埼玉県さいたま市大宮区について

埼玉県さいたま市大宮区について

今回はさいたま市の大宮区について、お伝えします。
大宮区と聞くと大宮駅を思い浮かべる人が多いでしょう。
その通り、大宮区は大宮駅周辺のエリアを指します。
大宮駅は新幹線や在来線が多く通っていて、埼玉県一の商業都市ともいわれています。
大宮駅は全国で9番目に乗降客数が多い駅なので、仕事やプライベートなどで利用した人も多いでしょう。

もう何度も大宮エリアに行っている人も、これから掘り下げて大宮区を紹介していきますので、どうぞこのまま読み進めてみてください。

特徴

さいたま市大宮区は、埼玉県さいたま市を構成する10区のうちの一つを指します。
その中に大宮駅、さいたま新都心駅、鉄道博物館駅が含まれています。(さいたま新都心駅の東側は大宮区吉敷町

大宮区の人口は、2023年11月の時点で約12万人です。
住んでいる人よりも、よそから遊びに来たり、乗換駅として利用している人口の方が圧倒的に多いです。

大宮駅周辺には商業施設やオフィスビルが集まっていて、にぎやかな街です。
大宮駅の東口には、南側に延びる大宮南銀座商店街があり、歓楽街として知られています。

大宮駅東口の夜の繁華街

反対に西口側では、総合コンベンション施設であるソニックシティや数々の商業施設が立ち並んでいて、若者や家族連れでにぎわっています。

大宮駅西口のメインストリートと周りの商業施設しかし、駅周辺から2,3km離れると、閑静な住宅街が広がっています。
例えば、大宮氷川神社を含む「高鼻町」がそれに当てはまります。

この大宮氷川神社ですが、神社だけでなく近くにいろいろな施設も隣接しています。

まず、埼玉県最初の県営公園である「大宮公園」があります。
自然豊かで、お花見スポットとして知られています。
その中には小動物園や子供遊園地もあります。

また、サッカースタジアムや県営大宮球場といったスポーツ施設や、博物館や図書館などの文化施設もありますから、いろいろなカルチャーをギュっと詰め込んだエリアだといえます。

さいたま市大宮区の著名人には、高橋由美子さん(女優)や菜々緒さん(モデル、女優)などがいます。
(明らかに大宮区と分かる方だけ抜粋しています)

大宮区の色
さいたま市内の10区には、それぞれ色が割り当てられています。
さいたま市大宮区の色は「オレンジ」です。
これはJリーグで大宮アルディージャのチームカラーが、オレンジだからです。
大宮区の花
さいたま市大宮区の花は「さくら」です。
理由は区内各所で見ることのできる花だからです。
さきほどご紹介した大宮公園では、「さくら名所100選」にも選ばれています。
公園内では、ソメイヨシノをはじめ1,000本もの桜が植えられています。

歴史

まず、「大宮」という地名は“大いなる宮居”という意味です。氷川神社が由来になっています。
大宮は古代、氷川神社の門前町として、また江戸時代以後には中山道の宿場町として発展してきました。
後年の大宮宿は、宮町、大門町、仲町、下町、吉敷町で構成されていました。

1869年に廃藩置県が行われましたが、最終的には浦和が県庁所在地になりました。

1940年(昭和15年)、当時大宮町だったところが、周辺の日進村、三橋村、宮原村、大砂土村と合併したため、県下5番目の規模として「大宮市」が誕生しました。
さらに1955年(昭和30年)には、指扇村、馬宮村、植水村、片柳村、七里村、春岡村の6村も合併し、県下最大の都市となりました。
これで市の面積や人口が、以前の2倍以上になりました。

1970年代後半には、大宮の交通網が発展します。(鉄道の歴史は次の項目でお伝えします)
交通機関の整備によって、大宮西口地区が再開発を行いました。
1987年には、プラネタリウムが楽しめる宇宙劇場を併設した大宮情報センター「JACK大宮」ができました。
また、翌年には商業や業務の複合施設である「ソニックシティ」も落成しました。

