内釜だけじゃない!お米の美味しさも変わる本格的な炊飯器の掃除の仕方とは?

内釜だけじゃない!お米の美味しさも変わる本格的な炊飯器の掃除の仕方とは?

皆さん、お米はどれくらい食されているでしょうか。
お米は生では食べられないため、炊飯しますよね。
炊飯器はどのように洗っていますか。
今や炊飯できるのは米だけではなく、パンも作れちゃう製品もありますね。
何はともあれ、炊けた食べ物をそのままいただくのですから炊飯器も清潔が一番です。
今回は炊飯器の掃除方法をお伝えしていきます。

炊飯器を汚れたままにしておくデメリットって?雑菌が繁殖しやすい?

「炊飯器を使ったら洗っているよ」たいていの方はこう言うと思います。
しかし、洗っている部分は内釜や内蓋だけかもしれません。
それら以外の部分のお手入れは十分されているでしょうか。

実は、炊飯器というのは炊飯する時にお米のでんぷん質が蒸気と混じって、炊飯器の上蓋や通気口にも付着してしまうのです。
炊飯器に付く汚れは3つあります。

でんぷん

たっぷり炊いたごはんと周りに付いているでんぷんお米はでんぷんでできており、炊飯した時に出る水蒸気とともにでんぷんもくっ付いて湯気となります。
このとき茶色いぬめぬめができますが、放っておくとにおいやカビの原因になってしまいます。
これは内釜や内蓋だけでなく、外釜やスチームキャップなどといった部分にも付着します。

それに炊飯器の周辺は基本的に湿度も高いので、でんぷんがカビや雑菌の栄養源になってしまいます。
でんぷんは人間にとって、身体を動かすパワーになる栄養源ですからカビや雑菌にとっても好物なのです。

水蒸気

でんぷんの欄でも触れたように、お米を炊くと中に入れた水から水蒸気が発せられます。
炊飯器の中は高温の水蒸気がこもって湿度が高くなっていますから、この蒸気のせいで炊飯器も汚れます。
水蒸気にはもちろんでんぷん質も含まれていますので、乾くとこびりつきます。
このこびり付きも雑菌が繁殖する原因になります。

焦げ

炊飯器の底に付いている焦げ焦げも汚れのうちの1つです。
炊き込みご飯を作るときに出来るあの“おこげ”は、外釜の底にも付きます。
茶色や黒色の汚れが付着していればそれは“焦げの汚れ”です。

つまり、ちゃんと汚れを落とさないで内釜をセットしてしまうと汚れが熱を伝導し、熱板を茶色や黒色に変色させてしまって外釜の焦げ汚れとなるのです。

炊飯器掃除の頻度はどれくらい?使うたびに洗った方がいい部位って?

炊飯器を使ったら、皆さんもお分かりのように内釜や内蓋はその都度掃除をしましょう。
こちらのお手入れは多くの方ができていると思います。
これらの部分は清潔しないと、カビや雑菌が発生するだけでなくご飯を保存する時に嫌な臭いになったり、美味しくご飯が炊けない可能性も出てきますからね。

問題はそれ以外の部分です。
本体や外釜、蒸気口は1週間に1回の頻度で掃除しましょう。
また、炊飯器裏にあるファンの通気口も1年に1回は掃除しておいた方が良いでしょう。
ファンの通気口以外の部分では1週間に1回ほど掃除すれば、衛生的に保てます。

そして、見過ごしてしまうのが「蒸気キャップ」と「温度センサー」という部分です。

蒸気キャップは、ご飯を炊いているときに蒸気が吹き出る穴が空いている場所です。
真上から見た炊飯器の蒸気キャップ蒸気が出る時このキャップを通過して発生するため、この中にはお米のでんぷんでいっぱいになっているわけです。
この部分も掃除をしないと、不衛生な炊飯器になってしまいます。

次に、温度センサーについてですが、これは内釜を外した時に本体の底や側面に付いています。
炊飯器はご飯を美味しく炊き上げるために、常に温度をコントロールしてくれています。
そのコントロールしている部分が温度センサーということになりますが、汚れていると正しく温度が把握できなくなってしまいます。

つまり、正しい量の米や水で計って入れたとしても、ご飯がべちゃべちゃになったり、お米の芯が残ってしまう可能性もあるということです。

このような理由で温度センサーになっている部分も、きれいにしなければいけません。
汚れが付いている場合はきれいに拭きましょう。
決して水をかけることはしないようにしましょう。

分解できる?内釜、内蓋、つゆ受け、蒸気キャップ、炊飯器ファンって?

今度は実践編として、炊飯器の掃除の仕方についてお伝えします。

まず、どこまで分解できるかについてですが、炊飯器を開けて内釜と内蓋を取ります。
炊飯器を開けたときに水が溜まるつゆ受け(蓋と釜の接合している長方形部分)という部分も、汚れが付きやすいので外せるものは外しておきましょう。

パッキンについては外せるものもありますが、メーカーによっては「取り外しをしないように」注意書きしてある製品もありますので、お手持ちの取扱説明書を読んで判断しましょう。

内釜

新品に見える炊飯器の内釜内釜はお米を入れる釜ですね。
これは柔らかいスポンジで台所用中性洗剤を付けて洗いましょう。
優しく洗うと汚れや焦付きを防ぐフッ素加工したコーティングを傷つけずに洗えます。

