Accessとは、マイクロソフトのアプリケーションの一つで、製品や売り上げの管理などビジネスにおいて活用されることが多く「Accessビジネスデータベース技能認定試験」は様々な職種で活かせる民間資格です。
主催のサーティファイは実際の業務で活用できる技術と知識の習得を目的としていて、26種類の資格があります。
2000年度のデータでは、年間の受験者数が10万人を超えていて現在でも増え続けています。
設立して、約37年間で約320万人以上が受験しました。
今回はAccessビジネスデータベース技能認定試験について、紹介します。
Contents
適応する仕事
Accessとはマイクロソフトのアプリケーションの一つで、売上データや住所録などのデータ作成・管理に使われます。
Accessビジネスデータベース技能能力試験は、パソコンやデータベースの基礎知識を習得することができます。
特定の業務に必要な技能というよりは、現代ではデータを幅広く扱うので就職や転職で技能を証明したり業務の効率化を図るために取得する方も多いです。
幅広い職種で活用できますが、事務や営業職の方におすすめできる資格だと思います。
また、技能を習得した人はフリーランスとして働いている方もいます。
おおよその年収
データを扱う事務や営業職などの年収は280万円~500万円ほどを参考にします。
年収などに直接的な影響はありませんが、作業効率やスキルアップなどを考えている方に適した資格です。
認可団体
Accessビジネスデータベース技能能力試験は、「サーティファイ ソフトウェア活用能力認定委員会」が主催している資格です。
1983年に設立されて、25種類の資格を取得できるのが特徴です。
受験条件
受験の条件は特にありません。
申し込みをして受験料を納めれば、年齢などに関係なく試験を受けることができます。
合格率
合格率は2020年度の平均で88%ほどです。
全体的に難易度は低めになっています。
一年あたりの試験実施回数
1年あたりの試験回数の上限はなく各試験会場にて定期的に開催されているので、最寄りの試験会場の試験日を参考にしてください。
試験会場は全国で621箇所あります。
試験科目
3級は実技試験のみで1・2級は実技と知識試験があります。
主な出題内容は、実技試験では「Microsoft Access®の操作によるaccdbファイルの作成、更新」、知識試験は「データベース、およびMicrosoft Access®に関する知識」になります。
- 概要作業環境
●基礎知識
データベースファイル、ステータスバー、クイックアクセスツールバー、セキュリティ警告など
●環境の設定と変更
ステータスバーのユーザー設定、Accessオプション - データベース
●データベースの知識
データベースの概要
●データベースの作成・操作
新規作成、上書き保存など
●データバースオブジェクト
データベースオブジェクトの種類、データバースオブジェクトの検索、プロパティなど
●セキュリティと共有・管理
データベースのセキュリティの暗号化、データベースの共有、バックアップ - テーブル
●テーブルの作成・操作
テーブルの作成、編集、操作
●テーブルのビュー
デザインビュー、データシートビュー
●フィールド
フィールドの定義、データ型、説明、ルックアップウィザードなど
●主キーとインデックス
デザインビューでの設定、ウィンドウでの設定など
●フィールドプロパティ
標準タブ、ルックアップタブ、
●テーブルプロパティ
標準タブ
●インポートとエクスポート
インポートとリンク、エクスポート - データ
●データの入力
データの追加、編集、選択、特殊なデータの入力方法など
●データの検索と並び替え
データの検索と置換、レコードの並び替え
●フィルター
選択フィルター、フォームフィルター、フィルター
●データシートの応用
サブデータシート - クエリ
●クリエの作成・操作
クエリの作成、編集、クエリの操作
●クエリのビュー
デザインビュー、データシートビュー
●クエリプロパティ
標準タブ
●クエリの種類と機能
選択クエリ、テーブル作成クエリ、追加クエリ、パロマータークエリなど
●デザインビューでのフィールドの設定
並べ替え、抽出条件、表示、集計、計算結果の表示
●複数のテーブルを基にしたクエリ
統合の種類 - リレーションシップ
●リレーションシップの作成
リレーションシップの設定、変更、削除、表示
●リレーションシップの詳細
リレーションシップの種類、結合の種類、参照整合性など - フォーム
●フォームの作成・操作
フォームの作成、編集、操作
●フォームのビュー
デザインビュー、フォームビュー、レイアウトビュー
●フォームのデザイン
テーマ、配色、フォント、プロパティシート
●フォームの応用
タイトル、日付と時刻、合計の計算、メインフォームとサブフォーム - レポート
●レポートの作成・操作
