クエン酸ってどんなもの?クエン酸の特徴を知って掃除に生かそう!

クエン酸ってどんなもの?クエン酸の特徴を知って掃除に生かそう!

皆様、今日はクエン酸のことについてご紹介していきます。
クエン酸はご存じですか。
クエン酸だけですとピンとこないかもしれませんが、例えば柑橘類の食べ物や梅干に、そしてお酢などに豊富に含まれています。

クエン酸も「酸」の一つで大まかにいうと物を溶かす性質があります。
(もちろんものによって変わってきます)
クエン酸は食べ物の栄養としてもとても優秀で、疲労を改善してくれる嬉しい成分でもあります。

とにかくクエン酸には、いろいろな効果がありそれは掃除の面でも便利に使われるようです。
このクエン酸の記事をお読みになり、是非更に快適な掃除効果を実感してみてください!!

クエン酸でどのような汚れが落とせる?

例えば普段は汚れをお水で洗い流していても、こびりついた頑固な汚れは水に溶けにくく強引に物理的にゴシゴシするのは大変ですよね。
そんなときには、クエン酸を使って反応させて溶かし落とすのです。

クエン酸で特に効果が発揮できるのは水回りです。
キッチンやトイレ、お風呂場、洗面など様々な水回りがありますが、クエン酸はそれらの汚れ環境に対して効果を発揮してくれます。

それらの汚れの内容をみると、水あかやトイレでの尿の飛び散りによるカルシウムアンモニア臭などに効果があります。
他には蛇口の水滴汚れや石鹸の残りカス、水場によくあるカビなど様々な汚れに対して効果を発揮してくれます。

汚れのアルカリ性に対して中和反応が起こり、それにより汚れが落ちやすくなって綺麗になります。

クエン酸自体は水に溶けますが、ここで注意してほしい点が3つほどあります。

1.塩素系漂白剤と混ぜてはいけない

住居用洗剤が入った2本のスプレーボトルありうるのがカビキラーのようなものと混ざってしまう事です。
そうすると化学変化が起きて人体に有毒なガスが発生してしまいます。
誤って発生させてしまったら、換気して刺激臭がなくなるまでしばらくその場から離れる処置をしなければならないですよ。

2.クエン酸の濃度

あまり希釈しないまま、高い濃度で使用するのはやめましょう。
かぶれたりお肌が荒れるトラブルの元になってしまいます。

クエン酸水には「水200mlに小さじ1杯」がベースです。
クエン酸水を濃く作れば、触れるとピリピリとした感触があります。
気になるならゴム手袋をして、使用しましょう。

また、吹きかける場所の素材次第では劣化が早まりますから、充分希釈しましょう。

そして、傷みやすい素材には気を付けてください。

傷みやすい素材
  • 大理石などの石材(ツヤが消えてしまう)
  • コンクリート(劣化が早まる)
  • 鉄などの錆びやすい金属(酸化作用)

3.長い時間吹きかけたり、つけおきして放置しないようにする

クエン酸を入れたスプレーボトルこれも濃度と同じように、長くしすぎると素材を傷めてしまうからです。
クエン酸水は長いほど分解は進みますが、放置する時間は1~2時間から、長くても一晩ほどを限度に調整していきましょう。
このときこまめに汚れ落ちを確認するようにすると、トラブルを防げます。

クエン酸と重曹の違い。混ぜても良い?混ぜる前と後の違い

クエン酸と重曹の主な特徴は以下の通りです。

クエン酸 酸性で洗浄力は高い
重曹 弱アルカリ性

  • 洗浄力は控えめ
  • 消臭効果がある
  • クエン酸の酸性ほどお肌への負担がない

これらを混ぜても、塩素系のように成分が分解されて人体に有毒なガスが発生することはありません。
ですが、クエン酸は酸性の特性により、中和することで汚れを落とします。
一方、重曹はアルカリ性の特性により、中和することで汚れを落とします。

クエン酸と重曹を混ぜてしまうと却って中和反応が起きてしまい、お互いの洗浄力を打ち消し合ってしまう為オススメしません。
化学反応の関係上、複雑にしてしまうので予期せぬトラブルがないとも言い切れません。
クエン酸で洗浄した後に、重曹を使って洗浄するなど分けて使いましょう。

ちなみに、重曹は水とでは混ぜると泡ができますので、石けんのように泡の力で物理的に落とすことも多少あるかもしれませんね。

食用と掃除用の違いって?クエン酸の歴史って?

