皆様、睡眠はよくとられていますか。
布団で寝るのはやはり心地良いし、体も休められます。
でもその布団にも自身の皮脂や髪の毛で汚れてきます。
たまには布団をきれいにしないと、お肌や体に影響を及ぼしてしまうかもしれません。
今回は布団の掃除を紹介していきたいと思います。
Contents
布団を汚れたままにしておくデメリットって?ダニ、ほこりによる健康被害って?
布団は体を休めさせ、眠るために必要な道具です。
でも布団やベッドパット、シーツを敷きっぱなしやしまいっぱなしだと、知らず知らずのうちにこんなデメリットが発生するかもしれません。
布団を汚れたままにしておくとどうなる?
布団を汚れたままにしておくと、まずカビが生えやすくなります。
私たちは寝ている間にコップ1杯分もの汗を掻くといわれています。
特に布団はマットレスと違って、高い通気性や湿度を放出する機能を持ち合わせていません。
つまり、布団を敷きっぱなしにしていると、体から出た汗の湿気がこもり、カビが繁殖しやすくなるということです。
カビが発生しそのまま放置していると、臭いも出てくるしアレルギーの原因にもつながってしまいます。
カビ以外にも気を付けていただきたいのがダニです。
ダニやほこりによる健康被害って?
布団内部というのは、意外と多くの汚れが集まっています。
汗や汗の塩分、皮脂の脂肪分、雑菌、フケや垢、よだれ、花粉などです。
そうした布団の汚れがダニの好物になります。
布団の汚れをダニが食べて、糞をしたり死骸になったりします。
そうしたダニ関連が原因で、アトピー性皮膚炎、喘息、アレルギー疾患、肌荒れなどを発症してしまう方もいます。
寝起きに咳や鼻水、目がかゆいなどの症状が出ている場合は、このダニやカビによるアレルギー症状が生じている可能性があります。
これらの症状は花粉症では?と思うかもしれませんが、住居内のカビ胞子の数は明け方に急上昇することがあります。
また、ほこりに関してもあまりにも放ったらかしにしていると、健康被害へとつながります。
皆さんはハウスダストというのを聞いたことがありますか。
ハウスダストというのは家の中にあるほこり(塵)全てをいいます。
衣類やカーペットの繊維くず、人の髪の毛やフケ、垢などです。
ほこりはどこから来るのかというと、衣服や布団など生活で使われる布製品からなのです。
このほこりに含まれる物質も、アレルギーが原因の鼻炎や気管支喘息にさせる恐れがあります。
家事はできるだけズボラでやりたいけれどと思うかもしれませんが、布団の放置のしすぎはこれだけのデメリットや健康被害が考えられるのです。
布団天日干しの具体的な効果って?天日干しするとき叩いてはいけない?
布団は天日干しをすると心も晴れ晴れしますよね。
「天気が良いから布団干し日和!」といいますけれど、この布団を干すという行為にはこういった効果があります。
布団干しの効果
湿気を取り除くため
先ほども述べましたが、人は季節を問わず、一晩でコップ1杯もの汗を掻くため布団内部が湿気でいっぱいになります。
湿気がこもったままだとカビやダニが繁殖しやすくなるため、布団を干すことで日光に当てて湿気を取り除くのです。
湿気が取り除かれると、雑菌やダニの繁殖も一時的ですが抑えることができます。
ダニの好物の1つが湿気なので、こうした利点もあるのです。
消臭するため
なかなかご自身や家族内の物だと気づきにくいですが、布団には寝ている間の汗や体臭などの臭いが付きます。
実はこうした臭いは、布団内部などで雑菌が繁殖しているからです。
そうした臭いの原因も太陽光に含まれる紫外線が、殺菌・消臭してくれます。
美肌の大敵である紫外線がこんなところで、良く働くのです。
天日干しのコツ
コツといっても基本的な方法をマスターすればOKです。
- カバーをつけたまま干す(身体が当たる面が湿気が溜まりやすいため)
- 1~2時間干したら裏返す(表と同じだけ干す)
- ほこりを払って取り込む
本来なら裏面まで干せるのが望ましいですが、時間がないときは飛ばして構わないです。
「晴れて湿度が下がっている時に干す」くらいの目安でやってみましょう。
時間帯も朝から夜まで干す必要はなく、10~14時に干すのがポイントです。
干しておく時間も片面1~2時間で十分です。
夏だと気温も高いので1時間、冬でも2時間程度が目安です。
布団を叩くのはアリ?
私もこれをやってしまいます。
布団を叩くのはほこりや髪の毛を落とすためだと思って、バンバン叩いてしまいます。
しかし、布団をバンバン叩くと、叩いた衝撃で表面の繊維や中綿がちぎれてしまうことが分かりました。
叩いてほこりが出てくるというのは、ある意味叩いたせいで崩れた糸くずがどんどん発生しているからなのです。
発生した糸くずは細かくなり、叩くことでさらに布団の奥に潜り込むようにもなります。
さらにいうと、布団を叩いても、ノミやダニをはたき落とすことはできないということも研究結果で分かっています。
むしろ布団をたたくことでダニの死骸や糞が細かく砕かれて、アレルギーやハウスダストが悪化する原因となってしまいます。
正しい使い方としては、強く叩いてほこりを落とすのではなく、なでるように払ったり、ポンポンと軽く叩くのが良いでしょう。
布団を干していると、外からの花粉や土ぼこりなどが付きます。
そうした汚れを取るために表面をきれいにするように使いましょう。
布団クリーナーの効果的な使い方って?天日干しとの違いはある?
