埼玉県さいたま市北区について

埼玉県さいたま市北区について

皆さん、埼玉県のさいたま市についてどのくらい知っているでしょうか?
さいたま市という地域は、埼玉県の南東部に位置する市です。
さいたま市は大宮エリア、与野エリア、浦和エリアの3市が合併して、2001年5月に誕生しました。
2005年にはそれに加えて旧岩槻市とも合併しました。
現在では、さいたま市の中に10の区が存在します。

さいたま市の10の区のうち、今回は「さいたま市北区」に焦点を当てて紹介していきます。

特徴

さいたま市北区はその地名のとおり、さいたま市の北部に位置する地域です。
さいたま市の北部なので、市境にあたります。
隣接地域は上尾市、蓮田市、白岡市が挙げられます。

さいたま市北区だけで、2023年3月の時点で約15万人もの人口を誇っています。(さいたま市10区の中でも真ん中くらいの多さ)
さいたま市北区は埼玉“県”ではなく「さいたま市のベッドタウン」とも呼ばれているほど、人口が増加していて、多数の大型マンションを含む住宅街も増えています。
郊外にショッピングセンターがありますから、子育て世帯にも優しい街となっています。

保育士の女性に抱っこされている赤ちゃんその一方で、さいたま市北区には、自然や伝統ある施設もたくさんあります。
まず、さいたま市北区の西側には、(さいたま市)西区との境に鴨川が流れています。
反対側の東側には、(さいたま市)見沼区との境に芝川、見沼代用水が流れていて、水源が豊富な土地といえます。

伝統ある施設では、さいたま市北区は日本の文化である盆栽を継承する「大宮盆栽村」があります。
それに、日本近代漫画の先駆者である「北沢楽天」の晩年の邸宅跡地に作られた漫画会館も、趣ある施設として有名です。

ちなみに、さいたま市北区出身の方には、宇宙飛行士・若田光一さんが有名です。
彼は宮原に生まれ、中学校も宮原地域を卒業しています。

ところで、冒頭でさいたま市には10もの区があると述べましたが、それぞれカラーや区の花が制定されています。

さいたま市北区の色とは
さいたま市の区の色については、市民と行政の協働によるまちづくりの一環として、2005年4月6日に制定されました。
色の理由は主に市内の小中学生の意見を取り入れています。さいたま市北区のカラーはふかみどりです。
理由は盆栽のまちとして有名だからです。
さいたま市北区の花とは
さいたま市北区の花は菜の花です。
市民の森(見沼グリーンセンター)南側の菜の花から取り入れています。
市民の森の菜の花と風車との風景は、北区の風物詩となっていて、春になると壮観な景色が見られます。

歴史

歴史をさかのぼると、元々は山林地帯が広がる地域でした。
それが1915年(大正4年)に盆栽村が誕生しました。
東京から盆栽業者が移り住み、盆栽の育成に魅せられた土地の愛好者によって盆栽好きが増加したためといわれています。

それに、以前その周辺は町や村で散らばっていました。(大宮町、三橋村、日進村、宮原村、大砂土村)
それらが1940年に合併し、大宮市が発足しました。(この5つ以外にも大宮市の地域はあります。)

21世紀でのさいたま市誕生にいたっては、冒頭文で説明したとおりです。
そして、2003年4月1日に、さいたま市が政令指定都市に移行したのをきっかけに「さいたま市北区」というエリアが発足しました。

交通

さいたま市北区は主要駅となる大宮駅に近いエリアなので、鉄道路線が充実しています。

鉄道

さいたま市北区にある日進駅

  • 東北本線-土呂駅
  • 高崎線-宮原駅
  • 川越線-日進駅
  • ニューシャトルー加茂宮駅、東宮原駅、今羽駅、吉野原駅
    (鉄道博物館駅は区内には所在していない場所だが、周辺の北区民の最寄り駅となっている)
  • 東武アーバンパークライン(東武野田線)-北区内の所在地に駅はないが、北大宮駅⇔大宮公園駅間大宮公園駅⇔大和田駅間で通過している

バス

  • 東武バスウエスト
  • さいたま市コミュニティバス(北区コミュニティバス)
  • さいたま市乗合タクシー(吉野町や土呂駅経由のルートがある)

道路

国道17号、国道16号東大宮バイパス、産業道路など

産業や企業

上尾市との境にあるさいたま市北区吉野町には「大宮総合食品卸売市場」があります。
なかには100軒もの卸売店が入っていて、関東でも最大級の卸売市場となっています。
普段は、食品関係の専門の業者だけが利用していますが、一般開放日もあります。
年末の買い出しの際には、とても混雑します。

また、吉野町には吉野原工業団地といわれるエリアがあり、数多くの工場が並んでいます。
さいたま市の流通・生産拠点として貢献しています。

そして、さいたま市は伝統や文化もあります。
さきほど、お伝えした盆栽村は毎年5月3日〜5日には「大盆栽まつり」が開催され、全国から多くの盆栽愛好家が訪れて賑わいます。
盆栽村はさいたま市だけでなく、日本屈指の盆栽郷としても知られています。