快晴の空に映える大宮ソニックシティビルそして、時は流れて2001年5月1日に、浦和市と与野市との大合併が行われて「さいたま市」ができました。
2003年には、さいたま市が政令指定都市に移行するため、旧大宮市区域にあたる部分に大宮区、西区、北区、見沼区の4つの区が設置されました。
その一つが大宮区として、現在に至ります。

交通

大宮は鉄道の街といわれていますが、これにも歴史があります。

大宮の鉄道の歴史

まず、日本鉄道は東京から高崎を結ぶ路線を建設しました。(現在の高崎線にあたる)
高崎線の熊谷駅までを開業させた後、次に日本鉄道は東北本線を建設する際、どこから高崎線と東北本線との分岐させるのかを決めるのに、話し合いが行われました。(1884年に熊谷・高崎間は全通する)
このとき建設責任者の井上勝という人が、建設費・工期や開業後の営業利益などを総合的に試算し、大宮で線路を分岐させるという決断を下しました。
この決断によって、大宮の鉄道としての歴史は始まりました。

1885年には大宮駅が開設されました。

東口から見た大宮駅の外観駅の開設には町の人たちの運動が関わっています。
そして1896年には、駅に隣接して車両の工場が開設されました。
これにより、駅周辺には多くの人が暮らすようになり、大宮は企業城下町(巨大企業または同種の企業群を中心として発達した町)のように発展していきました。

ここまでは明治時代での出来事ですが、昭和に入っても交通網の整備は進みます。
昭和以降の鉄道を表にまとめました。

1929年 東武野田線開業
1932年 京浜東北線開業
1940年 川越線開業
1982年 東北新幹線と上越新幹線が開通
1983年 埼玉新都市交通ニューシャトル開業
1985年 埼京線開業
2015年 東北・山形・秋田・北海道・上越・北陸新幹線の全列車が大宮駅に停車するようになる

現在の大宮区と鉄道

JR東日本

ターミナル地点としての大宮駅 東北新幹線、山形新幹線、秋田新幹線、北海道新幹線、上越新幹線、北陸新幹線、京浜東北線、宇都宮線、高崎線、上野東京ライン 、湘南新宿ライン、埼京線、川越線、武蔵野線(むさしの号・しもうさ号として)
さいたま新都心駅⇔大宮駅 京浜東北線、宇都宮線、高崎線、上野東京ライン

東武鉄道

大宮駅⇔北大宮駅⇔大宮公園駅 野田線(東武アーバンパークライン)

埼玉新都市交通

大宮⇔鉄道博物館駅 伊奈線(ニューシャトル)

その他の大宮区の交通網

バス

  • 国際興業バス
  • 東武バスウェスト
  • 西武バス
  • 丸建つばさ交通
  • さいたま市コミュニティバス(北区コミュニティバスが大宮区の範囲)

道路

  • 首都高速埼玉新都心線(高速道路)
    国道17号
  • その他の4つの主要地方道と5つの一般県道

産業や企業

大宮区は第3次産業の従事者(商業・金融・保険業、運輸・郵便業など)が多く、県内最大の商業地です。
その中には古くから営業を続ける商店も残っています。

また、大宮区に本社を置く企業もたくさんあります。

  • アイダ設計
  • ハイデイ日高
  • 富士薬品
  • むさし証券
  • 武蔵野銀行
  • しまむら

など

名所(観光地やレジャー、公共施設や商業施設も含む)

さいたま市大宮区は商業の街として、いろいろな名所や遊び場所があります。

武蔵一宮氷川神社

武蔵一宮氷川神社の正面門「大宮」の名前の由来となった、2000年以上の歴史を持つ神社です。
埼玉県近辺や東京都に約280社ある氷川神社の総本社です。
正月三が日の初詣参拝者がとにかく多く、全国でも10位以内に数えられています。

御利益は家内安全、商売繁盛、交通安全、縁結び、安産、災難除け、心願成就などがあります。

大宮公園

埼玉県営の都市公園で、広大な敷地をもっています。
その中には小動物園も開設されています。
その他にも、公園内に埼玉県営大宮公園野球場、さいたま市大宮公園サッカー場(NACK5スタジアム大宮)、大宮競輪場などが併設されています。

