ゴルフは子供から年配の方まで、多くの方に愛されるスポーツです。
ゴルフボールを自然の中で追い続けるのは、楽しいものです。
ゴルフの資格にはツアープロとティーチングプロの2種類があります。
ツアープロは賞金を懸けてゴルフをするプロです。
そのプロゴルファーと言えば、その生活や賞金でマスコミを騒がせています。
ティーチングプロとはゴルフ場や練習場に所属して、ゴルフを教えることにより収入を得ている人のことです。
今回はツアープロの資格についてのご説明をしたいと思います。
Contents
適用する仕事
ツアープロの適用する仕事はテレビで放送されるようなツアー競技に参加している人々のことです。
トーナメントに出場できなくなっても、ツアープロの資格があればレッスンをするときなどに、その肩書を利用して集客をはかることができます。
おおよその年収とキャリアパス
億単位を稼いでいる選手の話をよく報道しています。一般的にはプロゴルファーの平均年収は約800万円程度だと考えられています。
2019年の賞金ランキング70位の選手の場合は、男性が約1200万円、女性が約1400万円です。
賞金ランキングで上位に入れば夢の1億円選手も可能です。
人気が出ればCM出演料が見込めたり、スポンサー契約料金が上がりますので、年収はさらに増加します。
サラリーマンでは稼げない年収や名声を考えると夢のある職業です。
しかしツアープロが1年間試合に出場し続けるためには、遠征費やトレーニング費用で年間数百万円かかります。
つまり、出場したとしてもそこで結果を出せなければ赤字になってしまう場合もあるのです。
実際にはゴルフトーナメントのみで生活できるのはトップ選手のみとなります。
それだけ厳しい世界だからこそ、その資格を持つ方は尊敬を得られるのだと思います。
認可団体
一般的に日本でツアープロになるためには、男性の場合は日本プロゴルフ協会(JPGA)、女性の場合は日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のプロテストに合格する必要があります。
上述したように、クォリファイングトーナメントに出場してツアープロ出場のための順位付けをしなければなりません。
クォリファイングトーナメントは男性の場合は、日本ゴルフツアー機構(JGTO)が実施しています。
女性の場合は日本女子プロゴルフ協会が実施しています。
電話:03-5472-5585
電話:03-3546-7801
受験条件
男性と女性で異なります。
- 男性
申し込み年度に16歳以上の男性で、国籍は問いません。 - 女性
最終プロテスト開催年度4月1日時点で満17歳以上の女性です。
また受験の条件ではありませんが、JGA/USGAハンディキャップ5.0以下であることが推奨されます。
合格率
2019年度のプロテスト合格者数と合格率です。
男性 | 受講者数483人中、合格者51人です。 合格率は10%弱です。 |
女性 | 受講者数631人中、合格者21人です。 合格率は5%を切っています。 |
一年当たりの試験実施回数
年に1回開催されます。
試験科目
資格認定プロテストは実技のテストです。
- 第1段階 書類審査
- 第2段階 プレ予選
- 第3段階 1次プロテスト
- 第4段階 2次プロテスト
- 第5段階 最終プロテスト
- 第1段階 第1次予選
- 第2段階 第2次予選
- 第3段階 最終プロテスト
採点方式と合格基準
各試合がトーナメント方式で争われます。
男性
全国2、3会場でのプレ予選から、1次、2次、最終プロテストの4段階の実技試験を受けます。
各段階における成績上位者が次の段階に進んでいく勝ち抜き戦になります。
各段階で予選免除者が加えられながら試験は進行します。
最終プロテストで上位50位タイまでの方が合格となります。
女性
男性同様に勝ち抜き戦となります。
ただし、段階は一段減って3段階になります。
最終プロテストの上位20位タイまでの方が合格になります。
優秀者の免除
プロテストは大きなアマチュア競技で優秀な成績を残した方やゴルフ関連団体の推薦者、PGAティーチングプロなどについては、その成績にお応じて段階的な予選免除を行っています。
免除について詳しくお知りになりたい方は、ネットで調べてみて下さい。
取得に必要な勉強などの費用
ゴルフをするためには、ゴルフクラブ、ウェアの購入や打ち放しでの練習費用がかかります。
実際にゴルフをするためにはグリーンフィー、ゴルフ場までの交通費など色々な費用がかかります。
そのためプロになるためにはその額がさらに大きくなります。
個人の練習費用だけでも年間150万円程度かかるといわれています。
ゴルフ強豪校に通う
ゴルフも他のスポーツ同様に、初めてすぐにうまくなるスポーツではありません。
