「汚れを放置してしまい、よけい大掃除をするのが億劫になってしまった」
「普段は気にしない部分の汚れを目の当たりにし、どう手をつけたらいいか分からない」
「昔に撮った写真や買った漫画が出てきてノスタルジックな気持ちになってしまう」
こういった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は大掃除の歴史も交えて計画的なやり方を覚えましょう。
Contents
年末大掃除はいつごろから始める?年末大掃除を効率よく進めるには?
大掃除はのちに解説しますが、すす払いが12月13日で年末大掃除は28日までに終わらせるのが習わしとされているため、年末大掃除のモチベーションを高めるにはこの期間がおすすめでしょう。
年末大掃除を効率よく進めるためにも必要な道具、洗剤、掃除する場所、これらのチェックリストを作成しておきましょう。
年末大掃除に必要な道具、洗剤って?チェックリストはどのようになる?
チェックリストはどのようになるのでしょうか、紹介します。
ゴミ収集の最終日をチェック
各自治体のゴミ収集の最終日をチェックしましょう。
参考までに東京都江戸川区の令和2年度ゴミ収集最終日は以下でした。
燃やすごみ、資源回収の年内収集作業最終日……12月30日
燃やさないごみの年内収集作業最終日……12月28日
粗大ごみ受付年内最終日……12月28日
水回りチェック、水垢用洗剤を用意しよう
水垢用洗剤を用意しましょう。
水垢を落とすなら酸性洗剤が効果的です。
頑固な水垢には研磨剤入りの洗剤を選びましょう。
水垢は酸性洗剤やクエン酸で落ちる?
アルカリ性の水垢に酸性の洗剤を使うと落ちます。
クエン酸も酸性ですので使うと水垢を落とせます。まるで中和しているみたいですね。
なぜ水垢が落ちるの?
水は乾くと水垢になります。乾くとき水に含まれていた成分が固まって水垢となります。
なぜ成分が固まってしまうのかというと、水にカルシウムやマグネシウムなどが含まれるからです。
これら成分のイオンのバランスが安定することで成分が固まります。固まった成分が水垢となるわけですね。
ここでクエン酸を使うとイオンのバランスを崩されます。クエン酸により水垢を溶かす、とも表現できますね。
水回りのカビ取り剤を用意しよう
塩素系カビ取り剤は頑固な黒カビに効果的です。
すぐに洗い流さず、カビ取り剤がカビに浸透するまで待ってください。
放置時間は15分から1時間です。製品により違いがあります。
一晩も放置する必要はありません。あまり長く放置しすぎると、有毒ガスが発生する危険性があります。
新築の浴室のゴムパッキンの防カビ加工の効果はおよそ2年間とされています。
2年間経ったあと真っ黒になってしまい、カビ取り剤を何度か使うも少し薄まる程度まで頑固になってしまったら
数回に分けて使うか、それでも薄く残るようなら諦めて妥協しましょう。
油汚れチェック、重曹を用意しよう
油汚れは酸性で重曹水はアルカリ性なので、一般的には中和反応が起こって汚れが落ちるといわれています。
重曹と水が混ざるとイオンが発生します。発生したイオンは油汚れのタンパク質と反応し、エステル結合を切断します。
油汚れはエステル結合により頑固なものとなってしまっていますが、この結合を切断することを加水分解といいます。
加水分解して油汚れを落とすのですね。
クエン酸や重曹で汚れが落ちるならそのまま使う、落ちなければ専用の洗剤を用いる
クエン酸や重曹は食用のものでも代用が可能で安心安全です。
専用の洗剤は確実に落ちます。
水道水に含まれる成分の地域ごとの差や調理方法の偏りなどがあるので、それぞれの家庭に微妙に違ったそれぞれの汚れが付着していると考えても差し支えないです。
汚れの落ちぐあいもそれぞれの家庭で変わってきます。
落ちぐあいに満足できるクリーナーを使うのがベターでしょう。
中和するから落ちると思ってしまおう
水垢はアルカリ性の汚れであるから酸性であるクエン酸で落ちる、油汚れは酸性の汚れであるからアルカリ性である重曹水で落ちると広く一般に分かりやすいようしばしば中和反応と適宜表現されます。
実際にはただ単に溶かすだけですが、落ちることに変わりはないので好きなふうに解釈していただいて差し支えありません。
上から下、奥から手前の基本は変わらない
高い所を先にきれいにして落ちてきた汚れもまとめて低い所を次に掃除する、取りこぼしのないよう奥から掃除を始めて手前側に汚れを集めて処理する、この基本はもちろん大掃除でも変わりません。
やることを一度に詰め込んで頭がこんがらがってしまったら、思い出してみるのもいいでしょう。
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不要な物は捨てよう
いつか使うかもしれないしもったいないからとっておこう、普段は使わない、これから使う予定が想定できない物を深く考えもせず残してしまっていませんか。
不要な物を先に片づけることから始めましょう。
不要な物を置きっぱなしにしたまま掃除を始めると、動線がうまく確保できず、動きづらくなってしまいます。
また、不要な物をどかすだけでスペースが空き、掃除を終えたときの物の収納場所の位置も想像しやすくなります。
どうしても捨てるか決めかねる場合は一か月使ってないから捨てよう、一年くらい使ってないから捨てようなど、使ってない期間を目安にするのがおすすめです。
年末大掃除の歴史って?
