薬膳・漢方についての正しい知識を得て、自身の生活へ役立てることを目的につくられた「薬膳・漢方検定」について取り上げさせて頂きました。
食生活を見直したい、美容効果をもつ薬膳に興味があるといった方が受験しています。
この資格は、薬膳・漢方を極めたい人に向けられたではなく、これから学んでみたいという人に向けられたものです。
薬膳と漢方について学んでもらって、日々の暮らしに活用してもらうことを目的とした資格です。
季節による食材の選び方や、体質や体調なども意識した、最適な食材の組み合わせなどを学ぶことができます。
Contents
適用する仕事
この資格は、基本的には就職に使う資格ではありません。
仕事で活かすのであれば、ドラッグストアの店員などです。
基本的には、生活に薬膳・漢方を使いたい人に向けられた資格です。
薬膳・漢方の知識を正しく身につけて食生活を良くしたい人、日々の生活に活かしたい人などに向けられた検定試験です。
薬膳・漢方に興味を持った方を対象としています。
体質や体調、季節ごとの食材の選び方や、食材の良い組合せなどを知ることができます。
漢方の基本を学んで、病気になりにくくなるための工夫を学ぶこともできます。
自然の中で生きている、自然の原理原則を知って、健康に暮らすための知恵を学びます。
おおよその年収とキャリアパス
仕事に使う資格とは言い難いので、この資格での年収やキャリパスを示すことはできません。
この資格を取得後、ステップアップになる資格として漢方養生指導士が挙げられます。
認可団体
薬膳・漢方検定は、日本漢方養生学協会が主催している検定です。
前項目に挙げた漢方養生指導士の資格も、同じく日本漢方養生学協会が主催しています。
受験条件
どなたでも受験することができます。
年齢、国籍、学歴に制限はありません。
試験はオンラインで開催されます。
対応OSとブラウザは次の通りになっています。
パソコンの場合
対応OS:Windows11,Windows10、MacOS
対応ブラウザ(Windowsの場合):Google Chrome、Microsoft Edge
対応ブラウザ(MaxOSの場合):Google Chrome
タブレット端末の場合
対応OS:iPad
対応ブラウザ:Safari
スマートフォンの場合
対応OS:iPhone,android
対応ブラウザ(iPhoneの場合):Safari
対応ブラウザ(androidの場合):Google Chrome
IE(Internet Explorer)などの、上記以外のブラウザやOSは使用できません。
申込みの前に、カメラ付きのパソコンや、スマートフォン、タブレットで利用環境チェックは必ずしてください。
合格率
合格率は毎回90%前後です。
1年当たりの試験実施回数
薬膳・漢方検定は、1年に2回実施されています。9月と2月です。
9月の試験の申込期間は、例年8月までです。
2月の試験の申込期間は、例年1月までです。
試験科目
試験は4肢択一のマークシート形式です。問題数は100問で、試験時間は60分です。
試験内容は以下の通りです。
現代の薬膳・漢方
・漢方とは
・養生とは
・薬膳とは
漢方の基本
・陰陽論
・五行説
・五行配当表
・気血水
薬膳の基本
・四気
・五味
・帰経
・食のバランス
身近な食材
・乾物
・野菜/果物
・魚/肉/その他
薬膳・漢方と暮らし
・季節と養生
・未病と養生
・男女の年齢と養生
採点方式と合格基準
試験はマークシート方式なので、採点は正誤判定です。
70%以上の正答率で合格です。
取得に必要な勉強などの費用
試験は公式テキストを中心に出題されます。
公式テキスト
出版社名:実業之日本社
商品名:全改訂版 薬膳・漢方検定公式テキスト
価格:1,650円(税込)
【内容】
第1章 現代の薬膳・漢方
「薬膳」は現代の「食育」に通じる
第2章 漢方の基本
すべての土台である「陰陽五行説」がわかる
第3章 薬膳の基本
「四気」「五味」「帰経」から考える食事
第4章 身近な食材
日常の食事を「薬膳」にする食材の知識
第5章 薬膳・漢方と暮らし
季節、体調、個人に合わせた養生
公式テキストには、学習方法や重要ポイントが書いてあります。
繰り返し読むことで、合格基準への正答率70%に近づけることと思います。
薬膳・漢方検定 合格対策講座
受講料:2,200円(税込)
2023年度の講座は、Zoomでの開催でした。
Zoomでの開催のときは、インターネット環境のあるカメラ付きパソコン、スマートフォン、タブレットのいずれかが必要です。
受験料
ここでの価格は税込みとなっています。申し込み後の変更やキャンセルはできません。
受験料は6,200円です。
再挑戦割と食検割
第19回の検定には、再挑戦割と食検割があります。
再挑戦割は、第1回から第18回の検定を受験している方で、再度チャレンジする方に適用される割引となっています。
再挑戦割:6,000円
食検割は、ごはん検定、紅茶検定、きのこ検定、調味料検定、野菜検定、フルーツ検定、だし検定、パンシェルジュ検定、発酵検定に合格した方が申し込める検定です。(詳しくは日販の検定ポータル「検定、受け付けます」を参照)
食検割:6,040円
注:各種割引を併用することはできません。
その他の割引
合格対策講座と検定とのセットもあります。セット料金は次の通りです。
通常価格:8,500円→8,200円
再挑戦割:8,500円→8,000円
食検割:8,500円→8,040円
5名以上のグループでの申し込みの場合は、団体割引が適用できます。
受験料は1人5,000円です。
受験申込方法
薬膳・漢方検定の公式ホームページから申し込みします。
という流れになっています。
試験はオンライン形式です。
受験者のご自宅などで、自身のカメラ付きパソコンやスマートフォン、タブレットで受験します。
使用する端末で受験ができるか、今すぐかんたん10秒チェックを行います。
受験開始可能時間は、2024年3月17日(日曜日)の場合は、14:00から14:30です。
試験時間は、受験開始後に最大で60分までです。例えば14:20に試験を開始した場合は、15:20に試験終了です。
受験できるのは1人1回までです。
受験開始可能時間を過ぎてしまった場合は、受験することはできません。
また、テキストを見ながら解答することはできません。
公式ホームページの「実施概要・お申し込みはこちら」をクリックして、申し込みます。
まとめ
薬膳・漢方の検定について取り上げさせて頂きました。
この資格は、基本的には就職に役立てるものではありません。
生活する上で、薬膳・漢方を活用したい人への資格です。
漢方というと、即効性がなさそう、苦いなどのマイナスのイメージを抱いている方が少なくないと思います。
しかし、漢方薬は様々な生薬の組み合わせから作られているもので、人の体質や症状に対応できるものです。
何千年もの歴史があって治癒効果が期待できるものが、今の医薬品として使われています。
合格率が毎回90%前後と高めの検定ですが、受験者アンケートでは、半分近い受験者が「難しかった」「やや難しかった」と回答しています。
アンケートを見ると、勉強せずに合格できる資格ではないことがうかがえますよ。
関連する記事はこちら
スパイス&ハーブ検定について