今年もお世話になったストーブやファンヒーター、もう掃除をしてしまいましたか?
まだの方は季節遅れにならない様、ストーブ掃除の基本を押さえて次の冬に備えましょう。
Contents
ストーブを汚れたままにしておくデメリットって?故障、火災の原因になる?
冬季以外の長期保存をしておくことになるストーブは、収納前にお手入れ・メンテナンスを必要とします。
お手入れをせずに長期間放置することは劣化や破損などの原因になります。
いざ使おうとしたときに故障、あるいは破損、最悪の場合、大きな事故を起こしかねません。
なので、きちんと知識をもって片付けをしましょう。
色々なメーカーがそれぞれ製造をしていますので、取扱説明書は無くさず保管して下さい。
ここからは、ストーブやファンヒーター、電気ストーブで共通して片付ける前に点検箇所の確認です。
- 電源は落としてありますか?
- コンセントから電源のプラグは外しましたか?
- ストーブは熱を持たず、きちんと冷めていますか?
これらの3点を、必ず点検をしてから片付けをしましょう。
ストーブは使用している際は気づきにくいかと思いますが、ストーブ類の電化製品は汚れやすい品物の一つです。
ストーブ類を片付ける際に必要なのが、灯油の処分です。
故障や特に、灯油を燃料とする石油ストーブは引火しやすいので忘れずに処理しましょう。
ストーブ掃除の頻度はどれくらい?シーズンオフに掃除した方が良い?
ストーブ掃除の頻度ですが、皆さん出来る部分は掃除や手入れをしているようです。
掃除の頻度としては1週間に1回位の頻度で、掃除時間は10分程度で出来る簡単なお手入れですので是非取り組んで下さい。
掃除機に隅々まで届く長さの細いパイプとつないですると、細かいホコリも簡単に取れます。
そして、1ヵ月に1回は安全装置点検をオススメします。
耐震自動消化装置が作動するかどうか燃焼中に本体をゆすり、消化するか確認して下さい。
消化しない時は修理が必要なので、お買い上げ店にお持ち下さい。
ストーブを使用する頻度や時間によっても違いがあります。
使用頻度が多い時は、ストーブのフィルターにホコリやゴミ、手垢などがついている時は、掃除するサインですのでストーブを掃除する前に冷えているか確認してから掃除して下さい。
石油ストーブ、石油ファンヒーター、電気ストーブの掃除方法の違いって?
石油ストーブ・石油ファンヒーターは灯油を使う点では一緒ですが、基本的には異なる暖房機器になります。
まずは、石油ファンヒーター、石油ストーブはわかりやすく言うと”電気を使用するか?”と”回転ファンを使用するか?”の2点になります。
石油ファンヒーターの様に、回転ファンで温風を吹き出すための電気が必須ですが、石油ストーブは名前から分かる通りに、回転ファンを使用しない・電気を使わないところが大きな違いとなります。
電気ストーブは、ハロゲンヒーターと似ていますが、遠赤外線が放射されされるため身体の芯まで暖まりやすく、ハロゲンヒーターよりもエネルギー効率が約2倍高いため、その分電気代が安いのが特徴です。
消費電力は300~900V程度のものが多く、1時間使用した場合だと約8.1~24.3円です。
では、本題にいきましょう。
石油ストーブのお手入れの仕方
まずは、石油ストーブからですが、灯油を使用するこのタイプは、表面のお手入れと石油が入っているタンク部分のお手入れが必要になってきます。
内部に残った灯油は来年に持ち越しはせずに、処理をしましょう。
理由は内部に残った灯油により事故の可能性と、持ち越しによる原因で故障する危険性があるためです。
ストーブの掃除で使用するものは3点あります。
- 洗剤(住居用がない場合は、台所用洗剤でも可)
- 柔らかい布(使い古したTシャツなどでOK)
- 手袋(洗剤で手荒れを起こす人は必須)
洗剤は住居用がない場合は、台所用洗剤でも可能ですが、原液で使用するのではなく水で20倍程薄めたものを使用します。
柔らかい布は、乾拭き用とお掃除用に複数用意しておくと便利です。
石油ストーブやファンヒーターといった灯油を使用するタイプのものは、灯油を残したまま本体タンクと一緒に収納せず、今年中に処理しましょう。
余った灯油も同じく来年に持ち越しはオススメしません。
時間が経つと劣化していくため、使い切りましょう。
また、灯油の管理として紫外線対策が出来るものもを使用し、市販の水を貯める透明なポリタンクでは経年劣化の原因となりますので、使用しないようお願いします。
石油ストーブの収納の際は、灯油タンクに石油をのこしたままにせず、きちんと処分しましょう。
残った灯油が少ない場合は、牛乳パックに新聞紙を詰め、灯油をその中へ流し込み吸収させ処分します。
残っている灯油が多い場合は、灯油を入れるポリ容器に灯油を移し替えます。
よく洗ったペットボトルを半分にし、ロウト代わりにしましょう。
また、灯油が完全に使い切るよう、残った灯油はストーブのつまみを「強」にして空焚きにして完全に残った灯油を燃焼し切ります。
火を扱っていますので十分に気をつけて下さい。
それでも残る微量の灯油は、古雑巾や不要になった衣類で拭き取りましょう。
拭いた布は燃えやすいので、処分する際は厳重に気をつけて下さい。
