「デザートクリエイター」とは、その名の通りケーキやパフェなどの洋菓子、和菓子、フルーツなどのデザートに関する幅広い知識や技術を習得する資格です。
デザートに対する好みや嗜好は多様化してきており、そんなデザートのニーズに対して消費者の方が安心して楽しめるようにデザートの開発に努める人材を育成します。
そんな楽しそうな資格の取り方を見ていきます。
Contents
適用する仕事
デザートクリエイターはより専門的なデザートの知識や技術を持ったスペシャリストです。
ですので、活躍する場はデザートやフルーツの売り場販売員、カフェやホテルのスタッフ、食関連メーカーなどです。
この資格はデザートに興味のある人はもちろん、すでに業務でデザートに関わり担当している人が受験をします。
他には今後、カフェを開店させたいと思っている人にとっても有益な資格となります。
こちらの資格は3~1級までありますが、上級になるにつれてデザートの開発・提案という課題も出てきます。
食品メーカーも含めてデザートに関わる職業に就く方には、必要で魅力的な資格だと思います。
あるいは、仕事まではいかないまでも、デザート作りが趣味でより本格的に知識や技術を身に着けたいと思っている人にとっても生活に活かせる資格となるでしょう。
おおよその年収とキャリアパス
「デザートクリエイター」はまだまだ認知度の低い資格です。
年収は?
前項目で活躍する場(就職先)を挙げましたが、収入はそこで設定された従業員としての給料並みだと思います。
「デザートクリエイター」の資格を持っているからって、給料に直接響くわけではありません。
高級な専門店やホテルなどになると、どちらかというとパティシエの資格を有する人材の方が有利になりますし年収もそちらの方が上になるでしょう。
だけど、スキルやセンスという能力としては活きると思ってください。
もう一つ、この資格を持ってカフェオーナーとして独立したなら、話は変わってきます。
カフェを経営していくことは収入面で不安定な部分もありますから、経営が軌道に乗るまでは、収入がほぼゼロ、または数万円になるだろうと思われます。
知名度のあるフランチャイズのお店なら売り上げが高くなって収入も上がる場合がありますが、そうでなくマイナーなお店ならマイナスの状態で経営を続ける人、その一方有名になって高収入を得るのか分かれますね。
キャリアパスは?
次にキャリアパスについて見ていきます。
販売員のキャリアパス
販売員は若い人向けの仕事ではなく、年齢を重ねても働けます。
一スタッフとしての販売員の経験を積んでいくと、副店長や店長へステップアップするのが一般的な昇進ルートです。
さらに、企業によっては本人の希望や適性に応じて、エリアマネージャーやバイヤー、広報といった他職種へ異動できるポジションを用意しているところもあります。
食品メーカーのキャリアパス
本人がデザート系に強いと言っても、食品メーカーに就社すれば企画や開発だけでなく、営業や事務、管理などの職種もあります。
大手の食品メーカーですと、国内の全国各地に拠点を開設しています。
したがって、もし総合職で採用された場合は転勤を伴う異動が発生する可能性があります。
一方で研究・開発系の職種に就いた場合は基本的に自社の工場や研究所に勤務となります。
しかし、大手の場合の強みは結婚してからも福利厚生が充実しているところが多いですから、正社員として続けたいならばその会社の中で重要なポジションが与えられるなどキャリアアップにつながるでしょう。
認可団体
「デザートクリエイター」の資格を主催している団体は「日本カフェプランナー協会」です。
株式会社佐奈栄学園(カフェズ・キッチン)を母体にして2000年(平成12年)8月に設立しました。
- カフェプランナー、デザートクリエイター、カフェレシピクリエイターの育成
- カフェプランナー、デザートクリエイター、カフェレシピクリエイター資格の普及
- カフェビジネスの向上に資すること
電話:03-5722-0141
FAX:03-5722-2951
受験条件
この資格は3級~1級まであって、それぞれ受験条件が異なります。
3級
- カフェズ・キッチンの本コース受講生、通信コース受講生および卒業生
- カフェプランナー資格認定の4級以上を取得している方
- 半年以上実務経験のある方(ただし就業先からの証明が必要)
- デザートに関する知識や技術を習得して、プロとしてやっていきたい方
上記のいずれかに該当して、さらに「デザートクリエイター資格 試験対策コース」を受講した方
2級
- 受験する前段階の級(3級)の取得
- かつ、カフェプランナー協会に正会員登録されている方(登録料は¥15,000/年)
1級
- 受験する前段階の級(2級)の取得
- かつ、カフェプランナー協会に正会員登録されている方(登録料は¥15,000/年)
合格率
詳しいことは不明ですが、3級では約80%程度です。
やはり、3級は合格者が多いです。
上級になるにつれて合格率は下がると思われます。
3級 244名
2級 28名
2020年度までの合格者数が
3級 137名
2級 19名
1年当たりの試験実施回数
- 3級が6月と11月の計2回
- 2級が第1次試験・第2次試験共にそれぞれ6月と11月にあります。
- 1級の詳細は不明です。
試験科目
- 材料に関する基礎知識
- デザートメニュー開発に関しての基礎知識
- フルーツに関する知識
- デザートデコレーション
- デザートメニュー開発
採点方式と合格基準
不明
取得に必要な勉強などの費用
資格取得には「デザートクリエイター資格 試験対策コース」を受講する必要があります。
申し込みをして、受講料や受験料を納付した後受講となります。
3級の場合
3級は受験番号が若い順に、午前の部・午後の部とに分かれます。
受講内容は材料に関する基礎知識、デザートメニュー開発に関しての基礎知識
- 受講料 ¥6,500(税込)
- テキスト代 ¥5,000(税込)⇒計¥11,500(税込)
2級の場合
受講内容はフルーツに関する知識、デザートデコレーション、デザートメニュー開発
2級は2次試験もあるため、1回目と2回目の講座が開かれます。
2回目は2次試験のための仕込みや準備も行います。
- 受講料 ¥8,000(税込)
- テキスト代 ¥4,000(税込)⇒計¥12,000(税込)
※1級については不明です。
受験料
3級 ¥6,000(税込)
2級 ¥8,000(税込)
※1級は不明
受験申込方法
まず、「デザートクリエイター」の公式サイトにアクセスして、資料請求を行いましょう。
当サイトの「資格取得までの流れ」のボタンをクリックして、「資料請求フォーム」から申し込みましょう。
請求した後、約2週間で到着するようです。
そして、申し込み書を請求します。
必要箇所を記入した後、協会まで返送します。
その際受講料や受験料を振り込んでください。
受講内容、受講コース、受験級によって料金が異なるので注意してください。
そうしたら受講票が到着しますので、受講内容・受講コースに間違いがないか確かめてください。
それからコース受講→検定試験へと移ります。
まとめ
「デザートクリエイター」はカフェやデザート関連に就きたい方にとっては、魅力的な資格だと思います。
資格を取得するには「デザートクリエイター資格 試験対策コース」をきちんと受講して試験に臨みましょう。
この資格を有しているからといって必ずしも収入やキャリアパスにつながるわけではないですが、受講の内容からしてフルーツやデザートに関しての知識やセンスはアップするでしょう。
デザートへの道を進まれたい方はこの資格の取得を検討してみてはいかがですか。
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