日本健康マスター検定とは、生活習慣病の予防や、食生活や運動、休養といった生活習慣の見直しなどの健康に必要な知識を広く問われる内容になっています。
以前は「健康マスター・ベーシック」という名称の検定でしたが、第17回検定から「健康マスター」に改称しています。
昨今では平均寿命も延びていますので、仕事でも生活においても、健康状態は更に重要になってきていると思います。
こちらは、就職に使う資格とは少し違います。
健康についての知識をつけて、それを使って健康的な生活を送るための資格です。
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適用する仕事
端的にいうと、この資格だけを使っての就職は難しいです。
仕事に活かすとすれば、食や美容、学校関連の仕事をされている人です。
この資格を取得すると、顧客などに対して健康知識を役立てることができます。
この資格は仕事に活かすというよりは、健康に長生きするための資格といえます。
ここで、平均寿命と健康寿命の解説をさせていただきます。
上記以外でも、WHOの発表で、世界各国の平均寿命ランキングで日本が1位となっていて、84.3歳となっています。
現在の日本は、高齢化社会でも超高齢化社会でもなくて、超高齢社会という状態になっています。
寿命が延びているのはいい事だと思われるかもしれませんが、心配な点もあります。
寿命が延びているのは、元気な高齢者が多いということではないのです。
例を挙げさせていただくと、病気でベッドの上で寝たきりになって長生きする人もいます。
これは健康に長生きするのと、全然違うものだと思います。
単に長生きするだけでなく、健康に長生きするために、健康寿命を延ばすよう心掛けることは大切なことです。
その健康寿命を延ばす目的も、「日本健康マスター検定」にはあります。
日本人の平均寿命と健康寿命の差は、男性で約9年、女性で約12年ほどあります。
つまり、平均すると、この年数だけ自立できずに、自分だけの力で日常生活を送れない期間があるということです。
おおよその年収とキャリアパス
仕事に使う資格というよりは、自身の健康のための知識を得る資格という意味合いが強いため、この資格での年収やキャリアパスを示すのは難しいです。
認可団体
一般社団法人の日本健康生活推進協会が実施する資格試験です。
日本健康マスター検定は、日本医師会が監修協力、後援しています。
後援している団体は、文部科学省、日本歯科医師会、日本看護協会、日本薬剤師会、神奈川県ほか自治体です。
受験条件
日本健康マスター検定は年齢や職業、性別、学歴を問いません。
どなたでも受験することができます。
年齢別では、最年少で小学校高学年、最年長で82歳の合格者がいます。
また、この検定は、過去に受験したレベルは関係ありません。
健康マスター、健康マスターエキスパート、どちらのコースもどなたでも受験することができます。
つまり、健康マスターの方を受験せずに、いきなり健康マスターエキスパートを受験することもできるということです。
合格率
第1回から第18回の累計の合格率は、60.6%でした。
年度ごとの合格率は、非公開となっています。
1年当たりの試験実施回数
この試験は、1年に3回行われています。
6~7月、10~11月、2~3月の3回です。
試験科目
試験時間は健康マスターが50分、健康マスターのエキスパートが60分です。
受験はCBT方式となっています。
CBT方式とは、コンピュータを利用する試験のことです。
受験者は、コンピュータの試験問題を見て、マウスやキーボードを使って解答する形式です。
試験の開始時刻も、CBT予約画面で希望の開始時間を選ぶことができます。
健康マスター検定、および健康マスターエキスパートの試験範囲は次のようになっています。
採点方式と合格基準
健康マスターは3肢択一問題です。
なので、そのまま採点されます。
合格基準は、正答率75%以上です。
取得に必要な勉強などの費用
勉強の方法はいくつかあります。
公式テキスト
2023年12月上旬に、新たな公式テキストが発売されました。
発行元:健康マスター検定協会(一般社団法人日本健康生活推進協会)
- 『100年ヘルスケア バイブルⅠ』セルフケア版(自分の健康づくり)【健検】健康マスターコース 公式テキスト
- 『100年ヘルスケア バイブルⅡ』コミュニケティケア版(みんなの健康づくり)【健検】健康マスター・エキスパートコース 公式テキスト
【公式サイト販売価格】
両版共通各3,190円(税込、配送料込み)
セット購入5,280円(税込、配送料込み)
政府の国民健康づくり計画「健康日本21・第3次」をベースに、役立つ最新の情報やノウハウを盛り込んでいます。
社会のヘルスリテラシーやウェルビーイングの向上を意識した、わかりやすい内容となっております。
ヘルスケア各分野のリーダー的専門家の方によって、徹底して監修しています。
セミナー
公式サイトをご覧いただくと、「健検CBT 受験対策セミナー」のお知らせがありますが、まだ詳細情報が載っていませんでした。
開催が決まったら掲載するとのことです。
受験料
受験料は税込の料金です。
健康マスター:6,600円
健康マスターエキスパート:9,900円
同一企業グループでの団体受験の場合、20名以上ですと受験料が10%割引になります。
また、テキスト代も50%割引されます。
受験申込方法
- 日本健康マスター検定のホームページを開きます。
- 会員登録を行います。会員登録が済んでいる人は次へ進みます。
- 受験申込の手順に従って申し込みます。支払い手続きを行います。
受験料のお支払い方法には、クレジットカード、コンビニ、ペイジー決済があります。
また、試験を欠席した、あるいは不合格になった人だけは、その翌日から再受験を申し込みすることができます。
その際は、受験希望日の前日(土日と祭日を除く)の17時まで申し込むことができます。(例えば、月曜日の受験を希望するときは、前の週の金曜日の17時までに申し込む必要があります。)
合格発表は、試験終了後に即時行われます。
認定証の有効期間は4年間です。更新には、最新の健康情報などのセミナーの受講が必要です。
受講料は3,000円程度が予定されています。
更新する場合は、有効期限内にeラーニング形式の講座と修了テストを受けて、それに合格する必要があります。
まとめ
「日本健康マスター検定」という、健康についての資格を取り上げさせて頂きました。
就職に役立てられる資格とは言い難いですが、健康に長生きするのに必要なことを身に付けるための助けとなります。
自身の健康寿命を、寿命に近付けることは、誰しも願っていることと思います。
生活習慣の改善につながる健康知識や、ノウハウを修得する手掛かりになると思います。
介護を必要とせずに、自立して日常生活を送りたいと、皆さん思っているはずですよ。
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2023年に厚生労働省が発表した資料によると、男性の平均寿命は81.05年で、女性の平均寿命は87.09年です。