼻をかむ等で病原体が付着したティッシュやマスクに触れて感染の切っ掛けを作ってしまうパターンです。

ティッシュはすぐに捨てて、マスクはなるべく1日で使い切るか、漂白剤等で消毒する必要があります。
その際に、コロナが手に付いてしまうこともあるので処理した後は手洗いを忘れずに行いましょう。

例2:「ゴミ箱」とその付近

ゴミ箱自体が汚れやすい上に、その付近でもホコリ等に付着したウイルスを吸い込みやすい場所です。

特に、現在はマスクやティッシュ等のウイルスを含む可能性のあるゴミがまとめられてしまうため、”予めゴミ箱に袋をかけて置くこと”、”袋がいっぱいにならなくても捨てること”、”ゴミを出すときは必ず袋を縛って中身が漏れないようにすること”を推奨されています。

例3:「床」からの感染リスク

クシャミや会話中に飛んでしまう唾などの飛沫は、最終的に床へと着地します。
この付着した飛沫にウイルスが含まれていた場合、自室やリビング、台所など、家中の床に足を介してコロナが運ばれてしまうので気を付けてください。

このように、家中のあらゆるものが感染源になる可能性を持っていますが、家全体を丸洗いするわけにもいきません。

そこで、下に「コロナの生存期間(付着物別)」の目安を出しますので、何を重点的に掃除すべきかを挙げていきましょう。

布、金属に付着したコロナウィルスってどれくらい付着し続けるとされている?

家庭内感染を防ぐ!コロナ予防掃除のコツ キーボード例えば、コロナの生存期間は3日間と聞いたことがありますが、これは「プラスチック上に付着したウイルスがどのくらい表面で生き残っているか?」を示すものです。

では、他の素材の場合ですが、大まかにウイルスの生存期間が判明しているモノを紹介します。

紙(コピー用紙、ティッシュペーパーなど薄手の紙) 表面上で約3時間生存
銅(コインなど) 表面上で4~8時間程度生存
厚紙(段ボールなど) 表面上で約24時間生存
木、布 表面上で約48時間生存
ガラス、紙幣 表面上で2~4日程度生存
プラスチック、ステンレス 表面上で平均2~3日、最大7日以上生存

正直な話、生存期間が「最大7日以上」など、あやふやに書いていることを疑問に思うかもしれません。
しかし、最初の論文にあった「条件さえ揃えば1か月近く生き残る可能性」を考えると、上の生存期間を目安として捉えるべきでしょう。

改めて、上の生存期間を参考にして「重点的に掃除すべきもの」を挙げてみると、プラスチックやステンレス、ガラス、木材など硬質な製品が多いように思えます。
また、沢山の人が触る紙幣や、菌が線維に残りやすい布なども感染源として注意が必要です。

ちなみに、似たような素材でも生存期間が変わるのは、金属系なら素材の持つ殺菌作用の強さ、紙系統は表面の滑らかさが関わるようですね。

これらに対して、布関係は洗濯などで感染予防が行え、紙幣はキャッシュレスへの切り替えで対応可能とされています。

同じくプラスチックやステンレスなども消毒といった感染予防が必要となりますが、消毒等に使う洗剤の中でも「塩素系洗剤」で事故が起こるケースが多いため、安全のためにも使い方のコツを紹介させて下さい。

塩素系洗剤を扱う時、気を付ける点、危険性

家庭内感染を防ぐ!コロナ予防掃除のコツ 液体洗剤塩素系洗剤を扱う場合の、様々な気を付ける点について述べたいと思います。

注意1:「混ぜるな危険」

漂白剤やカビ取り剤、パイプ洗浄剤などに酸性洗剤(ラベルに酸性、または「酸」と記載あり)を加えると、有毒な「塩素ガス」が発生します。
ガスは目やのどの痛み、息苦しさなどを起こし、最悪の場合は呼吸困難から死に至る場合もあるので注意して使用しましょう。

ここで1つ覚えておきたいのが、殺菌や洗浄に使われる食酢やアルコール、アンモニア水などでも反応してしまうため、塩素系洗剤を使った後は水でよく洗い流す等の混ぜない工夫をする必要があります。