どのような歴史があるのでしょうか。
歳時記と大掃除
12月13日のすす払いは、歳時記の一つです。
初詣、節分、ひな祭り、端午の節句、七夕、また、春分、夏至、秋分、冬至、これらを歳時記といいます。
すす払いとは、一年間で溜まりに溜まった家屋の汚れを落とすことです。
すすやほこりをきれいさっぱり払うわけですね。
すす払いとは大掃除のことなのです。
13日は正月事始め?
すす払いの日は、『正月事始め』とも解釈されています。
12月13日は、鬼宿日とも呼ばれます。
鬼宿日はお釈迦様が生まれた日とされている説があるので、吉日とされています。
すす払いは、お迎えする年神様に失礼のないよう行なわれます。
まだ一家が談笑するとき囲炉裏を囲っていた時代、家じゅうすすだらけで、これを清める必要がありました。
現代も、囲炉裏のある在方の田園地帯の古風なご家庭では神棚や仏壇も清めておく必要があるでしょう。
これにより当時の庶民らもそれを倣うようになり、やがて定着したとする説が有力です。
11月に済ませちゃう方も増えている
12月はさらに気温が低下し、身体の動きも鈍るからと、また、油汚れも気温の高いほうが落ちやすいからとの理由で、最近では11月に大掃除を済ませてしまうご家庭も増えているのだそうです。
いつでもいいやとものぐさにならず、こういった風習や願掛けを守ることで、生活習慣改善が期待できるかもしれません。
年末大掃除おすすめグッズ、業者
年末大掃除に使用するおすすめグッズを紹介します。
業者の予約は早めに取る?
暖かな時期、早めの11月に済ませたい、また、一般的な12月に済ませたいとお考えになるご家庭が多いとするとその時期になれば業者の依頼が増えると予想されます。
繫忙期となって予約いっぱいで取れないといったことがないよう10月から、また、9月にはもう予約してしまうのもおすすめでしょう。
おすすめ水垢用洗剤
- メーカー名:ユニリーバ
- 商 品 名:ジフ バスクリーナー
- 価 格 :238円(税込)
- 内 容 量 :270ml
素材に傷をつけずに汚れだけを落とすことができるクリームタイプのクレンザーです。
浴室専用で黒ずみや湯垢をスムーズに洗浄してくれて、すすぎも簡単です。
おすすめカビ取り剤
- メーカー名:純閃堂
- 商 品 名:カビ取り侍液スプレー
- 価 格:1,580円(税込)
- 内 容 量:500g
40年の微生物対策研究と30年の現場作業から生まれたカビ取り洗剤です。
白いマットレスやカーテン、壁紙など、擦っても取れない黒カビに使用することができます。
おすすめ重曹
- メーカー名:木曽路物産
- 商 品 名:シリンゴル天然重曹
- 価 格:359円(税込)
- 内 容 量:600g
モンゴルのシリンゴル高原から採られるトロナ鉱石を100%原料にして作られた高品質の重曹です。
食品規格なので、料理や掃除といった幅広い用途に使用することができます。
おすすめのクエン酸
- メーカー名:木村石鹼
- 商 品 名:ECO FRIEND クエン酸
- 価 格:770円(税込)
- 内 容 量:1kg
ポットの湯垢落としや食器洗浄機の掃除、カビ防止や消臭効果など幅広い用途に使用できます。
保存に便利なジップタイプというところも良いですね。
まとめ
さまざまな種類の洗剤を買いそろえて、却って使い分けるのが面倒だと感じたら、汚れの性質と用いる洗剤の性質とを見極めましょう。
油汚れには重曹、水垢にはクエン酸と覚えましょう。
地元の良い清掃業者を見つけられたら心強いですね。
年末大掃除の歴史的背景を思い浮かべながら執り行なってみてはいかがでしょうか。
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カビは暖かい環境を好みます。暖かい環境で水分と栄養を摂り、また、求めてどんどん繫殖していきます。
カビは埃、建材、塗料、合成樹脂、食べかすだけでなく、髪の毛、垢、シャンプーといった石けんかすをも食べます。
家のどこにでも繫殖し得るカビですが、とくに浴室は絶好の条件がそろっており生えやすいです。