レポートの作成、編集、操作
●レポートのビュー
デザインビュー、レポートビュー、印刷ビューなど
●レポートのデザインページ設定
テーマ、配色、フォント、プロパティシート
●ページ設定
印刷オプション、ページ、レイアウト
●レポートの応用
ページ番号、タイトル、グループ化、合計の計算、メインレポートとサブレポートなど - フォームとレポートのセクション
●セクションの表示
セクションの種類、セクションの表示、非表示
●セクションの設定
プロパティシート - コントロール
●コントロールの配色
コントロールの配置、選択、移動、コントロールのサイズなど
●コントロールの種類
ラベル、テキストボックス、チェックボックス、コマンドボタン、添付ファイル、サブフォームなど
●コントロールの設定
プロパティシート、タブオーダー、条件付き書式 - マクロ
●マクロの作成・実行
マクロビルダーの実行、マクロの作成、実行、デバック
●アクション
アクションとアクションの引数の設定
●高度なマクロ
条件、グループ化、サブマクロ - 式
●式の作成
式ビルダーの使用
●演算子
算術演算子、比較演算子、論理演算子、文字列連結演算子、特殊な演算子
●関数
数学、日付と時刻、テキスト、プログラムフロー、SQL集合関数、変換、特殊評価
採点方式と合格基準
実務的な内容の試験になっていて実技試験の一部は減点式の採点方法になっています。
3級の合格基準は得点率70%以上で、1・2級は知識試験と実技試験を合わせて得点率70%以上になっています。
取得に必要な勉強などの費用
株式会社ウイネットから試験対応の学習教材が発行されています。
サーティファイの公式サイトからご購入できます。
テキスト
試験に対応するテキストを紹介します。
主な内容は「データベースのしくみ」「基本操作」「アプリケーション活用術」などです。
Access®2019クイックマスター
- 発行元:ウイネット
- 商品名:Access®2019クイックマスター
- 価格:¥2,200(税込)
Access®2016クイックマスター
- 発行元:ウイネット
- 商品名:Access®2016クイックマスター
- 価格:¥2,200(税込)
Access®2013クイックマスター
- 発行元:ウイネット
- 商品名:Access®2013クイックマスター
- 価格:¥2,200(税込)
Access®2010クイックマスター
- 発行元:ウイネット
- 商品名:Access®2010クイックマスター
- 価格:¥2,200(税込)
問題集
試験に対応する問題集を紹介します。
Access®ビジネスデータベース技能認定試験 問題集(2019対応)
- 発行元:サーティファイソフトウェア活用能力認定委員会
- 商品名:Access®ビジネスデータベース技能認定試験 問題集(2019対応)
- 価格:¥3,300(税込)
Access®ビジネスデータベース技能認定試験 問題集(2016対応)
- 発行元:サーテシファイソフトウェア活用能力認定委員会
- 商品名:Access®ビジネスデータベース技能認定試験 問題集(2016対応)
- 価格:¥3,300(税込)
Access®ビジネスデータベース技能認定試験 問題集(2013対応)
- 発行元:サーティファイソフトウェア活用能力認定委員会
- 商品名:Access®ビジネスデータベース技能認定試験 問題集(2013対応)
- 価格:¥3,080(税込)
Access®ビジネスデータベース技能認定試験 問題集(2010対応)
- 発行元:サーティファイソフトウェア活用能力認定委員会
- 商品名:Access®ビジネスデータベース技能認定試験 問題集(2010対応)
- 価格:¥2,970(税込)
受験料
- 1級・・・8,100円
- 2級・・・7,000円
- 3級・・・5,900円
受験方法
「Accessビジネスデータベース技能能力試験」と検索して、「サーティファイ」のホームページを表示してください。
個人と団体の受験方法があるので、個人を選んで「随時試験会場検索」から最寄りの試験会場を選択して試験日を確認して申し込みをします。
まとめ
今回はAccessビジネスデータベース技能認定試験について、紹介しました。
現代ではデータで管理することが当たり前ですが、正しい知識や技能が身についているか不安な方や就職・転職でスキルを証明したい方が取得するのに適した資格の一つだと思います。
すでに働いている方でもスキルアップのために取得する方もいますし、勉強時間の目安は32時間ほどと言われているので忙しい方でも合間で勉強しやすいのでおすすめです。
幅広く活用でき業務の効率化やスキルアップのために、Accessビジネスデータベース技能認定試験の取得を検討してみてはいかがでしょうか。
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