皆さんは家でカーペットを使っていますか。
今やすっかり日本の家屋は洋式造りになっていて、フローリングの床にカーペットを敷いているという方も多いかもしれませんね。
でもカーペットって布ですよね。
皆さんはどのようにお掃除していますか。
今回は皆さんに役立つカーペット掃除の仕方を学んでいきましょう!
Contents
カーペットを汚れたままにしておくデメリットとは
カーペットが汚れる原因はさまざまあります。
髪の毛やほこり、食べこぼし、汗や皮脂、ハウスダストや菌などですね。
カーペットは布製が多いので、ついつい掃除が面倒で後回しにするとか「少し取れたからこれぐらいでいいや」と妥協しがちになりますよね。
しかし、汚れをちゃんと取らないとあとあと厄介なことになります。
シミが残る
食べ物や飲み物をこぼしたことによる原因の汚れは、やがてシミとなって残ることがあります。
そうなると、もし淡い色味のカーペットだと目立ってしまいます。
コーヒーやワイン、ジュースなどの飲み物やカレーやミートソースなどの食べ物、しょうゆやソース、ケチャップなどの調味料、そして化粧品などはシミになりやすいんです。
見た目からしても不衛生ですので、シミにしてしまう前にきれいにしたいですね。
カビが発生する
カーペットにもカビが生えます。
- 1つはカーペットとフローリングの間に溜まった湿気のせい
- もう一つはお菓子の食べかすやほこりのせい
前者は湿度が原因として挙げられます。
最もカビが生えやすいのは湿度70%以上の環境です。
室内の湿度はカーペットの裏側にも影響してくるのです。
後者の問題では、エアコンが関係してきます。
天井付近に設置してあるエアコンから風が出ます。
その風などに含まれたカビの胞子がカーペットに潜んでいた場合は、カーペットの繊維に残されている食べかすや古いほこりを栄養分としてカビを発生させます。
ダニが発生する
繊維を素材にして厚みもあるカーペットは、保温性も良くゴミやほこりが溜まりやすい仕組みがそろっています。
つまり、こういった環境だとダニも生まれやすいです。
髪の毛やペットの毛、お菓子などの食べかすは、ダニや黒ずみの原因になってしまいます。
ダニの死骸や糞は立派なアレルゲンになるので、アレルギー症状を引き起こす場合もあります。
においが残る
カーペットの上を裸足で歩いたり、寝っ転がったりすると汗や皮脂がカーペットに付着しやすくなります。
すると、時間の経過とともににおいも出てきます。
カーペットのにおいが残っていると、部屋全体や家全体がにおうハメになってしまいますよ。
縦横方向、毛並みに逆らうなど、効率良い方法ってある?(頻度やダニの繁殖を防ぐには?)
カーペットの汚れのデメリットを知ったところで、さっそく掃除です。
頻度は?
毎日やりましょうとは言いません!
ただ最低でも、週に1回はカーペットやラグを含めた床面の掃除をしましょう。
これは衛生面だけの話ではなくて、1週間普通に生活をしていれば、掃除のしがいがあるくらいにカーペットが汚れてきます。
長期間その掃除を怠ると、表面に乗っていただけのほこりやゴミが、人が歩くたびにどんどん内部に入り込んでいき、掃除をするのが困難になります。
効率の良い掃除方法は?
まず1週間に1回は必ず掃除機をかけるようにしましょう。
掃除機をかけると、お菓子の食べこぼしのような粒状のゴミやカーペットやラグの表面のほこりなどは取り除けます。
掃除機をかけるときはカーペットの毛流れの方向を確認します。
カーペットのパイル(毛)は、どこかしらの方向に寝ていることが多いです。
この寝ているパイルを起こす感じで毛流れの反対方向から、掃除機をかけましょう。
そして、次は掃除機を残り2方向からかけましょう。(この時の掃除機の進行方向を↑としたら残りの2方向とは、→と↓になります)縦・横と掃除機をかけることで、なかなか吸引しきれなかったほこりやゴミをキャッチしやすくなりますよ。
カーペットは帯電しやすいため、静電気がほこりやゴミを寄せ付けてしまいます。
その対策にお手持ちの柔軟剤を薄めて噴霧すると、防止できます。
ダニの繁殖を防ぐ方法
何もダニのためにカーペットを敷くのをあきらめることはありません。
カーペットを敷いてダニを増やしてしまう状況を作ってしまうのが問題なのです。
カーペットによるダニの原因を3つお伝えします。
- 高い湿度
- エサがたくさんある
- 生息しやすい場所
湿度を低くすること
カーペットがある部屋はしっかりと換気をして、定期的にカーペットの裏も返して風を通すようにしましょう。
それと裏面にも掃除機をかけることで、床との間のほこりやゴミを取り除くことができ、一層湿気対策になります。
カーペット自体も通気性のある物やダニ対策が施されている物なら、もっと良いでしょう。
ダニのエサになるものを除く
ダニは人間のフケや髪の毛、食べかすが大好きです。
それにはやはり、こまめに掃除をすることが大切です。
小さなお子さんがお菓子を食べるときは、レジャーシートを敷いておくなどしてカーペットを守りましょう。
生息しやすい場所を知る
カーペットはダニにとって格好の棲み処にしやすい場所です。
そこでおすすめなのがカーペットや絨毯のダニ対策グッズです。
そうしたグッズはダニを退治するために、殺虫剤タイプ、ダニを寄せ付けない(忌避)タイプ、ダニを(ゴキブリホイホイのように)引き寄せるタイプがあります。
こうしたグッズをうまく使って、ダニを退治していただきたいと思います。
カーペット繊維の種類と違いって?カーペットの歴史って?