ここからはクエン酸のことについて詳しく説明したいと思います。

クエン酸の歴史

西洋を表す茶色い地球儀古代の時代から解明はされていませんでしたが、クエン酸は使用されていたようです。
それまでは味だとか金属を腐食させたり様々な変化は認識されていましたが、今日ほどには概念や理論体系はできてはいませんでした。

そして、1600年代今から400年ほど前に化学というのが少しずつ確立されていき、というものは認識され始めていたようです。
それでも今ほど概念や知識が確立していないため、誤りもあり試行錯誤だったようです。
様々な科学者が解明に励み、それから184年後にレモン果汁などからクエン酸が発見、認識されました。

日本では聖徳太子がお酢でクエン酸の効果を体感していたようです。
これがクエン酸の歴史です。

食用と掃除用のクエン酸の違い

そして、食用のクエン酸と掃除用のクエン酸の違いですが…ズバリ!!純度です!!
要するにクエン酸の濃さですね。
食べ物にはクエン酸以外に他の栄養素や水分があります。
他の栄養素があるからといっても、それらと化学反応をして有毒なものを発生するということはありません。

食用のクエン酸はそのまま洗浄用として応用することができます。
先ほど冒頭で少し記述した梅干などがそうですね。

ただし、果物のオレンジをそのまま塗ってもクエン酸として洗浄力はありますが、ベタベタするのでそこは注意しなければなりません。

食用では体に必要な糖分、ブドウ糖などは使われなかった場合乳酸という疲労の元として残ってしまいますが、クエン酸は分解をしてエネルギーに変えてくれます。
疲労が溜まっているな…と思ったら、クエン酸を摂るのがおすすめです。

レモンを切って入れたウォーター一方、洗浄用のものは水と希釈しても高濃度です。
例えば粉末タイプだと純度100%でしょう。
少し酸味が欲しいからと料理に混ぜたりするのはやめましょう。

一般的にクエン酸は過剰に摂っても問題は報告されていないと言われています。
しかし、それでも摂り過ぎて良いことはないですし、そもそも時間と資源と金銭的な無駄です。

また、人によって体の耐性や許容量が違いますから、摂り過ぎたり洗浄用を摂取したとしても問題の無い方も出てくるかもしれません。
人体は弱酸性ですが、酸性のクエン酸を過剰に摂取してもあまり良い効果というのは分かりませんし、そもそも疑わしいです。

ですが、繰り返しになりますが、食用のクエン酸は洗浄目的で使用することはできますが、逆に掃除用のクエン酸を食用に使うのはやめましょう。

おすすめクエン酸

では、理屈が分かったところで、おすすめの掃除用クエン酸をご紹介していきます。

激落ちくん クエン酸 泡 スプレー

激落ちくん クエン酸 泡 スプレー
created by Rinker
  • メーカー名:レック
  • 商 品 名:激落ちくん クエン酸 泡 スプレー
  • 価   格:¥507(参考価格)
  • 内 容 量:400ml

酸性で水アカなどのアルカリ汚れを中和させて落としてくれます。
除菌率99.9%の効果なので、トイレの洗浄や消臭、家の管に使用している方が多いようです。
ちょっと臭いは目立ちますが、綺麗に落としてくれます。

暮らしのクエン酸

暮らしのクエン酸
created by Rinker
  • メーカー名:ミヨシ
  • 商 品 名:暮らしのクエン酸
  • 価   格:¥385(税込)
  • 内 容 量:330g

酸性の力で汚れを分解し、中和して落としてくれる自然の洗浄剤です。
キッチンまわり、洗面所、バスルーム、トイレの黄ばみなどに使用することができます。

純国産クエン酸粉末

純国産クエン酸粉末
created by Rinker
  • メーカー名:日本ガーリック株式会社
  • 商 品 名:純国産クエン酸粉末
  • 価   格:¥1,350(税込)
  • 内 容 量:250g

鹿児島県産サツマイモのでん粉を醗酵させた粉末です。
クエン酸含有率95%以上を誇っています。
950gや3kgサイズもご用意しております。

まとめ

如何でしたでしょうか?
少し小難しい話もしましたが、クエン酸の実力が分かったかと思います。
少しでも綺麗で健康で心地よい生活環境を目指すなら、掃除の際にクエン酸を使ってみてはいかがでしょうか。
酸性の汚れに強いということなので、水あかや石鹸カスが取れてスッキリしますよ。