天気というのは気まぐれで、晴れの日もあれば雨の日もあります。
特に日本は梅雨という時期がありますから、何日も晴れないときが存在します。
そんなときの布団掃除に「布団クリーナー」があると便利です。
布団クリーナーはモコモコしている布団を掃除しやすいように、使い勝手や機能が考えられている掃除機です。
布団クリーナーと天日干しの違い
昔から布団は日光に当てれば殺菌されると云われてきましたが、天気によってはできない場合もあります。
それに最近の研究結果では、布団を外に干してもダニが日に当たっていない側に逃げてしまって、完全には消滅できないことが分かっています。
他にも環境的にベランダに洗濯物を干すことが禁止されている住宅の場合は、天日干しができません。
こうした天日干しのデメリットをカバーするのが、布団クリーナーです。
布団クリーナーは布団の表と裏、両側にかけられますのでダニ対策にも効果があるかと思われます。
あるメーカーの製品で、天日干しの作用より9倍ものアレルギー物質を取り除いた物もあります。
唯一デメリットを挙げるとしたら、布団クリーナーは布団掃除しか使えないことくらいです。
もちろん布団掃除以外の機能を兼ね備えた布団クリーナーも存在していますが、パーツ交換の手間はあります。
効果的な布団クリーナーの使い方
布団に掃除機をかける時のポイントは3つです。
- とにかくゆっくり動かす(1平方メートル=30秒以上が理想)
- 1回に掃除機をかけるスペースの面積を小さくする
- 布団は縦方向と横方向、それぞれ掃除機をかける
この方法で布団の裏表に掃除機をかけましょう。
しっかり掃除をしたいなら、シーツやカバーを外してからかけましょう。
シーツの上からではほこりやゴミは取れるものの、ダニの死骸までは取り除くことはできません。
外したシーツは洗濯すれば、さらにきれいになりますね。
こうした布団クリーナーでの掃除は、週1回の頻度が理想です。
ダニの寿命は3ヶ月程度ですが、繁殖率は高いので定期的に掃除するのが大事です。
特に生きているダニは繊維につかまる力が強いです。
そこで布団乾燥機の出番です。
布団乾燥機の「ダニ退治モード」を設定して使えば、布団の中で生きているダニを退治することができます。
退治ということは死骸になるわけで、そこを布団クリーナーで吸い取れば良いわけです。
布団掃除おすすめ布団クリーナー
布団掃除には布団クリーナー効果的だということが分かってきました。
では、具体的にどんなクリーナーがあるのでしょうか。
少しばかりですが、ご紹介します。
ふとんクリーナー KIC-FAC4 ピンクゴールド
- メーカー名:アイリスオーヤマ
- 商 品 名:ふとんクリーナー KIC-FAC4 ピンクゴールド
- 価 格:¥13,455(参考価格)
強力にゴミを掻き取るパワーヘッドと、約30cmのワイドヘッドでお掃除がはかどる布団クリーナーです。
高感度「ダニ・塵センサー」が搭載されていて、LEDランプでダニや塵などの量をお知らせします。
メーカー内評価の結果、3分間でハウスダストを99%吸引できるそうです。
ふとん掃除機 MC-DF110C
- メーカー名:パナソニック
- 商 品 名:ふとん掃除機 MC-DF110C
- 価 格:¥25,287(参考価格)
約1.9kgの軽量ボディなクリーナーです。
ノズル内部に「赤外線センサー」が搭載されていて、約70µmの微細なダニやゴミまでを検知します。
検知すると赤く点灯し、きれいになったら消灯します。
ノズル先までが長いので腰をかがめずに楽な姿勢で掃除ができます。
Dyson V7 Mattress [HH11COM]
- メーカー名:ダイソン
- 商 品 名:Dyson V7 Mattress [HH11COM]
- 価 格:¥28,930(税込)
最大30分の運転時間を維持できる布団クリーナーです。
運転音が低減され、部屋の空気よりもきれいな空気を排出します。
重量バランスのとれた設計になっています。
まとめ
以上、布団掃除の仕方の紹介でした。
布団はただ寝るだけのスペースかもしれませんが、掃除をしないとダニやカビが発生しやすくなります。
これらに強い人もいるかもしれませんが、アレルギーや肌荒れの原因になるので見た目の問題にも関わってきますね。
晴れている日はぜひ、天日干しをしてお布団を清潔にしましょう。
そして、肌が弱い方やハウスダストが心配な方は布団クリーナーや布団乾燥機を使ってみてはいかがでしょうか。
決して安いとは言えませんが、ご自身の美容や健康を守るためにもその方法はアリかと思われます。
皆さんも布団をきれいにして快眠してみませんか。