皆様、落ち葉は気になりませんか?
秋や冬の風物詩だったり詩や俳句などでも詠まれていたりと風情がありますが、だからといっても落ち葉が溜まり過ぎると見栄えが悪くなりますし、虫などがそこに集まってきますね。
枯れ葉が秋や冬の強い風で舞ってしまうと、それが車や様々な場所に散らかってしまったり、火元の近くに飛んできて火災の原因になったりと色々問題がありますね。
ここではそんな落ち葉の掃除の仕方や活用法などご紹介したいと思います。
Contents
竹ぼうきって何?自作できる?熊手って何?熊手の歴史って?落ち葉用ブロワって?
いろいろ掃除の道具が出てきていますが、一つ一つご紹介していきましょう。
竹ぼうきとは?
竹ぼうきとは読んで字のごとく竹を材質にしたほうきです。
手持ち部分は太い竹でできており、掃く部分には若くて細い枝の部分を何本も集めて束ねたものです。
昔から竹ぼうきはただの掃除ではなく、政や祭事や神社などの神聖な行為や清める行為から精神面を高めてくれる道具として利用されてきた側面もあります。
今でもちょっとした不審な人の退治や追い払うときなどにも使える?かもしれませんね。
(行為や竹ぼうきの使われ方の歴史など意味合い的には間違ってはいません。)
また、産神(うぐかがみ)として出産にまつわる神様として祀られてきました。
勿論ほうきにも様々な種類があり、竹だけで作ったものや(束ねる部分は違いますが)棕櫚(しゅろ)ぼうきなどのホウキモロコシを利用したもの、赤シダ、黒シダ、あるいは化学繊維を使用したものなど色々あります。
竹ぼうきは掃く部分も持つ柄の部分も長いため、腰を曲げる必要がないため腰の負担が少なくて済みますね。
竹が身近にあって貰えるとか自宅に竹があるとかのきっかけが必要にはなりますが、自分で作る事もできます。
竹の枝を干す
柄になる太い竹を用意します。頑丈な孟宗竹がお薦めです。
柄の部分は青竹が良いです。
なるべく自分の身長に合った掃きやすい長さが良いです。
長すぎればノコギリなどで切って調整してください。
次に細い枝を集めてきて、葉っぱがバラバラに落ちるまで外で乾燥させます。
夏は虫に食われるので秋から冬がいいです。
竹の小枝をカットする
そうして細い枝の部分から葉っぱを落としていき、更に生えている枝を落とします。
けれど、やせ細ったほうきになってしまわないように先端の小枝は残しておきましょう。
目安として、半分カット・半分残しです。
柄に小枝を巻きつける
それから柄になる竹の先端部分に、ほうきの形になるように竹を巻き付けていきます。
最初に枝から生えているカットした枝や細い枝は短めで、ほうきの掃く部分の内側になるので最初に巻き付けていきます。
針金でしっかりと強く巻き付けていきましょう。
力が足り無さそうならば足で踏みつけつつ、締めあげてペンチで針金の先端同士をねじり結んでいきます。
予め適当な紐でも良いので、枝を柄となる枝に固定しておくとよりやりやすくなります。
その後外側となる太めの長い枝を巻き付けていきます。
内側は二か所、外側は三か所針金で止めていきます。
最初は慣れないかもしれませんが、アレンジも利くそうです。
熊手とは?
次は熊手についてですが、熊手は引っ掛ける、引っ掻くような形状の先端が扇状についている道具です。
その形状によって落ち葉などをかき集めたり、砂をかいて貝を取る潮干狩りなど使うことができます。
農業用機械では、湾曲した鋼鉄製の歯を取り付けた棒を車輪に搭載し、トラクターで牽引して使用する巨大熊手も存在しています。
昔は戦で使われており熊手で馬から兵を落とすのに使われたり、海に落ちた人を助けるのに使われたそうです。
平家物語や朝鮮出兵の際も使用されたりとそれなりに古い歴史があります。
日本では、幸運や金運を「かき集める」という意味を込めて、商売繁盛の縁起物として熊手を飾る事があります。
主に毎年11月の酉の日に神社で開催される酉の市などで販売されています。
また、手をそのような形状にして力を込めたりするような空手の武道技もあります。
他には現代では、掃除の一アイテムとして流通しています。
落ち葉用ブロワとは?
最後は落ち葉用ブロワについてです。
落ち葉用ブロワとは機械の力で風を送り出し、落ち葉などを空気の力で移動させ一ヶ所に集める機械です。
電源が必要なコンセント式やどこでも使えるガソリンタイプなどがあります。
落ち葉を放置していい?デメリットはある?腐りにくくたまりやすい葉っぱってある?