今ではプロゴルファーにするために両親が子供にゴルフを学ばせている家庭もあります。
ツアープロを目指す方のほとんどがゴルフの強豪校に進学しています。
専門的なトレーニングを積んだり、仲間と鍛錬することができるのでプロゴルファーになるための近道になります。
代表校としては
- 東北高等学校
- 埼玉栄高等学校
- 明徳義塾高等学校
等があります。
ゴルフ留学をして現地のゴルフアカデミーに入学するといった方も増えてきています。
人気の留学先はアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドです。
プロゴルファー養成スクールに通う
日本プロゴルフ協会のホームページには研修生、練習生を募集しているゴルフ場が一覧で表示されています。
仕事をしながらゴルフの勉強をするのでお給料もいただけます。
ゴルフ頭脳革命 スコアアップのメンタル強化法
- 出版社名:大修館書店
- 書籍名:ゴルフ頭脳革命 スコアアップのメンタル強化法
- 価格:¥1,540(税込)
そして、本を1冊ご紹介します。
ゴルフはメンタルのスポーツと言われます。
スイング、パット、行動や心の状態などは、すべて脳がコントロールしています。
この脳を効率的に働かせれば、メンタル面はもちろんのこと、技術面の向上も可能となります。
100時間の練習よりもこの1冊をおすすめします。
受験料
男性と女性で料金が異なります。
男性
各予選ごとに費用がかかります。
プレ予選 | ¥59,400 |
第1次プロテスト | ¥75,600 |
第2次プロテスト | ¥75,600 |
最終プロテスト | ¥75,600 |
※消費税込みの金額です。
プレ予選には書類審査料も含まれています。
最終プロテストまで進むと合計286,200円がかかります。
合格して資格認定を受ける場合は入会金として460,000円、さらに年会費が42,000かかります。
宿泊費、交通費やプレーフィーは含まれていません。
女性
やはり各予選ごとに費用がかかります。
1次予選 | ¥44,000 |
2次予選 | ¥66,000 |
最終プロテスト | ¥110,000 |
※消費税込みの金額です。
最終プロテストまでにかかる費用は合計220,000円です。
こちらも合格すると入会金が必要です。入会金は600,000円です。年会費は72,000円です。
宿泊費、交通費やプレーフィーは含まれていません。
受験申込方法
男性と女性で申込方法も若干異なります。
男性
2020年度の申し込み方法をお伝えします。
2020年1月1日~12月31日の間に必要書類を提出して、受験料を払い込む必要があります。
申込用紙は
- WEBエントリー
- 申込用紙のダウンロード
- FAXもしくは郵送(ハガキ)での申込書類の取り寄せ
詳しくはネットで日本プロゴルフ協会のホームページを参照するか、電話でお問い合わせ下さい。
電話03-5472-5502(9:30~18:00/土日祝を除く)
女性
2021年度の申し込み方法をお伝えします。
第1次予選の受験申し込みが6月1日10時から始まりました。
申し込み締切日は6月30日17時です。
申込方法は、JLPGAトーナメント専用ウェブサイトでマイページのアカウントを取得して応募します。
マイページから受験を申込み、必要書類をアップロードして、受験料の支払い手続きを行ってください。
トーナメント事業部
電話:03-3546-7801
まとめ
ここに述べたのはツアートーナメントに参加するための一例を示したにすぎません。
クォリファイングトーナメントには男性の場合は日本ゴルフ協会(JGA)のハンディキャップが3.0以内の方など、ゴルフで優れた実績を有する方には出場を認めています。
もしゴルフに自信があり結果が残せているなら、ネットで調べてみてはいかがでしょうか。
もっとも、誰でもトーナメントに出場して権利を勝ち取り賞金を受け取ることができればプロにはなれます。
このツアープロの資格の有無がトーナメントの出場権とは関係ないのです。
しかし、特例でプロ資格を取得するためには、よほどの成績を収めない限りは取得できません。
ツアーゴルフプロの資格を持っていることの達成感と証明が、人生を豊かにしてくれると思います。
スポーツなのでくれぐれもケガには注意してプロゴルファーを目指してください。
関連するスポーツ系資格はこちら
JAFカート・ドライバーについて
ツアープロの資格はトーナメントに出場できるだけの技能及び知識を有していることの証明として認定されるものです。
この資格のみではトーナメントに出場することはできません。
トーナメントに出場するためにはクォリファイングトーナメント(QT)に出場して、出場順位を得る必要があります。