オラクルマスター(ORACLE MASTER)について

オラクルマスター(ORACLE MASTER)について

オラクルデーターベースでの管理スキルを証明するために、エンジニア向け民間資格が「オラクルマスター試験」です。

オラクル製品の日本国内のリレーショナルデータベース管理ソフトウェア市場においては49.9%のシェアを占めています。
オラクル製品は22年間連続首位を維持し続けています。

つまり、オラクルマスターの取得は、国内トップシェアを誇るデータベースを扱える技術の証明になるのです。

資格には4つのグレードがあります。
ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナとなっており、順に難しくなっていきます。
ここでは挑戦しやすいブロンズ資格を主に、ご説明したいと思います。

適用する仕事

オラクルマスター(ORACLEMASTER) 表紙オラクルマスターの資格はどのような方に適任といえるでしょうか。
エンジニアになったばかりの人がオラクルマスターブロンズを取得するのは、とても効率が良いと考えられます。

オラクルマスターブロンズは、データーベース運用及び管理において基礎的な知識となります。
業務でOracle Databaseを使用していなくても、実装体系や考え方などは非常に勉強になると思います。

オラクルマスターに興味のある方は、オラクルマスターシルバーなどの上位資格を狙っても良いでしょう。

資格取得者の仕事
オラクルの専門技術者として、システムの開発及びデータベースの管理・保守・運用などを行うことが主な仕事です。

おおよその年収とキャリアパス

ブロンズ資格はIT業界で働くうえで押さえておきたいレベルの基礎内容が出題されます。

オラクルの専門技術者として働きたいと考えたのならシルバー以上の資格取得を考えましょう。
シルバー以上を取得しておくと、オラクルのデータベースの管理者として即戦力と見なされます。

オラクルは世界的にサービスを展開している企業ですので、シルバー以上の資格は世界でも有効な資格になります。

資格階級をシルバー以上と条件を付けている企業もありますが、およそ300万円から600万円程度の幅広い年収を提示している企業が多いようです。

企業に派遣された場合においても、オラクル専門技術者として派遣された場合、日給は3万円から5万円以上とかなり高めに設定されています。
ただし、仕事の能力や資格のレベルにより収入は変動すると思われます。

認可団体

日本オラクル社が定めるデータベース認定試験です。
2003年制度改定以降は、日本国外で実施されているOracle Certification Program(OCP)と連携がとられるようになりました。

ただし、オラクルマスター試験のことについてネットで調べるのであれば、オラクルマスターと入力していただいた方が分かり易いです。

受験条件

オラクルマスターのブロンズ、シルバーはどなたでも受験することができます。
ゴールドを取得したい方は、シルバーの資格が必要になります。
プラチナの取得したい方は、ゴールドの資格が必要になります。

合格率

オラクルマスター(ORACLEMASTER) 桜咲く合格率は公表されていません。
日本全体でのオラクルマスターの資格保有者は26万人以上です。

ただし、オラクルデータベースについてすべての知識と技能を有していると認められるプラチナ資格の保有者は、日本全体で数十人程度しかいないと考えられています。

1年当たりの試験実施回数

願書の受付は常時行われています。
試験も常時行われています。

試験科目

オラクルマスターブロンズの資格認定には、2つの試験に合格する必要があります。
1つはSQL、もう1つはDBAです。

SQL

SQLには2種類の試験があります。

  • Bronze SQL基礎Ⅰ
  • 12c SQL基礎

どちらか一方合格すればSQL試験は合格です。
試験の難易度はBronze SQL基礎Ⅰが簡単といわれています。

試験内容のSQL基礎が理解できていれば解ける問題ばかりですので、業務でSQLを使用していれば苦労せずに合格できるレベルです。

DBA

Bronze DBA 12cが試験の対象になります。
試験内容はOracleのインストールや環境設定についての出題が多く、独学の試験対策でも合格は十分可能です。

採点方式と合格基準

各科目の合格ラインです。

Bronze SQL基礎Ⅰ 試験時間 90分
出題数 40問
合格ライン 70%
12c SQL基礎 試験時間 120分
出題数 75問
合格ライン 65%
Bronze DBA12g 試験時間 120分
出題数 70問
合格ライン 70%

合格発表は、試験終了の直後に画面上の表示で行われます。

取得に必要な勉強などの費用

オラクルマスター(ORACLEMASTER) 勉強オラクルマスターブロンズに合格するまでの平均的な勉強時間は40時間程度といわれています。
日商簿記3級、介護福祉士、ファイナンシャルプランニング3級にかかる時間と同程度だと考えられています。

