業者に頼んじゃっていい?プロの技術力との違いから見るエアコン掃除の考え方

業者に頼んじゃっていい?プロの技術力との違いから見るエアコン掃除の考え方

暑い夏や寒い冬に起動するエアコン。
久々にエアコンを起動してみると、何やら異臭が・・・といったようなことありますよね。
経験をした方も多いのではないかと思います。

エアコンのメンテナンスをせずに放置をしてしまうと、雑巾が生乾きになったような不快な異臭を発しやすくなるのです。
この異臭の原因は何なのかというのを、今回は解説していきます。

エアコンから漂う異臭を放置するデメリットって?エアコンフィルターに重曹、クエン酸は使える?

エアコンから発せられる異臭…人によっては目を背けたくなるものかもしれませんが、この異臭を放置することは悪手です。
エアコンから漂う異臭を放置することによって起こるデメリットは、異臭による不快感だけではありません

エアコンの異臭の答え

業者に頼んじゃっていい?エアコン掃除の考え方 汚いエアコンエアコン内部に異臭が発生するのは、カビが原因によるものです。
そのカビが発生するということは、埃が溜まっているということでもあります。

その状態でエアコンを起動すれば、その内部の埃やカビの粒子がエアコンの風が出てくる吹き出し口からも風に乗って出てきてしまいます。
それを吸い込んでしまうと喘息やアレルギー、肺炎などを引き起こし、健康を損なうことになります。

乳幼児や幼児、小児がいる家庭では特に注意が必要です。

エアコンフィルターに重曹、クエン酸を使って掃除ができるか?という点に関しては、エアコンフィルターに対してであればクエン酸、重曹を使用して掃除を行う事は可能です。

エアコンフィルターの掃除のみであれば、素人でも取り外しと取り付けは容易に可能なため、部品を壊してしまうというリスクは低いと言えます。

重曹は弱アルカリ性であり、カビや埃は酸性の物質です。
そのため、アルカリ性と酸性をぶつけて中和させることで、カビや埃などを浮かせることができます。

クエン酸は重曹と相性が良いため、重曹を使った状態でクエン酸を使えばより汚れを浮かせて汚れを除去することが可能で、フィルターの掃除を効率よく行えます。

そもそもなぜエアコンから異臭がするのか?

繰り返しますが、エアコンから異臭が発生するのは、主な原因としてカビによるものだとされています。
猛暑が続く夏の時期や寒い日が続く時期には、エアコンをずっと起動しているという場合も多いはずです。

カビができる原因は冷房運転であり、常時冷房が起動していると冷風が室内に送られて、部屋に循環する過程で結露が発生し、エアコン内部の湿度が高くなることで、エアコン内部にカビが繁殖することになります。

冷房運転を停止した後も、密閉空間であるエアコンの内部は湿度の高い状態が続くため、エアコンの内部のホコリや湿気などがカビの栄養分となり、カビが繁殖してしまいます。

それならば暖房運転ならば?

冷房運転をするとカビがエアコンの内部に発生する原因となりますが、暖房運転ならばどうなのでしょうか?

カビは乾燥と熱に弱いです。
それはエアコンの内部に発生するカビも同じで、温度を30度以上に設定して1時間ほどエアコンを稼働させれば、エアコンの内部に発生したカビをほぼ死滅させることができます。

この方法でカビを死滅させる際、エアコンの内部のカビの胞子が吹き出る可能性が高いため、必ず窓を開けるようにしましょう。

しかし、死滅させることができるのはカビの菌糸のみです。
カビの胞子は乾燥や熱に強いため、この処置を行うだけでは死滅させることはできません。

繰り返しこの作業を行うことで、カビの発生を防ぐことが可能です。
暑い夏でも、定期的に暖房運転をして乾燥をさせるようにしましょう。

可能であれば、1日に1回は乾燥させるようにするとベストです。

エアコン掃除で気をつける点はある?エアコンクリーナー、スプレーは使ってはいけない?

次に、エアコン掃除を自分で行うものと仮定して注意すべき点を紹介いたします。業者に頼んじゃっていい?エアコン掃除の考え方 エアコン掃除2

エアコンクリーナーやスプレーは使ってはいけないのか?

エアコンの内部や、内部の部品を掃除する上でエアコンクリーナーやスプレーを使う必要性が出てきますが、可能であるならば自分で掃除を行う場合は、これらの掃除用品は極力使用しないようにしましょう。

なぜならば、エアコンの部品は複雑な構造のものが多く、適当に吹きかけて掃除を行ってしまった結果、故障を招く可能性もあるからです。

そもそもエアコンというのは温度調節を行うことを可能にしたセンサーなどを搭載した精密機器に分類されるため、そういった温度調節を担っている部品に向けて、素人がエアコンクリーナーを使って掃除することはあまりおすすめできません。

ただし、エアコンの外側の部品に位置する本体カバー、フィルター、風向きルーバー、吹き出し口といった部位のカビ汚れなどに向かってエアコンクリーナーを使用するのは比較的安全です。

