ほこりと抜け毛まみれで真っ黒になったヘアブラシをしぶしぶ買い替えていませんか。
ヘアブラシに詰まったほこりと抜け毛は落とす方法があるのです。
今回はヘアブラシ掃除の方法をご紹介します。
Contents
汚れが余計な摩擦を生んじゃう?シャンプー、重曹って使える?
汚れが付着したままヘアブラシを使うと、余計な摩擦を生んでしまいます。
髪の毛には油分が必要不可欠
ヘアブラシで梳(す)くとき、余計な摩擦が生まれてしまうと髪の毛に必要不可欠な油分が落ちてしまうことがあります。
ヘアブラシの汚れを放置しておくのは、髪の毛が枝分かれしてしまうことにつながります。
髪の毛は80%がタンパク質、15%が水分、5%が油分でできています。
髪の毛の油分は水分を保持してくれる働きがあり、これがなくなるとタンパク質、水分、油分のバランスが崩れ、髪の毛がパサついてしまって枝分かれの原因となります。
シャンプー、重曹はプラスチック製のみ使用可!
シャンプー、重曹を使ってヘアブラシをお手入れするときは、材質がプラスチックかどうかを確認してください。
豚毛、猪毛、馬毛といった天然毛のヘアブラシは水洗い、洗剤不可です。
このため、頑固な汚れが付かないよう定期的にお手入れしてください。
シャンプーがヘアブラシ掃除に使える?
使っていて自分の髪の毛に合わないな、と思ったシャンプーは掃除用にとっておけば無駄にならずに済みます。
シャンプーには「界面活性剤」が含まれています。
界面活性剤を使うことで、混じり合わない水分と油分が混じり合うようになります。
この特性を利用して、皮脂汚れとしてヘアブラシにこびりついてしまった髪の毛を、水ですすぐだけで簡単に落とせるようにするわけです。
もともとシャンプーは皮脂汚れを落とすために製造されていますから、理に適っているといえます!
泡立ててもすぐ落ちない場合は、漬け置きにすると良いでしょう。
重曹がヘアブラシ掃除に使える?
重曹水は油汚れに有効です。
重曹水に漬け置きすると油汚れがするりと落ちます。
市販のシャンプーにアルカリ性の物が多いですから、毛くず、皮脂汚れにアルカリ性の重曹が有効かと思われます。
アルカリ性である重曹水は酸性である油汚れを中和して落とす、と広く知れ渡っています。
厳密には語弊がありますが、落ちることには変わりありません。
中和の定義は大きく二つに分かれています。
性質の異なるもの同士が融合する広い意味での中和と、酸と塩基の反応により塩が生成されるかどうかという狭い意味での中和の二つです。
重曹による汚れの中和は塩が生成されるとは限らないので、狭い意味での中和には当てはまりませんが、汚れと融合している点では解釈次第では、広い意味での中和であるとされる可能性も考えられます。
汚れに適した洗剤を使えば大抵は落ちます。
汚れが落ちないなと思ったら、洗剤を疑ってみましょう。
木工用ボンドって使える?リンスを溶かした水に漬けるのって有効?
ヘアブラシの洗い方にはまだまだ方法があります。
木工用ボンドが使える?
木工用ボンドをヘアブラシ掃除に用いれば、取り除きづらい根元のほこりや毛くずもきれいに取れます。
木工用ボンドをブラシ部分の全体に塗り、一日以上放置してから剝がすと、ほこりや毛くずも一緒に固まったボンドにくっ付いて取れます。
これも動物の毛を使ったブラシには向きません。
剝がすときはブラシ側の毛(プラスチックの部分)が抜けないよう、慎重に剝がしてください。
リンスを溶かした水に汚れたヘアブラシを漬けるのって有効?
リンスを溶かした水にヘアブラシを漬けるのも有効です。
リンスは本来髪の毛に使うものですので、ヘアブラシにくっ付いた髪の毛もするりと落ちます。
また、リンスには静電気を抑える効果がありますから、ヘアブラシにも静電気抑制作用が期待でき、ほこりが付着しにくくなるでしょう。
材質、形状の違い、プラスチック、木製、獣毛それぞれの掃除方法の違いって?