空になった石油タンクは、風通しの良い場所に1時間~2時間おいて、タンクの灯油が完全に蒸発すれば大丈夫です。
そうすれば、タンクの変質やサビの予防になります。
また、燃焼筒が冷えたら芯を取り出し、その周りについたゴミやタールなどを取り出し、使い古したハブラシなどで丁寧に掃除をしましょう。
最後に忘れがちな、外部の汚れ・網の掃除も住宅用洗剤とを含ませた雑巾できれいに拭き取りましょう。
点火用の乾電池も最後外して、石油ストーブの掃除は終了です。
石油ファンヒーターのお手入れについて
基本的な点検箇所は、ほぼ同じで消灯後ファンヒーターが十分が冷えたのを確認後、必ず電源プラグをコンセントを外してから行なって下さい。
まずは、電源プラグと電源コードに痛みがないか点検し、ホコリや汚れを落し、箱に収納しやすくするために、電源コードを束ねます。
次にすることは、給油タンクと固定タンク内の灯油を抜き取る事です。
石油ストーブと同じく、給油タンク内の灯油を抜き取り空にし、オイルフィルターを取り出し、固定タンク内の灯油やゴミ・水を市販の給油ポンプなどで抜き、その際にこぼれた灯油はよく拭きとって下さい。
オイルフィルタの掃除の際は、必ずゴム手袋をして作業をすることをおすすめします。
オイルフィルタの汚れ取りには、きれいな灯油ですすぎ洗いをして下さい。
ゴミが取れにくい場合は、歯ブラシなどのブラシ類を使用して丁寧に洗って下さい。
フィルタ部に力を加えると破損する恐れがありますので十分に注意して下さい。
フィルタ部に水が付着した場合は、十分に乾燥させて下さい。
掃除が終わったらオイルフィルタを元通りにして下さい。
フィルタユニットがあるタイプは、フィルタユニットを取り外して温風空気取入口の両方を掃除して下さい。
最後に温風吹出口は本体が冷えてから湿らせた布で拭き、しつこい汚れは中性洗剤を含ませた布で十分乾拭きして下さい。
電気ストーブのお手入れの仕方
電気ストーブは、お手入れも簡単です。
と言っても、汚れやホコリが付着したままだと、熱効率が悪くなってしまったりホコリの焦げたような臭いがしますので、来年に向けて掃除をしましょう。
国産のものであれば、外の網は取れるようにな作りになっているそうです。
まず、一番に確認することは、コンセントは取れているか?冷えた状態になっているか?の確認は必ずして下さい。
次に、網を取り外し、反射板を雑巾や布で拭き取ります。
これでも汚れが落ちない場合は、お湯で固く絞った雑巾で拭くと汚れが取れやすいそうです。
表の網が取り外せないタイプは、外国のメーカーのもの、あるいはとても安価で購入したものは網が取れない場合があります。
その際には、網の外からエアーダスターやドライヤーの冷風でホコリを吹き飛ばします。
ほこりが舞いますので、屋外で行うか、窓のそばで窓を開けて行いましょう。
内側も掃除したのなら、ついでに外側も掃除しましょう。
軽い汚れであれば、反射板拭きに使用した雑巾で拭いても十分落ちます。
手垢など酸性の汚れには重曹が効果的です。
ストーブ掃除おすすめグッズ、道具、洗剤
では、ストーブ掃除にはどんな道具が役立つのでしょうか。
使い古しアイテム
歯ブラシや使い古した布(Tシャツなど)は、新品に比べると断然に柔らかくなっています。
その柔軟性は、今回のような精密機械などにはとても重宝します。
キズになってしまったり、堅すぎて力が掛かって部品を壊してしまうなど、通常であれば捨ててしまうものですが時期が変わり目の時には便利ですので、捨てずに持っておきましょう。
重曹
「重曹」の正式名称は、重炭酸曹達(ジュウタンサンソーダ)といい、成分は炭酸水素ナトリウムで弱アルカリ性です。
純度が高い順に「薬用」「食用」「工業用」の3種類にわかれます。
「工業用」は低価格で容量も多いですが、手が荒れそうですので「食用の重曹」がオススメです。
これなら小さなお子さんが誤って口にしてしまっても安心です。
保存は密閉出来る容器に入れて、使用期限が分かるようにしましょう。
これで完成です。重曹水は一度に使えるだけ作りましょう。
水を使っているので、腐ってしまうからです。
使用する時は、汚れに吹きかけ水で濡らした布でこすり落し、最後に必ず水拭きをして下さい。
畳などの天然素材には使用しないで下さい。
この他にも、重曹をそのまま使用する方法や、ペースト状にして使う方法など色々ありますので試してみて下さい。
エアダスター
網が外せないタイプのストーブなら、内側の溜まったほこり掃除をするのに必要なアイテムになります。
エアダスターを使う際には、火気のないところで行いましょう。
もちろん、ドライヤーでも代用可能です。
ドライヤーなら冷風のを使いましょう。
まとめ
今回の特集は如何でしたか?
少しでも毎日のように家事をしてくださる方へ、負担が軽減できたらとても嬉しいです。
また、時期ものは管理が難しく、特にストーブ類は冬にしか使わないものなので掃除が終わったら元の箱に戻すか、箱を無くしてしまった場合はストーブ用のカバーが市販されているそうです。
それを活用して来年を迎えましょう。
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