エアコンの構造を熟知していない一般人がみだりに分解をして、内部の部品に向かって使ってしまう・・・といったことが問題なのです。

しかし、内部の部品ではなくとも、掃除が不十分であれば、吹きかけたスプレーが後にねばねばとした粘性を持つ液体となり、それがエアコンの吹き出し口の裏側などに残ってしまうと、そこからカビが繁殖します。
かえってカビを広げてしまっているという結末になる可能性も高いので、やはり・・・

市販の掃除用品はあっても、やはり業者に依頼するのが最も安全

先ほども説明した通り、エアコンの内部には温度を調節するための部品も数多く存在するため、エアコンの構造や部品に関する知識を熟知している業者に掃除を依頼するのが最も安全であると言えます。

一応は業者に頼まずとも掃除を行うことも可能には可能ですが、複雑な手順を踏まなければならず、かつ準備等も手間がかかるため、安全に、かつ確実に本格的にエアコン掃除を行いたい場合には、業者に依頼してエアコン掃除を代行してもらうことをおすすめします。

場合によってはカビや埃が溶け込んだ黒い水が出てきてびっくりすることもありますし、エアコンの部品を壊してしまって、結局新しいエアコンを購入し直すことに繋がりかねないからです。

エアコン掃除って意外と簡単?自力でカビ臭さを取り除ける?自力とプロの違い

業者に頼んじゃっていい?エアコン掃除の考え方 掃除のプロ前項目でもお伝えしたように、エアコンというのは、そもそも分解されることを想定して製造された機器ではないため、分解して掃除を行うというのはそれなりに技術を要求される行為です。

そのため、一般のエアコンを分解するということに慣れていない、知識がない方がエアコンを分解すると、プラスチックの部品を割ってしまう可能性があります。

それにエアコンのカビや、カビによる臭気を取り除くためにスプレーを使って洗浄を個人で行うと、かえってそのかび臭さを悪化させてしまう可能性もあります。

スプレーを噴射させたときに出る液体は時間が経過すると粘性を持ってねばねばとした液体になるため、そこからカビが発生するとのことです。
掃除するつもりが、逆にカビをまき散らしていたという結果に繋がってしまうなんて、ショックですね。

掃除には成功し、一時的に臭気などを取り除くことはできても、その後で悪化した、部品を上手く元の場所に戻せずに水漏れが起こった・・・などといったことも少なくありません。

そういった点では、業者に依頼すればプロが掃除を行うため、トラブルなども起こる確率も減らす事ができます。

プロのエアコン掃除とは
プロの方はまず、エアコン周辺を汚さないために養生をしてくれます。
床も脚立などによって傷が付かないようにシートでカバーしてくれます。

エアコン自体はパーツを分解した後、プロ仕様の専用高圧洗浄機を使って内部洗浄を行います。
目に見えるほこりだけでなく、裏側のカビやハウスダストなどの菌をしっかり落としてくれます。

そして、クリーニング後に防カビ仕上げを行なってくれる業者もいます。
高性能な防カビ剤をすることで、カビを気にすることなく使うことが出来ます。

エアコン掃除おすすめ業者

エアコン掃除を依頼する上でおすすめの業者を紹介する前に、業者に依頼する上での重要なポイントを紹介致します。業者に頼んじゃっていい?エアコン掃除の考え方 エアコン分解

エアコン掃除以外のそれぞれのサービス対応についてと、依頼する業者の選び方

エアコン掃除を行った後の防カビ仕上げ

エアコンクリーニングを行ったのであれば、やはりその綺麗な状態はなるべく長持ちさせたいもの。
くまなく掃除を行った後にすぐに防カビスプレーを使用すれば、その状態をなるべく長く保ち続けることができるだけではなく、その後にカビの繁殖も防ぐことができます。

この防カビ仕上げは、基本的には有料のオプションですが、会社によっては無料でサービスを提供している場合もあります。

ただし、防カビ仕上げのこのオプションだけは無料でも、その他のオプションは有料でしたという場合もあるので、どこからどこまでが無料なのかというのはよく確認したうえで依頼を行うようにしましょう。

顧客への対応

顧客への対応やそのスタンスに関しても、選択する上では重要な点になるかと思われます。
人によってマナーが良いか悪いかどう感じるのかはそれぞれであり、対応する社員によっては当たりはずれなどもあることは間違いないでしょう。

また、どこに対して重きを置くかというのをはっきりさせるべきです。

メッセージでのやり取りをしたら、なるべく早く返信を返してほしいのか、それとも時間がかかってもいいうえで丁寧な対応をしてほしいのか、融通がききやすいのか否か・・・そういったポイントも、どこの企業に依頼するかを見極める要素に含まれます。

業者の技術力

業者に頼んじゃっていい?エアコン掃除の考え方 セールスエアコンクリーニングをする際には、エアコンの分解から組み立てまでの的確な技術力などが重視されます。
そういった面からも依頼する業者は技術力的に信頼ができる企業へ依頼するようにしましょう。