また他には、日進町では元日の午前0時に日進神社で「日進餅つき踊り」が催されます。
これは江戸時代から続いている行事で、当時、中山道の伝馬役(物資や人の移動のために置かれた役職)だった若者たちが街道を通行する大名や武士のために、宿泊する宿で接待と旅の慰安を兼ねて行われたのが起源とされています。
現代では、さいたま市指定の無形民俗文化財にもなっています。

名所(観光やレジャー)

観光やレジャーも含めた名所をご紹介していきます。

盆栽美術館

さいたま市北区にある盆栽美術館先ほど盆栽村のことをお伝えしましたが、その中にある「大宮盆栽美術館」があります。
2010年に世界初の公立盆栽美術館としてオープンしました。
館内は室内展示の「コレクションギャラリー」と、約60点の大型盆栽を野外展示する「盆栽庭園」の2つの構成になっています。

おふろcafe utatane

おふろcafe utataneの暖簾鉄道博物館駅は北区の範囲ではないですが、そこから北に10分ほど歩いたところにこのおふろcafeがあります。
お風呂のみならず、食事ができるカフェや漫画(約1万冊)が読み放題のラウンジ、仕事ができるワーキングペース、宿泊できる部屋まで用意されたリラクゼーション施設です。

店名に“utatane”とあるように、「うたた寝してしまうような心地よさ」をコンセプトに掲げています。
ハンモックがあったり、多くの漫画があったりと、魅力いっぱいな施設です。
定期的にイベントを開催していますので、飽きが来ない施設でしょう。

美楽温泉 spa-herbs

美楽温泉 spa-herbsの一部こちらも温泉施設です。
北区の宮原という地域に、ステラタウンという大型商業施設の近くにあります。

まるで温泉地で過ごしているような「くつろぎの空間」を提供しています。

コンセプト
  • H(Healty)健康的な生活
  • E(Enjoy)楽しく、おいしく、きれいを
  • R(Relax)くつろいで過ごせる館内
  • B(Beauty)美しくなるエステや岩盤浴
  • S(Studio)新しいスタイルのフィットネスなどのスタジオ

さいたま市市民の森

見沼たんぼの北部に位置し、敷地の東側を芝川に、西側を見沼代用水西縁に隣接したところに見沼グリーンセンターという施設があります。
その中に「市民の森」があります。豊かな自然があふれる施設です。

こちらを向いているあいくるしいシマリスこちらの注目スポットは、可愛らしいリスの像が玄関となっている巨大な「りすの家」です。
ここにはシマリスが住んでいます。
シマリスが住みやすい自然の環境を再現したゲージとなっているので、元気いっぱいのシマリスを見ることができます。

商業施設

さいたま市北区には、代表的な商業施設が2つあります。

ステラタウン

商業施設・ステラタウン上記の「美楽温泉 spa-herbs」の欄にも触れましたが、ステラタウンはショッピングセンターです。
約110店舗もの多様なショップやレストランからなる専門店街のステラモールとイトーヨーカドー、イエローハット、BOOKOFF、ダイソーといった大型店も有しています。
ステラタウンのステラとは「星」から由来しています。

イオン大宮店

イオン大宮店のロゴマークモールではないイオンですが、こちらの特徴は映画館があることです。
その名も「イオンシネマ大宮」です。
8スクリーンで1,770席も設けられています。

その他のイオン直営売り場や専門店で、生活用品の一通りはそろえられます。
1階にはフードコートも整備されています。
モールではないので、中規模な広さなのが魅力なポイントです。

食べ物やグルメ

さいたま市北区は大宮区に近いこともあって、チェーン店が多い地域です。
その土地ならではの食べ物や料理があるわけではありません。
ですので、ここではおすすめのお店をご紹介しましょう。

大宮総合食品卸売市場

産業の分野でも登場した食品卸売市場は、場内にいくつかの食事処も設けています。
車は900台も停められるので、一般の方も食べに行くことができます。
市場の中にある店だけあって、デカ盛り・大盛りを掲げている店が多いです。

店の例
  • 花いち(鬼コスパの海鮮丼やエビフライ)
  • キッチンニューほしの(超大盛りでカツカレーで人気の洋食屋)
  • 海鮮亭 高はし(デカ盛り海鮮丼や定食のお店)

など

おふろcafe utatane

先ほども登場した「おふろcafe utatane」はカフェエリアも好評です。
特徴は北欧料理を味わえることです。
これは支配人の方が、フィンランドで体験した伝統料理から取り入れたそうです。

北欧料理のミートボールプレート(写真はイメージです)

メニュー例
  • オーロラクリームソーダ
  • ママの手ごねミートボールプレート
  • うたたねジャープリン

など

まとめ

今回はさいたま市北区にスポットを当てて、街の特徴をお伝えしました。
大宮区の北側にあって目立たないところだと思っていた皆さん、この地域は住宅が多く立ち並び、子育て世代に大変人気の地域の1つとなっています。

しかし、住宅や人口だけでなく、川があったり、伝統が息づくところもあるエリアです。
見沼グリーンセンターでは、春になると菜の花が咲きます。
そばに風車もありますから、絶景の観光スポットや撮影スポットになっています。

さいたま市北区は将来的にも伸びしろのある街です。
調べてみると、大きな温泉施設が複数あることが分かりました。
日々、お疲れの方は、一度足を運んでリラクゼーションを受けてみてはいかがでしょうか。
大宮駅周辺とは違う街の魅力が感じられますよ!