ヘアブラシの材質には、プラスチック、猪毛、豚毛、木材
形状には、デンマン、スケルトン、クッション、パドル、ロールがあります。
デンマンブラシ
ブラシ部分が半円の曲線型になっているブラシです。
ヘッドの重みのバランスが良くまとめやすいです。
ドライヤーと一緒に使うと手早くブローができます。
当時画期的であった、新素材のナイロンでヘアブラシを生み出そうとするアイディアが画策されます。
それから60年代、世界的ヘアスタイリスト、故ヴィダル・サスーンが当時、アシンメトリーカットラインでおなじみマリー・クヮントの高度なボブをメイキングする際、デンマン製ナイロンブラシが用いられ、脚光を浴びました。
名だたる美容師たちがこぞってデンマンブラシを用いる今日(こんにち)の時代に至ります。
スケルトンブラシ
ブラシのピン同士の間隔が広く、板部分に隙間が空いているのがスケルトンブラシの特徴です。
手ぐしするような感覚で梳くことができます。
クッションブラシ
ピン、毛の根元がクッションのブラシです。
衝撃を吸収してくれるため、頭皮を傷つける心配がありません。
パドルブラシ
根元部分のパーツに空気穴を開け、内部を空洞にし、クッションブラシと同じような特性を持たせています。
頭皮に優しいヘアブラシは血行促進効果も期待でき、抜け毛、白髪を予防し、艶も出てくるでしょう。
AVEDAのパドルブラシが有名ですね。
ロールブラシ
360度ぐるっと全体から毛が生えているのがロールブラシです。
これを用いれば、ストレート、Cカール、ポイントカール、ソフトウェーブなど、あなたの髪型を自由自在にアレンジできるブラシです。
材質ごとの掃除方法
プラスチックの場合
プラスチックのブラシは水洗いができます。
まず、つまようじで大体の汚れを取ります。
次に洗面器にぬるま湯とシャンプーを4~5プッシュほど入れます。
プラスチックのブラシを容器のぬるま湯をかき混ぜながら泡立て、漬け置きします。(数十分~一晩)
それでも汚れがしつこかったら、歯ブラシで細かいところをきれいに磨きましょう。
そして、きれいな水で洗い流してください。
洗い流したら、タオルで水気を切り、風通しの良い場所で自然乾燥させましょう。
木製の場合
木製のブラシはカビてしまうので水洗いできません。
それでも掃除の仕方はつまようじや手を使って、ざっくりブラシに付いた髪の毛を取り除きます。
そして、ブラシの間の汚れを綿棒や布で使って取り除きます。
特に綿棒は汚れを取った後にすぐ捨てることができるので、衛生的な面でおすすめです。
どうしても汚れが落ちない場合は、水洗いしても良い素材なのか事前に確認してから洗って、しっかり自然乾燥させるようにしましょう。
ただし、こまめな水洗いはやめましょう。
猪毛、豚毛の場合
猪毛、豚毛のブラシは水洗いすると、毛が抜けてしまったりブラシが割れてしまうことがあるので水洗いを避けましょう。
歯ブラシなどで中のゴミを取り除くのが最適な方法です。
また、ブラシ専用クリーナーがあれば、それを使ってきれいにしましょう。
くし、ヘアブラシ洗浄おすすめグッズ、道具、ヘアブラシクリーナー
ここまででいろいろなヘアブラシの方法を見てきました。
では、ここでヘアブラシ掃除にお役に立つグッズをご紹介したいと思います。
ヘアブラシクリーナー
- メーカー名:マペペ
- 商 品 名:ヘアブラシクリーナー
- 価 格:¥550(税込)
ヘアブラシにまとわりつく髪の毛やほこりをきれいにクリーニングしてくれるクリーナーです。
コンパクトサイズで使いやすいです。
ヘアブラシクリーナー
- メーカー名:REDECKER
- 商 品 名:ヘアブラシクリーナー
- 価 格:¥1,100(税込)
ヘアブラシの髪を取るのに便利なクリーナーになっています。
こちらもコンパクトサイズなので持ち運びに便利です。
また、洋服へのブラシにもなります。
TIPO’S重曹 600g
- メーカー名:株式会社友和
- 商 品 名:TIPO’S重曹 600g
- 価 格:¥380(参考価格)
日常の掃除はもちろん、日頃のお料理や野菜のアク抜きなどにも使えます。
食品添加物許認可商品です。
まとめ
ヘアブラシは自分が使いやすい、使っていてつらくないと思った物を選択すると良いでしょう。
例えば、静電気が起きにくく、頭皮にも優しくて使いやすい豚毛のヘアブラシの柔らかさは魅力的な反面、水洗いで傷みやすくて掃除しにくいのが悩ましい点なら、掃除が億劫になってしまいますね。
お気に入りのヘアブラシをきれいにし、長持ちさせてみてはいかがでしょうか。
うろこ状の層がいくつも折り重なる形で髪の毛の表面を覆っているキューティクルは固まったタンパク質でできており、油分で守られています。
ヘアブラシと髪の毛同士は、余計な摩擦により静電気が生じます。
静電気が生じると、キューティクルが傷ついてしまいます。
ヘアブラシの汚れを放置して余計な摩擦が生まれてしまうような状態は、髪の毛にとって良くないことばかりなのです。