IC3(アイシースリー)について

IC3(アイシースリー)について

パソコンに関する資格として、MOSITパスポート基本情報技術者試験など様々な資格がありますが、IC3(アイシースリー)という資格はご存じでしょうか。
この記事では、IC3について受験方法から適用する仕事までご説明いたします。

適用する仕事

IC3は、表計算ソフトやワープロソフトの操作方法やインターネットの基本的な使い方などのITに関する幅広い知識とスキルが身についていることを証明することから、社会人全般で役立つ資格の一つとなります。
また、職種もITに関わる全てに役立ちます。

IC3(アイシースリー)の正式名称は、「Internet and Computing Core Certification」といい、表計算ソフトやワープロソフトの操作方法やインターネットの基本的な使い方などの、ITに関する幅広い知識とスキルが身についていることを証明する国際的に認められた民間資格です。

IC3は、GS5(グローバルスタンダード5)とGS6(グローバルスタンダード6)の2つのバージョンがあります。

GS5とGS6の中身

・GS5は「コンピューティング ファンダメンタルズ」「キー アプリケーションズ」「リビング オンライン」の3科目

・GS6は「レベル1」「レベル2」「レベル3」の3科目

おおよその年収とキャリアパス

年収のイメージマクロミルの有価証券報告書によると、2023年6月期の平均年収は522万円(平均年齢 33.2歳)となります。

社会で必要なITの基礎力が証明できるので、IT系職種全般だけでなく、業種を問わず、就職・転職活動時にアピールできます。
また、パソコンやインターネットはほとんどの企業で使うため、社会全般で役立つ資格です。

認可団体

日本では、株式会社オデッセイコミュニケーションズが運営管理を行っています。

株式会社オデッセイコミュニケーションズのロゴマーク
CompTIA(米国)やACE(米国)などの国際的な教育・IT団体・政府機関から、広く公認・推奨されています。
「ITリテラシーの国際基準」として、全11か国語で実施されています。

受験条件

必要な資格や条件はありません。
未成年の方は、保護者の同意が必要になります。

また、MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)のWord,Excel,PowerPointに合格している方は、GS5のキーアプリケーションズを免除できます(GS5のみ)。

合格率

2024年01月の時点で、合格率は公開されていません。

1年当たりの試験実施回数

認定されているパソコンスクールや専門学校で実施しています。

青空に雲のように描かれた「school」の文字1年当たりの試験実施回数は、認定されているパソコンスクールや専門学校により異なります。
試験日程は、それぞれの試験会場で異なりますので、各会場にお問い合わせください。

試験科目

ここでのバージョンは「デジタルリテラシーマスター」を含めると3つです。

1.グローバルスタンダード5(GS5)

コンピューティング ファンダメンタルズ

【科目の概要】
モバイル、ハードウェア、ソフトウェア、OSの基礎知識や操作方法、トラブルシューティングなどのコンピューター全般の基礎が出題されます。

【対象となる主なアプリケーション】
Office 2016,Gmail,Chrome など

キー アプリケーションズ

【科目の概要】
表計算ソフトやワープロソフトといった代表的なアプリケーションに共通する機能や、各々の操作方法などについて出題されます。

【対象となるアプリケーション】
Office 2016,Gmail,Chrome など

リビング オンライン

【科目の概要】
インターネットやネットワーク環境でコンピュータを使う際に必要な、基本知識や操作・ルールなどについて出題されます。

【対象となる主なアプリケーション】
Office 2016,Gmail,Chrome など

2.グローバルスタンダード6(GS6)

7つの主要分野(テクノロジーの基礎知識、デジタル社会の一員としての責任、情報の管理、コンテンツの作成、コミュニケーション、共同作業、安全とセキュリティ)の中で、クラウドコンピューティングの概念やモバイルコンピューティングを使用する環境での、コミュニケーション、オンライン上の安全性、デバイスのセキュリティなどのデジタルリテラシーの基礎的な知識について出題されます。