オラクルマスターブロンズの勉強方法としては、Web問題集の利用です。
実際の問題を解くことで問題慣れしていくことができます。
無料のWeb問題集もありますので、ネットで色々と検索してみて下さい。

オラクル認定資格試験対策書なども出版されているので参考のためにも読んでおくことをお勧めします。
Oracle Databeseの解説書なども読んでおくと全体の流れがつかめるかもしれません。

参考書のみでの習得は困難なため、実際にオラクル本体に触って学習をした方が理解度もアップするでしょう。

オラクル本体はとても高額なので、1か月間の体験版もあります。
まずは体験版をインストールしてみてはいかがでしょうか。

絵で見てわかるOracleの仕組み 新装版

絵で見てわかるOracleの仕組み 新装版
created by Rinker
  • 出版社名:翔泳社
  • 商品名:絵で見てわかるOracleの仕組み 新装版
  • 価格:¥2,530(税込)

2006年刊行の12年以上にわたるロングセラーの新装版です。
コマンド名、機能名を暗記するだけではOracle Databaseの管理業務の実力は身につきません。

アーキテクチャ、内部動作、基本動作について、ハードウェアやOSとの動作と一緒に図解で分かり易く説明しています。

オラクルマスター教科書 Bronze DBA Oracle Database Fundamentals

オラクルマスター教科書 Bronze DBA Oracle Database Fundamentals
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  • 出版社名:翔泳社
  • 商品名:オラクルマスター教科書 Bronze DBA Oracle Database Fundamentals
  • 価格:¥4,180(税込)

DBAのための学習書です。
日本オラクル株式会社が監修をしています。
出題範囲を網羅し、試験に出やすいところも対策しています。

各章末に練習問題、巻末には模擬試験1回分を掲載しており、模擬試験についてはWebアプリ付きで画面上にて解答できるようになっています。

【オラクル認定資格試験対策書】ORACLE MASTER Bronze[12c SQL基礎](試験番号:1Z0-061)完全詳解+精選問題集

【オラクル認定資格試験対策書】ORACLE MASTER Bronze[12c SQL基礎](試験番号:1Z0-061)完全詳解+精選問題集
created by Rinker
  • 出版社名:SBクリエイティブ
  • 商品名:【オラクル認定資格試験対策書】ORACLE MASTER Bronze[12c SQL基礎](試験番号:1Z0-061)完全詳解+精選問題集
  • 価格:¥3,960(税込)

SQLのための学習書です。
最新のOracle Database 12cに対応しています。
以前のバージョンの試験対策本で、多くの読者からとても分かり易いと反響をいただきました。

本試験と同レベルの問題が301問掲載されています。
章末問題と模擬試験2回分を活用して、更なる理解を深めて下さい。

受験料

  • Bronze SQL基礎Ⅰ ¥14,960(税込)
  • 12c SQL基礎 ¥14,960(税込)
  • Bronze DBA 12c ¥29,260(税込)

受験申込方法

オラクルマスター(ORACLEMASTER) 仕事2全国にあるピアソンVUE社テストセンターで受験可能です。
ピアソンVUEでネットで検索して下さい。

最寄りの会場都合の良い時間から試験会場を選択することができます。
受験可能な日時はテストセンターにより異なります。

SQLとDBA試験を別々に受けることも可能です。
受験当日は2種類の本人確認書類が必要となりますので注意して下さい。

オンライン試験

科目によってオンラインによる受験も可能です。

インターネットを要した試験監督不在の試験です。どこからでも都合の良い時間に受験できますが、試験で時間が長いので注意が必要です。
申し込み後、48時間以内に受験を開始する必要があります。

まとめ

オラクルマスターは一度取得したらそれで終わりではありません。
IT関連技術は日々進歩しています。

ベースとなっているOracle Databaseも常にアップデートしています。
オラクルマスター資格には対応しているOracle Databaseのバージョンがあります。
Oracle Databaseがバージョンアップすれば、資格も古くなってしまうのです。

バージョンアップの度に資格を取得し直す必要はありませんが、移行試験を受ける必要があります。
これは新しい機能を確認するなどのために実施されます。

オラクルのデータベースは更なる需要の高まりが期待されています。
合格率も発表されていない難しい試験ですが、世界での活躍も考えている方はチャレンジしてみても良いと思います。

難易度も上に行くほど難しくなっており、まずはシルバー取得を目指すエンジニアの方が多いようです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。