【ノッキンオンロックドドア】感想ネタバレ|今までで一番緊迫した事件!【4・5話】

【ノッキンオンロックドドア】感想ネタバレ|今までで一番緊迫した事件!【4・5話】

4話のあらすじ

不可能(HOW)専門探偵・御殿場倒理&不可解(WHY)専門探偵・片無氷雨の二人が経営する探偵事務所「ノッキンオンロックドドア」に、また一人依頼人が訪ねてくる。

その依頼人はお嬢様高校の女子高生、高橋優花(たかはしゆうか)。
二日前から連絡が取れなくなっている同じ高校の友人・潮路岬(しおじみさき)を探してほしいとの依頼だった。

若い顧客からの人探しの依頼に、最初は全然やる気を示さない倒理。

しかし、連絡が取れなくなったその日、岬から線路越しに声をかけられたという優花。

「そっちに行く」と合図を送って地下通路に入った岬が5分ほど経っても出てこないため、様子を見に行くと、こつ然と姿を消していたという。

一気に謎めいたその依頼にようやく倒理の食指が動き、引き受けることに。

 

早速、調査のため倒理は岬の高校、氷雨は寮を訪ねる。

話を聞いてみると、みな、「岬は普通の子」と口を揃えて言い、印象が薄く、興味関心を持たれていないことがわかる。

唯一、寮のルームメイトにはしばらく帰らない旨のメッセージが届いていたことがわかるも、心配するどころか、いなくなったことすらあまり気づかれていない有様。

 

二人は次に失踪直前に岬が行ったであろう、スイミングクラブに行く。

そこでも、周りが岬に抱く印象は同じのようで、倒理と氷雨は違和感を抱く。

そして、偶然裏庭で岬を見かけたときに、岬を見ていた男がいたという目撃情報を得る。

防犯カメラを確認すると、確かに岬と、男たちが映っており、その様子は、”岬が聞いてはいけない話を盗み聞き、男が近づいて来たためその場を後にした”ように見える。

 

その後、家政婦の薬子に呼び出され、岬が消えた地下通路に向かう二人。

依頼人の優花を含めた4人で、当時の様子を再現することに。

その前に恒例の倒理の料理(今回はホットサンド)で小腹を満たす。

調査で抱いた、”違和感”について尋ねると、優花は岬について、「みんな何もわかってない」と言い、「岬は繊細で、人付き合いで思い悩みやすい。あまりにも印象が薄いのはそのためで、岬が無理をしているから。」と話す。

 

7時ころ。地下通路に向かうと、そこがホットスポット、犯罪が起きやすい条件のそろった場所であることが判明。
ますます岬が事件に巻き込まれた可能性が高くなる。

 

夜も遅いからと薬子と優花を帰し、二人はその場に残り、現場周辺の監視カメラを探すことに。

ようやく見つけた工場の監視カメラを見せてもらおうと交渉していると、穿池が現れる。

穿地は、近くの地下通路で小学生の男の子が行方不明になり、その後父親が会社のデータ漏洩した、不審な事件について捜査していたという。

男の子を誘拐したとされる不審車両が見られた形跡をたどると、2日前にも事件が起こっているのではないかと捜査していた。

その推測はまさに当たっており、ちょうど二人が探していた岬の依頼と一致する。

さらに、スイミングクラブで見た監視カメラの映像に映っていた男と、不審車両の男の風貌も一致することがわかり、事件性がほぼ確実なものとなった。

 

時間が経つほど生存率が低くなる誘拐事件に直面し、探偵業務史上、もっとも緊迫した状況に追いやられる倒理と氷雨であった。

4話はここで終了する。

 

感想

女子高生からの人探しの依頼から、連続誘拐事件の被害者捜索へと、だんだん事が大きく、深刻で緊迫したものになるスピード感が良かった。

また、潮路岬の聞き込みで、印象が薄すぎるという違和感はとてもリアルで、そういう子が事件に巻き込まれるのも現代の社会問題に通ずるものがあると思った。

岬はスイミングクラブの裏庭でどんなやばい話を聞いてしまったのか、注目したい。

また、恒例の食事シーンを見て、料理は人の警戒心を解き、本音を引き出す力がある感じた。最初はミステリーと料理は異色の掛け合わせだと思っていたが、実は親和性があることがわかりこの作品の深さを実感した。

5話のあらすじ

潮路岬が誘拐事件に巻き込まれた可能性が高くなり、一気に緊迫感が増した今回の依頼。

 

倒理と穿池は、大学時代の恩師・天川を訪ねる。

防犯カメラの位置を把握し、ホットスポットを的確に狙う犯人像を考えていると、天川が「反対に考えてみればいい」と助言する。

つまり、普段犯罪をおかす側ではなく、犯罪を防ぐ側の人物を可能性にいれるということだ。

 

そうして浮上したのは警備会社で、実際に乗り込むとまさに人質が捕まっていたが、それは潮路岬ではなく、別の高校の生徒であった。

 

しかも携帯の位置情報を辿ると、岬は都内のホテルを転々としていることがわかり、本人の意志で自ら消えたことが明らかになる。

 

人質事件は解決したが、人探しの依頼は振り出しに戻る。

 

では岬はどこへ消えたのか。

 

倒理と氷雨の二人は、岬が消えた日の動線を詳しく探る。

するとルームメイトである本庄真琴の、「メガネが机の上にあったのに消えていた」という証言が事件解決のきっかけとなる。

 

高橋優花の、「線路越しに声を掛けられて、「そっちに行く」という合図があったのに五分経っても出てこなかった」
で、この事件は潮路岬=高橋優花の自作自演だったのだ。

 

つまり変装をしてまで、自分探しの依頼をした岬。

 

なぜそんなことをしたかと言うと、探偵が周りの人物に自分自身について調査することで、周りの人物にどう思われているのか知るため。

 

大掛かりな計画を実行するも、周りからの評価が「普通」ばかりで、印象が薄かったことに落ち込む岬。

 

すると、本当の自分を知る人物は、自分を含めて、数少ないものだと倒理がフォローをする。

続けて、氷雨が薬子からのメッセージと連絡先が書かれた紙を渡す。メッセージは「もっと話してみたい」と書かれていた。

 

そうして、岬の依頼がきっかけで事件が解決したこと、倒理と氷雨にとっては岬が「普通」ではなかったことを聞き、岬は嬉しそうにします。

 

事件解決後、二人は今回の依頼が「変」だったと、笑い合いながら感想を言い合う。

 

そして、倒理が「俺がいなくなったら、俺の事を聞いてくる探偵に俺の印象を何と言う?」と尋ねると、氷雨は「ほかの探偵じゃなくて、自分が探す。」と返す。

 

「じゃあ逆に氷雨がいなくなったら、俺が追いかける」と言いかけるが、「追いかけないで!」と真剣な目で訴える。

 

5話はここで終わる。

感想

今回の事件の結末はとても意外かつ複雑で、事件のトリックを理解するのに時間がかかった。

6年前の事件についての言及もなかったが、最後の二人の会話が倒理と氷雨の関係を示唆しているように感じた。

穿池が美影に強い殺意を抱いているように、氷雨は倒理に強い想いを抱いているように見えた。

倒理も、本当の自分を知っている人物として氷雨を挙げたように想いが弱いというわけではなさそうだが、氷雨には倒理に言えないことがある感じがする。

美影との密会の事もあり、美影はその言えないことを知っているのだろうか?今後の展開に注目したい。