案外落ち葉は放置しても害がないように見えますが、実は様々な不利益があります。
一つ目は、家の外側や屋根先などには雨水を流す樋がある場合、そこに落ち葉が詰まったりして雨水があふれ出てしまいます。
そうすると、本来濡れる場所ではない壁やコンクリートにひびやクラックができる原因になってしまいます。
二つ目は、落ち葉は昆虫や人間にとって害のある生物の恰好の棲み処になってしまいます。
雨風をしのげて高温多湿になりやすいために、虫にとっては都合の良い環境になってしまいます。
三つ目は、落ち葉が沢山落ちているとそれだけで衛生的にも見た目からして悪いです。
風で舞い上がって、よその敷地に入り込んで迷惑になってしまいます。
四つ目は、落ち葉が落ちているままだと小さい苗や背の低い植物は光を遮られてしまう為、植物を育てている場合それを阻害する原因になってしまいます。
ですので、放置するのは色々デメリットがあるので基本しない方がいいですね。
若干少しお庭などに落ちているのは季節感があって風情を感じますが、溜まってきたら掃除しましょう。
落ち葉は再利用できる?腐葉土になってくれる?
落ち葉は再利用することができます。
昔は庭で燃やしてたき火をしたり、焼き芋をしたりする光景もありましたが、煙や火災の心配からそんなこともできなくなりましたね。
やはり、落ち葉の再利用は腐葉土にすることです。
腐葉土は落ち葉を発酵させて土にしたものです。
園芸店の土売り場に行けば必ず販売されています。
ガーデニングや畑をやる方にとっては必要不可欠なものです。
費用はかからず、どこでも手に入る材料で作れる腐葉土をお教えしましょう。
1.スコップで落ち葉を切り刻む
まず、集めた落ち葉をよく枯らしてスコップで切り刻みます。
(落ち葉を集める時は晴れの日がお薦めです。雨の日は水分を吸ってしまい、重くなってしまうため掃除が大変です。)
2.発酵させる
そして、地面に穴を掘ってそれらの落ち葉をそこに入れます。
少し水をかけたり、雨を待ったりしてブルーシートを被せて定期的にお水を入れて発酵させます。
中に白カビが発生してきたら、発酵しているサインだそうです。
3.混ぜ合わせる
3ヶ月したらシートを外して中を混ぜ合わせましょう。
そして、葉の形がなくなるまで繰り返すと、3ヶ月~6ヶ月程度で黒い腐葉土が出来上がります。
これが一番簡単な方法ですが、一番時間がかかる方法なので米ぬかを利用する方法や段ボールを使用するやり方もあります。
米ぬかは落ち葉と落ち葉の間に、ミルフィーユのように挟んで使いましょう。
落ち葉掃除おすすめグッズ、竹ぼうき、熊手、ブロワ
竹ぼうきや熊手の歴史から見てきましたが、具体的な製品が欲しくなってきませんか。
現在、どのような製品が販売されているかご紹介します。
千吉 職人竹箒 SGB-3
- メーカー名:藤原産業株式会社
- 商 品 名:千吉 職人竹箒 SGB-3
- 価 格:¥5,500(参考価格)
背丈の大きいほうきです。
毛のボリュームもあるので、掃除のときに腰を曲げなくて良く楽に掃除ができますね。
庭師の技(14本爪)
- メーカー名:株式会社コンパル
- 商 品 名:庭師の技(14本爪)
- 価 格:¥3,647(参考価格)
プラスチックで出来ており、腐らずお手入れもしやすいコンパクトでカジュアルな熊手です。
14本もの爪がついているので、掻き出しに便利です。
充電式ブロワ UB185DRF
- メーカー名:マキタ
- 商 品 名:充電式ブロワ UB185DRF
- 価 格:¥41,580(税込)
少々値段はしてしまいますが、手軽に持ち運べてリチウムイオンのバッテリー式のブロワです。
どこでも使えて騒音心配もあまりなく、品質の高い商品です。
まとめ
如何でしたでしょうか?
落ち葉掃除にはほうきですが、ほうきといっても歴史も長く神社やお祈りなど色々な行事で使用されてきましたし、熊手の歴史も古いです。
ご家庭に一つはあった方が色々な掃除に使えると思います。
落ち葉を放置するとデメリットも多いので、ぜひ落ち葉掃除をしましょう。
そして、ぜひ枯れ葉を有効利用してほしいとも思います。