つまり、たわしや研磨剤付きのスポンジで洗うと、コーティングが剥がれてしまいますから、使うのは柔らかめのスポンジで洗いましょう。
もし米粒やでんぷんなどがこびりついていたら、しばらくぬるま湯に浸けてから洗うと汚れが落ちやすくなります。

ちなみに、内釜が取り外せないタイプの炊飯器だった場合は、固く絞った布巾で水拭きするだけで結構です。
汚れを放置しなければ水拭きだけで、簡単に拭き取れます。

内蓋

炊飯器を開けて対になる内蓋炊飯器を開けた時に、釜と対になる内蓋もスポンジと台所中性洗剤で洗いましょう。
汚れはぬるま湯に浸してから洗うと、こびりつきも落としやすくなります。

特に、炊き込みご飯を作った際は、調味料が蒸発して内蓋やその裏側に入り込んでしまいます。
おこわを作った際は、普通の白米よりも粘りの強いもち米を使うため、通常の炊飯よりももっと汚れがひどくなります。

内釜だけで洗うのを終わらせていた方は、内蓋もよく洗って清潔にしましょう。

つゆ受け

炊飯器のつゆ受けの説明つゆ受けも取り外したら、水洗いだけで結構ですのできれいにしましょう。
汚れはお米のでんぷん質が主ですから、水洗いで簡単に落とせるはずですが、時間が経つと固まってこびりつきます。
そうなると落ちにくくなってしまいます。

もし固まって落ちにくい場合のときは、しばらく水に浸してふやかしてから洗いましょう。

蒸気キャップ

炊飯器から取り外してみた蒸気キャップ蒸気キャップの部分が取り外せるタイプの炊飯器なら取り外して水洗い、または台所用中性洗剤で洗いましょう。
洗った後は水分を拭き取って、よく乾燥させて本体に戻しましょう。

炊飯器ファン

炊飯器の真下にある炊飯器ファン炊飯器の中には炊飯器の頭脳ともいえるコンピューターが入っています。
炊飯器は120℃にも達することもあり、コンピュータ基盤が熱で壊れないようにするために「冷却ファン」というものが取り付けられています。

ここまで分解する必要はなく、炊飯器の裏にある通気口を掃除するだけで結構です。
そこもほこりと油が一緒に溜まっているので、竹串などでほこりを掻き出します。
汚れがひどいなら、セスキ炭酸ソーダ水を染み込ませた布を串に挟んで搔き出してください。
重曹だと研磨剤の働きで機器がダメージを受けてしまいますから、セスキ炭酸ソーダ水を使いましょう。

掻き出すときにほこりがさらに機器内部の方に落ちないように、優しく持ち上げるように取るのがコツです。

外釜も大事

分解するわけではないですが、外釜も汚れるのできれいにしましょう。
やり方としては、水に濡らした固く絞った布巾で拭き取るだけです。
もし汚れが取りにくい場合は、薄めた台所用中性洗剤を含ませて拭き取って、洗剤が残らないように水拭きをしておきましょう。

もし2回拭くのが面倒なら、アルコールを使って拭けば1回で済み手軽です。
アルコール除菌スプレーといらない布やキッチンペーパーなどで、拭いていってください。

アルコールは除菌力が抜群で、なおかつすぐに蒸発するので水拭きが不要ですよ。

炊飯器掃除おすすめグッズ、洗剤

これまで炊飯器のあらゆる部分から掃除方法をお伝えしました。
そんな炊飯器掃除に便利なグッズがあるのでしょうか。
見ていきましょう。

キッチンマジックリン 消臭プラススプレー 本体

キッチンマジックリン 消臭プラススプレー 本体
created by Rinker
  • メーカー名:花王
  • 商 品 名:キッチンマジックリン 消臭プラススプレー 本体
  • 価   格:¥360(参考価格)
  • 内 容 量:300ml

こちらはキッチン用デイリークリーナーになっていて、コンロまわりや調理台(人工大理石も可能)、調理家電の外側などに使えます。
汚れと一緒ににおいもスッキリ落とします。
オレンジオイル配合で、99%の除菌効果があります。

セスキ炭酸ソーダ

セスキ炭酸ソーダ
created by Rinker
  • メーカー名:トーヤク
  • 商 品 名:セスキ炭酸ソーダ
  • 価   格:¥498(参考価格)
  • 内 容 量:1kg

界面活性剤を使用していない製品なので環境に優しく使えます。
油汚れにも負けない威力を発揮します。
台所や住まいのお掃除のみならず、洗濯の襟や袖の汚れ落としにも使用できます。

ドーバー パストリーゼ77

ドーバー パストリーゼ77
created by Rinker
  • メーカー名:ドーバー酒造
  • 商 品 名:ドーバー パストリーゼ77
  • 価   格:¥1,133(参考価格)
  • 内 容 量:500ml

こちらは酒造会社から生まれた製品で、食べ物やキッチン用品、シンク回りなどの防臭・防カビに役立ちます。
食べ物に直接吹きかけても大丈夫なんです。
もちろん外出後やお食事の前の手にも使うことができますよ。

まとめ

以上、炊飯器の掃除の仕方についてでした。
炊飯器は内釜や内蓋だけでなく、さまざまなパーツから成り立っていることを知りました。
そうした部分にもご飯や水蒸気などの汚れが付きます。

食べ物を扱う機器だからこそ、清潔に長持ちさせたいですよね。
機器を傷めない掃除の仕方をしましょう。
外釜を含めた炊飯器を掃除すれば、もっとご飯が美味しく炊けるでしょう。
ぜひ実践してみてくださいね。

 

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