皆さんはどのような理由でカーペットを敷いていますか?
床に傷がつかないから、子供が転んだときの安全対策に、冬の防寒対策に…とさまざまあると思います。
では、このカーペットってどんな種類があって、いつから日本にあるのか気になりませんか。
こちらの項目ではカーペットの歴史を見ていきます。
カーペットの歴史
世界ではカーペットの歴史は古いです。
エジプトのファイユーム遺跡から出土した、紀元前4200年頃の麻布が世界最古の織物と言われています。
中央アジアで発生した織物カーペットは、シルクロードを行き来する商隊や時には戦争などによって、13世紀ごろまでにアラビア―アフリカ・カフカス(コーカサス)―ヨーロッパ・モロッコ―スペインへと広がりました。
日本にカーペットが伝来したのは安土桃山時代のことです。
ペルシャ絨毯が伝来しました。
当時のシルクロードと中国を経て、日本に渡ってきたと考えられています。
あの時の権力者である豊臣秀吉が絨毯を裁断させて陣羽織として、身にまとったくらいです。
日本でパイルのある敷き物が作られるようになったのは、江戸時代に入ってからです。
緞通(だんつう・インドやペルシア、中国原産の手織りの重厚な絨毯)の製法は元禄年間に九州の鍋島藩にもたらされ、その後赤穂、堺、山形の各地に広がりました。
現在の日本では、家庭用・業務用共々あらゆる場面で使われていますね。(家庭の玄関や水回り、ホテルやレストラン、病院など)
カーペットの種類
一口にカーペットと言っていますが、けっこう種類としてはあります。
タフテッド
これは基布(ベースの生地)にパイルを植え付ける方式で生産されたカーペットです。
大量生産しやすいので、広く普及している織り方になります。
その分価格もお手頃なので、庶民の手が届きやすいカーペットとなっています。
フックド
ハンドメイドで製造されるカーペットです。
ハンドメイドなので大量生産ができないので、1点物になる高価な種類のカーペットです。
基布にフックガンというパイル打ち込み機械を手で操りながら、柄を打ち込んでカーペットに仕上げます。
ウィルトン織
これはパイル密度の高い耐久性に優れた生地のことです。
高密度だと模様も繊細に作られています。
18世紀中頃に発明されて今日に至るまで、長く人々を魅了してきたのがこの柄物カーペットです。
ダブルフェイス織
こちらはウィルトン織りの技術を応用して作られる織り方です。
2枚同時に作られるようになっていて、二重パイルに対応した織り機で作られます。
基となる布を上下に2枚配置して、その間にパイルを織り込んでいき、その中央をナイフで切断します。
すると、織り込んだパイルの半分の長さを持つカーペットが作り出されるというわけです。
こうして2枚のカーペットは向かい合う同じ柄のものとなるのです。
ジャガード織
織りの構成でいえばウィルトン織りと同じ種類にあたりますが、大きく違うところは糸の細さです。
ジャガード織りはウィルトン織りに比べて細いパイルを使っています。
それに模様も厚みがありますから、立体的になるのが特徴です。
厚みのある生地はそれなりに耐久性もあります。
中国緞通(だんつう)
地経(じだて)糸に太い毛糸のパイル糸を結んで、これを1本1本カットしながら織り上げていく製法です。
大変手間のかかる織り方で、結び付けている糸が緻密なほど時間も手間も技術も必要になり、高級品とされています。
緞通は中国の毬子(タンツ)から来ています。
また、カーペットに使われる繊維もさまざまあります。
- ウール(羊毛)
- 綿(コットン)
- 麻(リネン)
- 皮(レザー)
- いぐさや竹、藤
- ナイロン
- ポリエステル
- レーヨンやビスコース
カーペット掃除おすすめグッズ、道具、カーペットクリーナー
話を元に戻しまして、カーペットを清潔にするためには掃除が欠かせませんね。
カーペット掃除に役立つ掃除グッズをご紹介していきましょう。
コロコロ®エコノミー
- メーカー名:ニトムズ
- 商 品 名:コロコロ®エコノミー
- 価 格:¥1,320(税込)
- サ イ ズ:S
リーズナブルな価格のカーペットクリーナーです。
使いやすく収納もしやすい自立式の収納ケースも付いています。
長いもので全長925mmのサイズがあります。
スチームモップ
- メーカー名:Shark(シャーク)
- 商 品 名:スチームモップ
- 価 格:¥9,130(税込)
コンパクトなモップヘッドで、届きにくいスペースもきれいに掃除ができます。
水洗い可能な専用パッド、マイクロファイバーが汚れを吸収して取り除きます。
スチームモップ初心者におすすめな一品です。
カーペットシャンプー ダニよけ
- メーカー名:リンレイ
- 商 品 名:カーペットシャンプー ダニよけ
- 価 格:¥838(税込)
- 容 量:480ml
カーペット専用に開発された洗浄成分が、しつこい黒ずんだ汚れもスッキリさせます。
汚れをしっかり落とすブラシキャップ付きです。
ダニが嫌がる香料成分を配合しているので、ダニの増殖を抑えます。
布製のソファーやイスにも使えます!
まとめ
カーペットを敷くことは良い面もありますが、悪い面も存在します。
その一つが掃除やメンテナンスの手間ですね。
どうしてもカーペットのゴミや汚れは見えづらいし、めんどくさいしそのままにしがちになります。
しかし、汚れを放置してしまうと、ダニが増えたりカビが生えたりしてしまいますので、定期的なお掃除をお願いします。
今や市場では、便利なお掃除グッズが販売されていますので、そうしたグッズと家にある掃除機を使ってきれいにしていってください。
カーペットからお部屋をきれいにしていきましょう!
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ごっそり取れるらしいです。