注意2:洗剤に直接触れるのは「NG」

高い殺菌効果は皮膚や粘膜にダメージを与えるため、長時間の使用及び大量に使用すると目に沁みたり、咳き込んだり、気分が悪くなる場合があるようです。
なので、使用の際には換気をしつつ、ゴム手袋マスクゴ-グルの着用が推奨されています。

その上で、ニオイのきつさや体の異常を感じた場合、使用を中止してその場から離れてください。
離れたらニオイが消えるまで戻らずに、すぐに目や顔を洗い、うがいをしましょう。

もし放置していると、目ならば最悪の場合は失明、皮膚にも肌荒れが残り続ける事があるため、早急な対処が必要です。

注意3:子供の手の届かない所に置くこと

子供がイタズラで容器を壊してしまう、手を入れて触ってしまうという例が多く、中には洗剤を誤飲してしまったケースもありました。

◇もし誤飲してしまった時の対処法として

  1. 無理に吐かせず、すぐに口をすすぐこと
  2. コップ1~2杯の牛乳か水を飲むこと
  3. 医師に必ず相談すること

子供の場合は大人よりも、大きなダメージを受けやすいので早急な対応が求められます。

その他の注意点として、以下のようなことも気を付けておきましょう。

素材関連でも注意

布や木材に付くと変色したり、素材を傷める事があります。
その素材専用の洗剤を使って消毒するか、使用できる濃度を調べて消毒してください。

基本的に金属製品には使用できません。
使用した場合は水拭きを行わないと錆びや変色を起こす場合があります。

また、洗剤によっては外国製のタイルなどに使えない事もあります。
使用可能な材質か必ず確認しておきましょう。

使い方のルール

  • 使用量の目安は守りましょう。
    それ以外の量を使うと適正な効果が発揮されない、安全性を損なう危険性があります。
  • 製品ごとの専用容器を使用してください。
    中身が出にくい、液漏れがしやすくなる等の問題が発生する可能性があるので危険です。
  • 目の高さより上にスプレーしてはいけません。
    液だれ防止のためにスポンジ等に吹きかけて使いましょう。

ちなみに、消毒したいところに汚れが残ったままだと、ホコリなどが邪魔をして殺菌力が弱まってしまう場合があるようです。
確実に消毒したい方は一度洗ってから行うか、乾拭きで汚れを落としてから行いましょう。

コロナ予防掃除おすすめグッズ、道具、洗剤

コロナ予防掃除のコツ、最後は掃除に役立つオススメアイテムなどを紹介していきます。

 非接触型オープナー「レスタッチ」

家庭内感染を防ぐ!コロナ予防掃除のコツ 非接触型オープナー「レスタッチ」

  • メーカー名:YKK AP
  • 商 品 名:非接触型オープナー「レスタッチ」
  • 価   格:¥920(税込)

ポケットに収まるコンパクトサイズながら、一般的な扉の開閉に必要な3つの動作に対応している非接触のためのグッズです。

使い方
  1. フックでハンドルや引き戸などの取っ手を引く。
  2. フック先端でボタンを押す、上下にスライドさせる。
  3. 鍵などのつまみを回す。

この商品をオススメする理由は、普段使いにも役立つグッズだからです。
キーホルダー等にも取り付け可能なことから手を触れずに持ち運び可能な点と、扉の開閉に必要な3つの機能を持つのでどこでも使いやすいメリットがあります。

掃除中は様々なモノに触れる機会があるので、知らない内にウイルスを触っていることもあるでしょう。
また、掃除で汚れてしまった手から感染を広げてしまうこともあるので、他のものに触れない工夫は大切です。

なので、コロナの主な感染経路である「接触感染」を防ぐためにはドアオープナーのような「間」を作るグッズが有効となります。

ただ、便利じゃなくて良いとお考えの方は100円ショップでよりシンプルなグッズが売っていることもありますので、そちらもチェックしてみてはいかがでしょうか。

クイックルハンディ

クイックルハンディ 本体(1セット)【クイックル】
created by Rinker
  • メーカー名:花王
  • 商 品 名:クイックルハンディ(道具本体)
  • 価   格:¥385(税込)
  • 内   容:道具一組(本体+シート)