大手で実績の多い会社を選ぶようにすれば、修理後のトラブルなどもなくエアコンを再び使用していける可能性も高まります。

業者によっては新しいエアコンが発売されるたびに、そのエアコンを会社が取り寄せて、分解する際のノウハウなどを記録した研修動画を作成し、社員に指導を行っているところもあるそうです。
そういった情報をもとに業者を選ぶのも重要でしょう。

土日と祝日に対応しているかどうか

エアコン掃除を依頼するタイミングもかなり重要で、エアコン掃除のためだけに休みを確保するのは社会人の皆さんであれば大変であると思われます。

一般的には休日とされている土日と祝日に、エアコンの掃除見積もり対応をしてもらえるのが望ましいでしょう。

企業によっては土日や祝日に対応をしてもらえますが、中には受け付けてすらいない企業や業者も。
業者を選択する際にはそういった日程のすり合わせにも影響が及ぶ場合もあるので、注意が必要なポイントです。

エアコンを複数台掃除してもらうときに割引があるかどうか

家庭に1台だけではなく、複数台エアコンが設置されている場合、クリーニングを依頼すると複数台割引という割引が適用され、クリーニング代金が安くなる制度が導入されている場合があります。

複数台割引は業者によってどれくらい代金が割引されるのかはまちまちなので、しっかりとチェックを行うようにしましょう。

また、価格に関しては、依頼をインターネットの総事業者のサイトなどで行う際に、見積もりによってその際の値段が判明するシステムになっています。

エアコンがどれだけ汚れているのかといった状況や、掃除を行う業者が繁忙期かそうではない時期かによって変動するため、明確な価格は存在しません。

おすすめのエアコン掃除業者

ダスキン

料金 比較的高め
複数割引 あり
防カビ仕上げ 追加料金あり、料金は比較的高め
顧客への対応 とても良好
土日対応 基本的には平日対応
対応エリア 全国

エアコンの総事業者の中でも一度は聞いたことがあるこの業者。
高い資本力丁寧な接客対応が売りの企業です。
全国にフランチャイズしており、西日本にも会社が存在し、依頼をすることが可能です。
技術力が高く、エアコンを徹底的に綺麗にしたいのであればこの企業がおすすめ!

惜しい点は、掃除後の防カビ仕上げの料金は比較的高いということと、対応は基本的には平日という点でしょうか。

おそうじ本舗

料金 比較的安い
複数割引 基本的にはなし
防カビ仕上げ 追加料金なし、あった場合も比較的安価
顧客への対応 良好、サービスマンが一人で営業も同時に行うため、営業スタンスも抜群
土日対応 土日も対応
対応エリア 全国

こちらの企業も全国どこでも幅広く対応している企業です。
おそうじ本舗はなんと土日も対応しており、料金も他の企業と比較して安く、掃除後の防カビ仕上げのケアも基本的に無料で行ってくれます。

ただし、防カビ仕上げの中でも、水溶性の防カビコートのみ無料である点には注意です。
別のプランとして、より長く効果が持続し続ける防カビチタンコーティングというプランは3,300円の追加料金がかかります。

ただし、このプランは長く、確実に効果が続くため、料金を払っても損はないプランであるのは間違いないです。

くらしのマーケット

料金 比較的安い
複数割引 あり。高い確率で割引が適用される
防カビ仕上げ 追加料金あり、比較的安価
顧客への対応 良好、マッチングアプリのように特定の人間を選択して依頼の担当者にしてもらえる
土日対応 基本的には平日対応
対応エリア 全国

くらしのマーケットは値段の面で他の企業と比較すると、繁忙期でなければ料金は2割から3割ほど安価なのが嬉しいポイント。
10,000円以内にクリーニングの費用を抑えたい方におすすめです。

また、マッチングアプリのように、この人に掃除を依頼したい、業績や評価が高い人に来てもらいたいという人を選んで掃除に来てもらう事も可能です。
予約もインターネットから簡単に行えて、エアコン掃除したいな~と思い立ったときに依頼をすることもOKです。業者に頼んじゃっていい?エアコン掃除の考え方 部屋

まとめ

エアコンの掃除は費用の問題が絡んだり、土日に休みが取れない場合は、可能であれば自分の手で行いたいものです。

しかし、自分で行うとかえってエアコンのカビの臭気を悪化させてしまったり、エアコンの部品を元に戻せず壊してしまったりする危険性があります。

それに、何よりエアコンの掃除用のスプレーも一本消費税込みで2,000円程度するうえに、部品ごとに専用のスプレーが存在するため、3本買うと6,000円の計算になります。

エアコン掃除は安く承っている業者であれば8,000円程度で済むこともありますし、その後の防カビケアも同時に行なってもらえるとなればやはり業者に依頼した方がエアコン掃除を安全に済ませることができるでしょう。

エアコン掃除は迷ったら個人で行わずに業者へ!それがベストです。