皆様こんにちは。今日は「シューフィッター試験」についてお伝えします。
シューフィッターとは、お客さま一人ひとりに合った靴を見立てる仕事をする人のことです。
試験を受ける前に、必ず協議会公式の講習を受ける必要があります。
検索エンジンに「シューフィッター」と入力すると、候補に「シューフィッターのいる店」が出てくるほどで、一定の権威がある職業であるといえるでしょう。
今回は、靴選定の造詣(ぞうけい)を深めるシューフィッター認定制度について解説します。
Contents
適用する仕事
シューズショップ、スポーツ用品店、靴専門店、百貨店、靴・シューズに関するアパレル産業に適用します。
おおよその年収とキャリアパス
前項目の適用する仕事から推測すると、こうなりました。
年収は?
おおよその年収の参考として求人例を紹介します。
- 「月給21万 レディースシューズショップ 契約社員」
- 「時給1,050円 レディースシューズショップ販売スタッフ パート・アルバイト」
- 「月給20万 スポーツ用品店 外商販促 正社員」
- 「月給18万 百貨店 正社員 新卒採用」
- 「月給19万 服飾雑貨・繊維製品・貴金属専門店 新卒採用」
- 「月給19万 アパレル・ファッション関連商社 正社員 新卒採用」
正社員、新卒採用が目立ちます。
次にお伝えするキャリアパスは、シューズショップでのキャリアです。
シューズショップのキャリアパス
アルバイトでスタートし、正社員を経て、店長にまでなれる可能性があります。
スタッフの指導や売上アップの画策など、とにかく店舗にとって有益なことを積極的に考えましょう。
考えがまとまったら即行動するのがコツだそうです。
狭い店舗だとシューズのレイアウトに困ります。
置きたい商品、安くしたい商品など、積極的に本社に連絡する勇気が必要です。
読みが当たって売上アップにつながったときの痛快さは、一度味わったら忘れられないほどたまらないでしょう。
認可団体
認可団体は、「FHA 一般社団法人 足と靴と健康協議会」です。
受験条件
難易度(階級)があります。
- プライマリー(初級)コース
- バチェラー(上級)コース
- マスター(修士)コース
- 幼児子ども専門コース
- シニア専門コース
難易度ごとに受験条件が異なります。
階級 | 受験条件 |
プライマリー(初級)コース | 誰でも受験できます。 |
バチェラー(上級)コース | 認定シューフィッターである必要があります。 認定シューフィッターになるには、プライマリーコースに合格する必要があります。 |
マスター(修士)コース | バチェラー(上級)コースを合格している必要があります。 |
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それぞれプライマリーコースに合格して認定シューフィッターになる必要があります。 |
合格率
公表されていません。
一年当たりの試験実施回数
シューフィッター試験は、スクーリング最終日に行なわれます。
よって、一年あたりのスクーリング実施回数こそ、一年あたりの試験実施回数といえます。
各コースのスクーリングの日程を紹介します。予定のため一部変更の可能性があります。
プライマリー(初級)コース
東京、神戸、大阪の3か所で、スクーリングがあります。
東京は一年に4回 神戸は一年に1回 大阪は一年に1回あります。
東京は、4月、7月、10月、1月にあります。
神戸は、6月にあります。大阪は、2月にあります。
全国で、一年あたりの試験実施回数は6回ありますが、現実的に考えて、住んでいる場所に最も近い会場に足を運ぶことになると思われます。
ですので、東京は一年に4回、神戸は一年に1回、大阪は一年に1回ある、といった解釈で問題ないでしょう。
ちなみに、東京会場は国際ファッションセンターです。
神戸会場は、ひょうご共済会館です。
大阪会場は、CIVI研修センター新大阪東です。
バチェラー(上級)コース
バチェラー(上級)コースの受講期間は9か月間あります。
9か月間のうちに、3日間のスクーリングが3回あります。計9日間です。
スクーリングの最後の回、つまり、最後の3日間に試験があります。
9か月間の受講期間は一年に1回訪れます。
よって、一年に試験は1回だけあるとカウントする解釈で問題ありません。
マスター(修士)コース
マスター(修士)コースは、二年間にわたって受講期間が続きます。
二年間のうちに、3日間のスクーリングが8回あります。計24日間です。
ですが、マスター(修士)コースのスクーリングの詳しい内容は公表されてません。
つまり、マスター(修士)コースの24日間あるスクーリングのうち、何回試験が実施されるかはわかりません。
幼児子ども専門コース・シニア専門コース
スクーリングは、一年に1回です。
つまり、試験は一年に1回実施されます。
試験科目
シューフィッター検定における試験科目と、スクーリング最終日の小テストの内容は公表されていません。
採点方式と合格基準
コースごとに基準内容があります。
プライマリー(初級)コースの認定条件
以下全て満たす必要があります。
- 実務経験3年以上
- 3日間あるスクーリングに全て出席・修了
- 在宅課題とテスト、それぞれ合格基準に達している
パートとアルバイトでの経験も加算してOKです。
また、関連する専門学校等の在学期間もOKです。
スクーリングと各種在宅課題を終わらせた時点で、実務経験が3年未満の場合、認定のみ見送られます。
実務経験が3年に達した時点で、速やかに認定手続きを受けられます。
スクーリング最終日のシューフィッター試験と在宅課題として配布される『Ⅰ靴』『Ⅱ足』二つの問題集から出題されます。
合格基準は、それぞれ正答率60%以上です。
問題集以外の在宅課題の合格基準については具体的に公表されていません。
バチェラー(上級)コースの認定条件
以下全て満たす必要があります。
- 9日間あるスクーリングに全て出席・終了
- 在宅課題とテスト、それぞれ合格基準に達している
合格基準の具体的な数値までは公表されていません。
マスター(修士)コース
以下全て満たす必要があります。
- 24日間あるスクーリングに全て出席・修了している
- 課題とテスト、それぞれ合格基準に達している
課題内容、テスト試験範囲は公表されていません。
幼児子ども専門コース・シニア専門コース
どちらも2日間のスクーリングを修了していて、かつ、最終日のテストの正答率が70%以上であることが合格条件です。
取得に必要な勉強などの費用
講習と試験が一緒になっているので、取得に必要な勉強などの費用は受験料でもあります。
受験料
- プライマリー(初級)コースは、104,500円(税込)
- バチェラー(上級)コースは、286,000円(税込)
- マスター(修士)コースは、990,000円(税込)
【受験料もさることながら、マスター(修士)コースを修了・取得したマスターシューフィッターは、2021年10月22日現在、全国の各コースのシューフィッター総勢3477名のうち「たった11名」しかおらず、明らかに次元が違うのがうかがえます。】 - 幼児子ども専門コースは、72,600円(税込)
- シニア専門コースは、72,600円(税込)
受験申込方法
「シューフィッター試験」の公式サイトを一読して、仮予約フォームから必要事項を記入してください。
なお、今現在マスターコースの仮予約は受付できません。
まとめ
以上、シューフィッター試験についてでした。
ぜひ、靴選定の知識を深めてみてくださいね。
皆様も、今回の資格であるシューフィッター試験合格を目指してみてはいかがでしょうか。