最近では、沢山の掃除用具の中でも「化繊タイプ」の”はたき”や”モップ”が注目されているようです。
その理由は、化繊が作る静電気の力でホコリやウイルスを吸着して、空中に舞ってしまうリスクを減らしてくれるからでしょう。

このはたきやモップには「水洗い」と「使い捨て」の2つのタイプがあるのですが、ウイルス対策には「使い捨て」がオススメとなります。

その分かりやすい例として、花王「クイックル」シリーズの商品を挙げてみました。
洗って使うタイプに比べてコストは掛かりますが、なるべくウイルスを残さない、かつ何度もウイルスに触れないことを考えると一度切りで捨てる方が衛生的と言えます。

ただし、本体である持ち手にもウイルスが付着する事があるため、こちらも使い終わりに洗っておくことをお忘れずに。

キッチンハイター

キッチンハイター 小 600ml
created by Rinker
  • メーカー名:花王
  • 商 品 名:キッチンハイター(小)
  • 価   格:¥187(税込)
  • 内 容 量:600ml

消毒の定番である「キッチンハイター」です。
元の「ハイター」と同じく塩素系の漂白剤ですが、洗浄成分がプラスされているので汚れを落としやすい特徴があります。
これを薄めた「次亜塩素酸ナトリウム液」がコロナ予防に有効とされていますね。

ちなみに、この「次亜塩素酸ナトリウム液」が「次亜塩素酸水」として販売されていることがあるので、注意が必要です。

次亜塩素酸水そのものは高い安全性と殺菌力を持ちますが、精製には特殊な装置が必要な上に、紫外線に弱く、使用期限が短いことから販売しにくい欠点もあります。

なので、怪しい消毒液を購入するより自分で作る方がはるかに安上がりで安全だと思うので「キッチンハイター」をオススメします。

おふろのルック

おふろのルック スプレー (400ml)
created by Rinker
  • メーカー名:LION
  • 商 品 名:おふろのルック
  • 価   格:¥297(税込)
  • 内 容 量:400ml

「ルック」ですが、いくつもの洗剤からオススメを出すのは難しいので、経済産業省の所管である「独立行政法人 製品評価技術基盤機構(通称:nite)」より、「新型コロナウイルスに有効な界面活性剤が含まれている製品リスト(4月22日番)」に記載されていた商品の1つとして挙げさせていただきました。

このリストは、製造元からコロナに有効とされる成分を一定量以上含む洗剤の申告情報をまとめています。
例えば、花王のマジックリンシリーズといった大手の商品から、業務用タイプの商品まで載せてありました。

様々な洗剤がリストに載っているため、コロナに有効とされる商品を知りたい方は一度ご覧になって観てはいかがでしょうか。

まとめ

コロナ予防掃除のコツ」をまとめると、リモコンやゴミ箱、壁、床などのよく使うもの共有されるものが「ウイルスが集まりやすい物・場所」になり、そのウイルスのたまり場を適当に掃除しても予防効果は出にくいという事になります。

効果を高めるには
  • 手から手へ、手から物へ感染を広げるので、ウイルスに「触れない」工夫が必要
  • ウイルスは物以外にもホコリにくっついて拡がっていくことがあるため、なるべく「拡げない・残さない」ようにする
  • 便利なアイテムでも使い方を間違えれば効果を発揮しなくなり、危険を伴う場合もあるので「正しく使う」ことを心がける

これらに注意して掃除すれば、コロナ予防効果を高めることが可能です。

最後に重要なコツの1つ、「手洗い」を忘れずにお願いします。
たとえ家中がキレイになろうと、自分の手が汚れていては意味がありません。

特に掃除終わりの手はウイルスを始め、ホコリや雑菌が付いていることも多く、手袋を付けていても外した後に手を洗うことが推奨されています。

普段から行っている事かもしれませんが、一番大切なコツとしてコロナ予防掃除の際には基本の「手洗い」をしっかり行っておきましょう。

 

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