空から撮った大宮公園の周りの施設公園内は1,000本もの桜をはじめ、新緑や紅葉の美しい樹木がたくさんあるので、四季おりおりの変化が楽しめます。
お花見スポットとしても有名です。

ちなみに、大宮公園は第一・第二・第三と分かれていて、それぞれ特徴があります。
第二・第三公園では、毎年「全国大陶器市」が開催されています。

鉄道博物館

鉄道博物館(大成)駅「さいたま市大宮区大成町3丁目」に造られた、鉄道・歴史・教育をコンセプトにした博物館です。
日本と世界の鉄道に関する資料を公開したり、鉄道車両の実物を展示したりしています。
ただ閲覧するだけでなく、鉄道システムを実際に体感できたり、模型やシミュレーションを使って運転の体験ができたりと、鉄道を身近に感じられるよう工夫されています。
ショップやレストランも充実していて、電車の中で食事できるレストラン(食堂)や駅弁などが人気です。

埼玉県立歴史と民俗の博物館

埼玉県立歴史と民俗の博物館大宮公園内にある博物館です。
埼玉県立博物館と埼玉県立民俗文化センターが統合して、2006年4月に誕生しました。
歴史・民俗・美術を総合的に扱っているのが特徴ですので、埼玉のくらしや文化を学ぶことができます。

みどころ
  • 歴史展示室に近・現代展示室が登場
  • 美術展示室を新設。コンセプトは博物館の中の「小さな美術館」
  • 民俗展示室を新設。映像展示もできる。

食べ物やグルメ(有名店など)

さいたま市大宮区には、以下のグルメが有名です。

大宮ナポリタン

大宮ナポリタンのランチセット「大宮ナポリタン」のいきさつとしては、大宮はかつて「鉄道のまち」として栄えていました。
その周辺で働いていた鉄道員や工場マンがよく食べていたことから、ご当地グルメとして復活させたというわけです。
ナポリタンの色は氷川神社の鳥居の朱色や、大宮アルディージャのオレンジにちなんでいます。

大宮ナポリタンと名乗るには、条件があります。

  1. 旧大宮市内に店舗があること
  2. 具材に埼玉県産野菜を1種類以上使うこと

大宮ナポリタンが食べられる主なお店はこちらです。

  • 伯爵邸
  • 洋食 ひいき屋
  • ビストロボナペティ
  • 大宮コーヒーロースターズ

氷川だんご屋

氷川だんごの店先で撮った氷川しょうゆ団子氷川神社へと続く参道の一角にある、しょうゆ焼きだんごの専門店です。
米粉だけを使った歯ごたえのあるのが特徴のだんごです。

主なメニュー
  • いそべ焼きだんご(一皿2本ウメ茶付き)420円
  • 酒まんじゅう(アルコールは含まれていない) 420円
  • 揚げまんじゅう 420円

夏はかき氷も販売しています。
特に2023年は10月~11月はじめまで暑さが続きましたから、秋になってもかき氷は盛況でした。

食堂 多万里(たまり)

グリーンピースがのっている醤油ラーメン1946年創業、昭和レトロな懐かしさを感じられる人気ラーメン店です。
ラーメンの上に乗っているグリーンピースが特徴です。
麺類の他にも、チャーハンや中華丼といったご飯メニューもあるので、ガッツリ食べたい人にもおすすめです。

築地玉寿司

築地玉寿司の提供メニューテナントの回転が速いルミネ大宮店の中でも、長年お客様に愛されている店舗です。
市場直送の新鮮ネタを使って、お寿司はもちろん、つまみや焼き物も提供しています。
ランチメニューは1,000~1,500円くらいです。
それ以外にもお好みにぎりも頼めます。(ネタによって一貫120円~1,000円の幅)

それ以外にも、まだまだお店はありますよ。

まとめ

今回、さいたま市大宮区を紹介しました。
大宮区は埼玉一の乗降駅として知られていますが、その長い歴史は鉄道とともにありました。

大宮区はたくさんのお店や遊び場所があります。
大宮駅周辺にもたくさんのスポットがありますが、鉄道博物館や大宮公園など足を伸ばしてみると、また違った一面も見られることでしょう。

皆さんも大宮区の魅力を探してみませんか。

 

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