また、以下のように3つの科目(レベル)に分類されています。
・レベル 1
・レベル 2
・レベル 3

3.デジタルリテラシーマスター

GS6の3科目に合格すると、「デジタルリテラシーマスター」に認定されます。

採点方式と合格基準

合格点は1000点満点で、600点~800点以上が目安となっています。

取得に必要な勉強などの費用

独学で勉強をする場合、スクールの対策講座があります。
代表例を以下に記載しています。

1.公式テキストで独学する場合

① IC3 グローバルスタンダード5の対策教材

デジタルリテラシーの基礎① コンピューターの基礎知識 IC3 GS5 コンピューティングファンダメンタルズ対応
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・デジタルリテラシーの基礎① コンピューターの基礎知識 IC3 GS5 コンピューティングファンダメンタルズ対応
1,980円(税込)

デジタルリテラシーの基礎② インターネットの基礎知識 IG3 GS5 リビングオンライン対応
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・デジタルリテラシーの基礎② インターネットの基礎知識 IG3 GS5 リビングオンライン対応
1,980円(税込)

デジタルリテラシーの基礎③ アプリケーションの基礎知識 IG3 GS5 キーアプリケーションズ対応
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・デジタルリテラシーの基礎③ アプリケーションの基礎知識 IG3 GS5 キーアプリケーションズ対応
1,980円(税込)

② IC3 グローバルスタンダード6の参考教材

情報リテラシー入門2022年版
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・情報リテラシー入門2022年版
2,530円(税込)

2.参考書で独学する場合

出版社によって、約1,200円~約8,300円と様々な参考書があります。
ご自身に合った参考書を探してみてください。

3.基礎から学ぶITリテラシー講座(アオテンビデオの無料動画)を見る

無料なので、費用はかかりません。

4.スクールなどで受講する場合(2024年01月の時点)

A校:123,000円(税抜き,テキスト代込)
B校:25,200円~75,000円(税込,テキスト代込)
※科目により異なります。

受験料

IC3のそれぞれの受験料を以下に記載します。

1.グローバルスタンダード5(GS5)

・コンピューティング ファンダメンタルズ
一般価格 5,500円(税込)
学割価格 4,400円(税込)

・キー アプリケーションズ
一般価格 5,500円(税込)
学割価格 4,400円(税込)

・リビング オンライン
一般価格 5,500円(税込)
学割価格 4,400円(税込)

3科目一括
一般価格 14,850円(税込)
学割価格 13,200円(税込)

2.グローバルスタンダード6(GS6)

・レベル 1
一般価格 5,500円(税込)
学割価格 4,400円(税込)

・レベル 2
一般価格 5,500円(税込)
学割価格 4,400円(税込)

・レベル 3
一般価格 5,500円(税込)
学割価格 4,400円(税込)

受験申込方法

IC3の公式サイトを検索していただき、「受験するには」の項目から申し込みます。
あとは試験会場を探して、各会場へ直接申し込んでください。

それと、受験が初めての人は受験者IDの登録が必要です。
試験会場へ行く前に、先に登録を済ませておきましょう。
登録済みの方は再登録の必要はありません。

まとめ

IC3(アイシースリー) 表紙

IC3とは、表計算ソフトやワープロソフトの操作方法や、インターネットの基本的な使い方などのITに関する幅広い知識とスキルが身についていることを証明する国際資格です。
また、19の言語で実施されているグローバルな認定資格で、かつ、多くの企業で社員教育として導入されていることもあります。

IC3を取得することで、ITに関する基礎知識やスキルが証明できるので、IT系職種全般のみだけでなく、様々な職種へ就職・転職を目指すことができます。
また、IT職種の中でも、プログラマーシステムエンジニアなどは、求人が増えています。

最後になりますが、IC3の試験内容は社会人にとって必須なスキルとなる内容であるため、この資格を取得してみてはいかがでしょうか。

 

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